超級龍熱

香港功夫映画と共に

“詠春正宗”張天志再び!張晉主演「イップ・マン外伝マスターZ」3月日本公開!

2019-01-20 14:50:21 | ニュース
昨日からドニー兄貴☓倉田保昭激突!の「アイスマン宇宙最速の戦士」が新宿武蔵野館で公開なんですが・・私はどうしても諸事情で初日は観れませんでした。
昨日武蔵野館ロビーで私と握手!を期待させてしまった皆さん、大変申し訳ありませんでした。また来週仕切り直しで「アイスマン」是非観たいと思っています😉。
で、せめてものお詫びに現在新宿武蔵野館に展示中の「イップマン外伝マスターZ」のポスター(マックス張天志本人直筆サイン入り!)」の前で詠春拳ポーズを決めるイップジローをどうぞ!
で、さらに「イップ・マン外伝マスターZ」(18)も、これまた3月9日から新宿武蔵野館で公開決定です。本作に関してはケイコママこと飯星景子さんがご自身のブログでレビュー(ただし鮮やかにネタバレありなのでご留意を)をアップされていますので要チェックですぞ(^_^)。→http://www.bakusaka.net/?p=14067

ええっ?龍熱さんはもう「〜マスターZ」観たんですかって?いや〜それが自分でもよく分からないんですよぉ。観たような、観てないような、はい(^_^;)。

Sadly I couldn't watch Iceman2 on this opening day at theatre.Maybe next week.
But I was lucky to shot a photo with another upcoming hot film Master Z: Ip Man Legacy Max Chang autographed poster.

新宿武蔵野館の「イップ・マン外伝マスターZ」のリンクです→http://shinjuku.musashino-k.jp/movies/8212/
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邵氏暗黒武打片、五毒的世界⑩ “幻の「五毒」別エンディング”編

2019-01-10 16:06:16 | 邵氏兄弟電影黄金時代

さて、何と第10回まで連載が続きました「五毒」特集も今回で最終回となります。1978年に張徹監督によって「五毒拳」(78)が公開されてから1981年に事実上の解散となるまで、彼ら5人(一時は6人)がその奇抜かつ斬新な作風、華麗にして圧倒的なアクロバットアクションで邵氏公司の長い歴史に確かな足跡を残した事は間違いないでしょう。

ただそれは同時に張徹作品とは相対する明るくコミカルタッチの作風と真正の洪家拳アクションを持ち味とする劉家良率いる劉家班にとっては脅威の存在でしかありませんでした。
その張家班(五毒)と劉家班2つの対立するグループの緊張が頂点に達した時に起きたのが邵氏の寄宿舎前での乱闘騒ぎだったわけです。
この“洪拳宗師”劉家良すら動揺させるほどの存在感を誇った“五毒系列”作品は、その後2000年初頭に天映娯楽社が邵氏作品を開放する遥か以前から、1つの国を除き英語吹き替え版として世界中のクンフー映画ファンたちに親しまれて来ました。そしてその唯一の“邵氏公司作品後進国”こそが我が日本だったのです。
1999年に私が上梓しました「香港功夫映画激闘史」。本書が日本で初めて“五毒”を紹介した文献でした。
同書の担当編集者から「何かショウブラのパート、やたら長いですねえ!」などと言われながらも私は邵氏公司のパートに何としても“五毒”たちを入れたかった。
“五毒系列”作品を紹介しなければ邵氏公司の歴史を全て語った事にはならない!と確信していたからです。
さらに翌年にキングレコードがリリースしました「五毒拳」DVDのジャケ解説とブックレットも私が執筆しました。
この時も監修者を自認する人間が私たち執筆者に何を基準に各作品のジャケ解説を振り分けているのか不明な中、私に「五毒拳」のジャケ解説の依頼が来た時は思わず心の中でガッツポーズをしたのを覚えています。
こうしてキングレコードから「五毒拳」のDVDがリリースされ店頭に並びました。
香港で「五毒拳」が公開されてから実に20年以上の年月が経っていました。本当に本当に長かったです。
こうして日本でようやく“五毒系列”作品が皆さんに親しまれ始めたわけですが、海外では長年に渡って“五毒系列”作品を研究して来た第一人者がその成果を1本のドキュメンタリーとして製作します。それがイギリスの映画監督トビー・ラッセルが監督した「Five Venoms」です。
数年前にイギリスの某イベントでスティーブ・ケレッジのブルース・リーのスライドショー作品「King of Kung-Fu」と共に上映されたこのドキュメンタリーは、この上映時はまだ未完成バージョンでしたが、その後に後半部分が完成し、私は昨年10月に来日したトビー監督からこのドキュメンタリーを進呈されています。
ドキュメンタリーには現在の載徹(その後死去)、郭追、孫建、鹿峯、羅莽、李藝民など“五毒系列”関係者たちが次々と登場し、当時の貴重な思い出をインタビュー形式で語っていきます。(英語字幕入り)
私もいずれ機会がありましたら、この五毒女子、いや全ての“五毒系列”ファン必見のドキュメンタリーを「五毒的世界・続集」として徹底特集したいと思っています。

