超級龍熱

香港功夫映画と共に

“和製ドラゴン”倉田保昭主演最新作『レッド・ティアーズ』公開直前イベント決定!!

2012-03-29 11:30:23 | ニュース
ここ3日間はフジテレビで深夜に放送されているドラマ『ストレンジャー6』を毎晩観ていてかなり寝不足状態です(苦笑)。いやでも唐沢寿明って中々ナイスなアクション見せますねー!チラッと聞いたら唐沢さんてリーさんの大ファンだそうで、何か納得♪
あとエンディング・クレジットに当ブログでもお馴染みの「染野企業電影工作室」や鮑智行さんの名前があったのも嬉しかったですね。


さて、我らが“和製ドラゴン”倉田保昭の記念すべき100本目の映画出演作品にして、倉田さんが8年ぶりに製作した最新作『レッド・ティアーズ』の公開直前イベントが決定しました。まずは下記の告知文をお読みください。

『レッド・ティアーズ』公開直前イベント決定!!

新宿ロフトプラスワンにて『レッド・ティアーズ』公開直前イベント決定!!あと2日だよ!
アクション界の伝説 “和製ドラゴン”と呼ばれた、倉田保昭が、8年ぶりに製作した最新作『レッド・ティアーズ』。

世界が認める残酷クリエーター西村善廣とタッグを組み、アクション映画を得意とする辻本貴則監督が今までに無い、
新たな倉田保昭を演出している。また、主演の加藤夏希も体を張ったアクションに挑戦しており、倉田との壮絶な闘いは必見だ!
衝撃のジャパニーズ・アクション、ヴァイオレンス、スリラー、そしてラブストーリー。
こぼれんばかりに沢山の要素が詰まった『レッド・ティアーズ』の裏話を公開前に聞いて、映画をさらに楽しく観ようではないか!

【出演】倉田保昭
【Guest】加藤夏希、倉田アクションチームの方、辻本貴則監督、
江戸木純さん、知野二郎さん、坂本浩一監督

[日程] 4月5日(木)
[時間] OPEN18:30 / START19:30
[料金] 前売¥1.000/当日¥1,200
▼前売券
前売りチケットはローソンチケット【L:32441】&新宿ロフトプラス1のWEBにて3/23(金)発売開始!!
(新宿ロフトプラス1 TEL:03-3205-6864 )

PLACE 新宿ロフトプラスワン http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/


という感じで、当日のイベントでは豪華なゲストの皆さんとご一緒に私、龍熱も出演させて頂く事となりました。
倉田さんと言えば、リーさんは勿論、ドニー兄貴、ジャッキー、サモ・ハン、あるいはジェット・リーたちとの競演、さらには伝説の映画帝国ショウ・ブラザースなどなど・・・まさに香港映画の長い歴史と共にご自身の武打星人生を歩んで来られた方ですので、果たして当日はどのような貴重なエピソードが倉田さんの口から語られるのか、これは本当に楽しみです!さあ、“和製ドラゴン”&香港クンフー映画ファンは4月5日の新宿ロフトプラスワンに集え!!


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シンシア・ラスロックvsドン・ウィルソン実現!マット・マリンズ主演『WHITE TIGER』完成!

2012-03-26 13:31:31 | ニュース
いや~昨日の「ガチ相撲」面白かったですねー!土俵上の相撲も勿論ですが、龍熱はその参加選手の超ド級の豪華さに大興奮!
エメリヤーエンコ・ヒョードルに始まり、ビリー・ブランクス!ビッグバン・ベイダー!所英男!安田忠夫!そして紅一点(?)の神取忍まで、もう彼らが次々と登場する入場シーンだけでお腹一杯状態でしたし、決勝トーナメントもてっきり“機嫌悪い”ボビーが優勝かと思っていたら・・・優勝者がちょっと意外な人だったのも良かったです(笑顔)。

さて、近年銀幕から遠ざかっていた“白い女豹”ことシンシア・ラスロックが再び“闘いの場”に帰って来たようです。
それが今年の1月から2月にかけてタイでロケーションを慣行したトビー・ラッセル監督作品『WHITE TIGER』で、この注目作品の主役は『ブラッド&ボーン/真拳闘魂』(09)でMJWことマイケル・ジャイ・ホワイトとの一騎打ちが絶賛されたマット・マリンズだそうですので楽しみですね。
ただ龍熱としては、この『WHITE TIGER』でラスロックと対決する武打星としてこれまたオールド・ファンには懐かしいドン“ザ・ドラゴン”ウィルソンが出演しているのが嬉しいんですよー!
さらにラスロックとウィルソンの決闘シーンはあの『ドラゴンへの道』(72)におけるリーさんvsチャック・ノリスの伝説の“コロシアムの決闘”を彷彿させるファイト・シークエンスに仕上がっているそうですので、これまた超楽しみです!で、こちらでその『WHITE TIGER』のキャストの集合写真が見られますが・・・右端のジョー・リュイスの異様な肥満振りにはちょっと唖然としてしまいました・・・→http://midesmedia.hubpages.com/hub/White-Tiger-Movie-Shoot-in-Thailand

この『WHITE TIGER』に関しては既にタイからロンドンに帰国しているトビー監督から色々とお土産話を聞いてるんですが、『Kill Them All!』と共に今後この『WHITE TIGER』の公開&リリース情報がありましたら当ブログでアップしたいと思っています!

