超級龍熱

香港功夫映画と共に

なぜ“龍翔鳳舞”こと胡金銓監督のサインが手許にあるのか。

2023-03-17 11:37:49 | その他

この色紙の左隅にまさに遠慮気味にサインしている人物が誰だか分かりますでしょうか?
そう、このサインを書いた人物こそアジアを代表する名監督の胡金銓なのです。このサインは1996年に胡金銓監督がゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭に来日した際、私の友人が胡金銓監督に書いて貰ってくれた物です。
恐らく日本人で胡金銓監督のサインを持っている人間は限られているかと思いますが、改めてこの時に胡金銓監督にサインを頼んでくれた知り合いに感謝です。
ただ近年になり、この胡金銓監督が『死亡遊戯』の撮影現場を訪れていた驚愕のスチール写真が世に出て来た事もあり、そのゆうばり国際映画祭来日時も、その前後も誰も胡金銓監督に極秘撮影中だった『死亡遊戯』の現場訪問について質問しなかった事は本当に悔やまれます。この胡金銓監督の貴重なサイン、大切にしたいと思います。

Guess whose this small autograph is?This autograph is by asian great film director late King Hu.
My friend got me this treasure autograph when King Hu visited Japan for Yubari Fantastic film Festival 1996.
Oh boy I wish I could ask King Fu about details of when he visited Game of Death set on Sep 1972.


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祝!楊紫瓊がアジア人初のアカデミー主演女優賞受賞!

2023-03-14 10:45:45 | ニュース

ミシェール・ヨーこと楊紫瓊、アジア人俳優初のアカデミー主演女優賞受賞おめでとうございます!あなたは私たちアジア人の誇りです! 

Michelle Yeoh won Academy best actress award for first asian!! Congratulations!!


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“偉大なる巨漢”洪金寶が「亜洲電影大奬終身成就奬」を受賞!

2023-03-13 10:51:32 | ニュース

サモハンこと洪金寶が「亜洲電影大奬終身成就奬」を受賞したそうで、昨日12日に授賞式が行われ、袁和平からトロフィーを受け取りました。
サモハンは2005年にインタビューしていますが、改めてサモハンは私に強烈な印象を与えた武打星でした。特にサモハンの李小龍に対する限りないリスペクトの思い、そしてリーさんが遺した『死亡遊戯』完成に懸けるサモハンの情熱を目の当たりにして、私は自分が30年間に渡り李小龍に注いだ情熱と敬意は間違っていなかった!と感激したのを覚えています。
そのサモハンとのインタビューでは、サモハン監督が78版『死亡遊戯』完成に至る道程で五重塔1階を想定した金泰靖☓黄仁植戦を確かに撮ったという事実を私がサモハンの口から聞き出すスリリングなインタビュー音声が今も残っています。
このインタビューカセット音声、今年の「龍熱トークライブ2023」でノーカット公開を考えていますので、どうぞご期待下さい😊👍。

Me and great Sammo Hung in 2005 Tokyo.


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なぜスローモーションなのか?『死亡遊戯』李小龍vs池漢載戦の謎!

2023-03-09 10:57:51 | 闘神伝説~李小龍

先日の爆烈プロレスWEEKも無事に終わりまして、またそろそろ李小龍&香港クンフー映画の新しいトピックをアップしようかと思っています。
と言いながらこの『死亡遊戯』の李小龍☓池漢載戦闘い始め前の視殺戦ですが、96分のラフカットを見ると、李小龍監督はこの直後リーさんの右のハイキックが池師匠の顔面を捉えるカットを何テイクも執拗に繰り返し撮り直しています。
ただ興味深いのがそのリーさんのハイキックを何故かスローモーション撮影しているテイクが幾つかある事です。どう考えて見てもこの李小龍☓池漢載の緊張感ある睨み合いから電撃のハイキックが炸裂する瞬間をスローモーションで撮るのは違和感があります。
果たしてそのスローモーションにはどんな意味と目的があったのか?その理由と答えを知るのは天国のリーさん只1人なのです。

Cool pic from Game of Death.


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存在するのか?『死亡遊戯』ビリー・ローvsスティック別編集ファイト!?

2023-03-03 16:31:52 | 闘神伝説~李小龍

『ブルース・リー死亡遊戯』(78)からビリー・ローvsスティックの雨中の闘い。以前にも触れましたが、昔に某サイトに記載されたこのシーンには別編集シーンが存在するとの説。
曰くこのビリーvsバイク軍団の工場での乱戦を切り抜けたビリーが1台だけ残ったバイカーに追走されます。ビリーはそのままレッドペッパーレストランまで激走しますが、何とまだレストランは営業中。
そこにビリーに突進するも間一髪避けられたバイカーが突っ込みレストランは大混乱!
ビリーは入口から外に逃げ惑う客を押し退け、そのままパスカルが待つ2階に駆け上がっていく・・!
私はこの別編集アクションこそ『〜死亡遊戯』で最もショボいビリーvsスティックの雨中ファイトより数倍迫力に満ち、かつクライマックスに用意された“本物”李小龍登場に向けた最高の導入シークエンスだと思うのですが如何でしょうか。
ただ数年前に私がスティック役のメル・ノヴァクにインタビューした際にこの別編集シーンを訊いたところ、ノヴァク氏の返答は「私の知る限りそんなシーンは撮ってないよ」でした。
ただ同じ『〜死亡遊戯』のビリー・ローvsカール・ミラーの“ロッカールームの死闘”は間違いなく撮り直している事実がありますし、私はこのビリー・ローvsスティック戦別編集シーンの存在の可能性も依然捨て切れない気持ちです。

There was rumor this Billy Lo against Stick rainy fight scene from Game of Death78 ,they shot amazing alternative fight scene.
But when I interviewed Mel Novak he told me he didn't know such a scene at all.


