超級龍熱

香港功夫映画と共に

華麗なる宝塚ファイター登場!内山智絵、特別客串in「ヒキガネ2008」

2008-11-15 19:20:01 | その他
さて、今日は都内は大塚の萬劇場にはぶ談戯さんによる公演「ヒキガネ2008」を観に行って来ました。
この舞台には、そう!もはや当ブログをご覧になって下さっている方々には説明不要である“闘う舞台女優”こと内山智絵さんが客演の形で出演しているんです!
会場の萬劇場はそれほど大きな劇場ではないんですが、私が無事に席を確保した後にアッと言う間に満員となりもう熱気ムンムン!状態での観劇となりました。今回の「ヒキガネ2008」は、「めんどくせー!」が口癖のヒッキーな青年ケイタを主人公に、ある財閥の御曹司の手元にあった熊の縫いぐるみが盗まれた事に端を発し、その縫いぐるみを巡って様々な人間が入り乱れてのアクションあり、コミカルな笑いありの約2時間の舞台として構成されています。
で、注目の内山さんはその御曹司を愛し敬い警護する女性集団「MAID」の1人でその名もタカラヅカというべラボーに強い女性格闘班(拍手!)という役柄です。
その内山さんの今回の髪型&コスチュームが最高にカッコ良くて、今回の舞台のために長かった髪をカットし、さらにコスチュームもそれこそキラキラ+真っ赤なスラックスと文字通り完璧な“宝塚ファイター”モード!!
さらに舞台での内山さん演じるタカラヅカの喋り口調や決めポーズもマンマ「宝塚」モード全開になっていて、今回多くの出演者の中でも内山さんのこのキャラクターはかなりインパクトがあって目立つ役柄となっていました。
で、個人的に楽しみだった内山さんのアクション(殺陣指導はTeam AZURA)ですが、その期待通りに今回の舞台でもド迫力の内山アクションが要所要所でズバッ!と披露されていて、特に中盤で内山さんが決めたテコンドーの荒技踵落としのような綺麗な開脚からの連続廻し蹴り!さらにフィニッシュの猛スピードの正拳突きのコンビネーション!の素晴らしさには私も思わず立ち上がって拍手しそうになってしまいました!
ここは本当に「お見事!」の一言でしたねー!好功夫!
さらに今回の内山さんはあの伝説の女子プロレスラー、ジャッキー佐藤&マキ上田のコンビであるビューティ・ペア(超懐かしい!)の名曲「駆け巡る青春」を相棒の女優さんと熱唱したり、舞台の終盤では「本当は女の子の役がやりたかったー!」と思わず心の叫びを発したりと見せ場も盛り沢山の舞台になっていて、私も大満足の観劇となりました。最後になりますが、今回舞台上に立っている内山さんを改めてジックリと拝見していて、内山さんの恵まれたスタイル、堂々とした台詞廻し、そして何時何時でも迫力のアクションを見せられる空手の技と、これらの要素が内山さんがこれまでも、そして今後も舞台を重ねる度に女優さんとしてさらに成長していく大きな武器&要因となっている事がハッキリと感じ取る事が出来た事が私自身とても嬉しかったですね。
あと内山さんの他にも今回悪役の御曹司ミチルをクネクネチック(苦笑)に演じた武内芳紀さんという男優さんは終始舞台上でお客さんの笑いを取る事(特に1人芝居で顔面パンチを浴びまくるシーンは秀逸!)に成功していて実にナイスな俳優さんでした。
公演が終わった後、劇場の出口でお客さんを見送るために何時ものように素敵な笑顔で待っていてくれた内山さんにご挨拶して帰途に着きましたが、今回の公演は私も観に行って本当に良かった!と実感する完成度の高い公演でした。
さあ、まだこの内山智絵さん特別客串の舞台「ヒキガネ2008」は明日最後の公演2回を残しています!
ご興味のある方は是非とも当ブログと相互リンクしている内山さんのブログ「内山智絵のチカラワザ」へGOです!!
コメント (2)
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回想~李小龍(之一) ブルース・リー、ショウ・ブラザース社スタジオ訪問!

