江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

ネギま!キャラクター大辞典第32回

2007年02月24日 22時21分30秒 | ネギま!・ネギま!?・UQ
 毎度! 久々に12時間ほど睡眠をとったら、起床した途端に疲労を感じている江戸です。やっぱり眠り過ぎはよくないですねぇ。


 さて、今日は作者に読まれたら「ん……まあ」とお茶を濁されそうなコーナー(笑)、ネギま!キャラクター大辞典の第32回目をいってみましょう。今回はこの人。

     
     桜 咲 刹 那

 人気投票3回制覇という、ネギま!切っての人気キャラです。まあ、神鳴流・妖怪とのハーフ・暗い過去・百合等々と人気が出そうな要素を数多く持っているので、当然だとも言えますが。
 しかし、そんな刹那にも長い下積み時代がありました。取りあえず、1巻のカラーページ見切れているのは末代まで語り草です(笑)。

     
     一人だけ顔が……。
 このように、初期の刹那は非常に扱いが小いさく、1巻においては、まともなセリフ(フキダシ有り)が一つだけという状態でした。

     
 しかし、これは今にして思うと、随分と思い切った発言ですよね。エヴァンジェリンの正体を知った上で突っ込んでいるのでしょうから、相当な勇気を振り絞った上での発言なのでしょう(笑)。おそらく、本来は寮にいないはずのエヴァンジェリン(ネギの様子をさぐりにきた?)に対して「木乃香に危険が及ぶような真似をするな」というの牽制の意味で、自分の存在をアピールしたのかもしれません。

 また、この頃の刹那は現在の彼女とは違い、かなり近寄りがたい雰囲気を醸し出しています。

     
 初登場のコマを見ると、教室に木刀(それとも夕凪?)を持ち込んでおり、更に膝の位置から推測するに、机の上に脚を乗せているようにも見えます。これではまるで不良少女です。

     
     そりゃあ、のどかに怖がられていたのも当然でしょう(笑)。
 のどかが隣の席で毎日のように怯えていたのかと思うと、なんだか笑えてしまう。

 このように、初期の刹那はそれほど人気が出るような要素を持っていません。ただ、それはネギま!で初めて赤松作品に触れた読者に限っての事であり、古くからのファンにとっては見過ごせない要素がありました。

     
 それは刹那と京都神鳴流との関係です。
 京都神鳴流といえば、前作『ラブひな』の人気キャラである青山素子が所属していた流派です。この関連が故に、刹那は多くの素子ファンから素子と同タイプのキャラではないかと期待されていたと思います。そしてそれは、刹那が素子の人気の何割かを引き継げる可能性を意味しています。ただ、最初の人気投票では刹那が「17位」だった事を考えると、まだ素子ファンの間では様子見をされていたのではないでしょうか。
 しかし、後に行われた第二回の人気投票では、刹那は「7位」にまで票数を伸ばしています。前述してある通り、初期の刹那は扱いがかなり小さかったというマイナス要素を物ともせず、これだけ票が伸びたのは、やはり素子ファンがじれたのでしょうな。つまり、「神鳴流を早く活躍させろ」……という想いが票に込めらた結果だと思われます(笑)。

 そして、修学旅行編に入ってようやく刹那が活躍し始めた訳ですが……

     
 この斬岩剣を見た時は私は狂喜しました。しかも、素子の斬岩剣よりも切れ味が鋭いではないですか。それに、素子はよくお色気シーンに使われていたので、刹那にもそれを期待していたのですが……

     
     
     刹那は期待以上の事をしてくれました!(笑)
 なんだかもう、私の期待を良い意味で裏切ってくれましたよ。この時点で、刹那も素子と同じかそれ以上に好きになれると確信したものです。そして、この後の活躍のおかげもあってか、第3回の人気投票では、奇しくもまき絵と順位が入れ替わって1位に輝くという大躍進を遂げました。その人気は現在でも健在だと言えるでしょう。


 ところで、このシーンでは刹那がネギに顔を近づけて確認しているように見えます。

     
 これは暗闇だと人並みにしか視力が効かないのか、それとも鳥目なのか……。これが「刹那は烏族の血を引いている」という伏線なのだったとしたら凄いですね。まあ、刹那が純粋な人間ではないという明確な伏線が最初に出たのは、40時間目(5巻)のこのシーンでしょうけど。

     
 このシーンを読んだ時は、刹那の正体について色々と妄想したものです。まあ、その正体へのヒントは、案外早く提示されましたが。

     
 44時間目(6巻)の扉で、既に刹那の翼が描かれています。結果として刹那は烏族のハーフだった訳ですが、この時点では「堕天使」等の別の存在である可能性も考えられました。
 なお、実際には刹那の翼は白色です。

     
 これは、刹那が烏族の一族から差別を受けていたという設定から、黒=差別的なイメージとなる事を避けるために変更したようですが、この事から烏族は初期設定では黒色ではなかった、もしくは色の違いによる差別を刹那が受けていたという設定が当初は存在しなかったという事が推測できます。