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闇堕ちの果てに美青年は何を見るのか。横浜流星主演『ヴィレッジ』4月公開!

2023-03-01 17:23:11 | 作品レビュー

さて、昨日は都内某所で藤井道人監督、横浜流星主演『ヴィレッジ』(23)を試写で観て来ました。

美しく幻想的な山間にある霞門村。伝統芸能である能が息衝くこの村を見下ろす山上には美しい自然を引き裂くように巨大なゴミ処理工場が聳える。霞村で生まれ育った青年片山優(横浜流星)は、そのゴミ処理工場で働きながら、母の借金返済に追われ、死んだ父が起こした不祥事で村の人間から冷たい視線を浴びながら何の希望もない暗い毎日を生きていた。

そんな絶望的な日々を送る優の前に幼馴染みの女性美咲(黒木華)が東京から帰って来る。優のゴミ処理工場に広報として入社した美咲は一度は好きな能を捨てた優を優しく励まし、2人の能の師で今は村を出て警察に勤務する光吉(中村獅童)と再会する。美咲の優しさと励ましで優は少しずつ自信と笑顔を取り戻していく。しかしそんな優と美咲に村長修作(古田新太)の粗暴な息子透(一ノ瀬ワタル)は憎悪と嫉妬の眼差しを注ぐのだった。

そして優は美咲の推薦でゴミ処理施設のツアーガイドを任される。戸惑いながらもツアーガイドをこなす優は今まで絶望の中でしか生きれなかった自分がやっと希望を掴める!と信じかけたその時、優と美咲の2人に余りにも悲しく、壮絶な負の連鎖が襲いかかるのだった・・! 

映画の前半の横浜流星扮する優は自分を取り巻く環境に対する怒りと悲しみと絶望を全身で表しながら生きている。その優が美咲の深い優しさに触れた時、その溜まりに溜まった悲しみを美咲の胸に飛び込み絶叫するかのように号泣し爆発させる場面。僕はこのシーンを観た時「嗚呼、この横浜流星という俳優は自分の役柄にここまで打ち込み、のめり込んでいるのか!」と感嘆。またそこから美咲の励ましでツアーガイドとして充実の日々を生きる歓びを感じながら笑顔を取り戻していく優、その以前とは別人のように爽やかな優を演じる横浜流星の卓越した表現力にも唸らされました。

もしかしたらこの『ヴィレッジ』で片山優が直面するその圧倒的なまでに重く悲しい宿命は、これから劇場でその流星くんを観るファンには耐えられないかも知れない。それでもこの自分の父親の遺した宿命に真正面から向き合う事で全ての決着をつけようと懸命に生きた優の姿は、僕にはピュアで脆くて、それでいて力強く逞しい、まるで若い頃の松田優作の雄姿を思い起こさせたのもまた事実でした。

この『ヴィレッジ』、細かく丁寧に練り上げられた脚本は素晴らしく、2時間の上映時間で1度もダレる事がなく、最後まで一気に見せます。横浜流星くんのファンの方も、またこれから流星くんを知る方も是非お薦めしたい1本です。この『ヴィレッジ』は4月21日からロードショー公開との事ですので是非!


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“影武者”は何人いたのか?『ブルース・リー死亡遊戯』スタントダブル考察。

2023-02-26 13:51:05 | 闘神伝説~李小龍

『ブルース・リー死亡遊戯』(78)から、弾痕で傷ついた顔にクリームを塗るビリー・ロー。
このシーンのダブルはアルバート・シャムかどうかは分かりませんが李小龍本人にソックリですね。
『〜死亡遊戯』はドラマシーンはアルバート・シャム、アクションシーンは金泰靖(即:唐龍)、さらに難度の高いアクションは元彪が担当しました。
ただ実際の劇中の細かいカットでは、その“部分だけ”が李小龍に酷似しているスタンドダブルを何人も使い分けていたようです。
例えば映画の中盤の“ロッカールームの死闘”で、老人に変装したビリーがカール・ミラーに対して顎髭を取って見せるカットの右斜め後ろから撮ったビリーは異様なほど李小龍に似ています。
あのシーンは絶対にアルバート・シャムでも金泰靖でもない、斜め後ろから見て顎だけが李小龍に似ている“ワンカット専門”のスタンドダブルを起用したと思われます。
改めてこのように何人も存在したであろうデスゲームを支えた“影武者”たちの真実を知る関係者たちが今では殆ど鬼籍に入ってしまった事で、それらが永遠の謎となっていくのが本当に残念です。

Billy Lo ready to revenge against Dr.Land.Rare stunt double shot from Game of Death78.