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「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」(7) J.S.リー主演 『ドラゴン/ブルース・リー物語』

2012-03-24 14:50:13 | 作品レビュー
さて、“龍の年”特別企画第1弾として連載して来ました「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」も今回が大結局、つまり最終回となります。
実はこの「ブルース・リーの出てない~」は当初の予定では全8回を予定していたのですが、あるアクシデント(後述します)のために第8回に予定していた作品を急遽本特集のフィナーレを飾る作品として取り上げたいと思います。
その作品こそがロブ・コーエン監督、ジェイソン・スコット・リー主演『ドラゴン/ブルース・リー物語』(93)です。
私がこのリーさんことブルース・リーの伝記映画の最高傑作と言われる作品の存在を初めて知ったのは、当時近所のレンタルビデオ店にあったブランドン・リー主演『ラピッド・ファイヤー』(92)の輸入版VHS(この当時はまだ国内版VHSと共に輸入版VHSや韓国製VHSのレンタルが許されていた何とも長閑な時代でした)の冒頭に入っていた『ドラゴン~』の予告編を観た時でした。
「とうとうハリウッドでリーさんの伝記映画が作られたんだ!」、その胸躍るような予告編の映像を繰り返し観ながら、『ドラゴン~』に対する私の期待と興奮は否応にも高まったのでした。
そして実際に『ドラゴン~』が日本でロードショー公開された際に勇んで劇場に駆けつけた私の目の前に映し出された『ドラゴン~』は、そのオープニングでスクリーンに浮き出た真っ赤な“龍”の字が、すぐに“DRAGON”へと変化する素晴らしいタイトルバックに始まり、主人公リーさん(ジェイソン・スコット・リー)のフレッシュな風貌と鍛え上げられた肉体、リーさんと父である李海泉(リック・ヤング)の親子愛、アメリカでのリーさんとリンダ・エメリー(ローレン・ホリー♪)の出会い、中国人社会が放った刺客ジョージ・サン(演じるは本作のアクション監督も兼任し、邵氏公司や協利公司で数々の秀作を残した張午郎!ついでに弟のルーク・サンを演じるはオン・スーホン)との“コロシアムの決闘”を彷彿させる激闘、そしてそのジョージ・サンの奇襲で背中を負傷し、長い闘病生活から立ち直ったリーさんとジョージ・サンが「第1回国際空手大会」のリング上(リングアナウンサー役はエド・パーカーJR、リング下には本作の截拳道顧問のジェリー・ポティートの姿も)で再度激突する“60秒限定デスマッチ”、息子ブランドンの誕生、『グリーン・ホーネット』出演(監督役でブリット・リードことヴァン・ウイリアムス)、ビル・クレーガー(ロバート・ワグナー)の裏切りによる『燃えよカンフー』出演の挫折(クレーガー主催のパーティで歌手役でシャノン・リーも出演)・・・といった実際のリーさんの人生に起こった様々な出来事が実にドラマチックに描かれていきます。
そして映画は中盤から終盤に差しかかり、この『ドラゴン~』という作品の中で私たちリー信者が最も愛し、また最も感激に打ち震える事となった名シーンが登場する事となります。
それが1971年の10月に行われたリーさんの香港凱旋第1作『ドラゴン危機一発』(71)のプレミアのシーンで、劇中では映画の上映(ここで本作の中で唯一“本物”リーさんが鄭潮安としてスクリーンの中に登場します)が終わり、場内の静まり返った様子に客席に座っていたリーさんは隣のリンダに「騒ぎにならない内にここを出よう!」と声をかけるとソッと席を立ち出口に向かいます。ところが、客席の初老の男性が立ち上がると感動の涙を拭いスクリーンに向かって力一杯拍手を始めると、それに呼応するかのように場内の観客たちからも次々と大拍手&大歓声が沸き起こります!
そして場内にリーさんとリンダが立っているのを見つけた観客は、一斉に我らが“唐山大兄”に殺到すると驚くリーさんを担ぎ上げ、そのまま映画館の出口に向かって行進を始めます!
多くの苦難の果てに故郷である香港で遂に“ドラゴン”となったリーさんは、観客に抱え上げられたまま映画館の出口から外に飛び出る瞬間、背後で観客にモミクチャにされながらも懸命に自分を見送る妻に向かって振り返ると、弾けるような笑顔と共に声の限りに絶叫します・・・!

