超級龍熱

香港功夫映画と共に

三田真央が挑む“女の死亡遊戯”!!黒沢清監督『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』

2013-03-30 14:18:29 | 作品レビュー
さて、昨日は都内某所で行われた黒沢清監督、三田真央&柄本佑主演による短編映画『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』(13)の関係者試写に行って来ました。
黒沢清監督といえばもはや説明不要なほど日本が誇る名監督ですが、今回その黒沢監督が香港国際映画祭出品作品として撮った最新アクション映画がこの『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』なわけです。
今回の試写には後述しますアクション俳優の清水一哉さんと私の友人であるエビちゃんこと海老沼宗樹君のお誘いで拝見させて頂く事となったのですが、映画は題名の通り某ベイエリアで会社を経営するドラ息子社長(柄本佑。怪演!)が同エリア内の工場で働く女性谷川高子(三田真央!彼女こそ本作の主役にして最大の注目!!)に一目惚れしてしまい言い寄るも拒絶された事に逆ギレし、高子の目の前で高子の社員名札を強奪します。
ここまでで、この『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』の約30分の上映時間の20分が経過しているのですが、ここからのラスト約10分間は高子が奪われた名札を奪い返すためにドラ息子社長の会社に単身乗り込み、自分の前に立ち塞がる屈強な守衛たちを1人、また1人とその常人離れした格闘テクニックを駆使して打ち倒していく壮絶なる格闘アクションが延々と展開されていきます!!
ここで三田真央ちゃんが特殊警棒を手に自分に襲いかかって来る守衛相手に披露するリアルで切れ味鋭い総合格闘技テクニックは素晴らしい完成度で、特に相手の眼前で猛スピードで身体を反転させながら放つ真央ちゃんの後ろ廻し蹴りの冴えは、それこそ何の予備知識もない状態で真央ちゃんのアクションを見た人間は「こ、この女の子は一体何者!?」と唖然とする事間違い無しでしょう!
そしてドラ息子社長を目指して階段を駆け上がって来た高子をポニーテール&黒のスーツ姿で迎え討つ最強ボディガードに扮しているのが当ブログではお馴染みの清水一哉さんなんです!清水さんは倉田プロ出身のアクション俳優で、恐らく日本のアクション俳優&スタントマンで清水さんを知らない人はいない!と言っても過言ではないほど本当に長いキャリアと実績を誇る本格派のアクション俳優です。
ここでの三田真央vs清水一哉の一騎打ちは、清水さんが女性である真央ちゃんに対しても妥協なき前蹴り&膝蹴りなどの猛攻を何発も叩き込み、2人の激闘をスクリーンを通して見ている私も「こ、これはマジで清水さんに真央ちゃんが壊されてしまうのでは!?」と思うほどの激しさでした。
で、そこから真央ちゃん必死の反撃が始まり、電撃の飛び付き腕逆十字から最後は真央ちゃん渾身の絞め技で何とか真央ちゃんは強敵清水さんを倒します。この三田真央vs清水一哉戦こそこの『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』最大の見せ場である事に間違いないでしょう。
そしてとうとう1人残ったドラ息子社長ですが、延々と高子の名札を手に逃げまくった果てに、最後は埠頭に追い詰められたドラ息子社長は高子の目の前で高子の名札に対してトンでもない“侮辱的行為”をしでかします!!それを見た高子は遂にドラ息子社長に対して最後の怒りを爆発させるのでした!!!

ミステリアスな素性を持つ美しき女性が自分の大切な物を取り戻すために一心不乱に闘う姿を、ハイレベルかつ説得力十分な総合格闘アクションというオブラートでシッカリと包み込んで仕上げて見せた黒澤清監督による『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』、いまの日本の映画界でこれだけの意欲に満ちた斬新なアクション映画を撮れる映画人がいた事を私はとても嬉しく思いながら試写を観終えて会場のロビーに出て来ました。
と、そこで隣のエビちゃんが「あ、龍熱さん、あそこに黒沢監督がいらっしゃいますよ!」と教えてくれ、私たちはそのままロビーで黒沢監督と暫くお話する事が出来ました。

龍熱「監督はジーナ・カラーノの『エージェント・マロリー』を観てこの映画を撮ろうと思い立ったとか?」
黒沢監督「そうなんです、出来れば今度はアクションで長編を撮りたいなと思ってるんですけどね」
龍熱「僕らの世代からすると三田真央ちゃんが1人倒すと階段を上がっていって、また別の敵と闘うシチュエーションはブルース・リーの・・・」
黒沢監督「そうです、そうなんです、『死亡遊戯』と同じですね!(笑顔で)」
龍熱「いや~やっぱりそうでしたか!(笑顔で)」

初対面の私とエビちゃんにも丁寧かつ優しく接して下さった黒沢監督は、何とこの後同じく試写に来ていた主演の三田真央ちゃんにも私たちを紹介して下さったんですが、目の前の三田真央ちゃんはスクリーンの中よりもさらに綺麗で、また思ったよりもスラリと長身で本当に素敵な女性でした。