さて本特集の最後に、遥か昔に私とトビー監督の間でトレードした1本の“五毒系列”作品、いえ文字通り“幻の映像”に触れる事で本特集の幕としたいと思います。
それが「五毒拳」の通常版には収録されていない別編集のエンディングです。
お互いに力を合わせて邪悪な毒ムカデ拳士湯山魁を倒した楊徳(江生)と何遠新(郭追)は湯山魁の懐から財宝の在り処を記した地図を取り出すと、そのまま決戦場から歩み去る。
これが通常版のエンディングでした。
しかし幻の別エンディングでは地図を手にした2人の毒派拳士の間で以下の会話が交わされるのです!!

楊徳「あ、あの銅鑼の音はなんだろう?」
何遠新「ふん、悪代官の王に替わる新しい代官のご到着のようだな!」
楊徳「これからも悪が蔓延るんだね。五毒門ももうこれで終わりなんだ・・・」
何遠新「いや楊徳、まだお前がいるじゃないか!(と楊徳の肩を力強く叩く!)」
楊徳「・・うん!(笑顔)」

笑顔で頷き合った正義の心を持つ2人の毒派拳士は、そのまま勇躍決戦場から歩み去っていく(劇終)。

この素晴らしく感動的な別エンディングシーンは「五毒拳」公開時に道徳感を重視するシンガポール公開版として撮影されたシーンで、私がトビー監督から借りたVHSは約1時間の短縮版&北京語版でした。
しかし私がイギリスのトビー監督にテープを返送した際、何と空輸の途中でテープが紛失!
トビー監督もバックアップVHSを手許に残していなかったため、幻の「五毒拳」別エンディングはまさに永遠に幻となってしまったのだった!?・・・。
いやいや、いやいや、実は私こと龍熱は「五毒拳」別エンディングのテープをイギリスに返送する前に自分用に1本だけダビングしておいたんですねー!😉。
偉いぞ!→龍熱👍と言うわけで、これまた何時か機会がありましたら五毒女子の皆さんと一緒に幻の「五毒拳」別エンディング上映会をやれたら楽しいなぁと思います😊。
さて、今回五毒女子の皆さんに優しく艶やかに背中を押して頂きスタートしました「邵氏暗黒武打片、五毒的世界」全10回、如何でしたでしょうか。
私自身今回の連載で自分自身の“五毒系列愛”、“邵氏公司作品愛”を再認識出来ましたし、改めて大変有意義な特集企画でした。
それでは五毒女子の皆さん、邵氏公司作品信者の皆さん、最後にどうかもう1度だけご唱和下さい。我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!

Five Deadly Venoms forever and ever !!

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邵氏暗黒武打片、五毒的世界⑨ “小師弟”江生編

2019-01-08 10:19:28 | 邵氏兄弟電影黄金時代

いよいよ大結局が迫って来ました「五毒」特集ですが、今回は“五毒”6人目の拳士である楊徳を演じた江生の登場です。

台湾出身の江生は幼い頃に母親と生き別れた上に兄弟が多かった事もあり、名門で知られる復興戯劇学院に入ります。同院には後に“五毒”を陰から支えると同時に名武師&名監督となる載徹、さらには茅瑛、嘉凌、張翼ら圧巻の面子が同窓として名前を連ねています。やがて映画界に入った江生は台湾の長弓公司作品「少林寺列伝」(76)などに端役出演を重ねると、そのパイのような可愛い顔立ちから仲間内で“豆子”のあだ名を貰います。

