超級龍熱

香港功夫映画と共に

2009年最後の更新は『死亡遊戯之旅』!皆様、どうか良いお年をお迎え下さい。

2009-12-29 12:37:43 | 作品レビュー
さて、当ブログ「超級龍熱」も今日が今年最後の更新となります。私もこれからの年末年始のお休みはノンビリと過ごしたいと思っているんですが、このお休みではここ最近に国内外の友人たちからトレードなどで入手したまま未見状態の作品やサンプルDVDなども一気に観てしまおうかなぁ、と今から楽しみにしています。

と言いながら、昨日は久々にジョン・リトル監督作品『A Warrior`s Journey』こと『死亡遊戯之旅』(00)を観ていました。
私はどちらかと言うと『BRUCE LEE in G.O.D/死亡的遊戯』(00)の方が好きなんですが、この『死亡遊戯之旅』も作品全体に何とも独特の味があってついつい観直してしまいます。
前半部分の圧巻のドキュメンタリーも勿論ですが、後半の五重塔内のファイト・シーンも、リトル監督(リーさんことハイ・ティエンの声の吹き替えも担当)によるリアルなファイト・シーンの効果音&的確な編集が小気味良いし、何より“武芸者”こと池漢載と“ハキム”ことカリーム・アブドゥル・ジャバールの声をそれぞれ本人たちが吹き替えている点がポイント高いでしょう。
改めて発売時に未完成状態のままでのDVDリリースとなってしまったのが本当に惜しまれる作品です。
ただ私個人としては、『死亡遊戯之旅』海外版DVDなどに映像特典の形で収録されたハイ・ティエン(キム・ハクキュ)ら主人公たちが五重塔挑戦に至るまでのプロセスをドラマ形式で構成した「The Story」もかなりのお気に入りなんですね♪
特にいよいよハイ・ティエンたちが五重塔に挑む当日、田俊や解元、そして錠前屋の李昆に扮した俳優たちが既に乗り込んでいるバンに、最後に遅れて乗り込んで来たハイ・ティエンが「諸君、おはよう!」と声をかけると、錠前屋の「さあ、いくぞ!いくぞぉぉ!」の掛け声で“デスゲームの挑戦者”たちを載せたバンが発進し、そこにウェイン・ホーキンスによる勇壮な「WJのテーマ(と龍熱が勝手に命名)」が流れるシーンはもう何度観ても最高に興奮しちゃうんだなー!!
いやだってもしリーさんが73年7月以降も健在で『死亡遊戯』の撮影が“続行”していたら、リーさん&西本正さんもきっとこんな感じで韓国は法住寺の捌相殿で『死亡遊戯』を撮影していたのかなぁ?なんてついつい考えちゃうでしょう?(号泣)。
そして捌相殿に到着したハイ・ティエン(ちょっとトラックスーツがダブついているのが減点)ら6人の“戦士”たちがバンから降り立つと、五重塔前の広場で彼らを待ち構えるは胴着の襟に黒のラインの入った黄仁植を彷彿とさせるリーダー率いる空手家軍団!暫し睨み合っていた両軍は、ハイ・ティエンの合図で互いに向かって猛然とダッシュし闘いの火蓋が切られる!・・ってここでリーさんが72年に未撮影だった五重塔野外の乱闘場面が観られるか?と思ったら・・・急にカメラ・アングルが肝心の乱闘シーンから思い切り引いてしまうのがちょっと不完全燃焼気味で残念でした。
やはりこと『死亡遊戯』における五重塔1階近辺のファイト・シーンに関しては、サモ・ハンこと洪金寶が『ブルース・リー死亡遊戯』(78)のために撮った金泰中vs黄仁植戦(これはマジで観たい!龍熱にとって金泰中関連の映像ではこのファイト・シーンが一番観たい映像です!)の映像が発掘される日を待つしかなさそうです。
そう、まだまだこれからも私たちの長い長い“死亡遊戯の旅”は終わらないのです!!