2008-11-14 12:23:57 | その他
さて、「超級龍熱」開設2周年記念特別企画として、龍熱が李小龍ことリーさんの様々な事柄をランダムに回想していく「回想~李小龍」第1回です。実は先日にある方から「龍熱さん、これ良かったら差し上げます!」と頂いたのがズッシリと重い「彩色青春ー影迷公主陳寶珠画冊」という豪華な写真集でした。
“影迷公主”陳寶珠と言えば、それこそ主に60年代の香港映画で数々の作品に主演した香港広東語映画を代表する女優だったんですが、この1991年に香港で出版された「彩色~」は文字通り陳寶珠の主演作品やプライベートなどのあらゆる写真、主演作ポスター、フィルモグラフィー、果ては陳寶珠主唱のレコードのジャケットまで掲載されている言わば究極の「陳寶珠のオンリー本」なんです。
もう私も本当にこのような素晴らしい本を贈呈して下さった方に感謝感激して帰途に着いたんですが、実はその時から私の脳裏には「もしかしたらあの写真が載ってるかな?」と密かに期待していた陳寶珠絡みの写真があるんです。
そう、その写真こそ陳寶珠が72年にショウ・ブラザースで撮った楚原導演によるクンフー映画『壁虎』(72)のセットを我らがリーさんが訪問した時の記念写真です!以前からリーさんが超派手な(笑)タンクトップを着て陳寶珠と撮ったツーショット写真は比較的他方面で見られる写真だったんですが、果たしてありました!この「彩色~」の中で陳寶珠が他の沢山のスターと撮った記念写真群を集めたコーナーにサングラス姿のリーさん、陳寶珠、陳寶珠のパパ、岳華の4人が『壁虎』のセット内で撮影した激レア記念写真!!
いや~リーさんが何度かショウ・ブラザースのスタジオを訪れていたのは周知の事だったんですが、まさかリーさんがその訪問時に『壁虎』のセット内まで足を踏み入れていたとは!もうこの1枚のためだけでもこの「彩色~」を贈呈して下さったSさんには大感謝の一言です(号泣!)。
で、この時のリーさんのショウ・ブラザースのスタジオ訪問写真と言えば、すぐに思い出されるのが張徹導演作品の『刺馬』(73)の撮影現場をリーさんが小麒麟と共に訪れて張徹導演、王鍾、陳観泰、姜大衛らと撮った1枚がありますが、実はこの時に何枚か撮られた写真の1枚をよ~く見ると、このメチャクチャに男臭い面子(苦笑)の後ろにさりげなく劉家良師父が立っているのが判ります。いや~一体この時“世紀の闘神”と“洪拳大師”はどんな武術談義をしていたんでしょうね?私的にはその辺が実に気になります。
確かリーさんは同じく張徹導演作品で陳観泰主演『大刀王五』(73)の撮影現場を訪れて陳観泰とガッチリと握手を交わしている写真も残っていますが、もしリーさんが73年7月に夭逝する事が無かったら、恐らくは楚原導演&リーさん主演のショウ・ブラザース作品(リーさんと楚原導演は以前からとても仲が良かった間柄でした)が撮られていたかと思うと、これらのリーさんのショウ・ブラザースのスタジオ訪問時の記念写真群にも何とも複雑な想いが残りますね。というわけで、李小龍を語る事は歓びである!「回想~李小龍」まだまだ続きます。

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「超級龍熱」開設2周年記念特別企画、その名は「回想~李小龍」!!

2008-11-13 15:38:45 | その他
ここのところ、アレクサンダー・フーシェンのDVD原稿を3本分ひたすら書き続ける毎日で、もう私の頭の中をお河童頭のフーシェンがグ~ルグルグ~ルグルと回っております(苦笑)。
でも今回原稿絡みでそのフーシェン主演作品『洪拳與詠春』(74)を本当に久々に(日本語字幕付き!)で観たんですが、この映画こそ間違いなく張徹導演が数多く残したクンフー映画の中の最高傑作ですね!
本当に素晴らしい完成度で圧倒されまくりでした。VIVA!ショウ・ブラザース!VIVA!薄命の貴公子!

さて、以前にもお伝えしましたが、お蔭様で当ブログ「超級龍熱」も先月で開設2周年を迎える事が出来ました。
これも日頃から当ブログをご覧になって下さっている皆さんのおかげと改めて感謝です。ありがとうございます!
そこで、これまた以前にもお伝えしましたが、当ブログ開設2周年記念特別企画として様々な企画を熟考の果てに、今月27日にめでたく生誕68周年を迎える我らがリーさんことブルース・リーこと李小龍を、私、龍熱が熱く語りまくる「回想~李小龍」を敢行する事を決定しました!!
いや何だかんだ言っても結局は私が『死亡遊戯』とか『燃えドラ』とか、さらには『死亡の塔』(オイオイ?)とかリーさんの話題や思い出を延々と語りたいだけだったりするんですけど(苦笑)。
いずれにしろ、私自身最近は韓国武打片ばかり気合い入れて語っていた事(勿論今後もやりますよぉ!)もあって、“やっぱり永遠の闘神リーさんを熱く語りたいぜ!症候群”という名の禁断症状が出ていたのもまた厳然たる事実なのです!と言うわけで、「超級龍熱」開設2周年記念特別企画「回想~李小龍」近日スタートです!お楽しみに!

