超級龍熱

香港功夫映画と共に

本日、「超級龍熱」はブログ開設8周年を迎えました。厚く御礼申し上げます!!

2014-10-21 14:09:49 | その他
さてさて、本日「超級龍熱」はブログ開設8周年を迎えました。改めましてここに厚く御礼申し上げます!ここ最近はどうしても「超級龍熱facebook」での更新が多い状況となっていますが、それでも毎日必ず当ブログをご覧になって下さっている方々に対して本当に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます!
これからも開設から8年という年月を深く心に刻みながら、そして当ブログをご覧になって下さっている方々に感謝の気持ちを持ちながら頑張っていきたいと思っています。
これからも「超級龍熱」を何卒よろしくお願いします!「超級龍熱」管理人:龍熱拝。
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タイから恐怖と笑いの連続投下!ホラーコメディー『愛しのゴースト』絶賛公開中!

2014-10-19 12:04:52 | 作品レビュー
さてさて、昨日は都内某所でバンジョン・ピサンタナクーン監督によるタイ・ホラー映画『愛しのゴースト』(12)を観て来ました。
この『愛しのゴースト』はタイの国民なら誰でも知っている怪談の映画化で、言わばタイ版の『四谷怪談』だそうです。映画は戦場から命からがら愛する妻ナーク(ダビカ・ホーン)の待つ田舎に帰って来た純朴な青年マーク(マリオ・マウラー)と4人の戦友たちに「ナークは既に死んで幽霊になっている!」との街の恐ろしい噂が聞こえて来た事に端を発し、マークたち5人が体験する恐怖体験を描いています。
戦友たち4人は親友マークのためにナークが本当に幽霊なのかを「股の間からその人間を見れば幽霊かどうか判る!」などの方法で何とか見極めようとしますが、愛妻にベタ惚れ状態のマークは聞く耳を持ちません。そしてその戦友たちの行動を不気味に見つめる妻ナーク・・・。
映画の中盤まではこの妻ナークの正体探しをホラー・テイスト全開で引っ張っていきますが、中盤から終盤にかけては「もしかしたら幽霊は他にいる?それは一体誰なのか?」的な“幽霊探しゲーム”が5人の(愛すべき)バカ男たちのコミカルなやり取りと共に描かれていくんですね。ただそこはホラー映画にかけては王道路線で知られるタイ映画、遂に誰が幽霊か判明した辺りから連続の恐怖描写で盛り上げてくれます(苦笑)。そして映画の最後の最後に明かされる余りにも切なく哀しい真相とは何か!?
もうここは涙なしでは観られない感動の涙の連続でした。いや~まさにこの『愛しのゴースト』は恐怖あり、笑いあり、そして感動ありの娯楽映画の秀作と言っていい必見作品でしょう。

私たち“龍熱者”にとってはタイ映画と言えばトニー・ジャーやジージャ・ヤーニンに代表される壮絶アクションが頭に浮かびますが、以前からタイ映画のもう一つの人気ジャンルであるホラー映画が数多くの秀作を生んで来たのもまた事実です。
そういう意味からも、今回タイであの『アナと雪の女王』の10倍の観客動員を達成した本作『愛しのゴースト』の日本公開に尽力された「染野企業電影工作室」の染野行雄さんの卓越した着眼には改めて敬服です。
さあ、是非皆さんも現在絶賛公開中の『愛しのゴースト』で思い切り絶叫!爆笑!号泣してきて下さい!こちらが『愛しのゴースト』の公式サイトです→ http://love-ghost.com/
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哀しくも奇妙な連続殺人事件を追え!刁亦男監督作品『薄水の殺人』来年公開!

2014-10-17 19:21:30 | 作品レビュー
先日にイギリスでもプレミアが開催された我らがドニー兄貴の最新作『一個人的武林』ですが、どうやら劇中に鄒文懐、梁小熊、徐小明、成龍、林迪安といった香港クンフー映画の功労者が総勢19人もカメオ出演しているようですね!まさに香港クンフー映画への大いなるリスペクトを捧げた『一個人的武林』、本当に楽しみですねー!!