と言うわけで、今年も当ブログ「超級龍熱」をご覧になって下さった沢山の方々、本当にありがとうございました。
私も今年は特に半ば辺りから忙しくも充実した日々を過ごす事が出来ましたし、個人的にも2009年はとても良い年だったと実感しております。是非来年2010年も今年以上に頑張っていきたいと思います!
それでは皆さんもどうか良いお年をお迎え下さいませ。来年2010年が皆さんにとって素晴らしい年となりますように!
来年も「超級龍熱」をよろしくお願いします。
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『死亡の塔』“謎のジージャン男”加藤寿にインタビュー敢行!「小龍記」四号

2009-12-27 14:49:50 | その他
先週やっと全ての原稿を入稿してホッとしている所ですが、そこに楽しみにしていた「ハイキック・ガール!」の豪華版2枚組DVD(西冬彦導演、ありがとうございます!)が届いて超ハッピーです♪
このDVDって映像特典とかもメチャに凝りに凝りまくっているそうでかなり評判が良いみたいですね。これは私も年末年始の休みにこの『ハイキック・ガール!』DVD、ジックリと観てみようと思っています!

さて、既にリー信者の間で話題になっていると思いますが、ちゃうシンイチーさん編集による同人誌「小龍記」四号、私も早速に購入して見ました。まず何と言っても私が同誌を読む前からワクワクしていたのが、あの『ブルース・リー死亡の塔』(81)に“謎のジージャン男”として出演している加藤寿さんに独占インタビュー(拍手!)を敢行している事です。
それも加藤さんには『死亡の塔』国際版と韓国版の2バージョンの映像を実際に観て貰いながらの濃厚インタビューを行っていて、当然インタビューの中ではこれまで全く知られていない『死亡の塔』に関する新事実も加藤さんの口から聞きだす事に成功しています。ここで加藤さんのインタビューの内容を明かすと、これから同誌を購入予定の方々に対してネタバレになってしまうので敢えて詳細は控えたいと思いますが、この加藤さんへの『死亡の塔』関連でのインタビューって恐らく世界初の快挙じゃないでしょうか?いや~本当に素晴らしいです!
同誌では他にもあの「ブルート・イースト・ファミリー」のボーカルだった片桐圭一さんへの取材、「RETURN OF THE DRAGON」作・編曲を担当した国吉良一さんへのインタビュー、橋本力さん&勝村淳さんのお2人による「ガチンコ放談(勿論『ドラゴン怒りの鉄拳』(72)の秘話満載!)」とリー信者のみならず、香港クンフー映画ファン号泣必至の構成になっています。いやはや私、龍熱も久々に圧巻の内容を誇る同人誌を読ませてもらったと大満足の「小龍記」四号でした。

最後になりますが、『死亡の塔』と言えば日本ロケ現場の一つである増上寺が有名ですね。実はかなり昔の話になりますが、私が在籍していたリーさんのファンクラブである「BFC」にH君という後輩がいて、そのH君が彼の友人たちと一緒に増上寺でロケを敢行したその作品名もズバリ『増上寺(確かそういう題名だったはず)』という8㎜アクション映画を撮っていたんですね。私も以前にH君からこの『増上寺』の映像(8㎜からVHSに落とした物で、ちゃんと台詞&音声入り)を見せて貰ったんですが、これが中々見事なクンフー・アクション(もう廻し蹴りやバック転をバンバン!と連発!)を披露していてビックリしたのを覚えています。多分探せばこの『増上寺』のVHSも何処かにあるかと思いますが、改めて80年代序盤当時の私たちリー信者にとって『死亡の塔』という作品は、そのロケ現場なども含めてファンに様々な形で微妙な影響を与えていた、何とも不思議な魅力に溢れた作品だったんだなぁ、との思いを強くした「BFCよもやま話」でした。
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♪Merry X`mas to you All !!♪ & 甄子丹が“New陳眞”に挑む『精武風雲』

2009-12-25 13:10:31 | その他
Merry X`mas to you All!と言うわけで、今日は楽しいクリスマス♪当ブログも数日前からテンプレートを何時もの『死亡遊戯』カラーから「クリスマス」バージョンへと一時的に変更してみたんですが、如何でしょうか。
私、龍熱も皆さんがどうか素晴らしいクリスマスを過ごされる事を心から願っています♪Happy X`mas!!

