超級龍熱

香港功夫映画と共に

中国!日本!タイ!3大探偵の挑戦!「唐人街探偵 東京MISSION」7月公開!

2021-05-30 17:20:01 | 作品レビュー

さて先週になりますが、都内某所で陳思誠監督、劉昊然&王寶強主演「唐人街探偵 東京MISSION」(21)を試写で観て来ました。

現地で人気シリーズ第3弾のお正月映画として公開された本作は大ヒットを達成したとの事ですが、昔から香港のお正月映画の馬鹿騒ぎ&大雑把な作りな苦手な私としてはちょっと長く感じた136分でした。日本のヤクザ同士の争いから起きた密室殺人にお馴染みの唐人街探偵コンビのチン・フォン(劉昊然)とタン・レン(王寶強)に加えてご当地探偵の野田(妻夫木聡)とタイの探偵ジャック・ジャー(トニー・ジャー!)が挑みますが、そこに謎の国際組織Qが絡み事件は複雑に入り乱れていきます!

まずこの手のオールスター映画の悪いパターンである、次々と出て来る登場人物たちのキャラクターたちに深みがない。なので観る側も感情移入出来ない。その間に無理やりアクションを入れるからドラマとアクションのバランスが悪くなる。結果としてやたらダラダラと盛り上がりのないストーリーが続く。龍熱としては136分から30分削った100分前後に仕上げたらテンポ良く観れた作品になったと思います。

と文句ばかり言いましたが、龍熱が最も注目していたトニー・ジャーのムエタイアクションをどう引き出すかですが、映画の中盤に出て来るお寺でのトニー☓剣道軍団の乱戦はそれなりに見応えある殺陣に仕上がっていました。ただ今回のトニーはアクションよりむしろ演技者として実に深みある佇まいを披露しています。そこはトニーファンは注目でしょう。

あと王寶強ですが、最初は鼻についたタン・レンの奇天烈キャラも、映画が進むにつれそれが何とも味があり頼りがいがありそうに見えて来るから不思議でした。逆にキャラ的に振り幅がなく面白味に欠けるチン・フォンと比べて、王寶強が実に楽しそうに演じるタン・レンこそがこの「唐人街探偵」シリーズのまさに“核”である事が今回龍熱はハッキリと分かりました👍。

そうは言いながらも、クライマックスに用意された三浦友和や長澤まさみが出廷しての裁判シーン。ここでの余りにやっつけ仕事的な、後からとってつけたかのような新事実を持ち出して来て「さあ、感動しろ!」と言われても無理でしょう。重厚な人間ドラマを描くには最適な裁判シーンを映画のラストに用意するならば、もう少し丁寧に脚本を練って欲しかったです。まあ陳監督が角川映画「人間の証明」が好きなのはよく分かりましたが。最後にヤクザの子分役で格闘家の秋山成勲が出演していて、なかなか良い味を出していました。

この「唐人街探偵 東京MISSION」は7月9日から日本緊急公開との事です、


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「ドラゴン危機一発」香港公開時併映された「精武門精彩短片」とは!?

2021-05-30 15:50:00 | 闘神伝説~李小龍

またまたたけ坊さんのFacebook情報ですが、「ドラゴン危機一発」(71)上映中の新聞広告に記載された併映の「精武門精彩短片」。
もしかしたら、この短編映像があの幻の「ドラゴン怒りの鉄拳」(72)の予告編だったのかも知れませんね。この予告編は精武館内の階段を上半裸の陳眞が下りてくると、そこでロシア人格闘家ペドロフ(ボブ・ベイカー)が精武館門徒たち相手に大暴れしています。
それを見た陳眞が手に持っていた道着を床に叩きつけると、憤怒の表情で「オオオ・・アチャアアアァァァ!!」と咆哮!ペドロフはその怪鳥音に身構えると、陳眞に向かって突進!陳眞も迎え討つ!
そして精武英雄とロシア人格闘家がお互いの肩と肩をガーン!とぶつけ合った瞬間!画面に大きく「李小龍主演「精武門」!いよいよ登場!」とテロップが出る!!
いや〜もしこの「ドラゴン怒りの鉄拳」予告編が「精武門精彩短片」だとしたら、是非見てみたいですね。今も何処かに現存している事を心から願います。

Maybe this Fist of Fury short promotion film with Big Bos is long time missing theatrical trailer which Bruce Lee and Bob Baker confrontation included?


