菅・民主党がマスコミの応援を受けて、首相交代のドサクサに紛れ、急速に保守二大政党への先祖帰りをしている。財界の法人税引き下げの要求に応えるために、消費税増税に舵を切っただけではなく、社会保障改革でも新自由主義・構造改革への傾斜を強めている。同党の参院選マニフェスト(政権政策=公約)の中身は、総選挙当時の公約から様変わりした。鳩山政権誕生前後からの支配階級の民主党に対する政権政党としての陶冶作戦が成功したかのようだ。問題は、参院選挙で国民がこのような支配階級の巻き返しに屈した民主党を前にして、どのような選択をするかである。自民党とその亜流に戻っても政治の中身は変わらない。
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