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熱風!韓国LEGENDS⑪ 俳優vsヤクザ!カン・ジファン&ソ・ジソブ主演『映画は映画だ!』

2008-11-12 14:12:23 | 熱風!韓国LEGENDS
さてさて、古き良き韓国クンフー映画だけではなく最新韓国アクション映画もフォローする「熱風!韓国LEGENDS」第11回は、チャン・フン導演、カン・ジファン、ソ・ジソブ主演『映画は映画だ!』(08)です。
いやこの映画も製作段階でその作品のストーリーを知ってから凄く観たかった映画なんです!イケメン俳優で腕っ節に自信のあるチャン・スター(カン・ジファン。スターって・・オイオイ?)は、その激しやすい性格からアクション映画の撮影中に、執拗に“誤って”自分の顔面にパンチを入れて来る相手俳優にブチ切れてボコボコ!にしてしまい、それが原因でその映画のチャンのアクション・シーンの相手役を誰も引き受けなくなってしまう事態となります。(この撮影中の映画・・であるアクション・シーンが中々ナイスな蹴り技をチャンが連発する映画で(苦笑)、個人的に完成版が観てみたい!と思いました)
困ったチャンは、以前にバーで自分のサインを貰う貰わないで喧嘩寸前になった異様な雰囲気を持つヤクザ者、イ・カンペ(ソ・ジソブ)の連絡先を思い出し、カンペを自分の映画の相手役に抜擢する事を思い付きます。
日々ヤクザの殺し合いの世界で生きているカンペは、自分が以前から密かに映画スターになる事を夢見ていた事もありチャンの申し出を受け入れますが、一つだけ条件を出します。
その条件とは・・「映画の中の自分とチャンのアクション・シーンは全て“本物の喧嘩”である事!」いや~どうですか?ここまででももうワクワクする展開でしょう?(苦笑)。
ここから映画の撮影現場に本物のヤクザであるカンペが参入した事による様々なトラブルが起きていくんですが、中でもいよいよ撮影となる映画の序盤のチャンとカンペの対決シーンは実にリアルかつ完成度の高い格闘シーンに仕上がっていて私も感心してしまいました。
要するにここでのチャンとカンペの対決シーンでは、いくらチャンが喧嘩モードとは言え、カンペが本物の命のやり取りで鍛えた“ステゴロ”、つまり無敵の喧嘩術でひたすらチャンを圧倒しまくる展開が私たち観客にもハッキリと判るように2人の格闘シーンが構成されているんですね。
こうして最初は顔を合わせれば殴り合っていたチャンとカンペは、お互いに起きる様々なトラブルを経ていく事によって次第に男同士の絆で結ばれていきます。やがてヤクザの世界に生きるカンペに非常事態が起きたため、カンペは否応無く撮影現場を離脱する事になり、チャンはそのカンペの現場離脱に激怒しますが、数日後心も身体もボロボロになったカンペは映画のラストに残されたチャンとの1対1の決闘シーン撮影のために再び現場に帰って来ます。
さあここからが映画のクライマックスで、郊外の埋立地で対峙するチャン・スターとイ・カンペ。
2人は傍らでカメラが回っているのを忘れたかようにただ黙々と殴り蹴り合い、それこそ顔から身体から血だらけ、泥だらけになりながら闘い切り、やがて両者は同時に泥の中に崩れ落ちます・・!
このシーンは2人が全身泥だらけでグチャグチャになって闘いながらも、何故かその2人の姿がとても美しく感動的なシーンに仕上がっています。
そして長い静寂の果てに1人がヨロヨロと立ち上がり、もう1人が倒れたまま上空一杯に広がる青空を見上げる中、クライマックス・シーンの撮影が無事に終わり、“イケメン俳優”と“本物のヤクザ”の共演映画も撮影を終了します。
でもですね、この映画の本当のエンディングと言うか、クライマックスは実はここからで、映画の撮影を終えチャンとの約束を果たしたカンペは元々の自分の住処である“極道の掟”に従ってある人物に落とし前を着けるために撮影所を車で後にするとそのまま繁華街に向かいます。思わずそれを車で追うチャン・スター。
そして繁華街でカンペに追い着いたチャンがそこで見た余りにも衝撃的なイ・カンペの姿とは!?ここでそれをお話するとネタバレになってしまいますので詳しくは触れませんが、映画の最後の最後に警官に手錠で繋がれ顔面を返り血で真っ赤に染めたままパトカーに押し込められたカンペが自らの頭でパトカーの窓ガラスを叩き割り、パトカーの傍らで呆然と立ち尽くすチャンに向かって凄みタップリに「ニヤリ!・・」と笑い最後の別れを告げるラスト・シーンはまさに強烈なインパクトを残します!
カン・ジファン&ソ・ジソブの2大スターが真っ向勝負で激突する『映画は映画だ!』、是非とも何らかの形での日本劇場公開熱望です!

