さて、今日はあのメル・ギブソン主演「マッドマックス」(79)の原点的作品として知られるサンディ・ハーバット監督、ケン・ショーター主演のオーストラリア映画「マッドストーン」(74)を観てみました。
映画はある政治家の狙撃事件に端を発した暴走族“墓掘り軍団”と、狙撃現場を“墓堀り軍団”の1人に目撃されたため彼らの抹殺を狙う暗殺犯一味、そしてその暗殺犯を追う若手刑事ストーン(ショーター)の三つ巴の闘いを描いています。
ただこの「マッドストーン」が他の単なる暴走族映画と異なるユニークな点が、ストーン刑事が暗殺犯逮捕のために自ら“墓堀り軍団”の一員に加わり、彼らと生活を共にしていくプロセスをジックリと描いている事でしょう。
ストーン刑事は彼ら“墓堀り軍団”と行動を共にしていく内に、次第に自分たちが作った秩序と思想だけを信じ自由に生きる“墓堀り軍団”に共鳴し親しみを感じていきます。この“墓堀り軍団”のメンバーの名前も皆が本名ではなく“葬式屋”、“ガマ蛙”、“死神”、“倉庫屋”など何とも人を食った綽名を名乗っているんですが、それでも彼らが真っ黒なヘルメット&皮ジャン姿で駆る「KAWASAKI」などのバイク群は凄み溢れるカウリングが装着された大型バイクで、この辺りからも「マッドマックス」の原型と称されるテイストが十分に感じられます。
また“墓堀り軍団”の幹部で暗殺現場を目撃する“ガマ蛙”を演じたヒュー・キース・バーンは本作が映画デビューで、彼こそが後に「マッドマックス」で悪の首領トーカッターを強烈なインパクトで演じる事となるわけです。
他にも同じく「マッドマックス」に出演するヴィンセント・ギルやロジャー・ウォードも顔を見せていますが、実はヒュー・キース・バーンはこの「マッドストーン」でデビュー後に、あの“天皇巨星”ジミー・ウォングこと王羽主演「スカイハイ」(75)にも刑事役で出演していますので、ご興味のある方はチェックしてみて下さい(^_^)。
この「マッドストーン」は「マッドマックス」の近未来を舞台としたド迫力のアクションやカーチェイスこそ見られませんが、それでも映画の最後の最後には余りにも衝撃的な結末が待ち受けていますので、それは是非とも現在「シネマート新宿」と「シネマート心斎橋」で絶賛レイトショー公開中の「マッドストーン」でご覧になってみて下さい。
また来月14日にはキングレコードさんから「マッドストーン」“墓掘りエディション”と題した豪華特典(何とテレビ放送当時の日本語吹き替え版も収録!)満載のBlu-rayも発売されますので、こちらも要チェックでしょう。
最後になりましたが、この「マッドストーン」をいち早く観賞する機会を下さったキングレコードの鈴木江里子さんに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
キングさんの「マッドストーン」紹介頁です↓http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKIBF-1382/
映画はある政治家の狙撃事件に端を発した暴走族“墓掘り軍団”と、狙撃現場を“墓堀り軍団”の1人に目撃されたため彼らの抹殺を狙う暗殺犯一味、そしてその暗殺犯を追う若手刑事ストーン(ショーター)の三つ巴の闘いを描いています。
ただこの「マッドストーン」が他の単なる暴走族映画と異なるユニークな点が、ストーン刑事が暗殺犯逮捕のために自ら“墓堀り軍団”の一員に加わり、彼らと生活を共にしていくプロセスをジックリと描いている事でしょう。
ストーン刑事は彼ら“墓堀り軍団”と行動を共にしていく内に、次第に自分たちが作った秩序と思想だけを信じ自由に生きる“墓堀り軍団”に共鳴し親しみを感じていきます。この“墓堀り軍団”のメンバーの名前も皆が本名ではなく“葬式屋”、“ガマ蛙”、“死神”、“倉庫屋”など何とも人を食った綽名を名乗っているんですが、それでも彼らが真っ黒なヘルメット&皮ジャン姿で駆る「KAWASAKI」などのバイク群は凄み溢れるカウリングが装着された大型バイクで、この辺りからも「マッドマックス」の原型と称されるテイストが十分に感じられます。
また“墓堀り軍団”の幹部で暗殺現場を目撃する“ガマ蛙”を演じたヒュー・キース・バーンは本作が映画デビューで、彼こそが後に「マッドマックス」で悪の首領トーカッターを強烈なインパクトで演じる事となるわけです。
他にも同じく「マッドマックス」に出演するヴィンセント・ギルやロジャー・ウォードも顔を見せていますが、実はヒュー・キース・バーンはこの「マッドストーン」でデビュー後に、あの“天皇巨星”ジミー・ウォングこと王羽主演「スカイハイ」(75)にも刑事役で出演していますので、ご興味のある方はチェックしてみて下さい(^_^)。
この「マッドストーン」は「マッドマックス」の近未来を舞台としたド迫力のアクションやカーチェイスこそ見られませんが、それでも映画の最後の最後には余りにも衝撃的な結末が待ち受けていますので、それは是非とも現在「シネマート新宿」と「シネマート心斎橋」で絶賛レイトショー公開中の「マッドストーン」でご覧になってみて下さい。
また来月14日にはキングレコードさんから「マッドストーン」“墓掘りエディション”と題した豪華特典(何とテレビ放送当時の日本語吹き替え版も収録!)満載のBlu-rayも発売されますので、こちらも要チェックでしょう。
最後になりましたが、この「マッドストーン」をいち早く観賞する機会を下さったキングレコードの鈴木江里子さんに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
キングさんの「マッドストーン」紹介頁です↓http://www.kingrecords.co.jp/cs/g/gKIBF-1382/