そして香港の邵氏公司における張徹監督作品「五毒拳」(78)で、江生が好演した五毒門で修行し世に放たれた五人の兄弟子たちの邪拳を封じるための旅に出る青年楊徳こそ、本作「五毒拳」の言わば狂言回しと言っていい実に重要なキャラクターでした。
何故なら私たち観客は楊徳が街で1人また1人と出会う毒派拳士たちが果たしてどんな毒派拳の使い手なのか?を楊徳の目を通じて共に解明していく事となるからです。
そして楊徳は恩師(狄威)の教え通り、5人の兄弟子の中でただ1人正義の心を持つ毒派拳士“毒ヤモリ”こと何遠新(郭追!)と共闘し、他の毒派拳士との決死戦に挑んでいくのです。
その後も同じく雑技隊出身の郭追や鹿峯と共に何本もの“五毒系列”作品でその軽快かつ華麗なアクロバットアクションを見せた江生ですが、1981年に彼らのユニット“五毒”が事実上解散すると、郭追や鹿峯と台湾に戻り倉田保昭や狄龍も出演した「忍者外伝」(81)などに出演します。そして郭追は再び香港に戻る際、一緒に香港に戻ろう!と江生を誘いますが、江生の愛妻が台湾に留まるよう江生に強く求めたため、江生は郭追の誘いを断り台湾に残ります。
結果的にこの江生の決断がこの類い稀なる軽業拳士の運命を大きく左右します。
張家班武打星が勢揃いしたオールスター映画「上海13」(84)に出演した江生を観た関係者は一様に驚きの声を上げました。
そこに映っている江生はかつて“豆子”とあだ名された愛らしい顔立ちは消え去り、髪が薄くなりゲッソリと痩せ細ったまるで別人のように憔悴した姿だったからです。
この「上海13」から6年後の1990年4月。江生は自宅で1人寂しく息を引き取っているのを同じ張家班の後輩の程天賜が発見します。
既に死後3日経っていました。まだ39歳の若さでした。あれだけ溺愛した愛妻が江生の許を去り、事業も上手くいかなくなった江生がその苦しさから逃げるため酒を浴びるように飲み、その結果心臓病を患っていた事が死に繋がったと言われています。
ただ私が以前に邵氏の日本支社の方に聞いた江生の死因は全く別の理由でした。
それに今ここで触れるのは余りに生々しいので控えたいと思いますが、この江生の死によってハッキリした事が1つだけあります。
それはいまこの時、郭追、鹿峯、羅莽、孫建が再び顔を揃えたとしても、皆から深く愛された“豆子”こと江生がいない以上、張家班が誇る異色にして伝説のユニット“五毒”の再結成は2度とあり得ない、という余りに悲しい現実です。
そう、まさしく邵氏暗黒武打片「五毒拳」、いや全ての“五毒系列”作品群にとって、江生は掛け替えのない存在だった。
それを私たち邵氏電影信者は今も昔も深く強く、そして幾度となく思い知らされるのでした。我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!

Chiang Sheng from Five Deadly Venoms.We lost great talented acrobat master.