ブルース「リンダ?リンダ!・・・リンダァァ!」
リンダ「ブルース?・・・ブルース!・・・愛してるわ!」

その後『ドラゴン~』は、『ドラゴン危機一発』のタイ・ロケにおけるリーさんと兄の復讐に燃えるルーク・サンの製氷工場の決闘(この当時リーさんの周辺に起こったと言われる“私闘”を彷彿させるクンフー・ファイトこそこの『ドラゴン~』のベスト・ファイトでしょう)、驚くほど本物のセットと酷似した“鏡の間”が登場する『燃えよドラゴン』(73)のシーン(ロバート・クローズ監督役はロブ・コーエン監督本人)、そしてクライマックスにおけるリーさんを長年苦しめた死神からブランドンを守り抜く“死亡遊戯”を経て、『燃えよドラゴン』の最終カットの撮影に挑むリーさんをリンダが見送るシーンで劇終となります。

この『ドラゴン/ブルース・リー物語』が製作されるまでは、それこそ無数のソックリさん武打星たちが主演するリーさんの伝記映画が作られ、残念ながらそれらの殆どが文字通り「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」的水準の作品だったと言わざるを得ませんでした。確かにこの『ドラゴン/ブルース・リー物語』も敢えてカテゴリーとして仕分けするとしたらジェイソン・スコット・リーという武打星主演によるソックリさん映画なのかも知れません。
それでも龍熱はこう強く言い切りたい!この『ドラゴン/ブルース・リー物語』には他のソックリさん伝記映画からは感じられなかった“世紀の闘神”ブルース・リーに対する限りない尊敬と、愛情と、そしてプライドが確かに感じられた作品なのだ!と。その私の想いは『ドラゴン~』公開から19年経った今も決して変わる事はありません。
また今回の記事の冒頭でも触れましたが、この「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」では当初第8回にして大結局の『ドラゴン/ブルース・リー物語』の前の回で、リーさん原案にしてデビッド・キャラダイン主演『サイレント・フルート』(78)を第7回として取り上げる予定で、私は先日実際に本特集のレビュー目的で『サイレント・フルート』のVHSをビデオデッキに押し込みました。
ところが・・・その『サイレント・フルート』のVHSは何故か数秒再生した後にテープの頭の部分がデッキの中でプッツリと切断されてしまったのでした。これは私にとって何とも不思議な出来事でした。
私はこの時「ああ、これはもしかしたらリーさんはジェームズ・コバーンやスターリング・シリファントと共にインドを訪れた際に余り良い思い出が無かったロケハン旅行や、後年に自分の原案を元にして他者に手によって作られた映画を取り上げられるのが嫌なのかな・・・」と判断しまして、それならと当初の予定を前倒しする形で『ドラゴン/ブルース・リー物語』を本企画「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」のフィナーレとして取り上げた次第です。
そう、もしかしたら「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」というジャンルの存在を最も憂いでいるのは天国のリーさんだったのかも知れませんね・・・。
と言うわけで、“龍の年”特別企画第1弾として全7回に渡ってお届けして来ました「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」、如何でしたでしょうか?
当ブログ「超級龍熱」では、今後も様々な“龍の年”を記念する特別企画を準備中ですので、どうぞお楽しみに!
コメント (2)
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祝!“正宗精武英雄電影”、李小龍主演『ドラゴン怒りの鉄拳』公開40周年!!

2012-03-23 12:37:28 | その他
さて、40年前の今日になりますが、現地にて羅維導演、李小龍主演『精武門』こと『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)が公開されました。
この香港クンフー映画の金字塔にして“世紀の闘神”ブルース・リーの事実上の最高傑作と言われる作品に関しては、確かにこれまでにも多方面で幾度となく語り尽くされて来ました。
しかし、記念すべき“龍の年”である今年、改めてもう1度この“正宗精武英雄電影”の魅力とその周辺を検証してみるのも、大いに意義深い事ではないでしょうか。
私、龍熱自身もリーさんの主演作品で一番好きな作品は何か?と問われたら「それは『死亡遊戯』だ!」と答えますし、リーさんの主演作品で最も“特別な作品”は何か?と問われたら「それは『燃えよドラゴン』だ!」と答えるでしょう。
そしてリーさんの主演作品で最も作品全体のバランスや脚本が充実したベスト作品は何か?と問われたら「それは『ドラゴン怒りの鉄拳』だ!」と答えると思います。
そう、今もアジアの観客たちから最も愛され、また最も敬われ続けるブルース・リーの“最高傑作”にして、栄光の“初代陳眞”が誕生した香港クンフー映画の偉大なる古典『ドラゴン怒りの鉄拳』。
その作品全体に今も脈々と漲る気高く、そして熱き“精武魂”を、近日当ブログ「超級龍熱」にて“龍の年”特別企画第2弾として取り上げてみたいと思っています!誠意献給一代巨星、李小龍!