さてさて、現在絶賛撮影中のドニー兄貴主演作品『精武風雲』ですが、既にチョビ髭(!)姿でピアノを弾くドニー陳眞の衝撃的な(苦笑)スチール写真などが公開されていますね。
導演の劉偉強によると「今回我々はいわゆる“「精武門」以後”の陳眞を描く事によって、ストーリー構成上においても様々な奥行きが出来たと思っている。つまりもし1925年の上海に陳眞が現れたらきっとこんな陳眞なんじゃないか?とね。この映画での陳眞を最初に観た観客はショックを受けると思うし、さらに映画を観終わった時にはきっと感嘆するようなリアルでミステリアスな陳眞像になると思う」との事です。以前に当ブログでも触れましたが、この『精武風雲』でのドニー兄貴扮する陳眞はヨーロッパ帰りで西洋スーツを身に纏い、フランス語を流暢に喋りピアノを奏でる、というまるであのクラーク・ゲーブル(!)のような佇まいだそうです。
またドニー兄貴本人曰く「僕はこの『精武風雲』で様々な新しい格闘アクションのフォームを見せるつもりだ。それらの中には危険でエキサイティングなアクションもある。でも僕はこの映画ではより演技に重点を置きたいとも思っているんだ。そしてこの映画で多くの人たちの武打星(アクション映画俳優)に対する評価を変えて欲しいと思っているんだ。それらの人たちの武打星に対するこれまでの考えは殆どが間違っていると思うし、僕はこの『精武風雲』でショパンを演奏するつもりなんだ!」との事で、これは今から『精武風雲』の完成&公開が超楽しみですね!

そう言えば、過去に『精武風雲』という題名を持つ作品はもう1本製作されていて、それが戴徹導演、左考虎(英語名ジェット・レ!)&トッド・セナフォンテ主演『精武風雲』(96)です。この映画は李連杰主演『フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳』(94)の(一応は)続編と称しているんですが、実際には左考虎の新撮り映像に李錦坤主演『赤膽好漢』(74)の映像を付け足したいわゆる“改造人間映画”でしたね(トホホ!)。
で、この戴徹版『精武風雲』にはこの映画の撮影当時に撮影されたメイキング映像が残っていて、確かその一部分はネット上でも観る事が出来たと思います。
ただこの『精武風雲』のメイキング映像はその全ての映像となると、ほぼDVD2枚分とかなりの長時間なんですが、そのメイキングの中には自分のオフスクリーンの映像が一般のファンの手に渡るのを極度に嫌う事で知られる羅鋭(武術指導担当)がアクション指導している様子や、映像の後半部分では何とあの“五毒”の1人の鹿峯がロケ現場でインタビューを受けている貴重な映像なども収録されていましたね。
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黒いドラゴンvsアメリカ大統領!マイケル・ジェイ・ホワイト主演『Black Dynamite』

2009-12-22 00:28:11 | 作品レビュー
昨日はやっと協利作品DVDのレビュー原稿を入稿したんですが、もう1本原稿の締め切りが残っていて、まだまだ頑張らないといけません。あと発売中の「映画秘宝」最新2月号でその協利作品DVDレビューを連載中ですので、よろしくお願いします。今回は何宗道や黄正利に関するちょっと生々しいエピソードも書きましたが、改めて『ブルース・リィの大金塊』(79)や『非情のハイキック/黄正利の足技地獄』(79)が日本語字幕付きで観られる時代が来るなんて、本当に感激ですね。