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邵氏暗黒武打片、五毒的世界⑧ “毒蠍”孫建編

2019-01-05 11:46:43 | 邵氏兄弟電影黄金時代

「五毒拳」に登場する毒派拳士の中で最も狡猾にして最後の最後まで自分の正体を隠し通し続けるのが“毒蠍”こと孫建です。
台湾出身の孫建は本名を孫建元。幼い頃に両親を亡くしたため姉たちに育てられます。
やがて跆拳道の黑帶五段を習得した孫建元は映画界に入ると、張徹監督作品&傅聲主演「唐人街小子」(77)出演のチャンスを得て、この時に張徹監督から“孫建”の芸名を授かります。
孫建は今も傅聲生涯の代表作と絶賛される「唐人街小子」で人生の荒波に戸惑い苦しむ傅聲の親友役を熱演します。
そして張徹監督の新たなる意欲作品「五毒拳」に“五毒”の1人として出演した孫建は、その文字通り蹴り上げるような鋭角的な跆拳道の連続蹴りを披露し強い印象を残すのでした。
さらに「残酷復讐拳」(78)では失われた両脚を鋼鉄の義足に変え豪腕を誇る陳観泰にトドメを刺し「金臂童」(79)ではクライマックスで郭追相手に香港クンフー映画史上に刻まれる壮絶な蹴り合い(この2人が互いに何度も飛び上がりながら蹴り合う様はガチで凄い!)を見せたのでした。
私が孫建の邵氏公司作品で今でも国内未ソフト化が惜しまれるのが劉家良監督、恵英紅主演「掌門人」(83)です。
本作では張家班出身の孫建が敢えて劉家良が構築する武打世界に飛び込み、映画のラストでは体育館を舞台に大乱闘を見せる快作です。
孫建は80年代中盤に郭追、鹿峯、江生が張徹監督と共に台湾に渡るを横目に自身が邵氏公司と8年の演員契約を結んでいた事もあり、そのまま邵氏で活動を続けますが、やがて映画界から身を退くと、自ら事業をお起し台湾でお団子の配送業を始めるのでした。
しかし・・ある日、釣りに高じていた孫建を信じられない悲劇が襲います。
孫建が何気に釣り竿を思い切り吊り上げた際、あろう事か釣り針が孫建の片目を直撃!!
何と釣り針は孫建の眼球に食い込み、そのまま眼球を引っ張り出してしまったのでした!!(絶句)。
最近の孫建の写真を見ると、何時も孫建がサングラスをかけているのを不思議に思った五毒女子の方々もいらっしゃるかと思いますが、孫建が絶えずサングラスを離せないのはこの悲劇が理由でした。
全盛期の孫建が放つ目の覚めるような跆拳道の連続廻し蹴りは、同じ跆拳道のレジェンドであるあの黄正利や劉忠良との対決を熱望されたほどで、それは私こと龍熱も同じでした。
今はただ“毒蠍”こと孫建の第2の人生に幸あれ、と心から願うばかりです。我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!

Tae kwon do master Sun Chien as Scorpion Venom from Five Deady Venoms.

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THIS IS 甄子丹(119)「燃えよデブゴン」挿入の「SPL狼よ静かに死ぬ」回想シーンのスチール公開!

2019-01-04 11:43:38 | THIS IS 甄子丹

最新作「燃えよデブゴン」に挿入される「SPL狼よ静かに死ね」(05)の回想シーンです。出来る事なら本編公開までこのスチールは公開しないで欲しかったなぁ😂。あと誰も触れないので龍熱が書きますが、呉京が演じたジェットを今回演じているのが「バース・オブ・ドラゴン」(16)で李小龍を演じたフィリップ・ンこと伍允龍です。

要するにこの「SPL」回想シーンは陳眞vsソックリさん李小龍の対決なのだ!・・って書いててちょっと侘びしくなるなぁ😅。

Flash back scene of SPL from Enter the Fat Dragon.Yes its Chen Jen against fake Bruce Lee !! Thanks to Mike Leeder for the pic.