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我らが愛しの“格闘天使”は健在♪ムーン・リーこと「李賽鳳的BLOG」訪問

2012-03-22 12:14:44 | その他
今週は「黄金のクンフー&アクション」の次回分原稿を無事入稿しまして、ホッと一息って感じです。これで当ブログで連載中の特別企画「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」も再開出来そうです♪

さて、既にご存知の方もいるかと思いますが、80年代中盤から90年代序盤にかけて『天使行動』(87)シリーズなど数々の“女特警系列”作品に主演し、香港女武打星史に一時代を築いたあの“格闘天使”ことムーン・リーこと李賽鳳が自身のブログを開設していますね。こちらがその「李賽鳳的BLOG」のアドレスです→http://blog.sina.com.cn/lisaifeng
いや~ムーンちゃん(と敢えて呼ばせて頂きます)は昔と殆ど変わらない美貌とスタイルに加えて、ムーンちゃんがブログに載せている彼女の写真からは彼女の元気な様子が見れて私も感激です♪
実はムーンちゃんは以前にもブログを開設していて、その際は彼女自らあの『群狼大戦』(89)のエンディング事故で負った大火傷直後の生々しい入院写真を公開していましたし、その後も例の不倫騒動などもあって、ムーンちゃんも中々平穏な日々が送れずにいたようです・・・。でも現在のムーンちゃんは、ブログに掲載されている多くの写真から彼女の輝くような笑顔が沢山見られるように、やっと平和な時間を取り戻しているようです。
龍熱としてはもし可能ならば、今こそシンシア・カーンこと楊麗青、シンシア・ラスタこと大島由加里、そしてムーン・リーこと李賽鳳に再集結して貰って、あのムーンちゃんが狂乱の失恋美女を快演した事で、今も世界中の女武打星映画信者の間で“伝説の怪作”と言われている『末路狂花92』(92)をリメイクして欲しいなぁ!いやこの映画のムーンちゃんは本当に凄いんだから、もう!(苦笑)。
コメント (6)
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THIS IS 甄子丹(28) 歌い♪踊れ♪譚冠榮!!甄子丹&呉君如主演『八星報喜』

2012-03-19 12:59:31 | THIS IS 甄子丹
さて、ドニー兄貴こと甄子丹主演最新作をいち早くお届けする「THIS IS 甄子丹」、その第28回は陳慶嘉&秦小珍導演によります香港お正月映画『八星報喜』(12)でいきましょう♪ 
私が今回レビューに使用しました『八星報喜』のDVDは北京語&中文字幕版だったんですが、字幕が簡略体だった事もあり、いま一つ細かい物語展開が把握出来ませんでした(涙)。
ただそこは「正月ぐらい笑いから入ろうぜ!」の香港映画なだけに、ドニー兄貴扮する売れない歌手譚冠榮(北京語なのでドニー兄貴の声は吹き替えだと思いますが、とにかく今回のドニー譚冠榮の超ヤングな長髪&ファッシュンは衝撃的♪)と元アイドルの宋秋波(吳君如)、女性カメラマンの陳慧琳と古天樂、容姿コンプレックスの杜汶澤と盲目の女性役の熊黛林という3組のカップルの恋愛模様に加えて、黃百鳴と楊冪の親子探しを時にコミカル、時に切なく描いています。
それにしても今回のドニー兄貴は得意のアクションは一切無しながら、もうノリノリで主人公譚冠榮を演じる事を楽しんでいて、例えば譚冠榮の自宅に転がり込んで来た宋秋波を家に帰って来た恋人のスッチーから隠すために「おおおおおおわあああああ!」とリーさんばりに絶叫しながら宋秋波を押入れに押し込んだり(笑)、あの許冠傑の名曲「天才與白痴」をバンド仲間と髪を振り乱しながら絶叫じゃなくて(笑)熱唱したり、これまた宋秋波とのコンビでインド人ルック(!!)となった譚冠榮ことドニー兄貴が歌い踊ります♪いや~こんなドニー兄貴って観た事ないよ~♪
そして映画のクライマックス、譚冠榮と宋秋波はコンビとして歌のオーディションに参加しますが、その審査員席にかつて自分がアイドル時代にパートナーだった女性がいる事に動揺した宋秋波は、譚冠榮を1人ステージに残してその場から逃げ出してしまいます!一瞬途方に暮れた譚冠榮ですが、やがて静かに歌い出すと、マイクに向かってこう呟くのでした・・・。
「宋秋波・・・それでも君は俺にとって最高の主演女優だぜ。さあ、この曲を君に捧げるよ!カモオオォォォン!」一気に歌いだす譚冠榮!!その魅惑に満ち、またパワフルな歌声に、ステージの奥に逃げ込んでいた宋秋波は勇気を振り絞って譚冠榮の待つステージにもう1度駆け上がる!さあ、ここからドニー譚冠榮とサンドラ宋秋波の愛と感動の大熱狂ステージが幕を開けるのだ!!!