龍熱「アクションは昔からやってらっしゃったんですか?」
真央ちゃん「はい、色々な方に教えて頂いたりしています」
龍熱「僕は『エージェント・マロリー』も観ましたが、今回の『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』の方が面白かったなぁ!」
真央ちゃん「わああああ!ありがとうございます♪」

こちらで三田真央ちゃんのプロフィールが見られます→ http://www.tukinoishi.com/a_mao.html

この『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』、香港国際映画祭のみの上映は余りに勿体無い。是非何らかの形で日本でも上映して欲しいと!と強く願います。最後になりましたが、今回の『ビューティフル・ニュー・ベイエリア・ プロジェクト』ではアクション俳優の清水一哉さん、そして海老沼宗樹君に大変お世話になりました。ありがとうございました!
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実現していたムーン・リーvs蠍子戦士!鄭裕玲&李賽鳳主演『契媽唔易做』

2013-03-27 11:24:16 | 作品レビュー
昨日は何気に手持ちの古いVHS(それも3倍モード!)を再生していたら、円谷プロの特撮ドラマ『ジャンボーグA』がダイジェスト編集で入ってて、余りに懐かしくてそのまま延々と観てしまいました(苦笑)。入ってたのが『ジャンボーグA』の後半、それもジャンボーグA2号のジャンボーグ9が活躍するエピソードで、9が偽ジャンボーグAとかジャンキラーJRとかと激闘を見せるわけです。でも考えてみたら主人公の立花直樹にこの2体のジャンボーグをプレゼントしてくれるエメラルド星人の声を担当していたのが先日惜しくも亡くなられた納谷悟朗さんでした。
「正義を愛する若者よ!さあ、ジャンボーグ9と共に闘うのだ!」納屋さんのあの優しく威厳に満ちた声によるエメラルド星人の雄姿、龍熱は決して忘れません。

さてさて、今週ちょっと探し物があってまたゴソゴソとやっていましたら偶然古いVHSが出て来たのが、この銭永強導演、鄭裕玲&李賽鳳主演『契媽唔易做』(91)でした。
この『契媽唔易做』、どうやら20数年前に韓国メーカー「SKC」が発売していたVHSで、題名も『飛躍江湖(恐らく台湾題名)』、さらには北京語音声&ハングル字幕版でした。
映画としては90年代に大量製作された“女特警系列”の典型的な作品なんですが、鄭裕玲演じるOLと梁家輝演じるCIDの警部&部下の李賽鳳(拍手!)が邱建國(実際に70年代から80年代まで数々の武術大会で優勝を誇る“南拳王”)率いるダイヤ強盗団(その子分にスーパーキッカー曹榮!さらに『武状元铁橋三』(93)、『白莲邪神』(93)、そして“片腕ドラゴン映画”の佳作『壮士断臂』(94)などで知られる“铁橋三武打星”杜少津!)を追う展開です。
ただ本作の武術指導を郭振鋒こと郭追が担当している事もあり、劇中のクンフー・アクションは盛んにキック技を多用するなど中々の見応えとなっています。
まあ龍熱としてはこの『契媽唔易做』で李賽鳳ことムーンちゃんがある時は警官ルックで、ある時はキャバ嬢ルック(!)で、またある時はチャイナドレス姿でそれはパワフルなクンフー・ファイトを何度も見せてくれているだけでもう十分に満足なんですが(笑顔)、実はこの『契媽唔易做』の後半では韓国テコンドー映画ファンなら思わず「オオッ!?」と腰を浮かす事必至の韓国人武打星が登場するんですねー!
そう、それが陸剣明の師匠役として突如画面に姿を見せるあの“蠍子戦士”こと元振なんです!この『契媽唔易做』での元振は何故か「精武門」と大書されたTシャツを着用し手にはヌンチャクを持ち、いきなり杜少津と激突!で、いきなり杜少津にアッサリと敗北!(爆笑)。ただ元振がこの杜少津との対決シーンで披露する打点の高い連続廻し蹴り!連続中段蹴り!そして脅威の空中連続三段蹴りなどのまさに圧倒的なキッキング・パフォーマンスは文字通り“お見事!”の一言です。
そして映画のクライマックスでは、これぞ香港&韓国クンフー映画ファンにとっては“奇跡の顔合わせ”であるムーン・リーvs元振戦がこれまたアッサリと実現するのだ!(大拍手!)いや~龍熱は画面の中でムーンちゃんと元振の2人が激しく蹴り合い闘う様には「オオッ!こりゃ凄い!」とついつい握りコブシで歓声を上げてしまいました(苦笑)。