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「燃えよドラゴン」リバイバル公開時併映された「死亡遊戯特輯」の正体!?

2021-05-22 20:18:24 | 闘神伝説~李小龍

明日はいよいよ木村花メモリアル開催で、龍熱も今から嬉しい反面ソワソワです😚。
で、たけ坊さんがFacebookにアップ中の香港の新聞広告ですが大変貴重な資料ですね。
そこで香港功夫映画評論家が別アングルから見たチェックポイントを幾つかご紹介。
まず「燃えよドラゴン」(73)リバイバル公開時に同時上映された「死亡遊戯特輯」。
当時まだ未完成だった「死亡遊戯」のダイジェスト映像だと思われますが、これが恐らく日野康一さんが西本正さんに見せて貰ったと話していた約7分間のダイジェスト映像でしょう。
日野さんによると、この7分の映像は西本さん自身が編集したそうで、その編集を西本さんが行なった理由がこの時「燃えドラ」リバイバルと同時上映するためなら、ピッタリとタイミングと理由が合わさるからです。
当時の日野さんの記事によると、この「死亡遊戯特輯」に登場するリーさんこと李小龍のアクションが余りに素晴らしかった事から、観客たちから「早く「死亡遊戯」を完成させて欲しい!」との熱烈なラブコールが起きたとか。
この「死亡遊戯」撮影監督が自ら編集した「死亡遊戯特輯」。もし今も現存しているなら観てみたいですね。

Enter the Dragon HK re-release ads.Check out Game of Death short action reel also shown with ETD.
I'm pretty sure this action reel was almost 7 minutes hi-light and edited by late Tadashi Nishimoto.


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極道武打星が猛龍2世を殴った夜! 陳恵敏に見る“李小龍リスペクト”。

2021-05-18 09:59:12 | 闘神伝説~李小龍

リーさんこと李小龍とチャーリー・チャンこと陳恵敏。「獨覇拳王(「麒麟掌」の旧題名)」製作記者会見でのツーショットです。
チャーリー親分は日本では「怒れ!タイガー必殺空手拳」(73)や「空手ヘラクレス」(73)などドラゴン映画の主角武打星として知られていますし、チャーリー親分のもう1つの顔である香港ヤ●ザとしての日本の某●☓組との交流も有名ですね。
たたチャーリー親分が生前のリーさんとかなり親密だった事や、同じく息子の李國豪こと故ブランドン・リーを何とか1人前のスターに育てようと、熱心にブランドンをサポートした事はあまり知られていません。
事実、チャーリー親分はブランドンを日本の映画会社に売り込もうと、自分もブランドンと一緒に来日し、ブランドンと映画会社のミーティングにも同席しました。
ところが日本側の“李小龍2世”としてのアクション映画の主演作オファーに対して、ブランドンは「僕はアクション映画は嫌だ。恋愛映画を撮りたいんだ!」と主張し、主演作品のプランは纏まりませんでした。
ホテルの部屋に帰って来たチャーリー親分は、いきなりブランドンの頬を叩くと、こう一喝したそうです。

チャーリー「お前は日本の皆さんが全員スーツでミーティングに来てるのに何故ジーンズなんか履いて来た?皆さんに失礼だろう?💢。
恋愛映画を撮りたい?馬っ鹿野郎!💢
何のキャリアもないお前みたいな若造に日本の皆さんが何故主演映画のオファーをくれたと思う?お前があの偉大な李小龍兄貴の息子だからだぞ!この馬っ鹿野郎!💢」

顔を真っ赤にしてこうブランドンを怒鳴りつけるチャーリー親分の目には涙が浮かんでいたといいます。
例え極道でも仁義の世界に生きて来たチャーリー親分には自分は勿論、尊敬する李小龍兄貴に恥をかかせるようなブランドンの若さと甘さがどうしても許せなかったんでしょう。
このエピソード、チャーリー親分の真っ直ぐな人柄が分かる、龍熱の大好きなエピソードです😊。

Bruce Lee and Chan Wai Man at Fist of Unicorn press conference.They were very good friends.

