超級龍熱

香港功夫映画と共に

ヴァンダム直伝の無敵格闘術炸裂!カン・リー主演最新作『Dragon Eyes』

2012-04-27 13:55:29 | 作品レビュー
今週は某局から邵氏兄弟公司作品の監修&作品チョイスのお仕事が来まして、ここ数日間はそちらに掛かり切りとなっていたためにどうしてもブログの更新が出来ませんでした。でもやっぱり邵氏公司作品は良いですねえ!最近もトニー・リャンこと梁少熊導演作品『霹靂雷電』(85)を高画質&英語字幕付きDVDでジックリと観直していたんですが、大昔に出回っていた同作品のブートVHSとはオープニングの編集が違っていたりと大いに楽しめました。それにしてもこの手の天映娯楽社未発売の邵氏公司作品は大陸辺りの怪しげな動画サイトなんかじゃなくて、ちゃんとした字幕付きDVDで観るのに限りますね(笑顔)。

さて、以前にも当ブログでも何度か触れて来ましたジョン・ハイアムズ監督、カン・リー&ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演最新作『Dragon Eyes』(11)を観てみました。
ただ肝心のヴァン・ダムに関しては主演ではなく明らかに脇役出演で、刑務所内で主人公ホン(カン・リー)に格闘術を特訓&伝授する眼鏡姿&初老の囚人ティアノ役での出演です。作品的にもこの手のB級アクション映画によくある白人警官たちとヒスパニック系ギャングの抗争がテーマで、ちょっと龍熱的には乗れない展開でした(苦笑)。
そうは言いながらも、カン・リー演じる刑務所帰りの主人公ホンが自分に襲いかかるギャングや悪徳警官を師匠ティアノ直伝の格闘術で次々と撃退していく過程でカン・リーが披露する得意のジャンピング・スピンキック、豪快なジャーマン・スープレックス(物凄いブリッジ&急角度!)、そして電撃の関節技の数々は流石に見応え十分ですので、敢えてヴァン・ダムではなくカン・リー目当てでこの『Dragon Eyes』に期待している方にはお薦め出来る作品だと思います。
あと今回悪役のミスターVに扮しているのがあの『ロボコップ』ことピーター・ウェラーなんですが・・・これがもう「ロボコップ、老けたなぁ!」って感じでちょっと唖然としてしまうほどのピーター・ウェラーの老け振りでした(トホホ!)。
そう言えば、これは以前にドニー兄貴作品の武術指導の方に聞いた話で、ドニー兄貴主演作品『孫文の騎士団』(09)でドニー兄貴とカン・リーが街中で大激闘を展開するシーンなんですが、実際にはあの決闘シーンの現場ではドニー兄貴とカン・リーは只の1度も(!)直接拳を交えていないそうです。いやはやこれって何かビックリですねえ!
あとヴァン・ダムは10月に公開が予定されている我らがスライ率いる『エクスペンダブルズ2』にもチャック・ノリスと共に出演していますし、同作品における“悪のJCVD”ことジャン=クロード・ヴァン・ダムの活躍も楽しみですね♪
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龍虎三つ巴金貨争奪戦!陳星&倉田保昭&上官霊鳳主演『起盡殺絶』 (W/S)

2012-04-22 16:35:08 | 作品レビュー
最近知り合いから韓国映画の巨匠である申相玉や李晩煕の伝説的な名作群を大量に譲って貰いまして、ちょっとハッピーな龍熱です♪あとこれまた別方面から韓国映画では珍しい70年代の女刑事物も入手したんですが、こちらも今から観るのが楽しみです。
これはまた近い内に当ブログの長寿&人気セクションである「熱風!韓国LEGENDS」を更新しないといけませんね。