さてさて、先日レビューしました我らがマイケル・ジェイ・ホワイト(以下MJW!)主演『Blood and Bone』(09)と一緒に入手していながら、中々時間が取れずに見れなかったスコット・サンダース監督、MJW主演『Black Dynamite』(09)を観ました。
題名からも判るように、本作は70年代に全盛を誇ったブラックスプロイテーション映画にオマージュを捧げたアクション映画なんですが、もう全編に渡って音楽、ファッション、台詞廻しなど全てが70年代の“ブラック・ムービー”ティスト一色で構成されています。ただこの『BD』が単なるブラックスプロイテーションのオマージュ映画に終わっていない一番の要因が、劇中で主役のブラック・ダイナマイトに扮したMJWが披露する“ブラック・クンフーアクション”にあるのは言うまでもない事でしょう。
それも今回この『BD』でMJWが見せるヌンチャクなどを取り入れた様々なクンフー・アクションに関しては、ここ近年MJW自身が『デッド・ロックⅡ』(06)や『B&B』(09)などで築き上げて来た猛スピード&パワフル、そして圧倒的な切れ味を誇るド迫力アクションという、言わばアメリカン・クンフーの最先端アクションは敢えて押さえ気味となっています。
そして70年代の“伝説の黒いドラゴン”であるジム・ケリーやロン・ヴァン・クリーフが彼らの過去の主演作群で「ポォォイィィィィ!」の奇声&奇天烈なオーバー・アクション&滑稽なほどの残身ポーズと共に構築して来た古き良き“ブラック・ドラゴン殺法”を、この『BD』の劇中でMJWが大真面目で完全コピーし、それを全編に渡り貫き通している事に改めて感心しました。
特にあの厳つい表情のMJWがそれこそクソ真面目に典型的な70年代のブラック・ヒーローであるブラック・ダイナマイトを演じている姿が逆に観ていて最高に嬉しいし、また可笑しくて(苦笑)、私も映画を観ながら思わず何度も爆笑してしまいました。また映画の中盤以降ではブラック・ダイナマイトvs悪の中国人Dr.ウー(演じるはあのロジャー・ユエン!!)の一騎討ち、そしてクライマックスではブラック・ダイナマイトvsアメリカ合衆国大統領であるリチャード・ニクソン(それもこのニクソン大統領はブラック・ダイナマイトとヌンチャク合戦を見せたり、後ろ廻し蹴りまで繰り出すぞ!?)の信じられない決闘シーンまで用意されていて、もう最後まで観ている側を退屈させない徹底した娯楽(バカ)映画に仕上がっています。

『Blood and Bone』でアメリカン・クンフー映画の最高峰に上り詰めたマイケル・ジェイ・ホワイトが、一俳優としてもこのようなコミカルな側面も併せ持った多才な武打星である事を知り得る絶好の機会の『Black Dynamite』、最近ジム・ケリーも出演している『アフロ忍者』も目出度く国内でDVD化された事ですし、是非この『BD』も何らかの形で日本公開を熱望したいですね。
あっと、最後にこの『BD』の劇中で、MJWがあの『燃えよドラゴン』(73)でウィリアムスことジム・ケリーがハンこと石堅に言い放つ有名な台詞を実に小気味良くパクってくれているシーンがありますので、ジム・ケリー信者はそこも要チェックです♪
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“香港のブロンソン”vs空手高手染野行雄!陳星&陳恵敏主演『飛虎神探』(第一)

2009-12-20 01:09:26 | 作品レビュー
相変わらず原稿書きが続く毎日ですが、先週は息抜きも兼ねて知り合いのライターさんから「龍熱さん、これはお薦めですよ!」と言われて気になっていたクリスチャン・ベール&ラッセル・クロウ主演の西部劇『3時10分、決断のとき』(07)を観ました。いやこれは良かったねえ!ラスト辺りで主人公2人が銃弾の雨の中を駅に向かって疾走するシーンはもう画面に釘付けだったもんね。いやはや久々に“男騒ぎする熱い西部劇”を観せて貰いました。
あと別の知り合いのコレクター氏からも古き良き50年代モンスター映画を大量に頂き大感激!もう『死の大カマキリ』(57)とか『大怪獣出現!』(57)とか『怪獣ウラン』(56)とか『タランチュラの襲撃』(55)とかメチャに懐かしいし、昔に紙ジャケ(ビデオをジャケの下から入れるあのタイプ!)3倍モードの海外VHSで買い揃えていたタイトルが今回DVDの高画質で揃って本当に感謝感激です!!あ、『死の大カマキリ』って言っても邵氏武打片で劉家良導演作品『激突!螳螂拳』(78)じゃないのよ~ん(笑)。