コメント (4)
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李小龍的未公開映像探訪⑧ 「燃えよドラゴン」編(大結局)

2021-05-11 16:30:09 | 闘神伝説~李小龍

連休なのにコロナで自粛を強いられている方々を元気にしたい!とスタートしました特別企画も、いよいよ今回が最終章です。
その最終章は李小龍遺作「燃えよドラゴン」(73)で締めたいと思いますが、まずは現時点で「燃えドラ」の未公開映像と考えられる映像を公開&未公開含めて下記に纏めてみました。

※アーナ・カプリフィルム(約12分)
※ヘンリーウォン撮影メイキング(約9時間)★
※「燃えドラ」メイキング(約5分)
※「燃えドラ」中文版ラッシュフィルム(約27分)
※海岸の楊斯の未使用アクション(?)★
※サクソン&カプリ未使用会話シーン(?)★
※鐘玲玲、地下牢未使用アクション(?)★
※エンディング別編集ロングバージョン(?)★
※BBCによる李小龍インタビュー映像(?)★

前回の「死亡遊戯」編と同じく、現在スチール写真が存在しても、映像が未確認である物に★印をつけました。こうして改めてリストの形にしてみると、アーナ・カプリフィルムの存在が如何に大きいかを痛感しますが、次のヘンリー・ウォン撮影の9時間にも及ぶメイキング映像。
一説には既に破棄されたと言われているこのメイキングがもし発見されたとしたら、世界中の李小龍映像関連の価値観が激変する事は間違いないでしょう。
この9時間の撮影フィルムを基に約5分のダイジェストに編集した映像が昔から私たちが親しんでいる「燃えドラ」メイキングです。
有名なテニスコートでリーさんがエキストラの挑戦を受けて立ち、相手を瞬殺した後にその場で治療代を払う様子まで収録したと伝えられているヘンリー・ウォン撮影のメイキングこそ李小龍的未公開映像、最後の大物でしょう。
そして今回の特集で初めて収録時間が約27分と明記しました「燃えドラ」中文版ラッシュフィルム。実はこのラッシュフィルムは「死亡遊戯」ラフカット完全版のフィルム缶の第1巻、要するにダン・イノサント対解元の“丸太戦”が収録されたフィルム缶の冒頭に収録されていました。
前半約15分は既に皆さんもYouTubeなどでご覧になっている上半身裸のリーさんがカチンコと一緒に写っていたり、リーさんが鐘玲玲と会話する未使用カット、ハンこと石堅が宴会で挨拶するカットやトーナメント会場で葡萄を頬張る未使用カットなどが収録されていました。
で、残り後半の約15分は全くの未公開映像となります。その未公開映像を今ここで詳しく触れる事は難しいかと思いますが、ご覧の白のトーナメントウェアを着た李振強の自室での未使用カットを含めた衝撃の未公開テイクが多数収録されています。
では何故この「燃えドラ」中文版のラッシュフィルムが「死亡遊戯」のラフカット完全版と同じフィルム缶に収録されていたのか?
その疑問に対する明確な答えを見つけるには、この「燃えドラ」の未公開映像とは別の約5分間の未公開映像が収録された“闘神ラストアクション”映画「ブルース・リー死亡の塔」(81)に触れないわけにはいかないでしょう。この「死亡の塔」に登場する李振強が方丈に会うため森を歩くカット、自室に到着し鳥をあやすカット、机にあった教則本を手に笑みを浮かべるカット、鐘玲玲と会話するカットは前記の約27分の中文版ラッシュフィルムには収録されていない映像でした。
それは一体何故なのか?その謎を解く明確な答えに今ここで辿り着けないのが本当に悔しいですが、1つだけその謎を解くキーワードがあります。
それが以前に私が「死亡の塔」で“死の宮殿”の番人ルイスを快演し、同作のプロダクションマネージャーを兼任したロイ・ホランにインタビューした際に、ホラン教授が私に明かしてくれた下記の証言です。

ホラン「そもそも呉思遠が「死亡の塔」の監督を引き受けた1番の理由が78版「死亡遊戯」で使用しなかった「死亡遊戯」の未公開映像を「死亡の塔」に使えると嘉禾が確約したからなんだ。実際にそういう契約も交わされていた。でもその約束は守られなかったんだよ。
「死亡遊戯」の未使用映像が「死亡の塔」に使えないと分かった時の呉思遠の激怒する様子は凄かったよ!」

何らかの理由で「死亡の塔」に「死亡遊戯」の未使用映像が使えなくなり、その代替映像として「燃えよドラゴン」中文版の未公開映像(の一部)が使用された。
そのため結果として不滅のアクション映画「燃えよドラゴン」と李小龍映画最大の問題作品「死亡の塔」が余りにも強引な形での“結合”を余儀なくされた。
この2つの作品の“結合”の真実を解き明かす事が、これからの私こと龍熱に課せられたミッションとなりそうです。

さて、全8回に渡ってお届けしました「李小龍的未公開映像探訪」如何でしたでしょうか。
依然としてコロナ禍の日々が続く毎日ですが、今回の特別企画で皆さんが少しでも元気に、HAPPYになって頂けたら嬉しいです😊。最後までご覧頂きありがとうございました。Walk On My Friends!!