さて、実は今週『ザ・テノール/真実の物語』を観た後、もう1本今度は試写で刁亦男監督、 廖凡&桂綸鎂主演の中国&香港映画『薄水の殺人』(14)も観て来ました。
映画は1999年に中国の華北地方で起きたバラバラ殺人事件を担当した刑事ジャン(廖凡)が、捜査中に目の前で容疑者の兄弟が射殺される場面に遭遇します。
さらに5年後、妻に離婚された上に刑事を辞め、しがない警備員として生活していたジャンはまたも前回と似た手口の殺人事件を元同僚の刑事が追っている事を知ります。そして過去と現在の2つの殺人事件の周辺に若く美しい女性ウー(桂綸鎂)の存在が見え隠れしている事を知ったジャンは、謎に満ちた未亡人ウーに単身接近を試みますが・・・という展開です。とにかく全編に渡って淡々とした雰囲気の中にも要所要所に「ズバッ!」と鋭利な刃物で切り裂くような斬新な展開が盛り込まれていて観ている側を退屈させません。
また冒頭の工場内に人の手首がポツンと姿を現すシーンや、夜の雪道を歩くジャンの背後に不気味な人の足跡が残っていたり、ジャンとウーがデートしている場に姿を現す正体不明の男の影、と監督の刁亦男が「この映画を撮る前に『黒い罠』や『第三の男』といったフィルム・ノワールの傑作を参照した」と語っているのも納得のスリリングでユニークなシーンが映画の随所に登場します。
ただ、私としてはこの『薄水の殺人』一番の注目は謎の未亡人ウーをクールな中にも凄みに満ちた佇まいで好演したグイ・ルンメイだと断言したいですね。このクール・ビューティーは今度のさらなる活躍が楽しみな女優ですし、この陰惨で救いようのない事件の最後の最後にある光景を目の当たりにしたウーが一瞬微かに笑みを浮かべるシーンこそ必見でしょう。
あ、あと映画の劇中でジャンとウーが映画館で某武侠片を観ているシーンがあるんですが、この上映作品が“龍熱者”にとってはちょっと嬉しい作品ですので要チェックかも♪さあ、この今年のベルリン国際映画祭で「金熊賞」&「銀熊賞」ダブル受賞の快挙を達成した犯罪サスペンスの秀作『薄水の殺人』は来年1月10日より全国順次公開との事です!!

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この狂おしいほどの感動を貴方に!ユ・ジテ&伊勢谷友介主演『ザ・テノール/真実の物語』絶賛公開中!!

2014-10-15 23:20:12 | 作品レビュー
さてさて、昨日は都内某所で試写ではなくて(苦笑)、普通にロードーショー映画館でキム・サンマン監督、ユ・ジテ&伊勢谷友介主演『ザ・テノール/真実の物語』(14)を観て来ました。映画は実話を基にヨーロッパで“アジア史上最高のテノール”と称され絶頂期を迎えようとしていたオペラ歌手ベー・チェチョル(ユ・ジテ)が公演レッスン中に突如自慢の美声を失うという最大の苦難と悲劇を家族や友人と共に乗り越える姿を力強くも美しい映像で描き切った作品です。
とにかく主人公チェチョルに扮したユ・ジテの繊細かつ堂々とした佇まいが素晴らしく、またそのチェチョルの才能に惚れ込み最後までチェチョルを励ましサポートする日本人音楽プロデューサー沢田幸司に扮した伊勢谷友介の見事な英語力と熱演は、この『ザ・テノール/真実の物語』をこれまでの日本と韓国のコラボ映画の最高峰と言っても良い完成度に仕上げています。
そして私たち龍熱者にとって何より注目なのが、甲状腺癌に侵された事により声帯の神経を切断したため、あれほど高音を誇った美声を失ってしまったチェチョルに奇跡の手術を施す日本人名医役で堀田真三さんが実に渋い存在感と共に名演を見せている事なんですねー!堀田さんといえば、以前に『ブルース・リー死亡の塔』(81)の増上寺ロケ参加の衝撃スクープを提供して下さった事で当ブログでもお馴染みの名優ですが、特撮ファンならずともこの堀田さんの出演は必見でしょう。
そして沢田やチェチョルの妻(チャ・イェリョン)の後押しで、遂にチェチョルが復活のコンサートの舞台に立つ時がやって来ます!ところがそこでチェチョルを襲う第二の悲劇!!

