超級龍熱

香港功夫映画と共に

皆さん、どうぞ良いお年を!

2006-12-31 13:31:57 | その他
もう大晦日なんですねえ!何かアッという間という感じです。
10月から開設した当ブログですが、何時もご覧になって下さっている皆さん、本当にありがとうございます!
来年も香港功夫映画中心で頑張っていきたいと思います。
それでは皆さん、どうか良いお年をお迎え下さい。来年が皆さんにとって素晴らしい年となりますように!
             
                               「超級龍熱」管理人:龍熱より
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韓国武闘派学生地獄絵巻!『暴力サークル』

2006-12-30 22:44:12 | 作品レビュー
今年も残り僅かとなったこの時期に、何ともオドロオドロしたリードを付けてしまいましたが(苦笑)、パク・キヒョン導演の新作韓国映画で、学生バイオレンス物『暴力サークル』(06)です。
あのクォン・サンウ主演『マルチュク青春通り』をよりグルーミーに、暴力描写もより過激とした、という印象なのがこの『暴力サークル』で、映画は90年代初頭の実際の韓国の高校生たちの実態を生々しく描いています。

映画は、チョン・ギョンホ演じる主人公の高校生が友人たちと作ったサッカーチーム「タイガー」が、番長ヨン・ジェウク(快演!)演じるT&Tなる不良グループとの抗争で、次第に逃れられない凄惨な修羅場を迎えるまでを、ギョンホとチャン・ヒジン演じる女子高生との恋を交えて展開されます。
とにかく全編に渡ってひたすら学生たちの殴り殴られの喧嘩のシーンの連続で(苦笑)、私も観ていて「もう・・観るの止めようか?」と何度も思ったんですが、終盤で両グループの抗争がさらにエスカレートし、ギョンホの親友がT&Tとの乱闘から逃げる途中で車に轢かれて、何と死亡してしまいます。
さらにもう1人の友人も残忍な番長ジェウクにボコボコにされた上に、鉄パイプで片脚をヘシ折られ・・ついに報復と抗争の決着を決意したギョンホが、仲間と一緒にT&Tの巣くっているビリヤード場に乗り込んでいく辺りからは・・もう一気に最後まで観てしまいました。
ここでギョンホが実は番長ジェウクの恋人でもあるヒジンをビリヤード場から電話で呼び出し、巻き添えを避けさせようとする場面はちょっとイカシてます。
で、このクライマックスにおけるビリヤード場での鮮血飛び散る大乱戦は、まるでヤクザ映画の乱闘シーンを彷彿とさせるほどの暴力描写の連続で、「これってホントに高校生が主人公の映画だっけ?」と思うほどの凄惨さです。
お互いに鉄パイプ、短刀、斧(お前たちは斧頭党か?)などを手に高校生たちが狂ったように殺しあう修羅場は、悪の番長ジェウクがギョンホの仲間の頭部を背後から鉄パイプで叩き割ったのを見たギョンホがとうとう怒りを爆発させて、逆に鉄パイプでジェウクを撲殺してしまうシーンで頂点を迎えます。
ここで興味深いのがこのビリヤード場での乱闘シーンで、乱闘が始まるとすぐに画面がカラーからモノクロに反転して展開される事で、これは張徹導演によるショウ・ブラザース(正確には長弓公司)作品『少林子弟』(74)でも、終盤の威冠軍演じる胡恵乾の闘死シーンで同様の手法が用いられていました。
この闘いの構図をカラーとモノクロを交互に用い強調する手法は、是非機会があったらキヒョン導演に何からインスパイアされたのか聞いてみたいですね。
あと乱闘が終わりを告げ、既に血ダルマで絶命している番長ジェウクに対して、ギョンホがさらに「ある報復行為」を行うんですが、これは敢えてここでは触れないでおきます。
最後は刑務所に入ったギョンホが、車に轢かれて死んだ親友が死ぬ前に自分に投函した手紙を読むシーンで終わります。