さて、先日の“和製ドラゴン”倉田保昭さん(以下、ドラゴン♪)と「『レッド・ティアーズ』直前イベント」にてトークショーをご一緒させて頂いた余韻もあってか、ここの所はドラゴンの香港&台湾時代の武打片を観直す日々が続いております。
で、昨日久々に観たのが黄卓漢率いる香港第一影業作品にして岳楓導演、陳星、倉田保昭、そしてポーリー・シャンカンこと上官霊鳳主演『趕盡殺絕』(73)なんですが、これが昔から出回っている同作品の英語吹き替え版ではなくて、ちょっと前に入手したまま放置状態だったオリジナル北京語版&ワイドスクリーン仕様のDVDでの鑑賞となりました。ちなみにこのDVD、ボタン一つで北京語版から英語吹き替え版に音声トラックが変更可能という“優れ物ソフト”であります。
物語的には陳星率いる高雄&岑潛波一派、馬驥と上官霊鳳親子、かつては馬驥の弟子でありながら極悪人となった倉田、そして山茅率いる軍部が金貨を巡ってお互いに争奪戦を繰り広げるといった展開です。ちなみに武術指導は梁少松と梁小龍&李銘文(即:金銘)です。
さて、映画の中では紅一点のポーリー嬢ながら、この『趕盡殺絕』に出演した後辺りからポーリー嬢はその風貌が著しく派手(恐らくは整形手術)になっていくんですが、本作『趕盡殺絕』出演時のポーリーはまだまだ可憐な佇まいを残していますね。
ただ映画の序盤で実現するドラゴンvsポーリーの一騎打ちでは、ドラゴンが女武打星であるポーリーに蹴りを入れるシーンなどで明らかに手加減しているのが判りますねえ(苦笑)。まあその分後半での陳星vsドラゴンの一騎打ちではもう2人が「いやあああ!」「どりゃああ!」と両手を派手に旋回させて相手を威嚇するあの“バッシャー・ポーズ”を何度も見せながらひたすらガンガン!とド突き合いを見せてくれるのが嬉しいんですが・・・。
まあこの『趕盡殺絕』でのドラゴンは映画の中盤でポーリー嬢に射殺されてしまい残念ながら途中で画面から姿を消してしまうんですが、その後は数々の文芸映画で名を馳せた岳楓導演らしく、ポーリー嬢が金貨の在り処を教える事を条件に捕らえられた陳星の釈放を山茅長官に迫ったり、ラストでは“意外な人物”の裏切りがあったりと、映画の売りであるアクションだけではなく、劇中における生々しい人間ドラマの部分でもジックリと見せてくれている点に注目したいですね。
また岳楓導演の武侠片におけるベストワークですが、これは龍熱が以前から何度も触れているように、岳楓導演が邵氏公司において張翼主演で撮った武侠片『魔魂鈴(又題: 奪魂鈴)』(68)である事に間違いないので、是非皆さんにも機会がありましたら『魔魂鈴』をご覧になってみて頂きたいと思います。