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邵氏暗黒武打片、五毒的世界⑦ 五毒門掌門人、他編

2019-01-03 10:57:57 | 邵氏兄弟電影黄金時代

まだお屠蘇気分の皆さんを“暗黒五毒門”の世界に誘う連載第7回ですが😉、今回はインターミッション(ってまたかい)的に「五毒拳」(78)の主役6人の毒派拳士以外の登場人物に駆け足ではありますが触れたいと思います。
まずは映画の冒頭、五毒門堂内で楊徳(江生)にその五毒門の呪われた歴史を切々と語る掌門人を演じた狄威です。
私は最初に「五毒拳」を観た時に狄威が五毒門当主役で出演しているのにビックリしました。
何故なら私にとって狄威は嘉禾影業で周比利と共にサモハンや成龍、または元彪の前に立ち塞がる悪役とのイメージが強かったからです。
ただ台湾出身の狄威は元々は邵氏公司の契約演員としてキャリアを重ねて来た人で、この当時は屠龍の芸名で活動していました。
余談ですが、ドニー兄貴信者にとって狄威と言えば、現在ドニー兄貴作品で殆ど唯一の国内未ソフト化作品「情逢敵手」(85)でドニー兄貴と一騎打ちを見せた事で知られていますね。
その「情逢敵手」出演後に何故かドニー兄貴が香港からボストンに1度帰国しますが、最近その帰国に繋がる驚くべき真相が判明しました。
ってそれはこの「五毒」特集とは全く無関係なのでここでは触れませんけど。
さて、話は戻って「五毒拳」の名バイプレーヤーたちですが、五毒門の莫大な財宝の行方を知る人物では?と毒ムカデ(鹿峯)と毒蛇(韋白)にフルボッコ(^_^;)にされる初老の男性に扮しているのが谷峰です。
谷峰は何と言っても張徹監督の不滅の大傑作「新片腕必殺剣」(71)で片腕剣士雷力こと姜大衞と激闘を見せる三節棍の達人役で有名ですが、谷峰は反派武星の傍ら邵氏の俳優養成所「南国実験劇団」の教官も務めていた人でした。他にも毒蝦蟇こと李豪(羅莽)を残酷な拷問から死に至らしめる悪代官の王龍威も忘れられません。空手道高手だった王龍威は張徹監督作品「洪拳與詠春」(74)で梁家仁との“無敵殺手”コンビでデビュー(このコンビ、当時は「イヤだ、キモ〜い!」と大不評だったとか(^_^;))後、それこそ出演する殆どの作品で悪役を引き受けていた武打星で、張徹作品に限らず劉家良作品でも多くの“武打名勝負”を残した人でした。
その王龍威の生涯屈指の名勝負が劉家良監督作品「武館」(81)での劉家輝演じる黄飛鴻と王龍威演じる北派の武道家が狭い路地裏で互いの鉄拳と開脚蹴りが火花を散らす大決闘です。
実はこの大決闘は「ワンチャイ天地大乱」(92)でのリンチェイ黄飛鴻vsドニー納蘭元述提督の決死戦で・・いやもうここら辺で止めないとキリがありませんね(^_^;)。
いや〜自分で駆け足で、と言いながら気がついたら延々と書いてしまっていました(^_^;)。
と言う感じで「邵氏暗黒武打片、五毒的世界」
まだまだ続きます。我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!

Go ! Go to town and find your senior deciples and destroy them! That is your deadly mission.
Dick Wei as evil clan master from Five Deadly Venoms.

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邵氏暗黒武打片、五毒的世界⑥ “毒蝦蟇”羅莽編

2019-01-02 14:14:44 | 邵氏兄弟電影黄金時代

いきなりですがターボ!ターボです!英語芸名ターボ・ロウこと羅莽は九龍寨城(!)に生まれ、父の薦めもあり南派蟷螂拳を学びます。
やがて張徹監督が台湾に邵氏公司傘下の形で立ち上げた長弓公司で絡み役(「少林寺列伝」(76)などで何故かスキンヘッドの若き羅莽が確認できます)からキャリアをスタートした羅莽は、張徹監督と共に香港に戻ると「五毒拳」での鋼鉄の肉体を誇る毒蝦蟇役で注目を浴びます。
実はこの当時の羅莽は北京語がまだ堪能ではなかった事で張家班の中でも居心地が悪かったそうですが、幸運な事に羅莽の実兄が張徹監督のお抱え運転手だった事もあり「五毒拳」の大役を獲得する事が出来ました。
“五毒系列作品”での羅莽はほぼ一貫して共通のキャラを演じています。それが短気で実直な一本気男です😉。
そのある意味“熱血男児キャラ”が原因で「五毒拳」では無残な最後を遂げたり、「残酷復讐拳」(78)では口や耳が聞こえなくなるなど散々な目に遭うのですが、それでも龍熱は「残酷復讐拳」で羅莽が盲目となった郭追と手を繋ぎ合う事で互いに意志を伝達しながら闘う様は最高にカッコ良く、これぞ“五毒系列作品”屈指の名場面である!と強く断言したいのです(キッパリ)。
1980年代に入ると羅莽は邵氏公司で出演作品のジャンルを武打片から現代劇へとシフトチェンジしていきますが、それらの中には羅莽が颯爽とした刑事役を演じる王龍威監督作品「山東狂人」(85)があります。
この銭小豪が文字通り“生き地獄”を見る超バイオレンス映画の全貌を語るには文字数が足りな過ぎるのでここでは触れませんが(^_^;)、羅莽は“五毒”たちの中でも郭追と共に武打片から現代劇へと比較的スムーズに移行出来た稀なケースでしょう。
プライベートでの羅莽は1989年に10年連れ添った愛妻を血液の癌で亡くしてからはその人生もまさに山あり谷ありだったようです。
そんな羅莽が「イップマン2」(11)で懐かしの短気で一本気キャラの羅師父としてドニー葉問と真っ向テーブルマッチを見せてくれた事は本当に嬉しかった😉。
今もアメリカで絶大な人気を誇る羅莽は、数年前にはロバート・サミュエルズが企画する羅莽の“五毒系列作品”の代表作「金臂童」(79)の続編的作品「Return of Kid with Golden Arm」製作案もあったようです。
そう、ターボ・ロウこと羅莽はまだまだターボチャージャー全開なのだ!我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!