映画を観終わると、なぜここまでの学生による暴力描写を強調するのか・・と思わずにはいられませんが、キヒョン導演によると90年代の韓国では実際に教師による学生への体罰、学生同士の殴打が蔓延していたとの事で、今回映画の中で敢えて暴力描写を直視する事で、キヒョン導演は若者の暴力の愚かさと空しさを訴えようとしたのでしょうか。
余談ですが、この『暴力サークル』の音楽監督は日本の布袋寅泰さんが担当しているとの事です。
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燃えるデブゴン、リングに恋に大奮闘!『恋はいつも嘘からはじまる』

2006-12-28 13:17:11 | 作品レビュー
張堅庭導演、洪金寶(以下、サモ)&マギー・チャン主演の『恋はいつも嘘からはじまる』(86)です。
題名からすると、サモの一連のラブコメ映画の1本・・だと思われがちですが、確かに映画は香港からカナダへの移住権を獲得するために偽装結婚の形で同居する羽目になったサモとマギー2人の恋愛模様をコミカル・タッチに描いています。
特にサモが生活費を稼ぐためにトンでもない人体実験のバイトをやったり、マギーがクラブで泥女子レスリングをやらされ大泣きしたりといったシーンは、もうコミカル・シーンを通り越して、悲壮感さえ漂っちゃいますね(苦笑)。
ただこの映画の武術指導は、今は亡き林正英と最近は『ドラゴン・タイガー・ゲート』でも健在の元華ら洪家班が担当している事もあり、劇中の武打シーンは素晴らしい完成度です。

サモの役柄は以前はバリバリ(ジムの会長と一緒に撮った昔のサモの上半身だけ別人のような筋肉質の合成写真は爆笑)だったキックボクサーなんですが、マギーの恋人(監督の張堅庭)が偽装結婚の資金を持ち逃げしたため、サモはヤクザへの借金返済のため仕方なくまたリングに復帰します。
で、サモの復帰戦の相手が何と・・高飛なんですね!(拍手)。私は高飛のキックボクサー姿を観ると・・どうしてもショウ・ブラザースで桂治洪導演が高飛主演で撮った南洋邪術片の代表作『魔』(82)を思い出しちゃうんですが、この『魔』って天映娯楽社から既にVCDが出ていますが、ご覧になった方いらっしゃいますか?いやこの映画は決して無理にはご観賞をお薦めしませんです、はい(苦笑)。
さて、高飛を倒したサモは、今度は最強のキックボクサーであるペレ(周比利)と対戦する事になります。
この頃の周比利は、打点が高く切れ味鋭いキックと・・いい動きしてますねえ。
ところが、このペレの付き合っている女性がサモの別れた奥さんの設定なんですが・・その奥さんに扮しているのが何と!・・高麗虹(ジョイス・コウ。以下ジョイス)なんです!
何とも意味深いキャスティングなんですが(苦笑)、ジョイスは彼女が今年の1月にサモと一緒に来日した時、私は幸運にも会う事が出来たんですが、その時の様子はこの日記の最後に書きますね。
で、サモとペレは当然元の奥さんと現在の恋人であるジョイスを巡って火花バチバチ!でリング上で激闘を展開します。
言うまでもなく、このサモとペレのリングでの一騎打ちはこの映画の大きな見せ場なんですが、最後はサモの電撃のバックハンド・ブローがペレの顔面に炸裂してサモの逆転勝利となります。
このサモのバックハンド・ブローは、もうモロに周比利の顔面に思いっきり入ってますねえ!(唖然!)
ここは思わずビデオを3回巻き戻して見ましたが・・さすが「リアル・ヒッティング」のサモ・ハンですね!
私はこのサモのバックハンドを観た時、先日観に行った錬心館・関東&東北空手大会で大活躍した内山智絵さんの華麗なバックハンド・ブローを思い出しちゃいましたね!
さらに私が感動したのが、サモとペレの試合後の会話シーンです。サモが控え室で1人休憩していると、まずそこにジョイスがやってきます。サモの「俺を応援していたか?」の問いに、ジョイスは「貴方が怪我しないように祈ってたわ」と答えます。
と、そこにサモに敗れたペレも姿を見せます。ジョイスは「実は・・私たち結婚するの」とサモに告げます。
サモは「・・そうか。おい、本当は俺よりお前のほうが強いよな?」とペレに声をかけます。ぺレはサモとの闘いに納得した穏やかな表情で「お前に勝つな、と言われていたけど、本気でやってもどっちみちお前には勝てなかったよ!」とサモへの敬意を表してジョイスと一緒に静かに控え室を出て行きます。(いや~カッコイイ!リング上で実際に闘った者同士にしか分かり得ない友情と敬意!)