さて、昨日は無性に70年代のクンフー映画が観たくなって、黄卓漢率いる香港第一影業機構作品で、江洪導演、陳星&陳恵敏主演『飛虎神探』(75)を観てみました。この映画は昔に入手した時に一度サラッと観ただけだったんですが、今回ジックリと観直してみて、私が所有している本作のVHSが韓国製VHS(北京語音声&ハングル字幕)だった事にやっと気が付きました(苦笑)。でもこの『飛虎神探』って肝心の香港や台湾でこれまでにVCDやDVDになった事ってあるのかな?
で、私がまず本作のオープニングのクレジットで思わず「おおっ?」となったのが、本作の武術指導を袁和平(黄家雄との共同。黄家雄は出演もしています)が担当している事でした。
映画の物語自体(海外ロケ敢行)はハングル字幕のみなのでかなり把握が厳しかったんですが、主人公の陳星が弟分でナイフ使いのヤクザ者である陳恵敏の犯罪トラブルに巻き込まれた果てに、最後には自分の愛娘を悪漢たちに誘拐され怒りが爆発!得意の空手殺法で片っ端から悪党共を打ち倒していく、という展開のようです。
他の出演者には張力や陳炳熾(一説にはブルース・リーことリーさんのウェート・リフティング仲間で、リーさんを倉田保昭に紹介した人物。と言うかこの人、役者として『ドラゴンへの道』(72)などに出演してはいますが、どちらかと言うと武打星と言うよりも殆ど遊び人だったそうです)も顔を見せていますが、私は映画が約1時間過ぎた辺りで敵の用心棒役として画面に登場した武打星にまたまた「おおっ!?」と興奮してしまいました。
その武打星こそが当ブログでは既にお馴染みの日本人武打星にして本格派空手高手の染野行雄さんなんですねー!
それも映画の終盤では激しい銃撃戦の最中、陳星と染野さんがお互いにマシンガンを構え合い、まず染野さんが「カチッ!」と引き金を引くと弾切れ!それを見た陳星が「ハッハハ!」と高笑いしながら、思わず手からマシンガンを落とした染野さんに向けて自分のマシンガンの引き金を「カチッ!」と引くと何とこちらも弾切れ!それを見た染野さんが「うりゃああ!」と陳星に素手で襲いかかり、“香港のチャールズ・ブロンソン”vs“日本人空手高手”の闘いが始まる!という中々スリリングな対峙シーンが見られました。まあこの後、陳恵敏の方は陳星の愛娘を守ってマシンガンの銃弾で全身を撃ち抜かれて壮絶死してしまうんですが、主人公の陳星は自分の愛娘を連れ出しセスナ機に乗り込んだ悪ボスを執念で追いかけ、最後は飛行するセスナ機の機内での乱闘から悪ボスを大空に蹴り出し、哀れ悪ボスは転落死!それを見届けた陳星は無事に愛娘と共にセスナ機を着陸させて劇終です。
最近数多くの協利公司作品が国内でDVDリリースされる事でファンを喜ばせている中、協利作品と同じように70年代に数々の秀作を生んだこれら香港第一影業機構作品や思遠影業公司作品も、是非何らかの形で再評価される機会を与えて欲しいと思います。
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三大日本人武打星、ドミニカ共和国に集結!『倉田保昭のカンフー大作戦』(協利)

2009-12-17 12:08:55 | 作品レビュー
今月スカパーの某チャンネルの「プロレス・クラシック」では78年の全日「世界最強タッグ決定リーグ」を放送中なんですが、“人間風車”ビル・ロビンソンのパートナーで何とあのワイルド・アンガスとか出て来てもうメチャに懐かしいなぁ!
あとドリー・ファンクJRvsブラックジャック・ランザのシングルマッチとか超マニア好みのカードも放送してくれるし、これは同じくスカパーで放送中の『Gメン82』香港編と共に今月のスカパーは録画しまくり状態になりそうです。

