超級龍熱

香港功夫映画と共に

銃弾が私に叫ぶ!命を賭けろと!浜辺美波主演「賭ケグルイ/絶体絶命ロシアンルーレット」今月公開!

2021-04-09 10:33:04 | 作品レビュー

さて、昨日は都内某所で英勉監督、浜辺美波&藤井流星主演「賭ケグルイ/絶体絶命ロシアンルーレット」(21)を試写で観て来ました。

ご存知同名の大ヒット漫画を原作とした映画版第2作目の本作。今回もギャンブルの腕前で学園内のヒエラルキーが決定される私立百花王学園を舞台に情け無用!阿鼻叫喚!驚天動地!なギャンブル対決が繰り広げられます。

ただ作品の内容から、ここでストーリー展開に触れるのは完全なネタバレになりますし、本作に限ってはそれが著しく観賞の妨げになる事は明白なので、ここでは一切触れません。映画は主人公の美女学生蛇喰夢子(浜辺美波)と邪悪なギャンブル王視鬼神真玄(ジャニーズWESTの藤井流星。快演!)の2度に渡る壮絶なギャンブル合戦を中心に展開されます。

そこに生徒会長の桃喰綺羅莉(池田エライザ)が妖しく、そして凄味タップリに絡み、最後は実弾を使ったロシアンルーレットでの決着戦になります。とにかく視鬼神役の藤井流星がもう弾けまくった大快演で素晴らしい!本作は流星君抜きでは成立しないと言っても過言ではないスパーク振りです。そして主人公夢子役の浜辺美波も実に神秘的かつ堂々と華麗なる女ギャンブラーを演じ切っています。要するに本作の登場キャラたちはそのキャラが立ちまくっていて、既成の漫画原作映画に多々あった実写化での外れキャラが1人もいないわけです!

クライマックスのカードを使った「指名式ロシアンルーレット」の異様な緊迫感!そして過去からの因縁決着へと猛然と突っ走る怒濤の盛り上がりは半端じゃない!

この「賭ケグルイ/絶体絶命ロシアンルーレット」は今月29日からロードショー公開となります!!

 

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特別追悼寄稿:“和製ドラゴン”倉田保昭が語る「我が先輩、沢村忠」

2021-04-03 09:27:54 | その他

先日亡くなられた“キックの鬼”沢村忠さん。沢村さんはキックボクシングのレジェンドであったと同時に俳優として何本もの映画やTVドラマに出演されました。特に私たちドラゴン世代にとって“事件”だったのは“和製ドラゴン”倉田保昭主演「闘え!ドラゴン」(74)第21話で実現した倉田保昭vs沢村忠でした。まさにこれこそ当時のドラゴン少年たちにとって“夢の対決”だったんです。

そして先週、私は倉田さんにご連絡しまして「闘え!ドラゴン」の沢村さんの思い出をお聞かせ下さい、と倉田さんに思い切ってお願いして見ました。すると何と!倉田さんからご覧の熱い、心を込めた、そして深い悲しみに満ちた沢村さんの思い出をご寄稿頂きました!!大変光栄であると同時に厳粛な思いで一杯です。それではお読み下さい。“ドラゴン”不知火竜馬からシャドウ最強の戦士“木枯らし”への追悼のメッセージです・・!

 

沢村先輩がお亡くなりになられたとの事、さびしい限りです。

今から50年以上前、『キックの王様』として、日本中を沸かせた

我が大学の先輩、尊敬しておりました。

そして私が香港から帰国し、テレビ『闘え!ドラゴン』に、

あの沢村さんがゲスト出演して下さるとの事、

初対面の日は、緊張と期待でお迎えしました。

マネージャーと二人きりでいらっしゃり、

私にがっちりと握手して「よろしく。」と言って下さったのを、まだしっかり記憶しております。

驕った所が少しもなく、静かに出番を待っている沢村さんが印象的でした。

未だ現役のキックボクサーとのアクションシーンは、私にとって憧れの時でした。

多分、後輩の私にやさしく斗ってくれたのでしょう。

嬉しかったし、また先輩と共演して、光栄でもありました、

撮影の終わりに『カフスボタン』をプレゼントして頂きました。

最後に「ありがとう。」と、おっしゃって下さった時は、

体中の血が騒ぐのを感じた程です。

その後、格闘技界から引退され、長くどうしていらっしゃるか不明の時も、

沢村さんに憧れてキックボクサーになった藤原敏男さんとも、

よく『噂』しておりました。

今日、藤原さんにもメールしました。

やはり、さびしいとおっしゃっておられました。

沢村先輩。

どうか安らかにお休み下さい。

有難うございました。

今、先輩から頂いたカフスを握りしめております。倉田保昭。

 