さて、最後にこの『趕盡殺絕』の主演である“香港のブロンソン”こと陳星について簡単に触れておきましょう。
インドネシアの華僑にして本物の空手の名手であった陳星は、1968年から香港の邵氏公司で武師として活動していましたが、その後“陽剛導演”張徹に見出され『続・片腕必殺剣』(69)などで頭角を現し邵氏公司と5年契約を結びます。しかし契約から3年経った辺りから“独裁的専属契約制度”で知られた邵氏公司と陳星の間で徐々に待遇面、つまり金銭面などでの軋轢(ここの過程の詳細は細かく書くと延々と長文になってしまうので割愛します)が生まれ、陳星は邵氏公司からの独立を強く望む事となります。しかし陳星と邵氏公司の間には依然として様々な契約が存在していた事もあり、それに向けて“策略”を練った陳星は邵氏公司に対して「俺はシンガポールで空手の教練になるよ!」と伝え、それを信じた邵氏公司は陳星との契約を解除します。それが1971年の11月の事です。
ところが、陳星はその後にシンガポールに行くどころか、そのままシラ~ッと香港に留まると(苦笑)、既に邵氏公司を飛び出していた呉思遠率いる富國公司で当時はまだ若手だった陳観泰との共演作品『蕩寇灘』(72)に主演します!
この陳星の裏切りを知った邵氏公司は直ぐに法的手段に訴えようとしますが、邵氏公司と陳星の間で交わした契約解除は合法だった事もあり、呉思遠&陳星コンビによる『蕩寇灘』は順調に撮影が進み、遂には公開に向けてノンストップ状態となります。
しかし、しかし(苦笑)、富國公司に完全に“赤っ恥”をかかされた事に激怒した邵氏公司と張徹導演は、ならば!と当時まだ邵氏公司と長期契約を結んでいなかった陳観泰を『蕩寇灘』の撮影中であるにもかかわらず強引に邵氏公司に呼び戻すと、張徹導演が陳観泰を“張家班”の1員として迎えると共に、改めて邵氏公司の長期契約演員として起用するという“報復行為”に出ます。そのため後に完成&公開された『蕩寇灘』での陳観泰の出演シーンの幾つかでは、汪禹が陳観泰の代わりにマスクで顔を隠す形で“代役出演”せざるを得なくなるという“ヘンテコ編集”作品となったのでした。
こうして邵氏公司から富國公司と渡り歩いた陳星は『蕩寇灘』の大ヒットを経て、今度は1972年の11月に黄卓漢率いる第一影業と10本の映画出演契約を結び、いよいよ陳星は“香港のブロンソン”として、その真の意味での武打星黄金時代へと踏み出す事となるのです!!
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最強忍者vs五毒軍団!羅鋭主演『鬼面忍者/激闘!忍者暗殺団』

2012-04-19 13:26:26 | 作品レビュー
最近海外の友人からリーさんの最新ドキュメンタリー『I am Bruce Lee』が届いたんですが、そのDVDにオマケ的に入っていた約90秒ほどの映像クリップを観て仰天!
それが何と“最兇ソックリさん武打星”呂小龍が『ブルース・リ(リーじゃないよ!)の復讐』(82)の宣伝プロモーションでフランスを訪れた際に当地のTV番組に出演し、呂小龍がスタジオで生アクションを披露する!という超激レア映像でした。その生アクション自体は呂小龍が2人の外人相手にパンチやキックを浴びせて最後には「オオオアァァ!」と見栄を切る、という簡単な寸劇なんですが、アクションが終わった後に自分のキックを受けて倒れた外人に自ら歩み寄り握手しながら相手を抱き起こし、さらには激しいアクションで壊れた椅子を自分でかたずけている(!)呂小龍の銀幕では決して観れない穏やか過ぎる“素の笑顔”に呆然としてしまった龍熱でした(苦笑)。