さて、前回に引き続いて原稿絡みで門見隆導演、倉田保昭、李邦臣(即:山下タダシ)、潘健君主演『懲罰』こと『倉田保昭のカンフー大作戦』(78)を観てみました。
この『カンフー~』は中米はドミニカ共和国ロケを敢行しているんですが、私が以前に鹿村泰祥さん(本作の武術指導を中村勇と担当)に本作の事をお訊きした時は当時ドミニカ共和国で映画のロケを行う事には様々なメリットがあったようですね。
ただ改めてこの『カンフー~』を久々に観直して見ると、倉田や山下タダシがディスコ(このシーンではイギリスで開催された世界ディスコダンス・コンテスト優勝者である団忠昭ことテディ団も登場!)で踊りまくったり、倉田や山下がホテル内で●●(ここは余りに凄いので自粛!)したまま大暴れしたりと、もうある意味では超お宝映像満載の映画ですね(苦笑)。
勿論本作の大きな見せ場である映画の中盤で体育館を舞台に展開される倉田さんら3人vsハワード・ジャクソン(ご存知“マシンガンパンチ”の異名で知られた元WKA世界ウェルター級王者。日本では田畑隆やベニー・ユキーデとの因縁試合が有名ですが、何と引退後のジャクソンはその“因縁の敵”であるユキーデのボディガードをやっていたとか!?)ら3人の格闘家との“3対3決闘”は何度観ても迫力満点です。
私はこのシーンでは山下がジャクソンに勝利した後に披露する“鎌ヌンチャク”のデモンストレーションがお気に入りなんですが、武打星としての山下は「ホチョオォォ!」とのリーさんばりの奇声を挙げての空手アクションで知られていますが、私は真正武道家としての山下の真骨頂こそがこの鎌などを駆使した圧巻の武具アクションにあると思います。
また映画のラストに登場する巨漢ネイサン・ルブラン三世(詳細は調査中ながら78年度のAAUミスターUSA6位入賞や79年度のNBAミスターアメリカ5位入賞などの実績を誇る本格派のボディビルダー)VS倉田、山下、潘健君たち3人の激闘も、この娯楽性溢れる本格派クンフー映画のフィナーレを飾るに十分に相応しいクライマックス・ファイトに仕上がっています。
そう言えば、以前にこの『カンフー~』こと『懲罰』や、同じ倉田&陳恵敏主演作品『猛男/V.I.P』(78)が国内のマニアの間で出回り始めた頃に、一部で「レアだ!衝撃が走った!」などの声が出たようです。
ただ『懲罰』が実際に海外を含めたコレクター間でレアだったのは、90年代中盤前後に中近東で本作の英語&ワイド版のプリントが発見された辺りまででしたし、もう1本の『猛男』も昔から台湾で北京語版VHSがごく普通に販売されていた作品で、別にレアでも何でもない作品でした。
で、それ以降長きに渡って倉田関連作品で本当の意味で“レア中のレア”だった作品は王冠雄&張艾嘉共演作品『飛虎小覇王』(72)だったんですが、この『飛虎小覇王』もちょっと前に実にアッサリと台湾でVCDがリリースされて、それこそ欧米のコレクターを狂喜させました。ただそうは言っても今回、倉田保昭、山下タダシ、鹿村泰祥という日本が誇る三大武打星がただ一度だけ顔を揃えた本作『カンフー大作戦』が日本語字幕付きDVDで観られるなんて、繰り返しになりますが、いやはや本当に良い時代になりましたねー!(大拍手!)
と言うわけで、皆さんには来月この『倉田保昭のカンフー大作戦』がDVDリリースの際には、倉田さんたち“ジャパニーズ・サムライ”のパワフルかつハイ・レベルのクンフー・アクションを是非とも堪能して頂きたいと思います!!

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2人の邪悪拳士“双蛇”が迫る!張午郎主演『“酔猿拳”VS“蛇拳”』(協利)

2009-12-14 12:12:31 | 作品レビュー
「キネマ旬報社」の「中華電影データブック」の作業が終わったと思ったら、今度は「映画秘宝」の協利DVDレビュー原稿、さらに毎年恒例のベスト10の原稿依頼が来ました。そうは言いながらも、私は毎年このベスト10参加を楽しみにしているんですが、このベスト10原稿を書く時期になると、ああ今年ももう師走だぁ・・って感じになりますねえ。

さて、その原稿書きも兼ねて久々に張森導演、張午郎&冼林主演『“酔猿拳”VS“蛇拳”』(79)を観てみました。
この映画は昔に英語版で観た事があったんですが、その時も劇中での張午郎の練武シーンで「将軍令」がガンガン!と流れていたのがとても印象的だったんですが、そのテーマ曲「将軍令」使用も含めて、本作はこの70年代終盤当時に大ヒットした成龍主演『ドランク・モンキー酔拳』(78)、または『スネーキー・モンキー蛇拳』(78)にインスパイアされて製作された協利電影である事は明らかでしょう。
キャストも主演の張午郎の他にも師匠役に侯朝聲、張午郎と共闘する猿拳の達人に冼林、“双蛇”と呼ばれるダブル蛇拳使いに唐偉成(本作武術指導)&陳耀林とまさにマニア好みの武打星が顔を揃えています。
あの陳観泰と同門である冼林のスピーディーかつトリッキーな猿拳も実に見事なんですが、やはり私は唐偉成&陳耀林が憎々しくも堂々と演じる2人の蛇拳使い“双蛇”が気に入ったなぁ!
この主人公に対して同じ拳術を使う2人の悪の拳士(兄弟弟子)が同時に襲いかかる!というファイティング・シチュエーションは何とも斬新ですし、ラストの草原を舞台に展開される張午郎vs“双蛇”の決戦は見応え十分でした。来年1月に本作がライン・コミュニケーションズから『懲罰』(78)と共にDVDリリースの際は是非ご覧になってみて下さい。