Its Turbo Time !! Turbo Lo Meng as iron robe Toad Venom.

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邵氏暗黒武打片、五毒的世界⑤ “毒蛇”韋白編

2019-01-02 14:12:19 | 邵氏兄弟電影黄金時代

この「五毒」小特集、当初は5回ぐらいで終わらせようかなんて考えていたんですが、どうやらとても5回では終わりそうもありませんね😅。で、その第5回はちょっとインターミッション的に“五毒”がまだ“六毒”だった時期に“五毒系列”作品で活躍した韋白に触れたいと思います。「五毒拳」に登場する6人の毒派拳士の中で最もイケメンな毒蛇拳士に扮したのが韋白でした。莫大な財宝を追い求める他の毒派拳士とは違い、資産家の毒蛇は鹿峯演じる毒ムカデの巧みな言葉に“蛇ムカデ”コンビとして陰惨かつ壮絶な五毒門同士の潰し合いに身を投じていきます。
さらに最後の最後までその邪悪な正体を隠し続ける狡猾な毒蠍の正体にいち早く感付いたのも毒蛇でした。
韋白はその後も“六毒”の1人として「南少林與北少林」(78)などで活躍しますが、1970年代後半に何故か邵氏公司との演員契約を更新せず、何と邵氏公司のライバル会社である嘉禾影業に移籍します。実はこの70年代後半から80年代前半には何人もの影星が邵氏公司から嘉禾影業に移籍しています。
その要因は嘉禾の躍進、邵氏の女帝である方逸華の横暴など様々な理由があったかと思いますが、結果として韋白の嘉禾への移籍は正解でした。何故なら韋白が嘉禾で出演した呉宇森監督作品「豪侠」(79)や成龍監督作品「ヤングマスター師弟出馬」(80)は今も世界中のファンが高く評価し、また深く愛し続ける名作となったからです。最後に余談ですが、私が以前にトビーラッセル監督を通じて“五毒”のお目付け役だった載轍に何故に韋白は途中で“五毒”から外れたのか?を尋ねたところ、載徹曰く「別に特別な理由はないよ。韋白はただ俺たちと合わなかった。それだけさ!」との事です。
晩年の韋白は映画界から電視劇の世界に活動の場を移して活躍しましたが、現在は何とアルゼンチンに移住していると事です。
五毒女子の皆さん、もしアルゼンチンに観光で行かれる際は、街中でちょっとニヒルな笑みを浮かべた蛇好き(?)そうなイケメン男性を是非探してみては如何でしょうか?😉。
我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!! 

Wei Pai as handsome and wealthy but wicked,a Snake Venom.