このムーン・リーvs元振の一騎打ちは、激闘の果てに最後はムーンちゃん必殺の廻し蹴りを浴びた元振がその場に崩れ落ちて決着が着きます。
改めて、今回元振の香港時代のフィルモグラフィーにも記載すらされていないこの『契媽唔易做』のレビューをアップする事が出来た事を私自身大変嬉しく思いますし、香港映画、それも90年代序盤に大量生産された“女特警系列”作品には今回の『契媽唔易做』のような誰も知らないような“夢の対決”がまだまだ埋もれているかも知れないとの思いを強くしたのでした。
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戦慄の空飛ぶギロチン部隊、汚点なり!阮經天&余文樂&黄曉明主演『血滴子』

2013-03-23 12:15:19 | 作品レビュー
実は今週19日に『アイアム・ブルース・リー』と『李小龍マイブラザー』の2本立て試写がありまして、私も当日試写会場には到着したのですが、その時私自身がトンでもない(個人的な)事態にある事が判明!急遽配給さんに名刺をお渡しし『アイアム~』のパンフを頂き(アンプラグドのMさん&皆さん、ありがとうございます!)試写場を後にしたのでした(涙)。
まあまだ試写日程があるのでこの2作品はまた後日に鑑賞したいと思っていますが、果たして龍熱は何時になったらこの2作品と邂逅を果たす事が出来るのでしょうか?

さてさて、観ました!陳可辛製作、劉偉強導演、そして阮經天、余文樂、黄曉明、李宇春主演『血滴子』(12)です。
言うまでもなく、この作品は何夢華が75年に邵氏兄弟公司で撮った陳観泰主演作品『血滴子』(75)のリメイクになるのですが、私としてはどうも当初期待していた作品とはかなりテイストが異なる作品になっていました。

清朝の雍正帝の時代に恐怖の暗殺部隊として知られた“血滴子”ですが、その“血滴子”部隊の統領(我らが“天皇巨星”こと王羽!)に仕えるリーダー(実は漢人)の冷(阮經天)は、天狼(黄曉明)なる革命派のリーダー暗殺を命じられますが、逆に仲間の女性穆森(李宇春)が天狼一派に捕らえられ、冷自身もまた同志たちに慕われ尊敬される天狼の姿に天狼暗殺を断念してしまいます。それを知った清の朝廷は冷と義兄弟であり康熙帝(文章。あの『海洋天堂』の少年がこんな立派に!)に仕える高官海都(余文樂)に「血滴子、汚点なり!」と“血滴子”部隊の抹殺を命じます!(ってここら辺りから物語がズッシリと暗くなって来るんだなぁ!)
まずは朝廷に残っていた“血滴子”部隊は全員銃殺!それを知ったジミー総領は服毒自殺で後を追い(オイオイ・・・)、天狼討伐部隊だった冷の仲間たちもそれまでの暗殺部隊から一転逆に追われる身となり、ある者は民衆に虐殺され、ある者は令の目の前で海都に射殺され、そしてある者は・・・ちょっとここでは言えないほどの残虐な方法(どうしても知りたい人は張徹導演作品『十三太保』(73)を観よう)で処刑されていくのでした。
そして最後に1人残った冷は海都率いる朝廷軍に取り囲まれる中、同じく1人生き残った天狼と悲痛な表情で対峙するのでした・・・!

陳可辛と劉偉強が今回の『血滴子』を新たに青春群像悲劇として描きたかったのは十分に判りますが、せっかく今回新たに血滴子と飛龍斬を合体させたようなユニークで斬新な“ニュー空飛ぶギロチン”の造形に成功していながら、その“空飛ぶギロチン”が前半だけでしか活躍しない!それじゃ駄目でしょう!それじゃ題名の“空飛ぶギロチン”が泣くでしょう?
オリジナルの『血滴子』が“血滴子”なる恐るべき殺傷兵器誕生の経緯を描き、続編の『血芙蓉』(78)がそこに陳萍のお色気を加味する事でさらに娯楽性を向上させ、そして『清宮大刺殺』(78)では狄龍が仲間と共に“血滴子”撃退法を考案し、最後には雍正帝を●●してしまいその清王朝の歴史さえも変えてしまう(苦笑)という、言わば破天荒なまでのダイナミックな娯楽性が上記の『血滴子』シリーズには確かにあった事に対し、今回のリメイク版『血滴子』にはそれらの要素が殆ど盛り込まれていなかったのが私としては寂しかったですね。
このようなイケメン大集合映画に“空飛ぶギロチン”をギミックとして使うなら、いっそ狂乱のジミー御大が“血滴子”(それもあの金剛ことギロチン坊主愛用のコンパクト型血滴子!)を手に阮經天や余文樂たちに「ズキューン!ズキューン!」と襲いかかる!なんて最高にブッ飛んだ物語の方がよっぽど面白いぜ!というのが龍熱の正直な思いでした。
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孤高の剣士が六重の古塔血戦に挑む!姜大衛&狄龍主演『保{金票}』(SB)