今から27年前、私が倉田保昭さんに初めてインタビューさせて頂いた時も「闘え!ドラゴン」に沢村さんがゲスト出演された時の思い出をお訊きしています。でも今回倉田さんが明かして下さった沢村さんのエピソードは私も初めて知る貴重かつ愛すべき“キックの鬼”の素顔でした。

繰り返しになりますが、日本が誇る香港クンフー映画のレジェンドである倉田保昭さんがこうして日本大学の先輩である沢村さんへの追悼の想いを「超級龍熱」に寄稿して下さった事、これは本当に本当に光栄な事です。倉田さんからは文中で触れられています沢村さんから贈られたカフスボタンの写真もご提供頂いていますので、機会を見てご紹介したいと思います。

最後になりましたが、倉田さん、沢村忠さんへの親愛に満ちた追悼文をご寄稿頂き、本当にありがとうございました。改めまして深く感謝致します。

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“キックの鬼”沢村忠さん死去。

2021-04-01 20:05:33 | ニュース

僕らの世代はジャイアント馬場、王貞治、沢村忠がスポーツの3大ヒーローだった。アニメ「キックの鬼」(70)を夢中で見ていた僕は実際に沢村さんの真空飛び膝蹴りを初めて見た時、一瞬の合わせ技からの顔面膝蹴りである事に衝撃を受けた。全身から強さが滲み出ている人だった。

沢村さんは映画も「ごろつき」(68)、「極悪拳法」(74)、そしてTV「闘え!ドラゴン」(74)と何本も出てたし歌も上手かった。当時のチビッ子はみんな「キックの鬼」の主題歌が歌えた。
いくぞゴングだ♫飛び出せファイト♫今だチャンスだ♫真空飛び膝蹴り♫キックキック♫キックの鬼だ♫

https://youtu.be/9u7fepyjVFk

これがエイプリルフールのジョークだったらどんなに良かったか。でも本当なんだ・・。
僕の昭和のヒーローがまた1人逝きました。合掌。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b562d58a648145dbf7d8ab4f61dea10aa451e26c

Japanese kickboxing legend Tadashi Sawamura passed away.

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いま起動する“逆襲のマフティー”! 富野由悠季原作「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」来月公開!

2021-04-01 13:50:54 | 作品レビュー

さて、昨日は都内某所で富野由悠季原作、村瀬修功監督によるアニメ作品「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(21)を試写で観て来ました。※以下、若干ネタバレありなのでネタバレが嫌な方はご注意下さい。

あの“シャアの反乱”から12年。腐敗した地球連邦政府は強制的に民間人を宇宙に連行する非人道的な“人間狩り”を行っていた。それに連邦政府高官を暗殺するという強硬な手段で抵抗を続けているのがあのブライト・ノアの実息ハサウェイ・ノア率いる反地球連邦政府組織「マフティー」であった。

ハサウェイは政府要人たちが乗る旅客機のハイジャック事件に遭遇した際、謎の美女ギギ・アンダルシア、さらには地球連邦軍大佐ケネス・スレッグと出会う。だがそこからハサウェイは否応なく連邦軍と「マフティー」の熾烈な闘争にその身を委ねていく事となるのだった・・!

まず映画の冒頭オープニングクレジット前、約15分間に渡って繰り広げられる息詰まるハイジャックのシーンから、今回のアニメーション製作を担当する「UC Next 0100」が描くアメリカアニメを彷彿させるような滑らかかつリアルな登場キャラクターに魅了されました。また私のような「ガンダム」門外漢でもスンナリとストーリーに入っていける娯楽性溢れるドラマ展開や魅力的な登場キャラたちに感嘆。いや単純に面白い!と実感出来るアニメです。

また「ガンダム」と言えば巨大モビルスーツですが、本作「閃光のハサウェイ」ではモビルスーツは映画の中盤とクライマックスぐらいしか登場しません。私はその斬新な設定も安易にモビルスーツの戦闘アクションに頼らない製作側の気概に拍手を贈りたいです。

ただし、クライマックス近くでハサウェイの前に対マフティー用大型モビルスーツ「ペネロペー」を駆る地球連邦軍キンバレー部隊所属のレーン・エイムが立ち塞がる辺りから異様な盛り上がりを見せていきます!

ハサウェイ「ガウマン!お前は盾なのか?それとも連邦に寝返ったのか!?」レーン「俺は大佐とは違う!こいつは解放する!さあ待ってやるのは情けではないぞ!このガンダムもどきめ!」

ここからRX-105ガンダムを駆るハサウェイ☓ペネロペーを駆るレーンの夜の海上を戦場とした壮絶なるモビルスーツバトルが火蓋を切る・・!!

