8日に発足した菅内閣が発足から9日目で不信任決議案を提出された(与党・社民党で否決)。国民の怒りの前に退陣を余儀なくされた鳩山内閣。普天間基地問題も「政治とカネ」問題も何ら状況が変わっていないのに、都合の悪いことには目を瞑り、開き直る菅首相。ところが、あれだけ鳩山前首相の発言と言動の落差を報じていたマスコミも、菅首相については沈黙。普天間基地報道も、風がやんだようにパタッと止まってしまったようだ。鳩山前政権がなぜあのような失敗をしたかということから教訓を引き出すにあたって、民意にそって教訓を引き出すのではなく、反動的に米国には忠誠を誓う、財界への追随を明確にする、この道に踏み込み、ここに“後ろ盾”を得て『長期・安定』政権をめざす――これが菅政権の本質的な路線なのだ。
いくらマスコミが菅・民主党の目眩まし戦略に協力しても、反省のない菅内閣の実態が露呈するのにそう長くはかからないだろう。
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