さて、昨日はジョセフ・クオこと郭南宏導演、アレクサンダー・ルーこと羅鋭主演『激闘!忍者暗殺団(原題『鬼面忍者』)』(82)を観ていました。
私が今回レビューに使用したオリジナルVHSは、知る人ぞ知るあの「あばびでお」版だったんですが、確かこの『鬼面忍者』は国内では『ニンジャ・キッズ』の別題でもVHSがリリースされていましたね。まあ英語吹き替え版&フルサイズ仕様のこの『激闘!~』なんですが、物語的には一連の羅鋭主演による“台湾忍者系列”特有のハチャメチャな仕上がりとなっていて(苦笑)、主人公の羅鋭が師匠(龍冠武)と宿敵にして極悪伊賀忍者歌川(“五毒”鹿峯!)の親族入り乱れての因縁抗争に巻き込まれていく・・・という展開です。ただこれは以前から龍熱が強く主張しているんですが、羅鋭が劇中で日本忍者役の李海興たち相手に披露する猛スピード&正確無比&パワフルなクンフー・アクションは文字通り圧巻の一言で、この羅鋭の素晴らしい武打シーンを観るだけでもこの『激闘!忍者暗殺団』は観るに値する作品だと断言します。
改めて“最強忍者”羅鋭のこれまでの国内における評価は余りにも低すぎる!と強く言いたい龍熱です。
またこの『激闘!~』で最も注目すべきは台湾クンフー映画を代表する“忍者武打星”である羅鋭と、香港の邵氏公司における張徹作品で売り出され、その後張徹導演と共に台湾に流れて来た鹿峯&江生ら“五毒残党”との邂逅にあります。
さらにこの『激闘!~』の中で龍熱が個人的に興味深いシーンが盲目の老忍者である江生が全員が不具の忍者である“不具者軍団”を率いて鹿峯演じる歌川と闘うシーンで、言うまでもなくこのファイト・シーンは邵氏時代における“五毒”たちの『五毒拳』(78)と並ぶベスト作品として知られるあの『殘缺』(78)を彷彿させるユニークかつ斬新な武打シーンとなっています。
そして映画のクライマックスでは、羅鋭vs鹿峯の決着戦が火蓋を切り、そこに羅鋭の父親が正体である無敵のモンスター仮面忍者“鬼面忍者”も参戦しての一大決戦の果てに、最後は中西学やレックス・ルガーも真っ青の(爆笑)必殺の“ツープラトン親子アルゼンチン・バックブリーカー”が炸裂し、その必殺技の直撃を受けた極悪忍者歌川が悶絶死しての劇終となります。

最後にこの『激闘!忍者暗殺団』こと『鬼面忍者』という作品の当時の知られざる製作事情に触れておきたいと思います。
実はこの『激闘!忍者暗殺団』は“台湾大導演”郭南宏が16㎜撮りによる3部作ビデオ・ムービーとして、同じく羅鋭主演作品である『スーパー・ニンジャ/ニューヨーク市警特別捜査官』(84)や『アレクサンダー・ルーのザ・ニンジャ・シティー』(85)に先んじる形で製作した作品でした。
一説にはこの『鬼面忍者』は『ザ・ニンジャ・シティー』、あるいは『ドーベルマン・コップ』(88)とほぼ“同時期”に台湾やフィリピンで撮影されたとも言われており、それもあってか『激闘!忍者暗殺団』で“鬼面忍者”のダブルを担当した武師が『ザ・ニンジャ・シティー』でも悪役のジョージ・ニコラス・アルバーゴのダブルを担当したと言われています。
また『激闘!忍者暗殺団』の導演が一部の資料で「葛炮」と表記されているかと思いますが、その理由として郭導演が『激闘!忍者暗殺団』の導演を諸事情で途中降板した事も原因の一つだと思われます。
この時期の羅鋭主演の“台湾忍者系列”作品には他にもまだまだ隠された“裏の製作事情”があるかと思いますが、今後も『ザ・ニンジャ・シティー』製作時に勃発した香港の「フィルマーク」社や韓国の「ダエ・ウー」社ら4ヵ国を巻き込んでの騒動などもジックリと検証してみたいと思っています。
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“和製ドラゴン”倉田保昭が語った狄龍&姜大衛との『悪客』撮影秘話!

2012-04-16 10:57:48 | その他
昨日は今では貴重な“現役ソックリさん武打星”陳天星導演&主演最新作『雙截棍』を観ていたんですが・・・激しく詰まらなかったねー!
陳天星のリーさん&ヌンチャクへの思い入れは判るんだけど、この人は武打星として決定的に華が無いんだね。だから映画の中でいくら陳天星がヌンチャク廻しても泥んこクンフーやっても全く観ているこちらに響いて来る物がないんです。もう龍熱のDVDのリモコンの「早送り」ボタンがひたすら全開状態の『雙截棍』でした(苦笑)。