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熱風!韓国LEGENDS⑩ 黒覆面の拳士が夜の闇に飛翔する!黄仁植主演『黒猫』

2008-11-10 00:18:21 | 熱風!韓国LEGENDS
いや残念です・・原ジャイアンツ、最後は渡辺ライオンズの執念の前に惜敗でしたね。毎回巨人と西武の日本シリーズは最後まで縺れるケースが多いんですが、私は今回のGL決戦を観ていて、今では野球ファンの間で伝説の日本シリーズと言われている83年の藤田ジャイアンツと広岡ライオンズの死闘(この時も第7戦までいき、西武が巨人に勝ち日本一に・・トホホ!)を思い出していました。
それにしても今回の日本シリーズは第1戦から第7戦まで息詰まる接戦ばかりで観ているこちらがグッタリしてしまいました(苦笑)。最後に渡辺ライオンズ、日本一おめでとう!アジア・シリーズも是非頑張って下さい。
そして原監督はこれからWBCという大仕事が控えているのでこちらも楽しみです!!

さて、「熱風!韓国LEGENDS」もいよいよ大台の第10回に突入ですが、今回は日本でもその名を知られた“韓国の猛将”黄仁植が母国の韓国で主演した金時顕導演作品『黒猫』(74)です。この映画は国内では一部で『黒豹』と誤表記されていた時期がありますが『黒猫』が正しい題名です。
で、この『黒猫』のレビューに入る前に、黄仁植と言えば72年に黄楓導演、茅瑛主演『アンジェラ・マオの女活殺拳(韓国題名『黒燕飛手』)』(72)で韓国から香港の嘉禾公司に招かれ、一躍その名を知らしめた武打星だったわけですが、ここで黄仁植が香港映画界に登場する以前の韓国映画&韓国人明星と香港映画界の交流の系譜について駆け足になりますが触れておきたいと思います。
まず当然と言えば当然ですが、香港と韓国の本格的な映画交流を始めたのはランラン・ショウ率いるショウ・ブラザースでした。1958年にショウ・ブラザースと韓国の南韓演芸社との合作として製作された『異国情鴛』(58)は香港から屠光啓、日本から若杉光夫(別名義の華克毅)、そして韓国から全昌根と3人の共同導演、また撮影をこれまた別名義ながら西本正が担当した作品であり、キャストも韓国からキム・ジンギュ、香港からユー・ミンが主演した文字通りの意欲作でした。
その後もショウ・ブラザースは岳楓や厳俊と言った香港の第一級導演の作品に上記のキム・ジンギュや朴魯植と言った韓国明星を主演させたり、あるいは韓国映画の巨匠・申相玉に『観世音』(67)を、崔慶玉に『山河血』(69)などの合作作品等を撮らせたりと様々な港・韓のコラボレーションを展開していきます。
中でもあのアレクサンドル・デュマの小説『鉄仮面』を何夢華がリメイク&アレンジした『鉄頭皇帝』(67)では、韓国から『燕山君』(61)や『暴君燕山』(62)などでその名を知られた“大鐘影帝”申榮均を招き、香港の“影后”李青と共演させ、その重厚でドラマチックな作品展開と共に高い完成度の作品に仕上げました。
余談ですが、申榮均の俳優としての名声を高めた申相玉導演による『燕山君』系列は、稀代の暴君として知られる李氏朝鮮第10代国王である燕山君を描いた作品で、これらの韓国映画伝説の作品群もいずれ当ブログでレビューしていきたいと思っています。
さて港・韓の映画交流に話は戻りますが、韓国人明星に限らず韓国人武打星に関しても南宮勲、ガム・ケイチュー、陳鳳鎮、洪性中と言った武打星が悪役の形ながら多くのショウ・ブラザース作品に出演していきましたし、こうした50年代終盤から70年代序盤に至る韓国武打片の人材が香港映画に続々と進出していく一連の過程の一つの到達点的作品が“韓国アクション映画の父”鄭昌和導演が羅烈主演で撮った『キングボクサー大逆転(韓国題名『鉄人』)』(72)だったわけです。
そして宿命の好敵手ショウ・ブラザースの韓国映画界との精力的なコラボレーションを横目で見ていた嘉禾公司は、それまでショウ・ブラザースで活躍していた南宮勲やガム・ケイチューと言った韓国武打星には決して真似の出来ない本物の武術家(韓国合気道)、そして本物の蹴り技(テコンドー)の達人である1人の武打星を韓国から招聘し『~女活殺拳』に出演させます。そう、それが“韓国の猛将”黄仁植だったのです。
言わばこの黄仁植こそが、本当の意味で韓国合気道の凄みとその真髄を香港映画界に紹介した韓国武打星のパイオニアであったわけで、それを何よりも証明するのがリーさんこと“世紀の闘神”ブルース・リーが生前この黄仁植を「あの黄仁植の蹴り技は見事だ!」と高く評価していて、リーさんは自作『死亡遊戯』に黄仁植と池漢載を招聘する際には自ら2人を食事に招き大いに歓待した事からもそれは明らかなわけです。