沢田「チェチョル、お前の命は舞台にあるんだ!」
チェチョル「幸司、俺は・・・俺はもう1度歌いたい!」

最後の勇気を振り絞って舞台に立ったベー・チェチョル。彼がその復活の舞台で選んだ歌とは何か?そこでチェチョルを待っていた余りにも感動的なサプライズとは!?
そのエンディングでは、観ている私たちが思わず胸が狂おしくなるほど凄まじいほどの大感動が待っています!もう私はボロボロと泣いてしまいました。いや~これは良い映画だねえ!お薦めです。
最後に私にこの『ザ・テノール/真実の物語』を観る機会を下さった「染野企業電影工作室」の染野行雄さんに厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

『ザ・テノール/真実の物語』公式サイト→ http://the-tenor.com/

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熱風!韓国LEGENDS (81) 衝撃スクープ!“鉄血銀狐”黄正利は日本の青森県生まれだった!!

2014-10-14 12:34:18 | 熱風!韓国LEGENDS
さてさて「熱風!韓国LEGENDS」第81回です。先月イギリスで開催された“鉄血銀狐”黄正利を招いてのセミナー&トークショーは大盛り上がりだったようで、特にトーク・ショー並びに黄師匠が各媒体の取材を受ける形でのインタビューでは当然のようにこれまで知られていない秘話が続出したようですね。特に黄師匠が当地の某女性ファンに語ったエピソードで「俺は日本の青森県で生まれたんだよ!」は本当に衝撃的でしたねー!これまで私も含めて多くの研究者たちが「黄正利は日本の大阪生まれ」と記載していたんですが、実際には黄師匠は青森県で生まれていた事がこれで確定したわけです。というか、やっぱり子供の頃の黄師匠は「ねぶた祭り」とか楽しんでたんででょうか(苦笑)。いずれにしろあの韓国伝説のスーパーキッカーが日本で生を受けていた事は本当に驚きであると同時に、私も日本人の1人としてかなり嬉しい気持ちです(笑顔)。今回の黄師匠のイギリス訪問時の取材では他にも「俺は成龍と闘った『ドランクモンキー酔拳』(78)のクライマックスではNGは1回も出さなかった!」とか「邵氏公司とは武打星ではなく導演として契約した!」などなど目から鱗の貴重なコメントが数多く飛び出ているようですので、今後の展開が本当に楽しみですね。
と言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!
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熱風!韓国LEGENDS (80) 韓龍哲&黄正利主演『龍虎の従兄弟たち』韓国バージョン発掘!

2014-10-12 21:08:20 | 熱風!韓国LEGENDS
さてさて、「熱風!韓国LEGENDS」記念すべき第80回は李赫洙監督、韓龍哲&黄正利主演『龍虎の従兄弟たち』(81)、それもこれまで国内のコレクターが誰も観た事がない韓国バージョンでいきたいと思います。(M.Kさん、ありがとうございます!)
まあ作品の内容に関しては昔から英語版が広く出回っている事もありますので、ここでは詳しくは触れませんが、簡単に言えば韓龍哲と黄正利の2人が悪の世界でひたすら大暴れする!といういわゆる一つの“韓国テコンドー・バディ映画”って感じでしょうか(苦笑)。ただ劇中でその韓龍哲と黄師匠が披露する豪快かつ切れ味鋭いテコンドーの連続廻し蹴りは改めて本当に一見の価値あり!と断言したいですね。
今回の韓国バージョンは勿論全編韓国語(号泣!)で、画質もそれなりに良好ながら・・・前回レビューしました『雪中梅』同様、収録時間が約65分と大幅カット編集版となっています。それも肝心の韓龍哲が権一秀を徹底的に蹴りまくった果てに一気にトドメにいくフィニッシュ・シーンや、ラストで闘いを終えた韓龍哲と黄師匠の2人が寂しげに佇むエンディングなど実にナイスなシーンで幾度となく「バッサリ!」とカット編集が入るのはアンマリといえばアンマリですねえ(涙)。
そうは言いながらも、私がこの『龍虎の従兄弟たち』で一番好きなシーンである、クライマックスで黄師範と悪漢ボスの南忠一のどちらに付くかを迫られた韓龍哲が間髪を入れずに南忠一に強烈な前蹴りを叩き込むのを見届けた黄師範の「ガッハハ!それでこそ俺の相棒だぜ!」の名台詞を韓国語で聴けたのには大いに感激した龍熱でした(笑顔)。