2013-03-18 14:53:54 | 作品レビュー
さて、昨日は邵氏兄弟公司作品で、張徹導演、姜大衛&狄龍主演の武侠片『保鏢』(69)を観てみました。既に天映娯楽社から正規版DVDが発売されて久しい『保鏢』ですが、この『保鏢』は昔にも協和影視から北京語版VHS、あるいはトルコ版ワイドスクリーンなどがコレクターの間で出回っていたんですが、私自身天映娯楽社版DVDで1度シッカリと鑑賞してみたかった作品でしたし、特にリーさん信者の1人としても本作は見逃せない作品なんですね。
映画は無敵荘の主人にして剣術の達人段可風(井)が護衛する二十万両の黄金を狙う飛虎寨の山賊焦雄(谷峯。その部下に槍の名手の陳星と軽功の達人王鍾。特に唖巴役の王鍾の不気味な雰囲気に注目!)一味と、年老いた段可風に変わって黄金を警護(つまり保鏢)する剣客向定(狄龍)とその許婚の雲飄飄(李青)、そしてその2人の前に現れた孤高の剣士駱逸(姜大衛)の闘いを描いています。
私もこの今回『保鏢』を改めて高画質DVDで観直してみて、とにかく本作が姜大衛と狄龍という当時の邵氏兄弟公司を代表する2人の武打星の輝くばかりの魅力がまさに絶頂にある時に撮られている作品である事を思い知らされます。
それは劇中で駱逸と雲飄飄が出会ってすぐにお互いが強く惹かれ合う様子に向定が駄々っ子のように拗ねる姿とか(苦笑)、誇り高い剣士ながら貧しさから泣く泣く愛馬を売り、その駱逸の激しい落胆振りを見た雲飄飄が密かに愛馬を買い戻してくれた好意に駱逸が戸惑いながらも反発してしまうなどなど、“陽剛導演”張徹が本当に珍しくも(苦笑)美しく描く男女間の切ない恋愛模様を通して、姜大衛と狄龍の魅力である若さと爽やかさが画面一杯に弾けています。
ただこの『保鏢』という作品の重要かつ一番の見所は、映画のクライマックスで焦雄たち一味のアジトである六重の古塔(『ドラゴン対7人の吸血鬼』(74)などにも登場した実際に清水湾の邵氏公司の野外セットに聳える六重の塔)を舞台に展開される駱逸&向定コンビvs焦雄一味の凄まじい血戦にあります。
自分が想いを寄せる雲飄飄から焦雄が上階で待ち受ける古塔を先に駆け登っていった向定に加勢するよう哀願された駱逸は自分の雲飄飄への想いを1人胸の奥に仕舞い、1階から2階、そして3階へと自分に襲いかかる焦雄の手下たちを斬り倒しながら登っていきます。
しかし遂に4階で向定と共に焦雄と対峙した駱逸ですが、駱逸と雲飄飄に対する嫉妬心から頑なに駱逸の加勢を拒否する向定に戸惑い、駱逸はその一瞬の隙を焦雄に突かれ焦雄の鋭利な槍で腹部を切り裂かれます!(張徹映画お約束の“盤腸大戦”ここにスタート!)
駱逸は真っ赤に染まった腹部から大量の鮮血を撒き散らしながらも、死力を振り絞り焦雄を古塔の最上階から叩き落とし勝利を得ますが、既に全身を血に染め瀕死の状態となります。
その駱逸の無残な姿を見た向定は、ここで初めて自分を救うために塔を登り加勢に来てくれた駱逸の義侠の心に深く感謝し、その駱逸の腹部を白い胴着で優しく包み、2人は肩を貸し合いながらヨロヨロと雲飄飄の待つ古塔の1階へと階段を降りていきます。
自らの深手を白い胴着で雲飄飄から隠しながら“白衣大侠”駱逸は真っ青な表情のまま古塔を立ち去ろうとしますが、遂にその場に力尽き崩れ落ちます!その今まさに命が尽きようとしている駱逸の許に何処からか駱逸の愛馬が走り寄り(ここは泣ける!)、駱逸は最後の力を振り絞り愛しい愛馬に跨ろうとしますが、そのままもう1度崩れ落ちると、泣きながら駆け寄った雲飄飄に看取られながら静かに息を引き取るのでした・・・。

ここまでこの『保鏢』のレビューをお読みになった方々には既にお判りのように、この『保鏢』はリーさんこと李小龍が『死亡遊戯』を撮る4年も前に“複数の主人公たちが六重の塔を舞台に、その塔の各階で待ち受ける悪漢たちと激闘を展開する”という特異なるプロットを用いた武侠片でした。1969年前後と言えば、まだリーさんはアメリカに在住していたわけで、もしかしたらリーさんはアメリカの中華街の映画館でこの『保鏢』を観ていたかも知れませんね。
徐楓&嘉凌主演『七靈寶塔』(76)、譚道良主演『決闘太陽塔』(77)、上官霊鳳主演『呂四娘闖少林』(77)、そして真田広之&李元覇主演『龍の忍者』(82)など香港映画における“闘塔電影”は数あれど、“本家”である『死亡遊戯』に何年も先んじる形に加えて、これほどまでの圧倒的なボルテージの“浪漫暴力悲劇”を撮っていた張徹導演には、いま改めて敬意を表さないわけにはいかないでしょう。
“亜洲影帝”姜大衛&“武林大侠”狄龍の2人がその絶頂期に主演した武侠片の秀作『保鏢』、邵氏兄弟公司信者だけでなく、リーさん信者の皆さんにも是非ともご覧になって頂きたい1本です。
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ツインから“正宗詠春拳傳奇系列”作品、洪金寶主演『燃えよデブゴン10/友情拳』発売!