さてさて、大変前置きが長くなりましたが、その黄仁植が香港映画界でも映画出演を続けながら、74年に一時的に韓国に戻り主演したのがこの抗日武打片である『黒猫』でした。
韓国では75年1月25日に公開されている本作は、日帝の圧政が吹き荒れる朝鮮を舞台に、朝鮮人でありながら日本人の悪漢・岡本(伊一峰だと思いますが確認中。伊の字異なります)の許で日本の手先となり朝鮮の烈士を次々とその無敵の連続蹴りで打ち倒していくジャンピョ(黄仁植)と、ジャンピョに自分の恩師を殺された武道家リムホー(ガム・ケイチュー)を主人公に展開されます。
既にお分かりのようにこの『黒猫』では、通常我々が予想し得る黄仁植=正義漢、ガム・ケイチュー=悪漢の図式が逆転している配役に注目です。
また本作の題名でもある黒猫ですが、これは劇中でジャンピョが日本人の手先として働きながらも時として黒覆面&黒装束姿で悪辣な日本人を制裁する謎の義賊・黒猫として活躍する事が由来だと思われます。(と言いながら全編韓国語&字幕無しでのレビューであるため完全な物語の把握は困難な事をどうかご留意下さい)
面白いのは映画の途中でガム・ケイチューも黒覆面&黒装束で黒猫(って最初からあの体系でバレバレですが)となり日本人相手に大暴れする展開で、最後は日本家屋内で岡本ら日本人を裏切ったジャンピョと共にリムホーが日本刀を手にした無数の日本人たち相手に凄まじい激闘を展開します。
ここでの黄仁植扮するジャンピョと岡本の一騎打ちでは、黄仁植のド迫力の連続廻し蹴りがこれでもか!と炸裂しますが、最後は岡本の子分(洪性中)の背後からの日本刀の一突きでジャンピョはその場に崩れ落ち絶命します。
そして代わりにリムホーが野外に飛び出ての岡本との死闘の果てに岡本の両目を潰し勝利を得ます。
導演の金時顕と黄仁植はこの『黒猫』の他にも数多くのコンビ作品を撮っていて、それらの韓国時代の黄仁植主演のクンフー映画も今後の「熱風!韓国LEGENDS」で紹介していく予定ですので、どうぞお楽しみに!

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“和製女ドラゴン”水野美紀特別客串in『斬/KILL』&李大根主演『侠客金斗漢』

2008-11-07 22:44:25 | 作品レビュー
さあ宿命のGL決戦日本シリーズ、遂に原ジャイアンツが渡辺ライオンズに王手をかけましたね!いよいよ明日舞台を東京ドームに移しての第6戦です!!と言いながら私はここの所はズッと原稿書きが続いていて中々観たい映画も観れない状態なんですが、そんな中やっと昨日は以前から放置状態だった金暁天導演、李大根主演の韓国ヤクザ映画『侠客金斗漢』(75)を観ていました。
韓国の伝説的なヤクザである金斗漢については以前にも当ブログで詳しく取りあげていますので過去ログを参照して頂くとして、作品的にはそれなりに丁寧に作られていて面白かったですね。
キャスト的にも主演の金斗漢に扮した李大根に加えて、バエ・スーチュン、ガム・ケイチュー、李康助、趙春と言った70年代の韓国映画の“悪役商会”が総出演しています。
ただ私が思わず笑ってしまったのが中盤で金斗漢が日本人の柔道家に決闘を申し込むため柔道家のいるバーにやって来ると、挨拶もそこそこに思い切りブロークンな日本語で「俺はぁ朝鮮ヤクザのキム・ドゥハンだぁ。柔道人らしく俺とぉ1対1で勝負しろぉ!」と飄々と柔道家に勝負を挑むシーンでしたね(爆笑)。
で、その金斗漢と柔道家の決闘でも金斗漢が柔道家の攻めをかわして跳躍するシーンでメチャクチャ粗雑なワイヤーワークが全開状態になるのにまたも私は唖然!だっていきなり金斗漢が上空にウルトラマンみたいに「ピャアアア!」なんて何度も飛び上がったりしちゃうんだもんねえ!(苦笑)。
もうアクションにおけるリアリズムもヘッタクレもあったもんじゃない“韓国ステゴロ系列”作品の『侠客金斗漢』でした。