映画はこの後、サモとマギーが偶然にヤクザの金の入ったバッグを手に入れた事により、ヤクザの殺し屋(ディック・ウェイ!これまた拍手!)たちに追われる事になり、最後は遊園地を舞台にサモ&マギー対ディック・ウェイ軍団の大乱戦となります。
この遊園地のクライマックスでは、銭嘉樂(まだ目を二重に整形する前ですね)が子分役で出てたり、ピエロ役で小候が出てたり、ペレこと周比利がサモの助っ人で再登場し、ディック・ウェイとマニア号泣の対決を見せたりと数々の見せ場がありますが、それら全てを含めて実に見事なアクション・シーンの連続です。
この『恋は~』を観ると、改めてサモたちが大活躍していた80年代中盤の香港映画界は、まさに黄金の円熟期に入っていたんだなあ!と実感させてくれます。

さて、最後になりましたが、今年の1月に『SPL/狼よ静かに死ね』のプロモーションでサモ・ハンが来日するとの事で、私にインタビュー取材の依頼が来たんですが、実はこの時の私にはサモ・ハンとの対面とは別に、もう一つ大きな目標がありました。
そう、サモの現夫人&マネージャーであるジョイス・コウとの対面です。
あの『98分署/香港レディ・コップス』(90)でのジョイスとアグネス・アウレリオとの女武打星映画の常識を遥かに超えた壮絶な肉弾戦は、今でも私を含めた女武打星映画を愛するファンの間では語り草になっています。サモにも会いたいけど、ジョイスにも会いたい!
で、取材の前日、私はもしジョイスに会えたなら『~香港レディ・コップス』の日本版のビデオを是非プレゼントしよう!と必死に探したんですが・・ない!どうしても見つからない!どうでもいい時に目の前にあって、必要な時に出てこないもの・・それがビデオ!(苦笑)というわけで、結局私は会えるか分からないジョイスへのプレゼント無しの状態で翌日の取材に向かう事になりました(トホホ)。
で、私はサモとのインタビュー取材中も、それとなくインタビュー・ルームの周囲にジョイスの姿を探したんですが・・残念ながらその姿を見ることはありませんでした。そしてサモのインタビューが終わり、カメラマンとサモとの写真撮影が行われている時、私がふとインタビュー・ルームの入り口のほうに目を向けると・・そこにロング・ヘアで背の高い一際美しい女性が静かに立っているではないですか!!ジョイス・コウです!間違いありません!
私はソッとジョイスに歩み寄ると「あの・・ジョイス・コウさんですね?」と英語で声をかけました。ジョイスはちょっとビックリした表情で「はい、そうよ!」と答えてくれました。「僕・・僕は貴方の大ファンでした!今でも日本にはジョイスさんのファンが沢山いますよ!『She Shoots Straight(『~香港レディ・コップス』の英語題名』)』とか皆大好きなんです!」とハイ・テンションで言うと、ジョイスは「ありがとう~!嬉しいわ!」と笑顔を見せてくれました。
本当はここで『~香港レディ・コップス』のビデオをジョイスに渡したかったんですが、逆に私は『SPL』の大きなプレスシートの、それもドニー・イェンの顔の下にジョイスにサインを入れて貰いました。(ドニー、この際だから許しておくれ!)
さらに、こうなったらやるだけやるぞ!と決意した私は「あの・・一緒に写真をお願いします!」とジョイスにお願いすると、ジョイスは「勿論!いいわよ!」と快くOKしてくれました。これは意外だったんですがジョイスはかなり背が高くて、サモ・ハンよりも大きかったですね。あと今でも覚えているのが、この時何故か呉京のマネージャーの女性の方もその場にいて「あなた、今度はジョイスにインタビューしたらいいんじゃな~い?」とジョーク一発入れてくれた事もあり、その場で思わず私やジョイスは皆と一緒に「ドッ!」と笑ったのでした。<伝説の女武打星>ジョイス・コウには、また是非是非映画に復帰して欲しいですね。
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我要報仇!女武打星映画不滅の傑作『地獄から来た女ドラゴン』!