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邵氏暗黒武打片、五毒的世界④ “毒ムカデ”鹿峯編

2019-01-02 14:08:31 | 邵氏兄弟電影黄金時代

「五毒拳」以降、殆どの“五毒系列”作品で、反派、要するに悪役を引き受けていたのが鹿峯です。郭追や江生と同じく雑技隊で鍛えたそのアクロバットアクションはその厳つい顔(失礼)に似合わず素晴らしかった鹿峯ですが、実は鹿峯の武打星としての真骨頂は豪快にして華麗なウェポンアクションにありました。
鹿峯に槍や刀などを持たせたら、それこそ郭追ですら影が薄くなるほどで、結果鹿峯は1979年に「街市英雄」(79)で第5回亞洲影展の「動作片演技最突出男配角賞」を受賞します。
私が鹿峯の出演作品で最も印象に残っているのが「残酷復讐拳」(78)の鋼鉄の(飛刀機能付き)義手を付けた陳観泰の息子役です。
かつては無敵の武道家ながら、妻を殺され息子を不具者にされた悲しみから、次第に狂気に身を投じていく父親を陰からただジッと見つめる鹿峯少爺。
そんなエモーショナルな親子の風景が垣間見れる「残酷復讐拳」はこの時期の張徹作品の中では珍しく丁寧(ってオイオイ?)なキャラ設定が施された傑作武打片の1本です。
最後に鹿峯の“ちょっと良い話”ですが、鹿峯が羅鋭と共に武術指導を担当したジェット・レこと左考虎&トッド・セナフォンテ主演「精武風雲(はい、ドニー兄貴版はオリジナル題名じゃなかったんです)」で、製作のトビー・ラッセルが鹿峯に武術指導のギャラを渡そうとしたんですが、鹿峯は「いいよ、金なんか要らないよ!」と頑として受け取ろうとしません。
暫く鹿峯とトビーの追っかけっ子が続いた挙げ句、最後は鹿峯が自分の車の中に逃げ込んだのを見たトビー監督が車のワイパーにお金を挟んだところ、それを見た鹿峯が「トビー、ギャラは要らないって言ってるだろ!」とそのお金を掴むと地面に投げ捨てたそうです。
友人からはお金は取らない。そんな“男気”が素敵すぎる鹿峯ですが、そんな鹿峯がいざ「五毒拳」で毒ムカデに扮すれば、無抵抗の人間に「財宝の地図は何処だ、コラァァ!?」と冷酷非情な“毒ムカデ連続蹴り”を叩き込める。
そう、これが“天下第一槍撃高手”鹿峯の真髄であり、“暗黒武打片”「五毒拳」の底知れぬ魅力なのである。我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!

Lu Feng a evil but amazing weapon master of Five Venoms.

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邵氏暗黒武打片、五毒的世界③ “毒ヤモリ”郭追編

2019-01-02 14:06:12 | 邵氏兄弟電影黄金時代

皆さん、クリスマスイブも「五毒」を語っていいんでしょうか?はい、いいんです😉。
張徹の新たなる新ユニット“五毒”の事実上のリーダー、それが郭追(敢えて旧名で通します)でした。ただ実際に陰から“五毒”を統率していたのは載徹でしたが、その郭追の持つ独特のカリスマ性と驚異的な身体能力は他の4人と比べても抜きん出ていたのは間違いないでしょう。
郭追の経歴に関しては昨年出版された「アジアンアクション映画大進撃!」で私が執筆しました邵氏兄弟公司の原稿の中で簡単ですが触れていますのでそちらをご覧下さい。
私が初めて観た郭追の邵氏時代の作品は「馬可波羅」(75)こと「カンフー東方見聞録(何度見ても酷い邦題です😭)」でしたが、傅聲や戚冠軍ら先輩張家班武打星の中に入っても決して位負けしていない郭追の堂々たる佇まいと圧巻のアクロバットアクションに「コイツは絶対に大物になる!」と直感したのを覚えています。
事実、私が戚冠軍にインタビューした際、自分より後輩の張家班武打星(要するに“五毒”以降)たちを殆ど評価しない戚師父が唯一郭追だけは「ああ、郭追はあの5人の中では1番良かったね!」と認めていたのが印象的でした。
そうは言いながらも「五毒拳」(78)から絶えず5人揃って主演作品を撮り続けた“五毒”たちですが、そのお互いの関係は決して一枚岩ではありませんでした。
その象徴的な出来事が郭追と鹿峯の確執です。ある作品で2人のどちらがメインの武術指導を名乗るかで郭追と鹿峯が険悪な状態になっているのを知った張徹監督は、2人にお灸を据える意味も込めて何本かの作品でそれぞれを敢えてキャストから外しました。
「少林與武当」(80)などに郭追が出演していないのは恐らくそれが理由だと思われます。
そうは言いながらも、郭追が邵氏暗黒武打片「五毒拳」に始まる“五毒”系列作品群の中核的存在だったのは間違いないですし、だからこそ後年、郭追、いや郭振鋒が呉宇森監督によって“マッドドッグ”として再び脚光を浴びる事となるのです。我ら“毒”を喰らわば“五毒”なり!!

Kuo Chui a main Venom of Five Deadly Venoms.

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