さて、さらに今日は都内某所に押井守、深作健太、辻本貴則、田原実ら4人の監督がそれぞれ4本の短編の形で独自のチャンバラ=ブレイド・アクションを撮り上げたオムニバス映画『斬/KILL』の試写に行って来ました。
皆さんもご存知のように、このオムニバス映画は先日の東京国際映画祭でも上映されたのですが、私は以前から試写状を頂いていたので今日の試写での観賞となりました。
まず第1話の辻本貴則監督の「キリコ」なんですが、いきなり冒頭で我らが“和製女武打星最後の切り札”こと水野美紀が主人公の女の子キリナ(森田彩華)の姉である女殺し屋キリコ役で登場してド迫力の日本刀アクションを披露してくれたのに私は大興奮だったのですが、やっぱり水野さんはアクションやらせると輝いてますねー!
個人的には今回のオムニバスの4本の中では一番のお気に入り作品になりましたが、ちょっとエンディングが天下の水野美紀にそんな事させるなー!と言いたくなる結末なのが残念でした(涙)。
ああ、こうなったら早く同じ辻本監督&水野さん主演『ハードリベンジMILLY』のDVD観なくちゃいかんなぁ!!
第2話の「こども侍」は、小学校を舞台にした文字通り子供の侍が妹を守るためにガキ大将と対決する話なんですが、ラストの決闘で主人公のこども侍が敵のガキ大将の子分の腕を平気で斬り落としたりするのが流石に深作健太監督だなぁと妙に納得しました(苦笑)。
第3話の田原実監督の「妖刀射程」、私はこの作品が今回の『斬/KILL』の4本の中で最も完成度が高い作品だと思いました。1組の妖刀の異様なパワーが2人の男(1人は明治時代の兵士、1人は現代の特殊部隊SATの隊員)の銃に憑依し、やがて2人は刀状の銃(そのデザインが秀逸!)に変形した武器でお互いに狂ったように撃ち合い斬り合います!とにかく室内という閉ざされた空間の中で撃ち合い斬り合う2人の戦士たちのユニークかつ斬新なガンアクションがカッコ良くて、これはDVDになったらまたジックリと観てみたい作品でした。
で、最後の第4話である押井守監督の「ASSAULT GIRL2」なんですが・・藤田陽子と菊池凛子がそれこそ背中に羽の生えた天使のようにファンタジックに闘うんだけど・・ちょっと私は駄目でした(トホホ!)。
というわけで、この『斬/KILL』は12月6日よりシネクイントにてレイトロードショー公開との事ですので、新たなるジャパニーズ・アクション(水野美紀さんのファンの方も含めて)を追い求めている方は是非ご覧になってみて下さい!

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「LB中洲通信」最新12月号に「香港クンフー映画に見る名コンビ、その光と影」掲載!

2008-11-06 00:31:19 | ニュース
さて、既に当ブログではお馴染みの「LB中洲通信」最新12月号に私、龍熱が「香港クンフー映画に見る名コンビ、その光と影」と題して香港クンフー映画の名コンビに関する3つのストーリーを3頁に渡って書いておりますので、是非ご覧になってみて下さい。
第1章は「デビッド・チャンとティ・ロン、巨星の影に見え隠れする亀裂」と題してデビッドとティ・ロンの長年に渡る確執について。特にラストの陳観泰のティ・ロンに関する生々しい証言は今回初めて書く事なのでちょっと衝撃的かも知れません。第2章は「“百万ドル監督”ロー・ウェイ、盟友無き巨匠の悲劇」と題して羅維導演のリーさんや成龍を巡る悲しき末路について。さらに第3章では「ドニー・イェンとウィルソン・イップ、未来を見据える最強コンビ」と題して文字通り現在の香港映画界において最も乗っている“名コンビ”であるドニー兄貴とイップ導演について熱く語っております。文中の掲載写真も『SPL/狼よ静かに死ね』の超COOLなドニー兄貴の写真など何点も載せていますし、恐らく来週には書店の店頭に並ぶかと思いますので、よろしくお願いします!
以前にも触れましたが、この「中洲通信」は拙著「香港クンフー映画評論集/龍熱大全」の編集を担当して下さった和田彰二さんが中心となって発行されている月刊誌で、毎回一つのテーマを決める形で和田さんの実に濃いインタビューが掲載されていて、まさに知る人ぞ知る雑誌なんです。
今回もテーマが“名コンビ”との事で、和田さんがあのビートきよしさん、木村政雄さんにインタビューを敢行していますので、是非!
あと今月発売の「映画秘宝」最新号からいよいよ12月からリリースが開始されるキングレコードさんのショウ・ブラザース作品第3期(功夫片&武侠片)の私のDVDレビューの連載も始まりますので、そちらもどうぞよろしくお願いします!
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熱風!韓国LEGENDS⑨ 韓国&台湾コラボ武打片!郭武星主演『少林寺の王書房』