このドニー譚冠榮とサンドラ宋秋波が大熱唱するオーディションのシーンは、この『八星報喜』のクライマックスとして最高に盛り上がるシーンなので、是非ご覧になってみて下さい。
また劇中でドニー譚冠榮がギター片手に歌うシーンなどはドニー兄貴本人の広東語による歌声だと思いますので、これはドニー兄貴のファンの方には嬉しいでしょうね。
と言うわけで、“最後の本格派”コメディー映画に挑戦!の『八星報喜』をお届けしました。それでは次回の「THIS IS 甄子丹」もどうぞお楽しみに!

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甦れ!熱血特撮空手アクション!板尾創路&古原靖久主演『電人ザボーガー』今月リリース!!

2012-03-17 11:27:43 | DVD&Blu-ray情報
あの“天皇巨星”ジミー・ウォングこと王羽がドニー兄貴と死闘を見せた『捜査官X』(11)に続いて、『保衛戰隊之出動喇!朋友!』に出演していますね。こちらがその予告編です→http://www.youtube.com/watch?v=wWpmHUdnA2E 
いや~ジミーさん、このまま本格的に武打星復帰なのでしょうか???

さて、昨日は劇場公開時に見逃してしまった事を心底悔やんでいた井口昇監督、板尾創路&古原靖久主演『電人ザボーガー』(11)をサンプルDVDで観ていました。(キングレコードのSさん、Yさん、ありがとうございます!)
『電人ザボーガー』といえば昭和の特撮ファン、そしてリーさんことブルース・リー直撃世代にとっては忘れられない特撮TVドラマなんですが、今回のリメイク映画版・・・いや~もう最高でしたねー!
この『電人ザボーガー』は青年時代の大門豊(古原靖久)が活躍する第1部「たたかえ!電人ザボーガー!」、そして熟年となった大門豊(板尾創路)が頑張っている第2部「耐えろ大門、人生の海に!」の二部構成となっているんですが、第1部の冒頭で“秘密刑事”大門豊の「電人ザボーガー!GOOOOO!」の絶叫を合図に高野二郎が熱唱する主題歌「戦え!電人ザボーガー!」に乗ってザボーガーが大暴れするオープニング・タイトル!もう龍熱は感激の涙で画面が見えません!(号泣)。ここでの大門豊がザボーガーを操縦しながら自分に迫るΣ団の戦闘員を無敵の空手技で次々と蹴散らす格闘アクションでは、ちゃんと「ホオオアチャアア!オアタアアア!」と怪鳥音全開&鼻ピン・ポーズを決めて見せる!そう、このブルース・リーを彷彿させる大門豊のド派手&破天荒なドラゴン・アクションこそがこの“熱血特撮空手アクション”の核であり超重要部分なのだ!
さらにはオリジナル版(と言うか当時の子供番組)では考えられなかった悪之宮博士(柄本明。怪演!)率いるΣ団の女幹部ミス・ボーグ(山崎真実。真実ちゃん、本当に頑張ってます♪)と大門の禁じられた恋とザボーガーの衝撃的な最後。
そして25年後となった第2部ではザボーガーを失い、得意の飛龍三段蹴りも腰が痛くて(涙)出来なくなり、おまけに糖尿病も患うなど(涙)スッカリ落ちぶれた熟年の大門の前に娘のAKIKO(佐津川愛美)と、Σ団の刺客秋月玄(宮下雄也)が執拗に大門に闘いを挑んで来る!しかし!正義を守るヒーローとしての自分に自信を失い闘いに背を向けてしまっていた大門は、悪之宮博士に操られたAKIKOが東京を火の海にせんとする様子に、遂に自らザボーガーを修理すると、もう1度自分とザボーガーが共に“闘いの場”に戻る事を決意するのだった!

大門豊「ザボーガー、今日からお前は“新生”ザボーガーだ。そう、俺とお前は兄弟なんだ・・・地獄の果てまで一緒だぞ!チェェェェンジ!“ストロング”ザボーガー!GOOOOOOO!」

この“正義を愛する心”と“悪に立ち向かう勇気”を再び取り戻した大門豊の絶叫に応えるかのように、新たにストロング・ザボーガーとして甦った電人ザボーガーは瞬時に「マシーン・ザボーガー」へと姿を変えると“兄”である大門豊を乗せ、悪之宮博士に操られ苦しみながらも街を破壊し続ける愛娘を救うため疾走を開始する!そしてこの夜の東京を激走する正義のロボットの雄姿を後押しするかのようにバックにガンガン!と流れるは“伝説の特撮ソング歌手”あの子門真人が熱唱するオリジナル版主題歌「戦え!電人ザボーガー!」だ!!!「赤いシグナル、非常のサイン!怒りの電流迸る!チェンジ!シュートだ!ザボーガー!」
果たして大門豊と電人ザボーガーは愛する娘を助け出し、父である大門博士(竹中直人)を殺した悪之宮博士を倒す事が出来るのか!?そして大門の必殺技である飛龍三段蹴りは本当に復活するのか!?
その全ての答えがこの後に待つ大興奮のクライマックスと共に明らかとなる・・・!