2006-12-26 17:21:02 | 作品レビュー
久々に観てみました。う~ん、やっぱりいいですね。
72年の鳳鳴影業公司作品で、喩鳳至(喩の字不完全です)導演、嘉凌、楊群主演作品です。
この映画は、中国人なら誰もが知っている山東拳王・馬永貞の仇を、妹の同じく山東侠女・馬素貞が討つ物語なんですが、今回私が観た北京語版では、まず冒頭で馬永貞(唐威)が、悪漢・白(李影)の謀略により壮絶な闘死を遂げるシーンに続き、『黒いジャガー』のテーマに乗って題名の「仇」の文字がドーン!と出ます。
さらに嘉凌の演武シーンに重なるように、「特別介紹ー鳳鳴之寶、嘉凌」のクレジットが出るんですが、興味深いのは武術指導の王太郎ら4人に加え、武術顧問と導演顧問を、あの巫敏雄が担当している事ですね。
でも何と言っても、この映画の最大の見せ場はクライマックスの約10分間にも及ぶ馬素貞の報仇決行シーンでしょう。
この白い胴着に身を包み2本の短刀を手にした馬素貞が、何十人もの手下に守られた白が待ち受けるアジトにたった1人で乗り込んでいき、これから始まる壮絶な兄の仇討ちを前に颯爽と啖呵を切るシーンは、まさに女武打星映画の伝説的な名シーンです。

馬素貞「白!」
 白 「おお~?お嬢さん、こんな真夜中にいったい何しに来たんだ?」
馬素貞「お前を・・殺しによ!」
 白 「ふあっはは!そりゃ面白い。まあここに座ってお前さんが誰で、私がお前さんを怒らせるような何をしたのか話してごらん?」
馬素貞「よくお聞き!私はこの上海に2つの棺を買いに来たのよ。一つは私の兄の馬永貞のため!」
 白 「おお~お!あの馬永貞の亡骸だったら、私が黄浦江の魚の餌にくれてやったわ!で・・二つ目の棺は?」
馬素貞「お前のためか・・それとも私のための棺よ!」
 白 「ふあっははは!お嬢さん、そりゃご苦労だった。だがな、悪い事は言わんからこの河から魚でも土産に持って山東にお帰り!」
馬素貞「白!私はここにお前に殺された兄の仇を討ちに来たのよ!私を殺したければ殺しなさい!ただしお前も道連れよ!覚悟!」

この馬素貞と白の火花散らす台詞の応酬は、昔から欧米のマニアの間で出回っている英語吹き替え版の台詞廻しが特に秀逸で、私も英語版のこのクライマックスの嘉凌の啖呵切りは、今でも殆ど暗記しているほどです(苦笑)。
で、この後、嘉凌演じる馬素貞が2本の短刀、さらには斧を手に自分に群がる白の手下たちをバッタバッタ!と打ち倒していくアクション・シークエンスは何度観てみても圧倒されます。
このシーンは女性である馬素貞が、兄の仇を討つため単身で屈強な悪漢の男性たち相手に闘いを挑んでいく悲壮感、そして何よりも兄の仇のためなら自分の命さえも投げ出し必ず報仇を成就せんという余りにも純粋かつ凄まじい肉親への愛が、素晴らしいカタルシス的効果を生んでいます。だからこそ、この映画が公開から34年経った今も、女武打星映画の古典的傑作として輝き続けているのでしょう。