Enter the Dragon missing footages are still exists.


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李小龍的未公開映像探訪⑦ 「死亡遊戯」編

2021-05-10 10:31:33 | 闘神伝説~李小龍

連休も終わりですが、この連載まだ終わりそうにないです。いや〜これは龍熱自身も想定外でした😅。
さて、いよいよ「死亡遊戯」編ですが、まずは下記のリストをご覧下さい。
これが現在私たちが把握している公開&未公開を含めた「死亡遊戯」関連映像です。

※五重塔内ラフカット(約96分)
※五重塔内ラフカット(約108分)
※新界野外ロケデモ映像(約8分)
※五重塔内フォトセッション(約30分)
※イノサント&胡奀リハーサル(約12分)
※西本正編集ダイジェスト(約7分)★
※李小龍編集五重塔内ファイト(約27分)★
※「死亡遊戯」広東語版予告編(?)★

ラフカット108分版は“虎殿”の丸太戦(NGテイク込み)を収録した完全版を意味しています。このラフカット完全版と新界野外ロケの収録時間は今回の特集で初めて書きました。
また★印の映像は現時点で映像自体も未確認の映像で、まずは西本正撮影監督編集による五重塔内ファイトシーン約7分です。
これは生前の日野康一さんが香港で西本さんに見せて貰った映像で、78版「死亡遊戯」に未収録の池漢載のアクションテイクがあったそうです。
 次の李小龍監督自ら編集した五重塔内のファイトシーン。これはリーさんが「死亡遊戯」出演のために香港を訪れていたジョージ・レイゼンビーに見せるために編集した映像だそうですが、27分となると相当ハイペースな編集になっていると思われますし、そもそもこの映像の存在の可能性自体がかなり低いと思われます。
次の「死亡遊戯」広東語版予告編ですが、これが昔から噂されていた解元☓ダン・イノサントの丸太戦が収録されている予告編です。
この噂は事実で、実際に中華街の映画館でトビー・ラッセル監督の友人が8mmカメラでこの予告編を撮影していまして、その男性は現在もその8mmを所有しています。
私もトビー監督からその男性の名前を聞いています。ただ男性が表に出たがらない人らしく、今後もこの丸太戦を含んだ貴重な予告編が世に出る可能性は低いと言わざるを得ません。
さらに言及すれば、この「死亡遊戯」の予告編が果たして78版「死亡遊戯」公開時の予告編なのか、それとも78版完成以前の特報的なダイジェスト映像なのか、この辺りも大変興味深いです。龍熱は恐らく後者ではないかと考えています。
と言う感じで、本特別企画スタート前はサクッとやります、なんて言いながら結構ガッチリやっております「李小龍的未公開映像探訪」、まだまだ続きます。

未公開映像探索難易度★★★★★

There are still many unseen Game of Death footages around we believe.