2008-11-03 01:02:10 | 熱風!韓国LEGENDS
いや~またもラミちゃんことラミレスがやってくれました!宿命のGL決戦第2戦はラミレスの劇的なサヨナラ本塁打で決着!舞台は明日西武の本拠地に場所を移しての第3戦です。今回の巨人vs西武の日本シリーズはお互いの戦力&闘志が殆ど互角な事もあり、まさに見応え十分の熱戦が続いていますので、今後の展開が楽しみです。
ただ個人的には死球を手首に受けたガッツの状態が気になりますね・・。

さて、好調に継続中のこの「熱風!韓国LEGENDS」ですが、通常これまでの特集企画は何時かは終了するのが常でしたが、この「熱風!~」は今後もレアな韓国クンフー映画や情報を取り上げるコーナーとして半永久的に当ブログ「超級龍熱」内に常設させたいと思います。
で、今回「熱風!~」第9回として取り上げるのが趙明華導演、アラン・コウこと郭武星主演『少林寺の王書房』(82)です。郭武星と言えば、以前から私が勝手に“韓国の元彪”と呼んでいる武打星なんですが、私が郭武星の映画を初めて観たのが確か15、6年前でしたか、郭武星が白虎なる別名義で主演した南基南導演作品『新・精武門』(78)でした。
で、この『~王書房』は郭武星演じる主人公の絹職人が王の娘の結婚式の道中に同行する途中でヒョン・キルスー率いる山賊に王の娘と絹を強奪されてしまい、悲観に暮れたまま辿り着いた少林寺で謎の料理人(演じるは何と嘉凱!私のお気に入り武打星です)に武術を学び、再び娘を奪還するために山賊たちに挑んでいく!という展開です。
まあ作品の傾向としては明らかにこの80年代序盤に韓国で乱造された成龍の“コメディー・クンフー”系列の亜流作品なんですが、本作の重要なチェック・ポイントとして武術指導で台湾から張継龍と黄国柱が参加している事です。
張継龍ことピーター・チャンと言えば、国内でもDVDの黎明期にリリースされた『ドラゴン・カンフー龍虎八拳(何と二ヶ国語音声収録版。今では激レアなのでもし見かけたら即ゲット!)』(79)でカサファーこと王虎と死闘を展開したりと台湾映画界で活躍した武打星として知られていますが、この『~王書房』でも張継龍は山賊の1人で出演もしていて私も思わず嬉しくなってしまいました。
そう言えば『~王書房』の劇中で嘉凱と張継龍が1対1で対決するシーンがあるんですが、この2人のファイト・シーンだけが全体的にショボイこの『~王書房』のアクションの中でも抜きん出て完成度の高いファイトに仕上がっていたのが何とも皮肉でしたね(苦笑)。
また張継龍と同じく台湾映画界の名武師&武打星として活躍した黄国柱は、他にも南基南導演&郭武松主演の韓国映画『檎龍三十七計(檎の字異なります)』(81)にも武術指導&出演(嘉凱も)で参加していて、これら2本の韓国映画からは80年代序盤の韓国映画界で韓国&台湾のコラボ作品が何度も製作されていた貴重な足跡が確認出来るわけです。
実は韓国&台湾のコラボ(あるいは台湾映画の人材が韓国映画に参加)作品は他にも幾つか存在していて、私が実際に映像で確認している作品でも韓国側からイ・サンオンこと李尚彦、台湾からあの劉忠良主演『神腿』(77)や常山がド迫力の悪漢に扮した『七歩迷綜(綜の字異なります)』(80)など数々の傑作を残した台湾クンフー映画の巨匠・丁重がそれぞれ参加しての共同導演作品『女挺身隊』(85)がありました。
この『女挺身隊』にはキャスト面でも台湾から華国東が出演しているのですが、成龍や劉家輝らが香港から参加した香港&韓国のコラボ映画も勿論興味深いのですが、これまで殆ど日の当たらなかったこれら韓国&台湾のコラボによるクンフー映画にも是非注目して欲しいですね。

さてさて、ここ何回かの「熱風!韓国LEGENDS」はまたちょっとマニアックになり過ぎている傾向がありますが、次回の「熱風!~」からはいよいよ“韓国の猛将”こと黄仁植の韓国時代のクンフー映画の登場です。
これまで日本の文献&サイトでもその詳細が殆ど語られる事のなかった黄師範が韓国映画界で活躍していた時期に主演した数々のクンフー映画に迫ります!どうぞご期待下さい!!