あとこの映画は74年の5月に、NCCの配給で日本でも劇場公開されているんですが、昔からこの映画の見せ場として「馬素貞が仇である白の身体に36本もの斧を叩き込むシーンが凄い」と言われていたんですが・・まあ実際の話、人間の身体に36本も斧を叩き込むのはちょっと無理ですし(苦笑)、実際には背中に3本、胸部に3本の合計6本でした、はい(笑)。
あと私が好きなシーンが、馬素貞が逃げる白の身体に何本もの斧を叩き込み、ついに壁によりかかったまま絶命した白に向かって、馬素貞がヨロヨロと歩み寄りながら「ウウッ・・?」と自分も口から血を吐き出した直後に、何処からか「コケコッコー!」と鶏の鳴く声が聞こえるシーンなんです(苦笑)。
いや~だって昔にこの映画を観た時、馬素貞はそれこそ夜が明けて鶏が鳴くまでたった1人で闘い続けていたんだなあ~!と凄く感動したんですね。
この『地獄から来た女ドラゴン』は、日本では遥か昔にTV放送された後は、国内では一度もソフト化されていないのが実に残念です。欧米では前記のフルサイズ画面の英語吹き替え版が出回っていましたが、最近海外レーベルのVENGEANCE VIDEOから何故か日本のチラシをそのままジャケットに使用した(うう~ん?)同バージョンがDVD化されています。
またカット版ではありますが、ワイドスクリーン&英語版のビデオが何とも悪趣味なデザインのジャケット(これは映画を観ると意味が判るんですが)で出ていました。
あと何と言っても激レア・アイテムなのが、今回のレビューに使った昔に年代影視から出ていた北京語版のビデオでしょう。
これは表ジャケットの写真には、何故か劇中で馬素貞が楊群演じる銃撃された男性の胸から銃弾の弾を短刀で抉り出そうとしているシーンを使用している意味不明のデザインでした。
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東映ミリオンセラー・シリーズ『志穂美悦子の女必殺拳』!

2006-12-25 13:02:34 | 作品レビュー
何時も当ブログをご覧になって下さっている皆さん、メリークリスマス!先週末は忘年会でリーさん話で炎上したり(楽しかった!)、某誌の毎年恒例のベスト10原稿を書いたりと、師走らしく慌しく過ごしておりました。

で、実は嘉凌の『地獄から来た女ドラゴン』を久々に観ようと、ゴソゴソとやっていたら、代わりに紙ジャケのオリジナルのビデオでこのような物が出てきました。東映芸能ビデオから発売の『ミリオンセラー・シリーズ/志穂美悦子の女必殺拳』!
今ではDVDも出ていますし、以前は同じく東映からビデオも出ていた本作ですが、この「ミリオンセラー・シリーズ」は何と60分の短縮版ですね。(短縮版なのに価格が何と¥15800!ハッキリ言って・・高い!)
確かこの「ミリオンセラー・シリーズ」って、当時は他にも特撮物の『仮面ライダー・ストロンガー』の最終回や『人造人間キカイダー』の最終回とかも出てたと思います。
私たちコレクターはまだTVドラマとかの全話ビデオ化が始まってなかった当時は、このような高い値段のビデオを買っては、何度も何度も同じエピソードを繰り返し観たりしてたんですね(遠い目・・)。

で、『女必殺拳』ですが、画面も思いっきりフルサイズだし(涙)、短縮版なので話の展開も異様に早いんですが(苦笑)、オープニングの志穂美悦子の「でいえええええ!」の気合いで始まる華麗な演武シーンは何度観ても素晴らしいですね!
この『女必殺拳』シリーズ3本全てのオープニングは、間違いなくジャパニーズ・カラテ映画屈指のオープニング・シークエンスだと断言したいです。(音楽担当はあの菊池俊輔!)
劇中の志穂美さん演じる李紅竜のアクション・シーンも、その清楚かつ気迫漲る表情、打点の高い蹴り、どんな難度の高いアクションでも決して崩れない身体バランス、といま観直してみても実に新鮮かつダイナミックです。
あと志穂美さんの女武打星としての素晴らしさは、映画の中でどんなに激しいアクションで悪漢の男性たちを打ち倒して見せても、同時にそこに女性としての可憐さ、か弱さを、絶えず我々男性の観客たちに感じ取らせていた事でしょうね。
だからこそ、当時も今も私たちは熱狂的に志穂美さんを支持しているんだと思います。
この女性としての強さと弱さを闘いの中で同時に背中合わせで表現する、というアクション・スタイルは、「女武打星」系列を語る際にはとても重要な要素だと私は思っています。