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李小龍的未公開映像探訪⑥ 「麒麟掌」編

2021-05-08 16:53:28 | 闘神伝説~李小龍

まだ明日まで連休続く方もいらっしゃると思いますが、いよいよ問題作品「麒麟掌」(73)です。
親友だった小麒麟初の主演映画のためリーさんが撮影現場で武術指導を行なった様子を黒社会映画会社の星海影業公司が盗み撮りし、それを無断で本編に挿入、劇場公開しました。
それを知ったリーさんは激怒し、星海影業に対し法的措置を取ると同時に、幼馴染みの小麒麟との関係も終わりました。
リーさんの盗撮映像が使用されているのは、映画冒頭の小麒麟との会話シーン、オープニングタイトル前後の野外での武術指導シーン、そしてエンディングのスタジオでの撮影会でマスコミを前に孟海をヘッドロック(後ろを倉田保昭さんが通ります)してふざけるシーン、の3シーンでした。
私が聞いた話では「麒麟掌」で星海がリーさんを撮影した映像は約20分あり、「麒麟掌」公開後に星海のプロデューサーである曲興華がその撮影フィルムを持ち出してそのまま、だそうです。
これは「麒麟掌」の製作者である時潮欽からトビー・ラッセル監督が直接聞いた話なので間違いないでしょう。まあ星海みたいなヤ●ザ会社で映画も3本くらいしか製作しないで潰れた映画会社でも、撮影フィルムがそのまま会社に保管されていれば、そこから他の映画会社にフィルムが譲渡され生き残る可能性もありましたが、半分ヤ●ザなのは間違いない曲興華みたいな人物がフィルムを持ち出したら、もうそのフィルムの行方は絶望的でしょう。
これは想像ですが、その撮影された20分の映像には恐らくリーさん、小麒麟、孟秋&孟海姉弟、倉田さん、徐楓、黄仁植、そして某電波女優らが参加した有名なスタジオ撮影会風景も含まれていたかと思うと、改めて撮影フィルムが行方不明なのが本当に残念です。
最後にこの「麒麟掌」の劇場公開予告編には、ラストに登場するリーさんが孟海をヘッドロックするカットが本編の同シーンより数秒長く収録されていました。
私はこの劇場予告編を以前にトビー監督にPAL方式のVHSで送って貰い今も所有しています。
最近になって、改めてトビー監督にその予告編をDVDで再度送ってと頼んだところ、トビー監督自身ももう手許にないんだとの返事でした。
これは何とかPAL変換可能なビデオデッキを探して、この幻の「麒麟掌」劇場予告編を「龍熱トークライブ2021」で上映出来たらと思っているのですが・・。

未公開映像探索難易度★★★★★

Bruce Lee and Unicorn Chan in Fist of Unicorn.


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李小龍的未公開映像探訪⑤ 「ドラゴンへの道」編

2021-05-08 16:44:31 | 闘神伝説~李小龍

以前から触れていますが、この「ドラゴンへの道」(72)前後からリーさんの未公開映像現存の可能性が高くなると思います。
ただ「ドラ道」の未公開映像と言っても、これまで龍熱が最もリアルに思えたのがリーさんが撮影合間にセットでチャチャチャを踊る様子やスタッフと談笑する様子を8mmで撮影したとされる映像ぐらいでしょうか。
あとローマロケの際にノラさまこと苗可秀を撮影したプライベートフィルムがあり、それはチョウ社長が所有していたとか等々。
ただこの種のプライベートフィルムは、例え実際に存在していたとしても、それが世に出て来る可能性は著しく低いと言わざるを得ません。
それでも、そのプライベートフィルム関連で、龍熱がその情報を聞いて思わず「ええっ!?」と興奮した映像があります。
それがこれまで龍熱が何度か触れて来ました、本作「ドラ道」のリーさんvsチャック・ノリスのコロシアムの決闘撮影中の現場を訪れたジミー・ウォングこと王羽がその様子を8mmで撮影していた、との驚きのエピソードです。これはドビー・ラッセル監督がジミーから聞いた話で、もしその8mmが今も現存していたら大変な価値を持つ映像でしょう。
実際、この「ドラ道」のコロシアムのセットは多くの映画人や関係者が訪れていますし、そこに同じ嘉禾影業主角武打星の王羽が足を運んだとしても決して不思議ではないわけです。
王羽は8mmやビデオ撮影が趣味なのか、恩師である張徹監督が亡くなった時も、その様子をビデオで撮影しようとして周囲に止められ渋々断念した、とのヤバい話が満載の人です。
最後に余談ですが、龍熱が王羽本人から聞いた話で、王羽は当時の奥さんの林翠とリーさん宅を訪れ、林翠とリンダ夫人が1階で談笑している間、リーさんと王羽は2階でお互いがキックミットを手にパンチやキックを何度も打ち込み合ったそうです。
もしこの2人のドラゴンの打ち込み合戦を8mm大好きな王羽が撮影していたとしたら、と思うと否応にも夢が広がりますね。
願わくば台湾で静かな余生を過ごす“天皇巨星”にはまだまだ長生きをして欲しいと強く思います。

未公開映像探索難易度★★★★☆

Behind the scene from Way of the Dragon.