この『電人ザボーガー』のエンディングでは、我らが“ライダーマン”こと今は亡き山口暁主演によるオリジナル版『電人ザボーガー』の名場面を映し出す事でオリジナル版に対しての限りないリスペクトを捧げています。思えばオリジナル版『電人ザボーガー』の放送が開始されたのは1974年4月でした。この当時の私こと龍熱少年はもうリーさんことブルース・リー&空手映画(まだ“クンフー映画”の総称は定着せず)に大熱狂していました。そんな龍熱少年にとって劇場に行かなければリーさんやドラゴンに会えなかった不満を大門豊がブラウン管の中で見せるド迫力&奇天烈な空手アクションによってどれだけ救われ、また感激した事でしょう。
そしてその「TVでドラゴンに会える!」という少年たちの喜びと興奮は、同年7月に放送を開始した倉田保昭主演『闘え!ドラゴン』の登場で最高潮となるのでした。
確かに今回リメイク版『電人ザボーガー』を監督した井口監督は作品の随所にナンセンスなギャグやお色気を導入してはいますが、それでもこの『電人ザボーガー』という作品世界に絶対に欠かす事が出来ない“熱血特撮空手アクション”の部分は最後まで決してブレる事はありませんでした。私はオリジナル版『電人ザボーガー』をリアルタイムで体験した“チビッ子”の1人として、この部分を高く評価したいと思います。
さあ、平成の今に甦った昭和が生んだ伝説の“熱血特撮空手アクション”『電人ザボーガー』は、今月28日にDVD&BD同時発売となります!皆さんも大門豊と電人ザボーガーの活躍をその目で観るにはDVDショップにGOOOOOOO!です!!
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「龍虎的神話再現」⑦ 女七星螳螂拳高手、ジャッキー・チェンに挑戦!『ザ・チャレンジャー』

2012-03-15 10:35:50 | その他
先週あたりから某特設サイト向けの原稿書きのためにジャッキー作品のサンプルDVDを何本も観ているんですが、中でも『バトルクリーク・ブロー』や『キャノン・ボール』を観ていて何と私はこの2本どちらも日本ロードショー公開時に劇場で観ている事を思い出していました。特に『キャノン・ボール』はハリウッドのオールスター総出演だったんで日本でもかなり話題になったんですよねえ。何か懐かしいなぁ・・・(遠い目)。