あとこの映画に出てくる世界各国から集まったハチャメチャな武術家たち(爆笑)。これって東映ジャパニーズ・カラテ映画ではお約束なんですが、私が特に気に入ったのがタイの女性キックボクサー集団のアマゾネス・セブンかな(笑)。
勿論JACの御大である千葉真一さんもゲスト出演で志穂美さんを応援してくれていますが、千葉さんには今年の夏だったか、谷垣健治監督作品『マスター・オブ・サンダー』の取材で、倉田保昭さんとお揃いでインタビューした事があります。
この時の両御大のご様子は・・ちょっと簡単には語れないエピソード満載なので(苦笑)、また機会を改めてお話したいと思います。
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闘わずして、守る!劉徳華主演『墨攻』

2006-12-23 13:42:45 | 作品レビュー
既に来年の新春第二弾での日本公開が決定している張之亮導演、劉徳華主演の武侠片『墨攻』観ました。
いや期待していた以上に面白かったですね!
戦国時代の中国。大国・趙が、同じく大国の燕を滅ぼそうとし、そのためにはまず両国の間にある小国の梁を手中に収めようと、趙の名将である巷将軍(アン・ソンギ!)が10万の兵を引き連れ、僅かな兵力の梁を攻め落としにやってきます。
この危機に梁は墨家(専守防衛思想の集団)に救いを求めますが、やってきたのは男性たった1人。
だがその男性こそが、天才戦術家の革離(劉徳華)だった!
こうして梁城を舞台に、攻める巷将軍と守る革離の決死の攻防が何度と無く展開されるんですが、堕落しきった梁の国王(王志文)により、事態はやがて意外な展開を見せていきます・・!
とにかく主役の劉徳華ことアンディが颯爽と革離を演じていて、他にも貫禄のアン・ソンギ、弓の達人役が強烈な印象を残す呉奇隆、お久しぶりで悪辣な梁の牛将軍を印象的に演じていた銭小豪(でも老けたなぁ)、そして日に日に李賽鳳ことムーン・リーに似てきた(笑)ファン・ビンビンちゃんとキャストも充実しています。
アクション・シーンに関してはトン・ワイが武師だそうですが、弓を多用した合戦シーンや終盤の「ある乗り物」による空からの意外性のある奇襲シーンなど、及第点を進呈してもいいんじゃないでしょうか。

ただ敢えて苦言を呈すれば、映画の舞台の多くが趙の大軍に取り囲まれた梁城の中で展開されるのですが、主人公の革離たちが、いま自分たちが10万の敵兵に取り囲まれている・・という緊迫感がどうも希薄だった事。
また映画の前半で革離と巷将軍がお互いを好敵手として認め合っていく過程がもっとシッカリと描かれていたら、終盤の革離と巷将軍が梁の城内で対峙しての「革離・・私がなぜ自分の兵をこれだけ失っても退却しなかったか判るか?それはお前と決着を着け、お前に勝つためだ!」「将軍、どうか退却してください。私の軍隊はもうそこまで来ているんです!今しか機会はありません!」「軍隊だと?いったい・・それは何処にいるのだ?」「将軍!どうか、どうか生きてここから・・!」という男臭い台詞回しが最高に光ったと思うんだけどなぁ。で、そのアンディこと革離の用意した「軍隊」が何なのか?それは来年の公開時に是非ご自分で確かめてみてくださいね。
上映時間が2時間を越える作品ですが、映画のストーリー自体が抜群に面白くて、アッと言う間に時間が経ってしまいます。
近年のアジア系の武侠片では秀作の1本でした。
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天映娯楽社ショウ・ブラザースDVDリリース、その後

2006-12-23 13:04:43 | ニュース
先日お伝えした天映娯楽社によるショウ・ブラザースDVDリリース停止?のニュースですが、私もその後色々と個人的なネットワークを駆使して情報を収集してみましたが、現時点ではハッキリとした確証は得ていない状態です。