そう言えば、張午郎の酔拳師匠を演じている侯朝聲は邵氏兄弟公司作品で、羅馬導演、程小東共演『出籠馬騮』(79)でもそれは素晴らしい武打シーンを披露していましたし、確か崔宇亭導演の韓国クンフー映画『奇門四六房』(83)にもスッカリ肥った悪役で出演していましたっけ。
あと陳耀林も松竹&三協映画で、我らが真樹日佐夫先生主演の『カラテ大戦争(劇中の決闘シーンは真剣勝負!が当時話題になりましたね)』(78)に出演していましたし、あと昔に佐山タイガーが香港に行って現地の格闘家と連続決闘!みたいなTV番組でも陳耀林は佐山タイガーにボコボコ!に蹴られてた記憶があるんだよなぁ???この佐山タイガーのTV特番は確かまだ録画ビデオを持っているんで、今度確認してみたいと思います。
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英国忍者、摩天楼に出現!スコット・アドキンス&伊原剛志主演『NINJA』

2009-12-11 12:42:00 | 作品レビュー
先日6月から延々とやって来ましたキネマ旬報社の「中華電影データブック」の最終校正がやっと終わりました。
この「~データブック」についてはまた本の発売時(来月辺りかな)に触れたいと思います。
あと一昨日はジョ二ー・デップの『パブリック・エネミーズ』来日記者会見にも行って来たんですが、いやもう会見場内は女性のマスコミの方々で凄い熱気でしたし、生のジョ二ー本人もクールでカッコ良かったですね。

さて、以前から私自身の超期待作だったアイザック・フロレンティン監督、スコット・アドキンス主演『NINJA』(09)を観ました!映画は甲賀忍者の血を引く宗家武田(伊川東吾)に育てられた愛弟子の白人青年ケーシー・ボウマン(スコット・アドキンス)と、同じく武田の弟子ながらその残忍な性格から武田に破門されたため、習得している自らの忍術を悪事に使うマサズカ(伊原剛志!)の2人の忍者が、日本、ニューヨーク(実際は全てブルガリア・ロケ)を舞台に、遥か昔から甲賀に伝わる忍者櫃を巡り壮絶な死闘に挑んでいく、という展開です。
今回この『NINJA』のアクション監督はクレジットにはAkahiro Yuji Noguchiとあるので恐らく野口彰宏だと思いますが、劇中でのスコットのアクションは相変わらず電撃の関節技やアクロバティックなキッキング・テクニックを織り交ぜた脅威的なアクション・パフォーマンスとして画面一杯に炸裂しています。
特に映画の中盤のケーシーが疾走する地下鉄の車内で宗家の娘の波子(肘井美佳。本人も体当たりで激しいアクションに挑んでいて、今回の彼女の頑張りは十分に評価出来ます)を守りながら襲いかかる刺客集団と繰り広げるド迫力の大乱戦は素晴らしい完成度で、私もこのシーンでは「流石にフロレンティン&スコットのコンビ作品!」と興奮しました。
あと悪の忍者マサズカに扮した伊原剛志も実に堂々とした悪役振り(但し英語の台詞は吹き替え)で、私が事前に心配していた既製の欧米産忍者映画で多々見られた東洋思想&忍者を妙な形で解釈したヘンテコな悪役忍者を演じさせられる事もなく、そのまるでバットマンのような邪悪忍者コスチューム姿のカッコ良さも含めて、私は今回の伊原剛志の海外進出第2弾『NINJA』出演は成功だったと思います。
ただ映画のクライマックスで大都会の路上で突如全身忍者ルック(涙)に変身したケーシーがマサズカと展開するやや淡白な一騎討ちも含めて、フロレンティン&J.Jペリー&スコットの“鉄三角”がこれまでの作品で構築して来た、それこそ観ている私たちが思わず息を呑んで見入ってしまうほどの剃刀のような切れ味&怒涛のアクションの連打!連打!また連打!の興奮&爽快感は今回の『NINJA』からは感じられなかったのがちょっと残念でしたね。
やはり私、龍熱にとって現時点でのアイザック・フロレンティン&スコット・アドキンスのベスト作品は依然『デッド・ロックⅡ』(06)である事に変わりはありません。
ちなみに本作『NINJA』の武術顧問はあのサンタアナ糸東流空手玄武会総本部会長で、リーさんことブルース・リーとも親交があった(少なくともマックィーンとのスリーショット写真は現存)武道家の出村文男さんが担当していて、ご本人は今回の『NINJA』にはサイの達人役で出演もしていました。
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ケイン・コスギとチョン・ドゥホンが大喧嘩!?リュ・スンワン導演作品『Timeless』