在米韓国人であった韓龍哲は、韓国映画の鬼才であるに李斗に見出され『帰って来たウエダリ』(74)シリーズなどに次々と主演し韓国テコンドー映画の雄として一躍スターダムにノシ上がります。その後は崔永や金時顕など他の監督作品に主演しますが、1度アメリカに帰国した後に再び韓国映画界に戻ってからの韓龍哲は以前の李斗監督作品のような輝きを放つ事はなく、そのまま韓国映画界から自然とフェードアウトしていきました。
先月イギリスのセミナー&イベントに招かれた黄正利も、同イベントでのトーク・セッションでは韓龍哲の事をその英語名であるチャーリー・ハンの名で呼びながら心から懐かしそうに語っていたそうです。と言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!

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熱風!韓国LEGENDS (79) 発掘!孟秋&黄仁植主演『雪中梅』韓国バージョン!!

2014-10-09 21:03:15 | 熱風!韓国LEGENDS
先週でしたか、武田梨奈ちゃん主演『少女は異世界で戦った』を観る機会があったんですが・・・ちょっとイマイチかなぁ(苦笑)。と言うか、私はもうちょっとビシッとしたシリアスかつ武道映画テイストな作風の方が梨奈ちゃんには合うと思います。でも同じ梨奈ちゃん作品なら伝説の武打星であるあの“インドネシアの星”と梨奈ちゃんが共演した映画の方が気になるなぁ!

さてさて、「熱風!韓国LEGENDS」第79回は金時顕監督、孟秋&黄仁植主演の韓国クンフー映画『雪中梅』(76)、その韓国バージョン(全編韓国語!)でいきましょう。
この『雪中梅』は昔から北京語版が出回っていて、恐らく当ブログをご覧の方々も観た事がある方も多いかと思います。しかし現地韓国ではこれまた大昔のVHS全盛時代にオリジナル韓国バージョンが発売されていたんですね。(韓国バージョンのVHSジャケットも確認済み)
私もこの『雪中梅』韓国バージョンが観たくて観たくてしょうがなかったんですが、これが超激レアVHSでこれまで観る機会がありませんでした(トホホ!)。
それが何と今回奇跡的に『雪中梅』韓国バージョンの映像を入手(M.Kさん、ありがとうございます)する事が出来まして、こうして当ブログでレビューする事が出来た次第です(号泣!)。ただこの『雪中梅』韓国バージョンなんですが、元々かなり古いVHSから何度かダビングを重ねたらしく画質的にはマアマアなんですが、音声がかなり劣化していました。勿論、劇中で孟秋や黄仁植、または張一道が喋る韓国語は十分に聞き取れるのですが、この辺りの音声の著しい劣化は流石に年月を感じさせます。
また収録時間が約65分(!)と北京語版よりも大幅カット編集版となっていますが、それでもラストの孟秋&張一道vs黄仁植の怒涛の蹴撃合戦は何度観ても素晴らしい!大満足です。

この70年代中盤から80年代にかけての韓国映画界には上官靈鳳、今回の孟秋、さらには元秋といった香港&台湾の女武打星が訪韓し何本のもの主演作品を撮っていますが、それら韓国クンフー映画の中には依然としてオリジナル韓国バージョンが未発掘状態の作品がまだまだ存在しています。そういう意味では今回の『雪中梅』韓国バージョンの発掘は大変有意義だと思っていますし、実は私の手元には他にもこれまで韓国バージョンの存在が確認されていなかった韓国クンフー映画が何本かあります。
これらの作品も今後の「熱風!韓国LEGENDS」で是非紹介していきたいと思っています。最後に、こちらが『雪中梅』の作品詳細です↓http://hkmdb.com/db/movies/view.mhtml?id=12090&display_set=big5
と言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!
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