アニメ化は不可能と言われた富野由悠季による小説「機動戦士ガンダム」3部作が30年の時を経て遂に劇場公開アニメーションとして登場!いま再び燃え上がる“逆襲のシャア”の遺産にして不屈の反体制精神!!

この「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は来月5月7日からロードショー公開となります!!

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幻に終わった邵氏&日活合作スパイアクション「アジア秘密警察」国内リリース!

2021-03-31 10:22:38 | 邵氏兄弟電影黄金時代

邵氏兄弟公司と日活が合作した「アジア秘密警察」(67)。日本公開版は二谷英明が主演。香港公開版は王羽が主演でした。
そのため同じ役柄の2人が日本版&香港版でそれぞれ宍戸錠相手に同じシーンを演じたりしています。
この2つのバージョン違いについては、私が王羽本人にインタビューした際も訊いていて、王羽は「そうそう!「亜洲秘密警探」は香港版は俺が主演で、日本版はニタニヒデアキさんが主演だったな!」と二谷さんを日本語で発音していたのが印象的でした。
本作は台湾で昔に香港版がVHSで発売されていましたが、コレクターの間では長年レアなテープとして知られていました。
そして2000年に天映娯楽社から「亜洲秘密警探」DVDがリリースされ、さらに日本のキングレコードが「アジア秘密警察」として国内盤をリリースしようと準備に入りました。
実際当時、キングから私に「アジア〜」DVDのジャケ解説の原稿依頼がありました。
ところがすぐにキングは「アジア〜」の国内DVD発売を中止するに至りました。
その発売中止の理由に関しては、私もキングに細かい理由を訊いていないので分かりませんが、恐らくは日本側である日活との権利問題の兼ね合いではなかったか、と推察します。
逆に今だったら、改めて国内でブルーレイとして日本公開版「アジア秘密警察」をリリースし、映像特典で香港公開版「亜洲秘密警探」を収録し、副音声解説をヒロイン役の浅丘ルリ子さんにお願いすれば素晴らしいアルティメットエディションになるかと思うのですが。
何処か気骨のある日本のメーカーがこの貴重な日本と香港の合作スパイアクション映画のソフト発売を決断する事を願います。

Asia-Pol Shaw Bros and Nikkatsu co-production film.
Eventhough King Records once planned to  release it on DVD,but sadly they never did.

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力道山は如何にしてルー・テーズからインターナショナル選手権を奪取したか?

2021-03-24 14:56:45 | 龍熱の昭和プロレス放談

最近ストレージの中の古いプロレス資料を整理していて、龍熱が大好きなシリーズ「門茂男ザ・プロレス365」の別巻で門茂男著「無敵の男の敵」が出て来たので久々に読んでみました。
以前にアップしました力道山vsドンレオ・ジョナサンのインターナショナルのベルトを巡るリング上の息詰まるやり取りも同書に掲載されたエピソードでした。
それに加えて、龍熱が今回改めて面白かったのが1958年8月にアメリカはロサンゼルスで力道山がルー・テーズからインターナショナル選手権を奪取した際の詳細です。
先に結論を書いてしまえば、このインターナショナル選手権は日本滞在時の自分に対する力道山の好待遇に感謝していたテーズがNWA本部に掛け合い、力道山一代限り&日本国内のみインターナショナルヘビー級王者を名乗る事を許す条件で、テーズと力道山がロサンゼルスで試合をして力道山が勝ち手にした“称号”でした。そのためこのテーズvs力道山戦はベルトも無く、試合自体も30分1本勝負でした。
ただそれを日本のマスコミ&ファンにストレートに伝えるわけにはいかなかった力道山がインターナショナルタイトルを世界タイトルと称し、試合を60分3本勝負と言ってしまったためにマスコミに混乱&疑惑が生じてしまったんだと思います。
ただそれでも力道山が当時まだ自他ともに最強を誇っていた“鉄人”ルーテーズに日本ではなく本場アメリカのリングで勝利した事実は改めて快挙と言って良いと思います。
それもテーズがレスラーとしての力道山を誰よりも評価していたからこそこのインター王座奪取が実現したわけで、現在は3冠ヘビー級選手権の1つとなっているインターナショナル選手権の長い歴史と価値は今もその輝きを少しも失ってはいないわけです。

Rikidozan won International heavy weight champion from Lou Thesz at Los Angeles Aug 1958.

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小特集「ドラゴン怒りの鉄拳」③ 日本人は「精武門」で“霍元甲事件”を知った!