そうは言いながらも、一昨日映画監督のトビー・ラッセルにこの件に関して聞いてみたところ「俺が思うに、もともとショウ・ブラザースのDVDをリリースしているのは、実際に権利を持っているセレスティアル・ピクチャーズじゃなくて、テリー・ライ(あのジョセフ・ライの娘さんです!)のインターコンチネンタル・ビデオなんだよ。ただ可能性として将来的にセレスティアルが、彼らの持ってるショウ・ブラザース作品の権利を他社に売却する事とかはあるかもね。だってセレスティアルはショウ・ブラザースからフィルムの権利を買った時にかかった資金を何らかの形で必ず回収しなきゃならないんだからね」との回答をくれました。
ただですね・・私が思うにもう一つの可能性としては、私にこの件を最初に教えてくれた友人のアメリカ人が誰かの悪質なイタズラに引っかかった可能性もあるかも知れませんね。
彼とは長い付き合いの友人だし、私も一目置くほどの第一級のショウ・ブラザースの映像コレクターなんですが、あのニュースを聞いた時には思わずパニックになって、全くの善意で真っ先に私に第一報を教えてくれたのかも知れません。
当ブログでもこのニュースをとりあえずは「未確認情報」として皆さんにお伝えしたとはいえ、結論としては現時点では、これ以上この問題に振り回されるのは避けた方が賢明、と言う事だと思います。
と言っても、今後も天映娯楽社の動向からは目は離せませんが、まずは今月、そして来月のショウ・ブラザースのDVD&VCDが無事にリリースされる事を祈りましょう。
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33年前のこの日、『燃えよドラゴン』日本初公開!

2006-12-22 15:20:43 | その他
今日はブルース・リーを愛する人々にとっては特別な日ですね。
なぜなら今から33年前のこの日は、リーさんの遺作となった『燃えよドラゴン』(73)が日本で初公開された日だからです。
当時小学生だった私も、父と一緒に渋谷の映画館でロードショー公開中だった『燃えドラ』を観に行きました。
今でもあの日の超満員の映画館内に充満していた熱気は、ハッキリと覚えています。
この『燃えドラ』でのリーさんと私との初遭遇に関しては、これまでにも多方面で何度となく書いてきていますので細かくは触れませんが、映画を観終わって家に帰った私は、まだこの『燃えドラ』を観ていなかった兄に向かってこの映画の主演者であるリーさんの凄さを猛然と喋りまくったのを覚えています。あの日から・・もう33年もの年月が経ったんですね。
あと当時は深夜ラジオで洋楽などのベスト10番組がとても人気があって、私は兄と一緒に毎回その日の第1位の曲が発表される時間になると、何時の間にかラジオの前に陣取り、DJの人が「はい、今日の1位は・・皆さんもうお判りですね?この曲です!」の掛け声と共にラロ・シフリンによる「ジャーン!ジャジャン!」のイントロから「ウオオ~リャア!ホッハァ!」のリーさんの怪鳥音を聞いてから、安心してベッドに入る・・というのが日課になっていました。

私がこの『燃えドラ』という映画について考える時、真っ先に思い浮かべるのがこの映画の中の戦闘シーンでリーさんが発するド迫力の怪鳥音です。
この『燃えドラ』でのリーさんは、それまでのリーさんの主演功夫映画『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)や『ドラゴンへの道』(72)で多用していた「アチョオオ!」あるいは「アタ!アタア!」という軽快かつリズミカルな怪鳥音ではなく、どこか悲壮感に溢れ、異様なほどの緊張感に満ちた怪鳥音を連発しています。
例えば終盤の地下牢での戦闘シーンでのリーさんは、自分に襲いかかる戦闘員たちを情け容赦ない荒技を用いて次々と撃退していきますが、そのファイト・シーンでもリーさんは「ホオオォォ・・アタアァァァ!」とか「グウア・・アアアァァァ!」と実に物悲しげで妖気さえ感じられる怪鳥音を発します。
またクライマックスの石堅演じるハンとの武器博物館での決闘でも、リーさんとハンが互いに何度となく宙に舞うシーンでは「ウウゥゥ・・リャアアアァァ!」とこれまでにないまさに心の奥底から搾り出すような怪鳥音を発しますし、その後も「ゴエッハァァァ!」とか我々「リー真似一筋」のリー信者でもちょっと真似できないような(苦笑)何とも独特の怪鳥音を多用しています。
私は『燃えドラ』でリーさんが発するこれらの怪鳥音を聞く度に、ブルース・リーという1人の人間が、映画の中で怪鳥音を発する事で、今まさに消えかかろうとしている自らの命の炎を懸命に燃え立たせようと、必死に自分自身を鼓舞し続けているような感じがして、何とも悲しい気持ちになる時さえあります。
さらにラストのリーさんと石堅による鏡の間の死闘は、その鏡の反射が生み出す幻想的な映像美と、リーさんの迫真の感情表現に加えて、リーさんの「俺はこの『ENTER THE DRAGON』でハリウッドに帰るんだ!・・必ず帰って見せる!」というまさに燃えるような不屈のモチベーションによって、世界のアクション映画史に刻まれる伝説の名シーンとなったのです。
今ではこの『燃えドラ』に出演したジョン・サクソンやジム・ケリーなどのキャスト陣を「無名」などと言う人間はいませんし、「脚本」を執筆したマイケル・オーリンもその名を映画史に残し、亡きロバート・クローズ監督もまたしかりです。