     
 ちなみに、烏族はこのような姿をしていますが、これが本来の姿なのか、それともこれは戦闘用の姿で、本来はもっと人間的な姿をしているのか、あるいは男女によって姿の差があるのかは定かではありません。しかし、これが本来の姿だとするのならば、人間とはほとんど変わらない刹那の姿は、一族の目には相当異様な物として映った事でしょう。
 このように、刹那は人間の血が混じっているという事実だけでも、烏族の中で充分に浮いた存在だったようですが、更にアルビノという特徴と高い霊格を持ってしまったらしい事から、「不吉な存在」として彼女は迫害を受けてしまったようです。なお、アルビノについては以前このような説を唱えてみましたが、『ネギパ!』4巻の赤松先生のインタビューによると否定されたっぽい(笑)。

 ともかく、具体的な事は分かりませんが、刹那が辛い幼少時代を送っていた事は事実のようです。そもそも、「刹那」という名前も意味深です。「刹那」は時間を表す最小単位なのだそうですが、普通の人間にとってはあまりいいイメージの単語ではありませんよね。あるいは「刹那の時間でも疎かにしないで真剣に生きろ」というような意味が込められている可能性もありますが、「刹那のように短い一生を望む」という意味……というか「呪い」が込められている可能性も有り得ます。一族にとってはその存在も認めたくなかったけど、殺してしまうと祟りが降りかかりそうなので、せめて名前にその恨みを込めた……という事を想像してみたり。
 そして、極めつけは刹那の誕生日にあの大震災が重なってしまった事。これによって、一族の中で刹那の存在が「不吉な存在」だと決定づけられ、より刹那への迫害を強めたのではないでしょうか。刹那が一族を離れて、神鳴流入りする最大の切っ掛けになったのはこれだったように思います。

 そして、後に刹那は木乃香に出会う事になります。

     
 不遇な幼少時代を送ってきた刹那にとっては初めての友達ですし、生まれ育った境遇にも何か共感する物があったのでしょう。それ故に、この木乃香との関係が刹那にとって何よりも大切な物になってしまったようです。

     
     
 その結果として、刹那は木乃香を守る事が自身の全てだと言っていますし、実際に木乃香を守る為ならば自身の身の安全にも頓着しません。まさに刹那は木乃香の事を崇拝していると言っても過言ではないでしょう。
 ただ、あまりにも入れ込み過ぎて、忠義や使命感以外の物が生じてしまっているようにも思えますが(笑)。

     
 恋愛対象として見ていると思われる所もチラホラと……。

     
 また、木乃香との仮契約には相当悩んでいるようですが、キス以外でも仮契約の方法もあるらしいので、本音ではやはりキスをしたいのでしょうか。
 しかし、最近は明日菜ともちょっと浮気気味?

      
 まあ、こちらは師弟関係という要素の方が強いのでしょうが。あと、木乃香以来二人目の友人という所が大きいのかもしれません。
 いずれにしても、ちょっと怪しい所はありますよね。原作ではまだハッキリとはしませんが、アニメの『ネギま!?』では完全に百合キャラですし(笑)。

     
 ただ、ネギにも好意を抱いている様子なので、ノーマルとアブノーマルの境界線の上に刹那は立っているという感じなのでしょうか。個人的にはアブノーマルでも全く問題はありませんが!(笑)
 何にせよ、現在刹那が手に入れた人間関係は、不遇の幼少時代を送った彼女にとっては理想的な物でしょうし、何物にも代え難いものなのでしょう。しかし、逆にそれが弱点にもなっているようです。

 
 特に木乃香が絡むと、使い物にならない事も。68時間目(8巻)でのこのシーンでも、木乃香に化けたスライムに不覚をとりましたし、敵が隣人に化けていたり、人質を取られると完全に無力化される可能性は高そうです。同じ武道四天王でも楓や龍宮なら冷静に対処しそうですが、刹那は脆そうですなぁ。まあ、実力的には四天王最強らしいのですが(ただし烏族化した時に限るらしい)、まだまだ精神修行が足りないという事なのでしょう。最近では、ちょっと平和ボケしている面も見られますしね。でも、笑顔が増えているのは良い事です。


 最後にちびせつなについて。

     
 刹那は、単体でも人気キャラとなる要素は充分なのですが、ちびせつなという式神のオプションがついているのも大きな魅力です。39時間目(5巻)でカモが「俺っちの役取んなよー」と発言している事からも、ネギま!という作品のマスコットキャラとしても相応しい愛らしさなのではないでしょうか。まあ、そもそも、カモがマスコットキャラなのかは疑問ですが(笑)。いずれにしても、これだけ美味しいキャラなのに、アニメには登場する気配が無いのはなんとも勿体ない気がします。
 ちなみに、ちびせつなのモデルだと思われる物が『月陽炎』というパソコンゲームの中に見られ、このゲームの同人誌をチーフのMAGIさん達が出していたりします。



 じゃ、今日はここまで。次回は「佐倉愛衣」の予定です。
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