さて、香港クンフー映画のレア&珍映像をフィーチャーします「龍虎的神話再現」第7回ですが、今回は昔にTBS(だったと思います)で放送されていたTV番組『ザ・チャレンジャー』でいきたいと思います。この番組の映像は現在も一部が動画サイトなどで観る事が出来るようですが、私も今回久しぶりに観直してみて、意外に充実した構成(特にジャッキー信者にとって)のプログラムだった事が改めて判った事もあって、本企画「龍虎的神話再現」で取り上げる事を決めた次第です。
この『ザ・チャレンジャー』という番組の趣旨なんですが、私も毎週この番組を観ていたわけではないので何とも言えないんですが、毎回出演者(要するにチャレンジャー)がある一つのテーマ(目標)を決めて、その出演者がそのテーマに向けて努力&精進する姿を30分間に渡って追い続ける・・・的な番組だったと思います。
で、古川登志夫さんのナレーションで進行するこの『ザ・チャレンジャー』、今回は北京体育大学で中国武術を学んだ経験を生かし、その当時池袋西武の「コミュニティー・カレッジ」で武道体操のクラスを持っている青柳百美さん(あの“武侠影后”鄭佩佩似の美人♪でご本人も太極拳の指導員だとか)が香港に赴いて、七星螳螂拳の達人である李錦榮師父(その創始者は趙志民)に弟子入りし螳螂拳を学び、憧れのジャッキー・チェンこと成龍に挑戦する!という企画だそうです。
番組では早速に香港に飛んだ青柳さんが李錦榮師父の8440番目の弟子として七星螳螂拳の特訓に励むシーンが延々と続くんですが、途中で李錦榮師父が「七星双刀手」など七星螳螂拳の7つの型を表演するコーナーがあって、この表演映像は中国武術の修練者ならずともついつい見入ってしまう素晴らしい表演でした。
ただこの『ザ・チャレンジャー』で最も注目かつ貴重な映像は、番組の中盤で嘉禾公司のスタジオを訪れた青柳さんがジャッキーや元彪と対面を果たすシーンでしょう。まず元彪ですが「私は・・・ユン・ピョウです!」と笑顔&日本語で青柳さんに挨拶したり、元彪が青柳さんに『スパルタンX』で見せたアクションを再現したり、青柳さんと一緒に香港のマスコミのカメラに向かって螳螂拳のポーズでツーショット写真(翌日の香港の新聞に2人の写真が掲載!)に納まったりしていました。
ここで龍熱的に注目なのがナレーターの古川さんが「ユン・ピョウは『死亡遊戯』の“スタント”も演じているんですよ!」と語っているシーンで、当時のTV番組で元彪が『死亡遊戯』でダブルを担当した事をここまでハッキリと名言したのはこの『ザ・チャレンジャー』だけかもね(苦笑)。
そして青柳さんはいよいよジャッキーと対面するためにスタジオの中に入っていくんですが、何とこの時のジャッキーはジェームス・グリッケンハウス監督作品『プロテクター』(85)の撮影中で、ジャッキーはあの有名なホルスターを肩からかけたコスチューム姿でスタントマンに熱心に指導している様子が映し出されます。さらにジャッキーがやや鋭い視線を向ける先にはこの時期既にジャッキーとは“犬猿の仲”状態のグリッケンハウス(字幕ではブリッケンハウスと誤表記・・・トホホ!)監督がカメラを覗く姿も!いや~これって今となっては色々な意味で貴重な映像ですねー!
この後、スタジオを訪れた青柳さんのために時間を割いてくれたジャッキーがホルスターを下げたコスチュームのまま(!)野外で青柳さんに直接アクション指導を付けてくれるシーンが登場するんですが、ここでもジャッキーは螳螂拳のポーズを披露したり、青柳さんのアクションに関する質問には「そういう場合はこう動けばいいんだよ!」と素早い肘打ちのアクションを伝授したり、青柳さんの「ジャッキーさんの代表的なクンフー・ポーズは何ですか?」との問いに、思わずホルスターから取り出した銃を傍らの載さんに渡して「この映画(『プロテクター』)は現代劇だから螳螂拳とかは使わないから、今の僕の好きなポーズはこれだよ!」とボクシング・スタイルのポーズで構えて見せるなど大サービスのジャッキー・チェンでした。
こうして番組は李錦榮師父から七星螳螂拳習得の免状を貰い満面の笑顔の青柳さんを映し出して終了となるのですが、龍熱としてはグリッケンハウスとジャッキーの確執から最後には“2つのバージョン”を生んでしまう事となる『プロテクター』の撮影現場の様子をほんの少しとはいえ垣間見る事が出来たこの『ザ・チャレンジャー』は大変興味深く、また貴重な番組だと思います。何時の日かジェームス・グリッケンハウス監督本人執筆による「メイキング・オブ『プロテクター』」なんて是非読んでみたいですね。あとここまで書いて思い出したんですが、この『ザ・チャレンジャー』なる番組では、他にもUWFの若手時代の中野龍雄が“神様”カール・ゴッチに弟子入りしてジャーマン・スープレックスを伝授して貰う、なんて回も録画した記憶がありますので、こちらもまた探しておきたいと思います。と言うわけで「龍虎的神話再現」、次回もどうぞお楽しみに!

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唐龍こと金泰中NGテイク!!!in『ブルース・リー死亡遊戯』

2012-03-12 13:38:41 | ニュース
いや~まだこういうのが残ってるんですね・・・。やっぱり興奮しちゃうねえ!特に金泰中(即:金泰靖)信者は必見です♪

http://www.youtube.com/watch?v=bcGZ4ykU-E4

どうやらビリー・ローとスタイナー一味との乱闘シーンのNGのようですが、カチンコの「サモ」の表記に注目!これって“ロッカールームの死闘”や“温室の決闘”のNGテイクはないのかなぁ??

あとこちらのドキュメンタリーもシャツを脱ぎ捨てる金泰中(超若い)の衝撃テスト映像に号泣です!

http://www.youtube.com/watch?v=yQvntXQE65k&list=UU-1mwTNbfd5wojGy7LhkhnA&index=1&feature=plcp

「物色李小龍第二」ですか・・・やはり『死亡遊戯』は76年には完成に向けて製作がスタートしていたんですね・・・。
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「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」(6) 徐少強&龍方主演『雍正與年羹堯』