2021-03-23 15:30:10 | 闘神伝説~李小龍

「ドラゴン怒りの鉄拳」(72)から虹口道場に乗り込んだ精武館の“一番出来の悪い弟子”陳眞。陳眞の後ろに飾られた写真は近代日本柔道の象徴とされる某先生でしょうか。
1974年の「〜怒りの鉄拳」ロードショー公開時に今は無き映画館渋谷宝塚で同作を観た龍熱少年は、この映画の悪役が日本人である事はすぐに分かりましたが、余り気になりませんでした。と言うより、劇中のリーさんこと李小龍演じる陳眞の鬼気迫る佇まいにひたすら圧倒されてしまい、そんな事を気にしてる暇が無かったのが本音でした。
むしろ同じ時期に銀座で観た「帰って来たドラゴン」(74)で倉田保昭さん演じるブラックジャガーが悪役だった事の方がショックでした😅。ただそうは言っても、この虹口道場のシーンでは「起倒流」の看板もシッカリ映りますし、公開当時同流派からよく抗議が来なかったと思います。
実際1994年にドニー兄貴こと甄子丹主演のリメイク電視劇「精武門」(94)放送時には某沖縄流派から強い抗議が来まして、それを知ったドニー兄貴が「そんな事言われてもこれはあくまでもドラマなんだからさ!💢」とムッとするという顛末もありました😂。
余談ですが、この「ドラゴン怒りの鉄拳」のベースとなっている1900年代初頭に起きた“霍元甲事件”ですが、確かに霍元甲が日本人武道家と“非友好的”な試合を行った後に持病を悪化させて急逝したのは事実です。
ただそれが霍師父に敗北(正確には腕を骨折)した事を恨んだ日本人側が毒殺した、は何の根拠もない風評であった事をここに明記しておきたいと思います。
実はこの“霍元甲毒殺説”は某武侠小説が元ネタで、それが中国や香港に爆発的に広まった事により「霍元甲は日本人に毒殺された!」が定着してしまい、あげくは霍師父を毒殺したとされる日本人医師Aの名前まで文献に明記されるまでに至ったのは日本と中国の両国にとって大変残念な事でした。
最後にこの「霍元甲を暗殺したのは日本人」説の汚名返上に長年尽力された中国武術研究家の笠尾楊柳先生は、1972年当時まだ李小龍が存命中に台湾の映画館で「ドラゴン怒りの鉄拳」をリアルタイムで観ている数少ない日本人でした。
その台湾の映画館で「〜怒りの鉄拳」上映後、笠尾先生の隣に座っていた中国人男性が「日本人ですね?この映画は日本人が悪役だから気分悪かったでしょう?」と声をかけて来たそうです。笠尾先生はその中国男性に向き直ると、毅然とこう答えたそうです。

笠尾「いや日本人だろうと、中国人だろうと、良い人間は良いし、悪い人間は悪いんだ!」

I'm Chen Jen.A badest disciple from Chin Wu School.I want your master Suzuki!!

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小特集「ドラゴン怒りの鉄拳」② 精武英雄を一本背負いで投げた日本人俳優!

2021-03-22 10:11:57 | 闘神伝説~李小龍

「ドラゴン怒りの鉄拳」(72)から陳眞vs勝村淳。「〜怒りの鉄拳」のクライマックスである虹口道場から奥の日本庭園の決戦は陳眞vs若手門弟たち、陳眞vs勝村淳、陳眞vsペドロフ、そして陳眞vs鈴木寛と、まさに延々と続く鬼気迫る“史上最大の復讐劇”に仕上がっています。
それまでの香港映画における日本人悪役像はヘンテコなチョンマゲ、羽織袴の逆履き、「バッカヤロ!」的な妙な日本語が定番でしたが、本作「〜怒りの鉄拳」の勝村淳と怨敵鈴木を演じた橋本力の2人は全てが完璧かつ豪胆な日本人の出で立ちで撮影に挑みました。
だからこそこの虹口道場での最終決戦が異様な迫力を生んだのです。
ご覧の写真で勝村氏がリーさんに決めた強烈な一本背負いでリーさんが腰を痛め、撮影を3日休んだ事。撮影後にリーさんから勝村氏に共演の記念に腕時計(スイス製の高級腕時計RADO)がプレゼントされた事。
これらの興味深い事実は1974年の「〜怒りの鉄拳」日本公開から何十年も経ってから、勝村氏本人の口から明らかにされるまで長年知られずにいたエピソードでした。
そしてこの李小龍vs勝村淳、李小龍vs橋本力こそ銀幕を通す形で実現した截拳道vs日本柔道、截拳道vs日本剣術である事に興奮を隠せない龍熱がいます。
最後に私こと龍熱が1番好きな李小龍作品は何か?と問われれば「死亡遊戯」と答えますが、香港功夫映画評論家として李小龍の最高傑作は何か?と問われれば、それは「ドラゴン怒りの鉄拳」だ、と答えるでしょう。
陳眞が悲しげな怪鳥音と共に上海の夜空に飛翔する伝説のラストシーンと共に「ドラゴン怒りの鉄拳」は今も昔も、そしてこれからも究極のナショナリズム映画としてアジア映画の歴史に燦然と光り輝き続けるのです。