さて、先日5日に新宿で開催されました“和製ドラゴン”こと倉田保昭さん(以下、ドラゴン♪)最新作『レッド・ティアーズ』公開直前イベントにおけるドラゴンと龍熱&江戸木純さんのトーク・ショー、お陰様でイベント終了後も様々な方から温かい感想&評価を頂きまして、改めて龍熱もイベント成功にホッとしつつも喜んでいる次第です。
で、実は当日イベントでの私の出番である第一部開始の前には、トークの事前打ち合わせも兼ねてドラゴンとはほぼ90分近く控え室でご一緒させて頂いたんですが・・・そこでのドラゴンはこれから始まるイベントに向けて気合い十分だった事もあって、本当に色々な話をして下さったんです。
まあそのドラゴンのお話の中には楽屋ならではのちょっとキワドイ話もあったりしたんですが(苦笑)、そのドラゴンのお話の中で思わず私も「いや~今日はこの話を直接ドラゴンから聞けただけでもこのイベントに参加した甲斐があった!」と言って良い大変興味深いエピソードがありました。
それがドラゴンの香港映画にして邵氏兄弟公司デビュー作品である張徹導演作品『続・拳撃/悪客』(72)における“武林大侠”狄龍&“亞洲影帝”姜大衛との以下のようなエピソードでした。

ドラゴン曰く「この話は去年に狄龍に会った時に初めて聞いたんだけど、当時香港で『悪客』の撮影開始前に狄龍と姜大衛が「今度こっちに来る日本人(ドラゴンの事)はかなりの空手使いらしいぞ。その日本人と最初の立ち回りを俺とお前のどっちがやるか、いまジャンケンをして負けた方がその日本人と最初に立ち回りをやる事にしよう!」って話したらしいんだよ。で、狄龍がそのジャンケンで姜大衛に負けたんで、狄龍が僕と最初に立ち回りをやったんだよ!」

いやはや、これはドラゴンのファンだけではなく、邵氏公司信者にとっても本当に貴重な証言ですねー!このドラゴンが証言する『続・拳撃/悪客』の秘話は、江戸木純さんのEDENが編集した『レッド・ティアーズ』のパンフレットにも詳しく載っているので是非一読をお薦めします。
また今回の『レッド・ティアーズ』公開直前イベントの模様は、当日来場出来なかった方々にも後日何らかの形で朗報をお知らせ出来るかと思いますので、どうぞお楽しみに!
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底抜け、されどド迫力アクション!張柏芝&任賢斎主演『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』今月公開!

2012-04-12 12:45:36 | ニュース
一昨日は都内某所でマックG監督作品『ブラック&ホワイト』(12)を最終試写で観て来ました。って映画は2人の凄腕男性スパイが同じ女性(リース・ウィザースプーン)に惚れてしまったために、その女性を巡って延々と競い合う・・・って物語なんですが、個人的にはヒロイン役のリース・ウィザースプーンが1人でやたらチャラチャラしてる感じがNGだったので映画もこれまたイマイチでしたねえ(トホホ!)。まあもし私が男性スパイ役で惚れた女性がリース・ウィザースプーンだったら、もう超アッサリと相棒に譲っちゃうなぁ(爆笑)。

