スピリチュアル・カウンセラーや占い師が、毎日のようにテレビに登場し、若者の間で人気らしい。いま若者を取り巻く日本の現実は厳しい。24歳以下の半数が、パート・アルバイト・派遣・請負などの非正規で雇用され、低賃金・長時間・無権利の劣悪な労働条件で働かされ、人生設計に思いを巡らせることもできない。ネガティブな閉塞感のなかで、なにかによって「癒し」を求める気持ちが切実である。スピリチュアルの世界は、「オウム真理教」などと同じく「霊の世界」に属するが、閉鎖的な宗教というイメージはなく、明るく元気なムードのなかで、「癒し」の世界を演出し、若者の心に迫る。若者が、「励ましをもらった」「元気になった」ということ自体は結構なことである。しかし、若者の悩みや苦しみが現実の社会の仕組みに原因があるとすれば、現状肯定、現状容認の「癒し」だけでは、問題の根本的解決にならないことは明らかではないだろうか?!
. . . 本文を読む
goo blog おすすめ
最新記事
- 「日米同盟」と言うけれど 我々には「日本国憲法」という宝がある
- 「専守防衛」も「敵基地反撃」も「戦争」が始まれば国民の生活は地獄
- 北朝鮮核・ミサイル問題 軍拡と「米国」を叫ぶ日韓政府 笑いが止まらない米国
- 内閣改造と自民党役員人事 「統一教会との決別」の大ウソ
- ナンシー・ペロシ議長訪台 ペロシは「中国の夢だった」-トランプ
- 習近平-バイデン電話会談 中国VS米国の力関係を占うペロシ下院議長訪台問題
- 安倍晋三元首相の「国葬」をどう考えるか 法的根拠の問題と実質的評価の問題
- ムッソリーニ・ヒトラー・ヒロヒト 何故、ヒロヒトは生き延びることが出来たのか
- 台湾海峡への中国軍機大量出動 余裕しゃくしゃくの中国 内心びくびくの台湾
- 余命10日の岸田内閣に大騒ぎするマスメディアの異常