2013-03-14 12:54:20 | 作品レビュー
さて、先日も触れましたがツインさんの「Happy the Best!」シリーズから我らがサモ・ハンこと洪金寶導演&主演作品『贊先生與找錢華』(78)こと『燃えよデブゴン10/友情拳』が良心的な価格の廉価版にして、日本語字幕付きDVDで発売となりました。私も今回ツインさんのご好意で本作をサンプルDVDで早速鑑賞出来たのですが、いや~何度観てもこの”『燃えよデブゴン10/友情拳』こそが70年代香港クンフー映画の大傑作である!と改めて痛感させられましたね。
サモ・ハンが嘉禾公司でこの『燃えデブ10』を撮ろうとしていた70年代後半の香港映画界は、邵氏兄弟公司で劉家良が『陸亞采與黄飛鴻』(76)や『少林寺三十六房』(78)などで劉家輝演じる主人公の練武シーンを詳細かつユニークな特訓シークエンスで構成して見せ、片や思遠影片公司では袁和平と成龍が『ドランク・モンキー酔拳』(78)で酔拳という奇抜な武術をコミカル・タッチな練武シーンで構築するなど、それぞれが独自のスタイルのクンフー映画を発表し成功を収めていました。
そこでサモ・ハンは香港で特に知られた南派武術の詠春拳をテーマに、劉家良や袁和平たちが披露した主人公の詳細でユニークな特訓シーンをより深く踏み込んで描きつつ、さらにそこにサモ・ハン映画永遠のテーマである実力派武打星たちによる“リアル・ヒッティング”描写をも導入した渾身のクンフー映画を企画します。
それが“詠春拳王”と呼ばれた詠春拳正統伝承者である梁賛と、その弟子である找錢華こと陳華順の師弟の絆を描いた『贊先生與找錢華』でした。実は当初サモ・ハンは主人公の梁賛には当時邵氏兄弟公司で活躍していた“洪拳マスター”戚冠軍をキャスティングしようと考えていましたが、残念ながら戚冠軍が邵氏兄弟公司との契約などの諸事情があり断念。
代わりに同じく邵氏公司出身ながら本格的な武術経験がなくサッカーや重量上げの選手だった梁家仁を抜擢します。そしてこの梁家仁が演じた梁賛先生こそが梁家仁自身にとっての武打星人生における代表的キャラクターとなるのでした。
他にも李海生、楊成伍、楊威、劉家榮、馮克安、錢月笙、石天、張敏婷など錚々たる面子が揃う中、サモ・ハンはこの映画で梁賛と共にもう1人の主人公である找錢華にある韓国人武打星を起用します。それはサモ・ハンの導演デビュー作品『少林寺怒りの鉄拳』(77)に坊主頭でチラッと顔を見せていた武打星でしたが、サモ・ハンはその韓国人武打星の脅威的&怒涛のテコンドーの連続蹴りに惚れ込み、その韓国人武打星を找錢華役に起用します。
そう、その韓国人武打星こそが“韓国発電所”カサノヴァ・ウォンこと卡薩伐(即:王虎)でした!
こうして香港の嘉禾公司のスタジオと韓国現地にロケーションを敢行して撮影が始まった『贊先生與找錢華』こと『燃えデブ10』は最終的に1年2ヵ月の撮影期間を経て完成を見ました。
そしてその『燃えデブ10』の劇中で展開される楊成伍vs卡薩伐の韓国武打星同士のキック合戦、コミカルながらも感動的な找錢華の梁賛への弟子入りシーン、ジックリと時間をかけ詳細に描き込まれた梁賛と找錢華の詠春拳の練武シーン、壮絶にして悲壮感漲る梁賛の謀殺シーン、そしてクライマックスのサモ・ハン演じる肥春vs楊威の竹薮の闘い、張敏婷vs孟海&錢月笙(彼が梁賛の弟子と2役兼任なのはご愛嬌♪)、卡薩伐が楊成伍や李海生ら凄腕用心棒を敢えて得意の蹴り技ではなく梁賛直伝の詠春拳の電撃連打で撃破する圧巻の拳技ファイト、そして今でも世界中のクンフー映画ファンの間で“伝説の名シーン”として語り継がれる卡薩伐が地蟷螂の達人に扮した馮克安に大回転後ろ廻し蹴りを叩き込む衝撃のラスト!・・・と、まさに圧倒的なまでの完成度のクンフー・ファイトで、ここにサモ・ハン自身にとっての“正宗詠春拳傳奇系列”第1弾にして大傑作の1本が誕生したのでした!!
このラストの卡薩伐の大回転後ろ廻し蹴りの撮影エピソードに関してはサモ・ハン、卡薩伐、馮克安のそれぞれ3人の当事者が以下のような証言を残しています。