さて、その後同じく都内の某試写室にて成龍製作、張勲奇導演、張柏芝&任賢斎主演『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』(11)をこれまた最終試写で観て来ました。これが意外(?)にも試写室満員状態の中での鑑賞となりました。
本作の内容に関しては以前にも当ブログでもレビューしていますのでここでは改めて触れませんが、今回日本語字幕付き(字幕担当は鮑智行さん)で観てみて、その全編に渡って貫き通されている楊家の女ドラゴンたちの異様なまでのハイテンション&ウェポン・バトルにはひたすら圧倒されまくりの龍熱でした(苦笑)。考えてみれば、本作は過去に邵氏兄弟公司で製作された程剛導演作品『十四女英豪』(72)や劉家良導演作品にして傅聲の遺作『五郎八卦棍』(83)と同じ流れを組む、言わばリメイク作品なのですが、特に『五郎八卦棍』はもう映画の冒頭から主役の劉家輝や傅聲たちの演技が今回の『女ドラゴン~』と同じくやたらにハイテンションな映画だった記憶があるので(苦笑)、この『女ドラゴン』が同様のテイストなのも妙に納得だったりするわけです。
また鄭佩佩、張柏芝、大島由加里、戈春艷、周海媚ら女ドラゴンたちが大暴れする本作ですが、龍熱がこの映画のほぼ8割がアクション・シーン(!)で占められた作品の中で、特に印象に残ったのが楊四娘として2本の大鉄球を手に豪快かつ颯爽と大活躍するアシュレー・ヤンこと楊紫彤のそれは見事な武打シーンでした。今後この楊紫彤の出演作品には是非注目したいですね。
確かにこの『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』なるブッ飛んだ邦題は奇天烈な印象を与えるかと思いますが、個人的にはあの懐かしくも強烈な70年代序盤の“ドラゴン・ブーム”を彷彿させる意味でも実にナイスな邦題だと思いますし、何より映画の全編に渡って展開される“理屈抜き&怒涛のウェポン・バトル(他の媒体等では触れられていないようですが、本作の武術総顧問は李連杰の北京武術隊における恩師である呉彬ですし、張勲奇と共に動作設計を担当するは劇中にもチラッと顔を見せている馮克安です)”は、あの90年代に香港を席巻した“古装片ブーム”さえも思い起こさせるパワフルさで、龍熱は大変楽しんで観る事が出来ました♪、さあ、この“問答無用のノンストップ・クンフーバトル”という香港映画が本来持っている圧倒的なまでのバイタリティーを銀幕に甦らせた(ついでにジャッキー映画でお馴染みのエンディングのNG集もチェック!)『女ドラゴンと怒りの未亡人軍団』は、今月28日から「銀座シネパトス」&「シオターN渋谷」で“チャアアアアーッ!!”とロードショー公開ですので、是非ご覧になってみて下さい!
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THIS IS 甄子丹(29)  “詠春宗師伝説”ここに完結!?3D映画『葉問3』年末クランクイン!!

2012-04-09 13:00:43 | THIS IS 甄子丹
さてさて、「THIS IS 甄子丹」第29回ですが、いよいよ世界中の“最後の本格派”信者が待ちに待った“詠春宗師伝説”系列の完結編(になると思われる)ドニー兄貴こと甄子丹主演『葉問3』が製作されるようです!!まずは以下の記事をご覧下さい↓

http://ent.qq.com/a/20120404/000180.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120405-00000021-rcdc-ent

どうですかぁ!?導演は葉偉信!主演にして葉問役はドニー兄貴(当たり前♪)!さらに何と撮影は3D方式!これだけでもドニー兄貴信者にとって感涙物なのに、今回の『葉問3』の物語は葉問が李振藩こと李小龍少年を弟子に迎えた後、その師弟2人の修行シーンがメインとなる!!
そうなんです!あの『イップ・マン/葉問』のラストで、それは小生意気そうな(笑)李小龍少年が「ねえ?弟子になりたいんだけど、幾ら払えばいいの!?」とドニー葉問の許を訪れ、その怖い物知らずの少年をドニー葉問が「ハッハハ!大きくなったらまたおいで!」と苦笑交じりに応じた、あの素晴らしく感動的なラストシーンの“その後の師弟の物語”がいよいよ観られるんですねー!!いや~これは今から本当に楽しみです♪
果たして初老となるドニー葉問のメイクは?肝心の李小龍青年は一体誰が演じるのか?そしてその師弟が挑む詠春拳の修行の果てに2人が到達する映画の結末とは!?さあ、全世界が注目する“正宗詠春宗師電影”『葉問3』、いよいよです!!
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倉田保昭主演最新作『レッド・ティアーズ』公開直前イベント速報!