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余りにも残念なもう1つの『死亡遊戯』こと『A Warriors Journey』回想。

2023-02-23 11:22:54 | 闘神伝説~李小龍

ジョンリトル監督作品『A Warriors Journey』(00)撮影合間のスナップです。
改めて『死亡遊戯』の約35分の五重塔ファイトをクライマックスに用意したこのドキュメンタリーが完成前に世に出てしまったのが惜しまれます。
特に怪鳥音の粗雑な挿入はリトル自身も悔やんでも悔やみ切れない思いでしょう。
結局、あの中途半端な状態の作品リリース後のリトルは『WJ』には一切編集を加える事は許されなかったのでしょうか。だとしたら本当に残念です。
さらに『Story』と題した李小龍原案通りに撮影した韓国ロケによる短編映画ですが、五重塔前での李小龍たち塔の挑戦者と塔の1階周辺を守る黄仁植ら空手家軍団の乱闘シーンでは、乱闘開始直前で場面ストップというこれまた中途半端な展開が実に勿体無いと思いました。どんな物事でもそれこそ中途半端は悪。むしろやり過ぎぐらいが丁度良い。それを実感させられた『A Warriors Journey』でした。

Behind the scene from A Warriors Journey.


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その男、ニック・ケイジ!ニコラス・ケイジ主演『マッシブ・タレント』来月公開!

2023-02-16 00:47:58 | 作品レビュー

さて、昨日は都内某所でトム・ゴーミカン監督、ニコラス・ケイジ主演『マッシブ・タレント』(22)を試写で観て来ました。

ハリウッドスターのニック・ケイジ(ニコラス・ケイジ本人)はどうしてもやりたかった映画には出れず、元妻や娘からは愛想を尽かされ、多額の借金とやり切れない毎日。そこにスペインの大富豪ハビ(ペドロ・パスカル)の誕生日パーティーに参加するだけで100万ドルのギャラが貰えるというオファーが舞い込みます。

ニックは渋々スペインに向かいますが、豪邸でニックを出迎えたハビはニックの熱狂的なファンで、最初は嫌々だったニックもハビの自分に対する純粋で情熱的な賛辞にやがて心を開き、2人は親友になります。しかしそんなニックに接近したCIAエージェントはニックに驚くべきハビの秘密を明かします!

何とハビは国際的な犯罪組織のドンで、今も1人の少女を誘拐監禁している!CIAはニックに少女救出のためにハビ一味への潜入スパイを依頼します。親友ハビを取るか?幼気ない少女の命か?ハリウッドスターのニック・ケイジは人生最大の選択を迫られるのだった!!

全編に散りばめられた数々のニコラス・ケイジ作品に対するトリビア&オマージュに加えて、ケイジ得意のエキセントリックかつマシンガンのような台詞回しが実に小気味良い。映画の序盤辺りでニックとハビが見せるナンセンスギャグがちょっと鼻に付きますが、それもハリウッドのイケメン怪優?ニック・ケイジのパワフルなパフォーマンスがアッサリと吹き飛ばし、そのまま迫力のクライマックスへと一気に突き進みます。この基本はコメディテイストの作品ながら、映画のラストにはシッカリと見応えある銃撃アクションを用意しているゴーミカン監督&ケイジの娯楽感覚溢れる作品センスに感嘆しました。

恐らく私と同年代の人間は本作を観始めると、必ず『その男、ヴァンダム』(08)を思い浮かべると思います。つまりニコラス・ケイジもアクションレジェンドJCVDのように自分自身を敢えて自虐的に描く作品を撮れるほどの懐が深い、まさにトップ中のトップスターになった事を証明したのが本作『マッシブ・タレント』なのでしょう。

最後になりましたが、本作の終盤に某ハリウッド有名女優がカメオ出演しています。本当に一瞬なのでお見逃しなきよう。

この『マッシブ・タレント』は来月3月24日から新宿ピカデリー、渋谷シネクイントなどでロードショー公開との事てすので是非!


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“天皇巨星”ジミー・・ウォング直筆サイン色紙の思い出。

2023-02-14 12:19:40 | 邵氏兄弟電影黄金時代

2003年に“天皇巨星”ジミー・ウォングにインタビューした際に書いて貰った私の宛名入りの直筆サイン色紙。ジミーが色紙に書いた「天皇巨星?」の意味は日本の天皇陛下と自分が同じように呼ばれていいのかな?とのジミーなりの謙虚さを表現しています。
実際にジミーはインタビューでも私に同じ事を言っていました。そのジミーさんにももう会う事が出来ないのが残念ですが、今回ご覧の私とジミーのツーショット以外でこれまで1度も公開していない3枚目のツーショット写真が出て来ました。それもまた機会を見て公開したいと思っています。

Late Jimmy Wang Yu autographed colored paper with my name on it.


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