皆さんもご存知のように、私はリーさんの功夫映画の中では『死亡遊戯』が一番好きです。
でもこの『燃えよドラゴン』は私にとって、いや全てのリー信者にとっても本当に「特別」な意味を持つ映画なのです。
なぜならリーさんにとっての生涯の夢であったハリウッド産のクンフー映画に主演する、という目標を彼の短かった32年間の人生の最後の最後の瞬間に達成したこの『燃えよドラゴン』の存在こそ、我々リーさんを愛する者たちにとっての永遠の誇りであり、またプライドその物だからです。
33年前のこの日に、日本で「ドラゴン伝説」が始まったこの日に、そして今この瞬間も日本中のリー信者の人たちが、きっと何処かで『燃えよドラゴン』を観ていることでしょう。そして映画の冒頭における、あの少林寺の森での李とラオ少年の会話に耳を傾けているのです。

「考えるな・・感じるんだ!それは言わば月を指し示す指先と同じだ。指先に意識を集中するな!さもないと、その先の彼方に連なる<天なる栄光>を見失ってしまうぞ。わかったな・・?」
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『花嫁はギャングスター3』、いよいよ韓国で公開!

2006-12-21 13:20:19 | ニュース
チョ・ジンギュ導演、申恩慶(シン・ウンギョン)主演で知られる韓国コメディ・アクション『花嫁はギャングスター』シリーズの最新作『花嫁はギャングスター3』が、いよいよ韓国で今月の28日から公開されますね。
今回のパート3での注目は、何と言っても主役の香港マフィアのボスの娘アリョンを、あのスー・チーが演じている事でしょう!
映画ではこのアリョンが香港での激しいマフィアの抗争を逃れ韓国を訪れるんですが、そこでアリョンの警護を担当する韓国ヤクザをイ・ボムスが演じていて(苦笑)、物語はこの2人の交流を中心に展開されるようです。
予告編や製作報告会の映像を観ると、スー・チーの劇中での武打シーンは短刀や剣を豪快に使って敵と闘ったりと、かなりイケてるようなので今から楽しみだなぁ。
考えてみれば、この映画の一連の武術指導は元振ことキム・ウォンジンなんで、映画全体のアクション面でもかなり期待できそうですね。他にもアリョンの父親役で何とティ・ロン(!)が特別出演しているし、予告編ではチラッとケン・ローも出ていたようです。
ただ残念だったのが、当初元ヤクザの日本料理店の板前役でチェ・ミンスがゲスト出演したシーンが編集の都合でカットされてしまった事ですねえ。このシーンはDVDが出た時とかに映像特典で是非収録して欲しいなぁ・・!
で、昨日はこのパート3に備えて、申恩慶主演のパート1『花嫁はギャングスター』を観直してたんですが、やっぱり面白いですね!
今からスー・チー主演のパート3を観れる日が本当に楽しみです。
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「映画秘宝」2月号!

2006-12-20 15:15:10 | ニュース
明日発売の「映画秘宝」2月号の「この映画を見ろ!2007」に、ドニー・イェン主演最新作『ドラゴン・タイガー・ゲート』について書いています。お時間のある時にでも是非読んで頂ければ幸いです。
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