サモ・ハン「あのラストの卡薩伐の飛び蹴りのシーンは確か7テイクぐらい繰り返し撮ったかな。卡薩伐なぁ、アイツの蹴りはそれは見事だったよ!」

馮克安「卡薩伐かぁ。彼ら韓国人の蹴りは下手すりゃ人が死んじまうぐらいの凄い威力だったよ。卡薩伐は広東語が殆ど喋れないから俺とは片言の英語でコミュニケーション取ってな。でもあのラストの飛び蹴りのシーンは、最初のテイクで卡薩伐の蹴りが思い切り俺の喉に入ってなぁ(涙)。もう暫く呼吸が出来なかったよ!」

卡薩伐「あの『贊先生與找錢華』は私にとって本当の意味での香港映画出演で、私も軍を除隊したばかりで自分のテコンドーのテクニックがまさに最高潮の時期でした。今もう1度あの飛び後ろ蹴りをやって見ろ!と言われても恐らく出来ないと思います。私は洪金寶導演の作品に出演できた事を心から誇りに思っています!」

サモ・ハンはこの『燃えよデブゴン10/友情拳』での成功を経て、81年に“正宗詠春拳傳奇系列”第2弾となる若き日の梁賛を元彪が演じた『ドラ息子カンフー』(81)を発表し、香港映画における詠春拳系列作品の第一人者となりました。
そしてその後長い年月を経て、葉偉信&甄子丹による新たなる“詠春拳傳奇系列”『イップ・マン/葉問』(10)の劇中で、サモ・ハン演じる洪家拳の達人が馮克安や羅奔ら香港中の武術家たちと席を並べ見守る中、主人公葉問に扮したドニー兄貴は彼らに向かってこう挨拶します。
「皆さん、はじめまして!私は佛山から来ました葉問です。流派は詠春拳、そして私の師は陳華順です!」この瞬間、遥か昔にサモ・ハンが入魂の“正宗詠春拳傳奇系列”として撮った『贊先生與找錢華』と、そのサモ・ハンが長きに渡って守り続けた香港クンフー映画の灯を受け継いだドニー兄貴主演による同じ“詠春拳傳奇系列”『イップ・マン/葉問』という2つの作品世界が太く確かな絆で結ばれたのでした。
サモ・ハン、梁家仁、そして卡薩伐ら本物の実力を持った武打星が気迫漲る詠春拳ファイトを見せる『燃えよデブゴン10/友情拳』、是非ともこの機会に多くの皆さんに観て頂きたい1本です。ちなみにこちらが『燃えよデブゴン10/友情拳』の詳細データです→http://dvd.paramount.jp/search/detail.php?id=8222
最後になりましたが、今回この『燃えよデブゴン10/友情拳』DVDを快くご提供下さったツインの加畑さんに厚く御礼申し上げます。ありがとうございました!
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パラマウントから『少林寺三十六房』など伝説のショウ・ブラザース作品がBlu-ray&DVDで続々登場!!

2013-03-12 13:26:16 | DVD&Blu-ray情報
さてさて、まずはこちらのパラマウントさんのHPをご覧下さい!→http://dvd.paramount.jp/search/detail.php?id=8342
そうです!以前キングレコードさんから発売後に久しく廃盤状態だったショウ・ブラザース作品にして劉家良&劉家輝コンビによる『少林寺三十六房』『続・少林寺三十六房』『新・少林寺三十六房』の“三十六房三部作”が新たにBlu-rayボックスセット(単品販売も)として6月に発売されます!
さらには同じく劉家良作品にしてドラゴンこと倉田保昭ら日本人武打星が総出演した大傑作『少林寺vs忍者』と、香港映画初のホラーコメディー『霊幻少林拳』もDVD&Blu-rayとして同時発売となります!!
『少林寺三十六房』Blu-ray盤には、私が聞き手を担当した劉師父の来日インタビューが特典として収録されるようですし、また後日これらのBlu-ray発売時には改めてインタビュー当時の劉師父の思い出話なども書いてみたいと思っています。
キングさんが3シーズンに渡って発売した数多くのショウ・ブラザース作品、特に第1シーズンに発売された作品は現在その殆どが廃盤となり、今ではかなりの入手困難アイテムとなっています。そういう意味でも今回のパラマウント&ツインさんのショウ・ブラザース作品のDVD&Blu-ray発売には拍手を贈りたいですね。おっと、同じく「Happy the Best!」から発売中の我らがサモ・ハン導演&主演作品『燃えよデブゴン10/友情拳』も、近日中に当ブログでジックリと取り上げる予定ですのでお楽しみに!
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闘神伝説~李小龍⑤  『燃えよドラゴン』40周年記念アルテイメット盤発売!