Hold it!! Who are you!?
I'm Chen.I want your master!!
You are Chen!?
Chen Jen against Jun Katsumura from Fist of Fury.

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小特集「ドラゴン怒りの鉄拳」① 名物宣伝マンが身に着けた白の道着。

2021-03-21 08:41:09 | 闘神伝説~李小龍

東宝東和の名物宣伝マンだった亡き飯田格さんが70年代に嘉禾影業のスタジオを訪問した際、このリーさんが「ドラゴン怒りの鉄拳」(72)で着用した白の道着がまだ残っていて、その場で着せて貰ったそうです。
飯田さん曰く「凄くサイズが小さかったんだよ!」との事でした。
香港&台湾で武打星や武術指導で活躍した鹿村泰祥さんが香港で経営していたブティックにリーさんがお忍びで来店し洋服を試着していったそうで、鹿村さん曰く「李小龍は上がMサイズで、下がSサイズだったね」との事。
このような長年の取材過程で聞き集めた“李小龍異聞”をパズルのように少しずつ合わせていきながら、私なりの李小龍像を構築していくわけです。そしてその“猛龍パズル合わせ”はこれからも続くのです。

Cool off-shot pic from Fist of Fury.

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余りにもドラマチックな張徹最高傑作「新獨臂刀」誕生秘話!

2021-03-15 09:02:47 | 邵氏兄弟電影黄金時代

張徹監督の最高傑作である姜大衛&狄龍主演「新獨臂刀」(71)公開時広告。
実はこの「新獨臂刀」という作品誕生に至るプロセスは以前に拙著「香港功夫映画激闘史」に1度だけ書きましたが、大変ドラマチックでした。1970年初頭、“天皇巨星”王羽は邵氏公司での待遇面の不満から新興映画会社嘉禾影業の引き抜きに応じ、邵氏から強引に離脱します。
まあ王羽の待遇面の不満というのは、早い話が邵氏の所属演員に対する給与が月給制だった事が原因なんですが、それはまたの機会に。
で、王羽の強引な離脱に邵氏のドン邵逸夫は当然激怒!すぐに法的措置を行います。
ところが“天皇巨星”はそんな邵逸夫の怒りを嘲笑うかのようにさらなる挑発行為に出ます。
そう、邵氏の大ヒット作品にして自身の出世キャラである「獨臂刀」(67)のキャラクター片腕剣士が日本の座頭市と闘う「新座頭市/破れ!唐人剣」(71)を嘉禾と勝プロの合作で製作&公開したんですね。
これには邵逸夫はマジ切れして怒りまして、またまた“獨臂刀”の権利侵害で王羽側を告訴(後に邵氏が敗訴)すると同時に、“獨臂刀”の生みの親である張徹監督を呼びつけるとこう絶叫したと言います。

邵逸夫「どんな方法でもいい!王羽の「獨臂刀大戦盲侠」を超える作品を撮れ!」

この御大の命により張徹監督が持てる力を全て注いで完成させたのが「新獨臂刀」こと「新片腕必殺剣」だったのです。
この「新片腕必殺剣」はその誕生に至るドロドロした経緯とは真逆の青春剣戟片の大傑作となりました。
特に主人公雷力(姜大衛)とその盟友封俊傑(狄龍)の若い剣士2人による友情開花とその悲痛な別れは爽やかにして鮮烈で、それは前作2本に主演した暗く求道的なイメージが強い王羽には醸し出せない新鮮な佇まいでした。
こうして完成&公開された「新片腕必殺剣」は大ヒットを達成し、姜大衛と狄龍は“天皇巨星”が抜けた穴を立派に埋め、その後の邵氏兄弟公司を支えていく事となります。
最後に余談ですが、昔に龍熱少年が「これがブルース・リーだ!」なる予告編ビデオの巻末に入っていたこの「新片腕必殺剣」の予告を見た瞬間に邵氏兄弟公司にドップリとハマったのは一部ではよく知られたお話です😉。

New One-Armed Swordsman art work.

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