2012-04-06 08:34:12 | その他
さて、昨日は倉田保昭主演最新作『レッド・ティアーズ』公開直前イベントにゲスト参戦して来ました!
会場もギッシリと満員状態の中(来場下さった皆さん、ありがとうございます!)、東映さんから9月に『武闘拳/猛虎激殺!』、『ファイナル・ファイト/最後の一撃』、『イエロー・ドラゴン』の3本の倉田さん主演作品がDVDリリースされるというビッグニュースと共にまずは第1部として倉田さん、江戸木純さん、私の3人のトークがスタート。トークでは上記の3本の「今だから話せる!」的なエピソードが倉田さんと江戸木さんの口から次々と語られていきましたし、私も『麒麟掌』や『七福星』に関するエピソードを倉田さんとご一緒に熱く語らせて頂きました。
その後イベントは倉田さんと第2部や第3部のゲストである加藤夏希ちゃん(本当に美しい方でした♪)、坂本浩一監督(控え室でジェフ・ウィンスコットやスコット・アドキンスの話で盛り上がりました!)、辻本貴則監督(これまた控え室でお聞きした『ハードリベンジ・ミリー』のお話楽しかった!)という豪華なゲストの皆さんが『レッド・ティアーズ』の撮影エピソードを中心にこれまた熱く熱く語って下さっていました。
そして第3部の開始直前にビッグサプライズが!何とあの『猛虎下山』(73)などで倉田さんと共演している染野行雄さんが倉田さんの「映画出演100本記念」のお祝いの花束を手に壇上に登場!この染野さんの花束贈呈には倉田さんも驚きつつも本当に嬉しそうでしたね。
という感じで、改めましてイベントにご来場下さった多くの皆様、本当にありがとうございました!そして“和製ドラゴン”倉田保昭“映画出演100本記念作品”『レッド・ティアーズ』、いよいよ明日から「シネマート新宿」を皮切りにロードショー公開です!!
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特設サイト「黄金のクンフー&アクション」で、ジャッキーvsベニー・ユキーデ“激闘2連戦”更新!

2012-04-05 15:09:53 | その他
さてさて、龍熱が「IMAGICA BS(洋画★シネフィル・イマジカ改め)」さんの特設サイト「黄金のクンフー&アクション」にて連載しておりますコラムの第7回が「“史上最強の敵”との2大決闘!ジャッキー・チェンvsベニー・ユキーデ!!」と題し、新たに更新となっております。
こちらが更新された同ページへの直リンです→http://www.imagica-bs.com/kunfu/keyword/index.html
今回のコラムではジャッキー主演作品である『バトルクリーク・ブロー』(80)、『キャノン・ボール』(81)、『スパルタンX』(84)、そして『サイクロンZ』(88)を熱く熱く語りまくっているんですが、そんな中でも“天皇巨星”ジミー・ウォングの某授賞式ステージ上での大暴れ(?)や、“リングの怪鳥”ベニー・ユキーデのプロフィールなど色々と盛り込んでおりますので、是非ご覧になってみて下さい。それにしても今回改めて『スパルタンX』と『サイクロンZ』のジャッキーvsユキーデの激闘2連戦をジックリと観直してみたんですが、いや~本当にこの2人の闘いは“マッハの闘い”の名に相応しい圧倒的にハイレベルのクンフー・ファイトですねー!
出来る事なら、現在のジャッキーとユキーデには“宿命のラバーマッチ”として是非とも三度拳を合わせて欲しいですね♪
と言うわけで「黄金のクンフー&アクション」、第7回「“史上最強の敵”との2大決闘!ジャッキー・チェンvsベニー・ユキーデ!!」是非是非よろしくお願いします!!
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熱風!韓国LEGENDS(54)  彭長貴が証言する“韓国パワーハウス”王虎最古のインタビュー!