2012-03-10 13:33:06 | 作品レビュー
さて、「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」第6回は羅維監製、方翔導演、徐少強&龍方主演『雍正與年羹堯』(80)でいきましょう。
何故にこの清王朝を舞台とした“宮廷暗黒武打片”の秀作が本企画「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」に登場するのか・・・それはこの記事の最後に触れたいと思いますが、私も今回本作を久しぶりにジックリと観直してみて、劇中で幾度と無く披露されるその充実の武打シーンには大いに感嘆を受けました。(改めて武術指導担当の徐忠信に拍手!)
物語は清の第5代皇帝である雍正帝(徐少強)が、まだ自分が康熙帝の第四皇子である時期から配下の将軍にして武芸の達人年羹堯(今は亡きジミー・リーこと龍方)や隆科多(李昆)らの協力を得て、如何に康熙帝亡き後に皇帝継承の最大の好敵手である第十四皇子(李岡)を出し抜いて皇帝の座を手に入れたか、そしてその後に雍正帝に厚い忠誠を誓っていた年羹堯が如何に壮絶に粛清されたか、を描いています。
この雍正帝が自分が清の皇帝になるために雍正帝が康熙帝の生前に(勝手に)遺言書を書き換えるという“非常手段”に出る展開は、それまでにも黄家達主演『少林寺への道2』(76)や狄龍主演『カンフー・エンペラー』(81)などにも登場するお馴染みのシーンですが、この『雍正與年羹堯』でも同様のシーンが描かれていて、そこでは特に隆科多に扮した李昆の鬼気迫る名演が光ります。
ただこの『雍正與年羹堯』という作品の持つ特異な点は、敢えて雍正帝の許で撫遠大将軍にまで登り詰めた年羹堯の視点として物語が進行していく点で、年羹堯は当初は雍正帝に忠実に仕えていますが、皇帝となり徐々に変貌していく雍正帝の人間性に疑問を覚え始め、やがては雍正帝を狙う白泰官(徐忠信)率いる“江南八大侠”と親交を深めていきます・・・。
こうして雍正帝は年羹堯との度重なる衝突の果てに、遂に年羹堯の抹殺を実行するのですが、ここで雍正帝直属の幹部として片っ端から“江南八大侠”を討ち倒す最強の軍官に扮しているのが“韓国スーパーキッカー”權永文なんです!!いやとにかくこの『雍正與年羹堯』で權永文の見せる怒涛の、そして鬼のような連続蹴りはまさにド迫力で、恐らくは本作『雍正與年羹堯』における權永文のキッキング・パフォーマンスこそが香港&台湾映画における權永文のベスト・パフォーマンスでしょう!(キッパリのキッパリ!)。
そして龍方演じる年羹堯が執拗に攻め込んで来る權永文を自分も血だるまになりながら辛うじて倒した所に、冷酷な笑みを浮かべた雍正帝が無数の兵を従え姿を見せます。こうして映画は辮髪が綻び無残なザンバラ髪で瀕死状態の年羹堯が、雍正帝の命で自分に襲いかかって来た兵士の槍や剣で全身を串刺しとされながら、それでも鋭い視線を雍正帝に注ぎながら立ち往生死を遂げるシーンで劇終となるのでした・・・!

さて、本稿の最初に触れましたが、本作『雍正與年羹堯』は当初はブルース・リーこと李小龍のために脚本が用意された作品でした。それも当時はリーさんと深い関係にあった嘉禾公司ではなく、何と嘉禾のライバル会社であった邵氏兄弟公司にリーさんが移籍した場合を想定して用意された作品だったんですね。
その“李小龍、邵氏兄弟公司第1回主演作品”は題名を『年羹堯』。導演に楚原、共演に狄龍(!)と李青が予定されていましたが、結局は1973年7月20日にリーさんが急逝したために全てが幻となってしまいました。
一説には生前のリーさんは自分の日記に「9月に『死亡遊戯』を完成させた後に、邵氏の邵逸夫との話し合いに入る」と書き込んでいたとも言われていますが、事実この時期の前後にリーさん自らが清朝の大官コスチュームに身を包んだ撮影会を某スタジオで2度に渡って行っている事からも、リーさんが将来的に邵氏公司での主演作品撮影に意欲を見せていた事は十分に考えられます。
私はこの『雍正與年羹堯』を観ながら、もし雍正帝を狄龍が演じ、年羹堯を李小龍が演じた邵氏公司作品『年羹堯』が本当に製作されていたとしたら・・・そしてその邵氏公司版『年羹堯』のクライマックスで雍正帝(狄龍)vs年羹堯(李小龍)の激突が見られたら!?と考えると、思わず胸がワクワク!するような興奮を覚えずにはいられませんでした。いや~やっぱりブルース・リー映画はブルース・リーが出てなきゃ駄目ですねー!!
最後に今回『雍正與年羹堯』で年羹堯を好演したジミー・リーこと龍方に触れておきましょう。龍方は本名を李建民。若い頃は武打星として活躍しましたが、後年には数多くの作品で黒社会のボス役などでファンに親しまれた人でしたね。残念ながら龍方は2008年11月14日に肺癌で亡くなりましたが、この龍方が意外(?)にも海外進出を果たした作品に『ホワイト・ファントム/幽霊戦士』(88)があります。
この『ホワイト・ファントム~』の龍方は悪の忍者半蔵に扮し、龍方の台詞シーンでは堂々と北京語を話しています。今では中古ビデオ店でも中々見かけなくなりましたが、もし発見された場合は即ゲットをお薦めしたい“激レア&珍作”でしょう。と言うわけで、次回の「ブルース・リーの出てないブルース・リー映画」どうぞお楽しみに!

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