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これぞ60分3本勝負の最高傑作!アントニオ猪木vsビル・ロビンソン

2021-05-07 15:41:04 | 龍熱の昭和プロレス放談

ご好評の連載コラム「李小龍的未公開映像探訪」まだまだ続きますが、ここで暫し休憩。懐かしくも壮絶な昭和プロレスの話題をどうぞ。

いま60分3本勝負って無くなりましたね。龍熱は断然3本勝負支持派。だってこのアントニオ猪木☓ビル・ロビンソンなんて3本勝負の最高傑作ですよ。 
龍熱はこの試合は昔にビデオで初めて見たんですが、40分過ぎにロビンソンが1本先取した時はこれは猪木負ける!とマジで思ったなぁ。
でもそこから“燃える闘魂”が奇跡を起こす!時間切れ寸前に猪木がロビンソンに卍固めを決めると、セコンドの藤原喜明が興奮してエプロンをバンバン!叩くんですよ。
もう闘ってるレスラーもセコンドも一体となるのが昭和プロレスの真髄です👍。
あとこの試合、ロビンソンが投げっぱなしジャーマンスープレックスを披露したり、ロビンソンが2度に渡って放つダブルアームスープレックスを猪木さんが辛うじて返したりと見所満載の昭和プロレス最高の名勝負でしょう。

でも龍熱はこの後に全日で実現した馬場さんvsロビンソン戦も実は結構好きで、ロビンソンのスピーディかつシビアなファイトスタイルに馬場さんが懸命に対応する様子が興味深いです。
例えばロビンソンはタックルで相手を倒した後、そこから再度ロープに飛ぶスピードが全日のアメリカンスタイル(要するにハーリー・レイススタイル)のレスラーより倍早いんです。
なので馬場さんも何時も以上に早く立ち上がらなければならず、それが巨体の馬場さんには終始キツそうでした。あと馬場さんはロビンソンとジャンボ鶴田には最期まで自分をダブルアームスープレックスで投げる事を許しませんでした。弟子のジャンボはともかく、馬場さんにとってロビンソンにダブルアームスープレックスで投げられる事は自分とアントニオ猪木を同格、または下に見せてしまう、との警戒心があったのでは?と深読みしてみたくなるほど、やっぱり昭和プロレスは最高です!

Legendary match NWF world heavy weight championship Antonio Inoki against Bill Robinson.


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李小龍的未公開映像探訪④ 「死亡遊戯」リハーサルin「燃えよドラゴン」博物館セット編

2021-05-06 21:50:43 | 闘神伝説~李小龍

「燃えよドラゴン」(73)武器博物館セットを使用した「死亡遊戯」リハーサル映像です。この映像は「ブルース・リーの生と死」(73)に収録された数分の映像ですが、改めて大変貴重な映像です。
この「死亡遊戯」のリハーサル映像の現場にはリーさん、胡奀、黄淳梁、温鑑良、陳銀和が参加しましたが、近年に至るまでそのリハーサルの本当の目的が不明でした。
その詳細を世界初の形で明らかにしたのが私の陳銀和への独占インタビューでした。
要するにこの「燃えドラ」武器博物館セットで行われたリハーサルは、撮影が中断していた「死亡遊戯」のクライマックス、五重塔の1階を守る黄仁植☓リーさん演じる主人公のファイトシーンのためのリハーサルでした。何故なら黄仁植の「死亡遊戯」撮影のための香港滞在期間が6日しかなかったため、黄仁植が香港に来る前に「黄師範、あなたには李小龍とこんなファイトシーンを撮って欲しい」と黄仁植に見せるサンプル的なアクションを「燃えドラ」セットで撮る必要があったのです。
で、この「死亡遊戯」のリハーサル映像ですが、恐らく当時はかなりの時間撮影していると思います。
そこから何シーンかチョイスしたカットが「〜生と死」に収録されたのでしょう。
そしてそれは同じく「〜生と死」に収録された「死亡遊戯」の五重塔内のファイトシーンと共に、映像撮影後に李小龍監督以外の第三者が初めて編集の手を入れた瞬間でもありました。
この「死亡遊戯」リハーサル映像の未使用フィルム部分がもし現在も残っていたとしたら、恐らくはフォーチュンスター社のアーカイブのフィルム缶に収まっている可能性があります。
ただ果たしてそれを誰が、何時、どんな方法で探索するか、がいま私たちデスゲーム信者に求められているわけです。

未公開映像探索難易度★★★★☆

Bruce Lee, Wu Ngan,Joy Chen at Enter the Dragon weapon museum set for Game of Death Hwang In Shik floor fight rehearsal.

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