2013-03-09 14:43:07 | 闘神伝説~李小龍
さて先週辺りからリーさん信者の間で盛り上がっております『李小龍マイブラザー』&『アイアム・ブルース・リー』の“ダブルドラゴン映画公開”ですが、既に私の元にも2作品の試写状が来ておりますし、この2作品に関しては近日中にこれら2作品を試写で鑑賞してから改めてジックリと取り上げたいと思っています。

さてさて、以前から噂になっていたワーナーの 『燃えよドラゴン』40周年記念アルテイメット盤のBlu-rayが6月11日(現地)に発売となるようです。このアルテイメット盤のスペック詳細はこちらをご覧下さい↓
http://www.movieweb.com/news/enter-the-dragon-40th-anniversary-ultimate-collectors-edition-blu-ray-debuts-june-11th

また気になるそのアルテイメット盤の特典ですが、以下のような内容です。

◦Commentary by producer Paul M. Heller
◦New Featurette No Way As Way
◦New Featurette The Return to Han's Island
◦New Featurette Wing Chun: The Art that Introduced Kung Fu to Bruce Lee
◦Interview Gallery featuring Lee's wife, Linda Lee Caldwell
◦Backyard Workout with Bruce Lee vintage piece
◦Curse of the Dragon vintage piece
◦Location: Hong Kong with Enter the Dragon vintage piece
◦Blood and Steel: The Making of Enter the Dragon vintage piece
◦Personal Profile Bruce Lee: In His Own Words vintage piece
◦Five trailers
◦Seven TV spots

まあ今回新たに収録される特典も幾つかあるようですが、個人的にはポール・ヘラーのコメンタリーも勿論興味深いんですが、どうせなら 『燃えよドラゴン』40周年を祝うべくローパーことジョン・サクソンとウイリアムスことジム・ケリーを招いて、あの2人の何とも軽いノリのキャラのまんまで音声コメンタリーとか収録して欲しかったなぁ♪
あとやはりと言うかヘンリー・ウォンの9時間メイキングは発見出来なかったのかな。だとしたら実に残念ですし、他にも昔からその存在が噂されていたイギリスのBBCが 『燃えドラ』撮影現場でリーさんにインタビューしている映像、あるいは以前から粗悪画質ながら出回っているリーさんが『燃えドラ』中国語バージョン用に撮ったと言われるリーさんが室内でキャットスーツを着込むカットやリーさんと鍾玲玲の会話シーン、ハンこと石堅のNGテイクなどの一連のアウト・テイク集も何処かにオリジナル・プリント(一説には呉思遠のシーゾナル・フィルムが一時期このフッテージの権利を持っていたとか)があるはずだし、これも今回のアルテイメット盤に是非とも収録して欲しかったですね・・・。
とまあそれこそ欲を言ったらキリがありませんが(苦笑)、いずれにしろ世界のアクション映画不滅の金字塔である『燃えよドラゴン』40周年記念アルテイメット盤、今から発売が楽しみです!!
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戦慄と幻想のアンソロジー決定版!会津信吾&藤元直樹編著「怪樹の腕」発売!

2013-03-09 13:53:30 | その他
さて、ここでホラー小説ファン必読のアンソロジーの新刊発売のお知らせです。
この度、私が日頃から大変お世話になっております友人の会津信吾さんが藤元直樹さんとの編著として「ウィアード・テールズ戦前翻訳傑作選:怪樹の腕」(東京創元社)を上梓されました。
この「怪樹の腕」はアメリカの伝説的な怪奇小説専門誌「ウィアード・テールズ」に掲載された怪奇小説が戦前の大衆雑誌「新青年」や「少年少女譚海」に幾度となく翻訳掲載されていたという事実にスポットを当て、それらの優れたホラー短編翻訳小説を新たに1冊のアンソロジーとして纏めた、まさに画期的な研究書なのです。
その掲載されているホラー小説も、例えば「寄生手」「納骨堂に」「片手片足の無い骸骨」「河岸の怪人」「洞窟の妖魔」「アフリカの恐怖」などなど・・・どうですか?もう題名を読んだだけでも思わずソソラれるでしょう!?
で、このまさにホラー小説を愛する人間なら必読の書(堂々471頁の大ボリューム!!)を編集された会津さんのもう一つの顔が世界のホラー&怪獣映画の超級コレクターであるスージー・アラビアさんなのです!!
そう、これまで当ブログ「超級龍熱」でも何度も映像(それも激レア物ばかり)提供者としてその名を連ねて来たスージー・アラビアさんこと会津さん渾身のアンソロジーである「怪樹の腕」、この機会に皆さんも是非手にとってみて頂きたい1冊です!詳しくはこちらにGO!!→http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488013066
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「超級龍熱」goes to 「facebook」!!開設のお知らせ

2013-03-05 14:26:44 | ニュース
さて、何時も当ブログ「超級龍熱」をご覧頂き、本当にありがとうございます。
最近私、龍熱も「facebook」を開設しておりまして、すでに本格的に始動しております。
登録名はChino Jiro、アドレスは http://www.facebook.com/chino.jiro#!/chino.jiro です。
まだまだ試行錯誤の段階ですが、当分は「facebook」は動画や画像中心の更新となっていくかと思います。
当ブログ「超級龍熱」共々、「facebook」も何卒よろしくお願いします!
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シュワルツェネッガー主演『ラスト・スタンド』来日記者会見で出会った謎の老紳士!