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熱風!韓国LEGENDS⑧ 撃つ!殺す!走る!異色西部劇『良い奴、悪い奴、変な奴』

2008-11-01 15:14:42 | 熱風!韓国LEGENDS
今日からいよいよGL決戦の日本シリーズが始まりますし、キングさんのショウ・ブラザース原稿も書き出さないといけないし、とバタバタしながらも最近入手した最新韓国映画のイ・ボムス主演『コ死:血の中間試験』やハン・ソッキュ&チャ・スンウォン主演『目には目を、歯には歯を』を観ようかなぁ?と思いながら・・結局はまず最初に観たこの韓国ウェスタン、いや“キムチ・ウェスタン”を「熱風!韓国LEGENDS」第8回としてレビューしましょう!!

さてさて、遂に観ました!キム・ジウン導演、チョン・ウソン、イ・ビョンホン、そしてソン・ガンホ主演による韓国版ウェスタン『良い奴、悪い奴、変な奴』です。いや~私はこの映画が最新韓国映画の中では一番観たくて観たくて堪らなかった映画なんですが、期待通りの娯楽大作に仕上がっています。
言うまでもなくこの映画はセルジオ・レオーネ監督の大傑作『続・夕日のガンマン』(66)にインスパイアされて製作されてはいますが、そこはジウン導演の称する“マカロニ・ウェスタン”ならぬ“キムチ・ウェスタン”ですから(苦笑)、劇中ではクリント・イーストウッドによるオリジナル版を変に意識せず、逆に韓国映画独自のティストと共に実にノビノビとした開放感に満ちた痛快娯楽西部劇として私自身も本当に楽しく観れました。
映画は1930年代の満州を舞台に、大日本帝国軍が残した謎の秘宝?の在り処を書き記した地図を巡り、凄腕の賞金稼ぎパク・ドウォン(チョン・ウソン、良い奴!)、目的のためには平気で人を殺す馬賊団の首領パク・チャンイ(イ・ビョンホン、悪い奴!)、そしてズッコケの列車強盗ユン・テグ(ソン・ガンホ、変な奴!)たち3人の主人公がまさに入り乱れての争奪戦が展開されていきます。
私がまず感激したのが映画の冒頭の大平原を疾走する列車を挟んで3人の主人公が初めて顔を揃えるシーンで、運良く地図を手に入れた変な奴がスタコラと(苦笑)平原を逃げる後姿を走る列車上から冷酷に銃撃する悪い奴、またその悪い奴を列車の後部の窓から冷静沈着に銃撃する良い奴と、もうこの冒頭の疾走する列車内で展開されるガン・アクションのシーンだけで主人公3人それぞれのキャラクターが見事に表現されているし、これまでの韓国映画では殆ど観られなかったスケールの大きな異色西部劇がまさにこれから幕を開ける!という大いなる期待感が画面一杯に弾けまくっています!
その後も良い奴と変な奴が手を組んでの悪い奴率いる馬賊団との街中を舞台にした激しい銃撃戦でも、様々なシチュエーションを生かしたユニークかつアイディア性溢れるガン・ファイトが次々と披露され観客を飽きさせません。
さらにクライマックスの主人公3人に加えて大日本帝国軍(司令官の石原大佐を演じるは何とぉ!日本から参加の我らが白竜の兄貴!兄貴の台詞は全部日本語!)も参入してのバイク、トラック、馬などが大平原を疾走しながらの爆破!銃撃!馬上大落下!の大乱戦はまさに極上のアクション・エンテインメントとして素晴らしい完成度を誇っています。
そしてラストで遂に明かされる謎の財宝の正体、さらには悪い奴と変な奴の意外な過去の因縁が明かされた果てに、いよいよ良い奴、悪い奴、変な奴の3人による三つ巴の決闘が始まります・・!
果たして最後に生き残るのは一体誰なのか!?

絶えずクールでカッコイイ良い奴のチョン・ウソン、もうひたすら人を殺しまくる悪い奴のイ・ビョンホン(彼のファンにはちょっとショッキングかも)もナイスだったんですが、やっぱり私は変な奴を最高に生き生きとまた楽しそうに演じていたソン・ガンホに最高級の賛辞をあげたいなぁ!当ブログでも私を含めて意外にガンホ信者の方が多いので、そう言う意味でもソン・ガンホのファンの方にもお薦めの映画です。
そう言えば私が今回観たのは通常の139分版だったのですが、この映画が第61回カンヌ国際映画祭で上映された際には120分版であった上にラストの結末が異なるバージョン(!)だったとの事で、これは是非カンヌ映画祭バージョンも観てみたいですね。
と言うか、この別称『奴、奴、奴』は是非何らかの形で日本でも劇場公開して欲しいですし、私も是非もう一度大スクリーン&日本語字幕付きで観たいです!
コメント (2)
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