さて、これまた久々の「龍虎的神話再現」第6回ですが、今回は龍熱の“ライフワーク”でもある『ブルース・リー死亡の塔』(81)関連の映像、それも日本劇場ロードショー公開当時に関西方面などでTV放送された予告編映像でいきたいと思います。この『~死亡の塔』の予告編は今から30年ほど前に、私がBFCの関西方面のFC会員の方とトレードの形で入手した映像だったと記憶しています。
『~死亡の塔』のTVスポットと言えば、「“闘神”ラストアクション!」のキャッチで知られる約10秒ほどの映像が余りにも有名ですが、今回紹介します予告編は何と約1分30秒(!)のロング・バージョンである事が注目でしょう。
冒頭、男性ナレーターによる「ついに幻の映像を甦らせたブルース・リー“ラストアクション”映画、『ブルース・リー死亡の塔』!!」の男騒ぎするキャッチで始まるこの予告編は、当然のように流れます「ブルート・イースト・ファミリー」熱唱による「アローン・イン・ザ・ナイト」の旋律に乗ってルイスことロイ・ホランの寺院での迫力の演武、リーさんことビリー・ローのアップ、ボビー・ローこと唐龍のトレーニング、またもルイスの首絞め処刑シーン(ホラン本人の談によると、この首絞めシーンでホランは本当に窒息しそうになって、この後暫くホランの首にはロープの痕が残っていたそうです)、“死の宮殿”におけるボビーvs楊成伍&李海生の激闘、そしてビリー・ロー(って唐龍ですが)vs王虎の“温室の決闘”など『~死亡の塔』の名場面が次々と登場する大興奮の構成となっています。
そして予告編の最後には同じ男性ナレーターの「『ブルース・リー死亡の塔』は6月13日からこちらの映画館でロードショー公開です!」の紹介により、「梅田東映パラス」、「大阪松竹座」、「森小路ミリオン2」など7館ほどの関西地区の上映映画館の館名が映し出されます・・・ってこれらの映画館ってまだあるんでしょうか???ちょっと気になりますねえ。
でもこの『ブルース・リー死亡の塔』予告編ロング・バージョン、恐らくは配給元の東映が『~死亡の塔』公開の際に独自に編集した予告編だと思いますが、もし東映に現在もこの予告編の元素材が残っているのなら、将来的に何らかの形で『~死亡の塔』関連作品がソフト化される際には是非とも映像特典として収録して欲しいなぁ!あと、考えてみたらこの予告編は龍熱も参加して本当に楽しかったちゃうシンイチーさん主催のイベント「死亡塔伝説」で上映したら面白かったかも知れませんね♪ちなみにこの『ブルース・リー死亡の塔』関西版予告編には、同じ内容ながら女性ナレーターのバージョンも存在しています。あと関係ないんですが、この『~死亡の塔』関西版予告編が入っていたVHSテープには『ロッキーⅢ』のTVスポットやジャッキーの『拳精』のTV放送予告編も入っていたりする辺りが何とも“時代”を感じさせたのでした(遠い目・・・)。
と言うわけで、「龍虎的神話再現」次回もどうぞ楽しみに!