2012-04-02 12:32:10 | 熱風!韓国LEGENDS
さて、「熱風!韓国LEGENDS」第54回は、1970年代中盤の「嘉禾電影」誌に掲載された卡薩伐こと王虎の会見記事を紹介したいと思います。
恐らくこの卡薩伐の会見記事は香港映画雑誌関連では卡薩伐の最古の会見記事だと思いますが、この記事自体は王虎が黄楓導演作品『四大門派』(77)、あるいは洪金寶導演作品『少林寺怒りの鉄拳』(78)に出演するために韓国から香港を訪れていた時期に取材&掲載された物と思われます。
で、その「以手当{金追}的、卡薩諾伐」なる記事の中では、スキンヘッドの王虎がカメラに向かって少林武僧“降龍”として気迫漲るポーズで構える写真&野外で上半身裸の卡薩伐と權永文が何度もファイティング・ポーズを取る写真群と共に、卜千軍主演『北地虎(韓国公開題名『一代英雄』)』(76)などの導演で韓国華僑の彭長貴が中国語が話せない卡薩伐に代わって様々な貴重な証言を行っています。その彭長貴導演曰く「『四大門派』は韓国で撮影されたんだが、その際に黄楓導演によって発掘されたのがテコンドーと合気道(恐らくはハプキドー)双方5段の卡薩伐なんだ。卡薩伐はシャイで謙虚、そして異常なほど礼儀正しい男だね。卡薩伐は子供の頃に父親とチベットから韓国に逃げていって韓国で育ったチベット人だよ(ここ超重要!)。韓国には“肉破”という功夫があって、卡薩伐の両手にはピンポン玉のような瘤が出来ているけど、これはその“肉破”が釘を木の板に打ち付ける際に手を使って行ったりするからなんだよ!」
『四大門派』には方丈を守る武僧役で“降龍”ともう1人、“伏虎”という武僧が出演していますが、この“伏虎”を演じた韓国キッカーの權永文も彭長貴導演が連れて来て黄楓導演に推薦(ここ重要!)したそうです。そしてこの卡薩伐の会見記事は「まだ韓国では主演作品の少ない卡薩伐だが、国語片を撮るために韓国から千里の道程を越えて香港に来た事はまさしく卡薩伐にとって勇気のいる事で、卡薩伐曰く「これは僕の新しい人生だ!」」の一言で記事は締めくくられています。

ここで、彭長貴導演が証言する「卡薩伐は子供の頃に父親とチベットから韓国に逃げていって韓国で育ったチベット人だよ」の部分は、王虎こと卡薩伐の経歴において大変重要かつ貴重な証言ですので、以下に記事の原文も採録しておきます。

「他自小便随着父親由西蔵逃亡到韓国去。他是在韓国長大的西蔵青年!」

上記の記事が掲載された同時期の「嘉禾電影」では、他にも『少林寺怒りの鉄拳』で卡薩伐をカメオ出演させた導演の洪金寶と再び彭長貴が共に卡薩伐について色々と語っている「卡薩伐、不誇耀武功」なる記事も掲載されていて、こちらも手元に記事がありますので、改めて機会を見て取り上げてみたいと思っています。
近年では現地の韓国でも卡薩伐こと王虎のインタビュー記事は何度も取り上げられていますが、この“王虎は西蔵出身”の部分に関しては王虎本人でさえ全く触れていません。もしかしたら王虎本人にとっても、この“西蔵出身”の部分に関してはタブーと言うか、今ではもう触れて欲しくない事柄なのかも知れませんね。ただそうは言いながらも、この“王虎西蔵出身”の真実については、あの『少林寺怒りの鉄拳』韓国バージョンのみに収録されている可能性が高い王虎の“未公開アクション・シーン”と共に何時か王虎本人に確認出来る機会を待ちたいと思います。
と言うわけで、韓国クンフー映画の知られざる真実と未知の映像を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!
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