2013-03-05 12:47:08 | その他
いやはや、先月にアーノルド・シュワルツェネッガー主演『ラスト・スタンド』の来日記者会見に行った後に吐き気を伴った酷い風邪を引いてしまい、ほぼ一週間ほど寝込んでいました。そのためブログが全く更新できず、その間にブログをご覧頂いていた方々には本当に申し訳なく思います。お蔭様で風邪も回復しましたので、ブログ更新頑張っていきます!

で、この先月21日に都内某所でシュワちゃんご本人も登場して行われた『ラスト・スタンド』来日記者会見の記事は本当なら先月中にアップする予定だったのですが、上述のように風邪のためにこのようなタイミングになったわけです(苦笑)。
すでにシュワちゃんの記者会見の詳細はネットにも多数アップ(例えばここ↓http://news.livedoor.com/article/detail/7431460/)されているので、敢えてここでは触れませんが、私が会見場で前から2列目の席から実際に見た生のシュワちゃんはちょっと老けたかな?とは思いましたが、やっぱりそのガッシリとした体型と共に堂々の貫禄でしたねえ!
で、実はそのシュワちゃんの会見では、私の隣に座った白人の老紳士と私が何気に英語で話をし始めたのですが、この大柄で上品な雰囲気の老紳士が意外(?)に話し好きな人で(苦笑)、シュワちゃんの会見中も盛んに私に話しかけてくるわけです。その老紳士と私の会話では、以下のようなやり取りがありました。

老紳士「日本では新作公開の度にこのようなイベントがあるのかい?」
龍熱「そうですね。作品の宣伝も兼ねてですけど」
老紳士「ユーは何処の国から来たの?マスコミ関係?」
龍熱「何処って日本ですけど(苦笑)。映画の評論をしています」
老紳士「なるほど!ユーは英語がうまいけどアーノルドは何時まで経っても下手だな!」
龍熱「シュワルツェネッガーをご存知なんですか?」
老紳士「ああ、凄く親しいってわけじゃないが、ゴールドジム(ここ重要!)の関係で
昔から知っているし、毎週教会で会うから挨拶ぐらいはしてるよ!」
龍熱「ではシュワちゃんは壇上から貴方を見てビックリするんじゃないですか?」
老紳士「ムッフフフ!でもこの記者席は暗いからね。アーノルドの映画では何が好き?」
龍熱「ええっと(咄嗟に題名が浮かばず、完全に思いつきで)『コマンドー』かな?」
老紳士「そうか、私は『プレデター』だ!(←判ってる人です♪)」

と言った感じなんですが(苦笑)、その後もこの老紳士は私に「日本では字幕だけで吹き替えでは上映しないの?」「東京で観光で見ておくビルなら何処がいい?」「あの通訳の女性(当日通訳を担当した戸田奈津子さん)は有名なの?」など盛んに質問攻めを繰り返したのですが、私もこの老紳士の何処か上品で貫禄の佇まいもあってか、ついついお互いに会話が弾んでしまったのでした。やがてシュワちゃんの会見も終了し、最後に老紳士は「アーノルドも65歳で、私も61歳だけど、アイツも奥さんと色々あって大変だよなぁ!」とシミジミ呟いたので、私は「貴方はもっとお若く見えますよ!」と返すと、老紳士は何とも嬉しそうな笑顔を見せて「サンキュー!ユーと話せて良かったよ!」と同伴していた日本人男性(実はこの日本人の方はゴールド・ジム日本の関係者の方)と共に席を立ちました。
で、私が会見場から出ると、先ほどの老紳士が配給サイドの人たちから何度も挨拶されている様子を目撃したので「きっとあの男性は何処かの重役さんなのかな」と思ったのでした。
そして後になって、私が今回『ラスト・スタンド』の宣伝を担当している知り合いにこの老紳士の話をすると、その知り合い曰く「龍熱さん、恐らくその男性の方はアメリカの「ゴールド・ジム・フランチャイズ社」のエド・コナーズ社長だと思いますよ!」と何とも驚くべき事実を教えてくれたのでした!!ええ!?それでは私はあの世界的に有名なジムで、世界28カ国、650店舗以上、延べ300万人以上が利用しているゴールド・ジム関連会社の社長さんと「私たち日本人はシュワルツェネッガーの事はシュワちゃんと呼んでます♪」なんてお気楽な会話をしていたって事???
いや~!これだから映画スター来日記者会見は本当に何が起こるか判りません!出来る事なら是非とももう1度エド・コナーズ社長とは再会を果たして、今度はお互いにジックリと『プレデター』談義をしてみたいと思っています。
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