1969年12月3日は東京都体育館でドリー・ファンクJr(初来日!)にジャイアント馬場が挑戦したNWA世界ヘビー級選手権を久々に観賞。
ゲスト解説にアントニオ猪木(!)を迎え、1本目馬場のこれが本邦初公開のジャンピングネックブリーカードロップがドリーに決まり馬場が先取。
2本目はドリーが必殺のスピニングトーホールドで返し、そのまま1ー1で60分時間切れドローとなり王者ドリーがタイトル防衛。
まず龍熱が感嘆したのが58分過ぎに馬場さんが32文ドロップキックを出した事。当時209cm&135キロはあった馬場さんが延々60分近く闘ってもまだドロップキックを出せる驚異のスタミナに唖然。ただその32文はドリーにアッサリとカワされてましたが。
王者ドリーは試合の前半で馬場さんを執拗にフルネルソンからダブルアームスープレックスで投げようとしますが、ことごとく馬場さんに踏ん張られ失敗。
ドリーが馬場さんをダブルアームスープレックスで投げれるようになるのは2度目の来日からでした。
このドリー☓馬場のNWA世界戦は、現在日本TVに約35分ほどの映像が残っていますが、60分フルタイムの試合なので約25分はカットされてしまったわけです。
逆にこの日、日本TVのゲスト解説を務めたアントニオ猪木が前日に大阪でドリーに挑戦し60分間ノーフォールマッチを披露した試合はNET(現テレビ朝日)にほぼノーカットの試合映像が残されています。
この日のゲスト解説では殆どコメントしなかった猪木さんですが、目の前のドリー☓馬場の激闘を見ながら、きっと心の中で猪木さんは「馬場さん、悪いけど試合内容では昨日の俺とドリーの60分ノーフォールマッチが上ですね!」と1人満足感に浸っていたかも知れません。
Dory Funk Jr against Giant Baba NWA world heavyweight championship match at Tokyo 1969.