2009-12-08 13:11:00 | 作品レビュー
ケイン・コスギ「あー!こいつら動き遅過ぎだよ!ミーのミスじゃない!!やってられないぜ!」
チョン・ドゥホン「この野郎?お前、生意気なガキだなぁぁ?何だ、やるのか!?」

と、いきなり主演武打星ケイン・コスギと、武術導演チョン・ドゥホンが一瞬即発の大喧嘩か!?・・なんて、実はこのシーンはリュ・スンワンが脚本&導演を兼任した約20分のショート・ムービー『Timeless』の1シーンなんですね。
この『Timeless』は“ハリウッド俳優”ケイン・コスギが主演映画を撮影するため韓国を訪れ、そこで映画の武術導演を担当するチョン・ドゥホンとの間に起きる様々な出来事を通じて、外国人と韓国人の摩擦や誤解、やがて最後には2人がお互いを理解し合い、共に素晴らしいアクション映画を撮ろう!と固い友情で結ばれるまでをドキュメンタリー・タッチで描いています。
勿論、劇中で披露される数々のアクションも、今や海外でも大活躍のケインと「ソウル・アクションスクール」代表だったチョン・ドゥホンの2人が顔を合わせる以上、韓国アクション映画の撮影現場の舞台裏なども各所で見せながら、幾度と無く激しいアクション・シーンが登場します。
特にケインは今回全編の台詞を英語だけで通していて、普段日本のドラマ上でのちょっとたどたどしい日本語を喋るケインではなく、終始“強気で自信満々のアクション俳優”を快演しています。
またチョン・ドゥホン(今年6月に16歳年下の女性と結婚!)も、あの『相棒/シティ・オブ・バイオレンス』(06)でも見せた不器用で男臭い佇まいと共に、今回も劇中での武師役を実に渋くそして味わい深く演じています。
この『Timeless』のラストで、危険で難度の高いアクション・シーンを見事演じ切ったケイン、そしてそのアクション・シーンを影から支えたチョン・ドゥホンの2人が笑顔でハイタッチを決めるシーンは最高に感動的でした。
私はこの『Timeless』を韓国の動画サイト「NAVERビデオ(10分ずつ2部構成になっています)」で観たのですが、是非皆さんもご覧になってみては如何でしょうか。
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『倉田保昭のチャイニーズ・タイガー』など2作品DVDが発売中止

2009-12-07 15:55:07 | DVD&Blu-ray情報
ちょっと残念なお知らせです。来年の1月20日にラインコミュニケーションズさんから「G-1~功夫電影ゴールデンセレクション」としてDVDリリース予定だった『倉田保昭のチャイニーズ・タイガー』(72)と『エンド・オブ・タイガー~悪虎死すべし~』(74)の2作品が諸事情により発売中止となったそうです。
ただ同時期に発売予定の倉田保昭&山下タダシ&潘健君主演『倉田保昭のカンフー大作戦』(78)と張午郎&唐偉成主演『“酔猿拳”VS“蛇拳”』(79)は予定通り発売されるとの事ですので、まずは一安心ですね。

最後に駆け込み情報ですが、今月あちらで公開予定の超話題作『十月圍城』で孫中山こと孫文を演じる俳優があの『戦場のレクイエム』(07)の張涵予(チャン・ハンユー)である事が判明したようです!
この張涵予扮する孫文をドニー兄貴扮する沈重陽ら義士たちが、“中国革命の父”の命を狙う刺客の魔手から命懸けで守ります!いよいよ公開真近となった『十月圍城』、まさに今から炎上必至です!!
ちなみに私はこのビッグニュースをこちらのサイトで知りました!→http://kellychen.at.webry.info/200912/article_7.html
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