goo blog サービス終了のお知らせ 

パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

アンズ入りライ麦パン

2010-07-25 15:48:32 | パン
ライ麦パンの中に杏やイチジクを入れた。作り方はドライフルーツをライ麦パンの生地で包むだけ。

こんな感じ。



杏が熱で柔らかくなりジャムパンのようだ。







ライ麦粉   200g
水      200ml
青サフ    1g
ヨーグルト  5g

一晩放置

ウーヴリエ  100g
       300g
赤サフ    3g
塩      10g
にがり    10g
水      190ml

以上を混ぜてこねて一次発酵、分割、ベンチタイム、成形、
二次発酵

焼成 予熱300度 スチーム投入、230度12分、210度12分

特うたまろ + デュエリオ + にがり のイギリスパン

2010-07-17 06:58:29 | パン
先日、ライ麦パンににがりを入れたところかなりいい出来だったので、今度はにがりを入れてイギリスパンを焼いてみた。

パンを焼く時間をとるのも結構たいへんなので、どうせ作るならと2斤 + 1斤X2 =4斤分焼いた。もちろんこれだけの量をキッチンエイドで一度にこねると故障してしまうので餅つき機を使ってこねた。それに、ソフト系のパンに関してはキッチンエイドよりはるかに餅つき機でのできがいい。

デュエリオを1/5程度配合することにより味もよく、窯のびもよく、細かいきめのいいパンが焼けた。

にがり + デュエリオ + 特うたまろ + 餅つき機で最高のイギリスパン。

日伊同盟でイギリス征服か?



特うたまろ    930g
デュエリオ    190g

水        740ml
にがり      10g
塩        14g
砂糖       52g
全粉乳      20g

赤サフ      13g

バター      56g


2斤分は 330gX3 に分割
1斤分は 残りを2分割(約500g)し、チーズを入れてチーズパンに。

焼成 cold start 200度10分 180度 10分 160度 20分。

パンには「にがり」だ! 世界初?理論

2010-07-12 22:48:22 | パン
夏になると発酵がすすむせいもあって生地がだれてくる。ライ麦はグルテンを形成しないため特にだれやすい。タンパク質の結合を強くすればいいのだが、どうしようかと思っていたときに目に付いたのが豆腐。

豆腐には「にがり」が入っていて、ご存知「にがり」の主成分は塩化マグネシウム。塩化マグネシウムは2価の陽イオンで2つの陰イオン同士を結合する。豆腐の中に豊富に含まれるタンパクの主成分であるアミノ酸、グルタミンは陰性に荷電しているため2価の陽イオンを添加すると次々と結合して大きなかたまりになり凝固する。これがナトリウムのように1価のイオンだと一つずつしか結合しないために大きな塊にならない。

で、ここがポイント。グルテンの中には豆腐と同じようにグルタミンが豊富に含まれている。よって塩化マグネシウムを加えると豆腐と同様にタンパク質(その主成分であるアミノ酸)が結合してかなり「こし」が強くなるはず。さらにマグネシウムは様々な酵素の働きに必要な微量元素であるので添加することにより熟成が促され風味も良くなるはず。

ライ麦パンで試してみたがいつもだとこの季節にはだれてしまうのだが、結構、いい感じにできた。よくパンにはミネラルウォーターを加えるといい、塩を増やすのも同じように見えるかもしれないが、ミネラルウォーターを加えるのと全然違う、というのは塩は1価のナトリウムがほとんどの成分なのに対し、ミネラルウォーターにはマグネシウムやカルシウムなどの2価イオンが豊富に含まれているからなんだろう。

荒削りな理論だが、ちょっと調べた限りでは「パン作りにおいて「にがり入り食塩」を加えているレシピはあっても詳細なマグネシウム添加の理論を言ってる人や論文は世界でもないようだ。う~む、栄養学の分野で世界的に著名なそれなりの雑誌に投稿できるかな。ブログで発表するのはもったいないぐらいかな。研究所に勤務していないのでだめかな。整形外科医辞めてどっかの栄養学教室でパン作り理論の作成を生業とするか、、、などと妄想はふくらむが、面倒くさいのでいいや。

でも、後にしたり顔でこの理論を自分が考えたように唱える人や特許をとる人が出たら悔しいので言っておこう。

「パン作りでマグネシウム添加の理論を唱えたのはこのブログが世界初です」(笑)。



ライ麦 200g
水   200ml
ヨーグルト 5g
青サフ   1g

半日ほど放置。

以上に

ブルーメ(鳥越製粉)  300g
ウーヴリエ       100g
水           170ml
にがり         20g
塩           10g
赤サフ         3g

加えて1次発酵、100g分割、ベンチタイム、成形。

300度予熱 スチーム投入 230度12分。 200度約12分。

ウーヴリエでおやき

2010-07-05 19:00:55 | パン
テレビのケンミンショーで紹介されたおやきの店が立川と大宮駅にあり、野菜ミックスおやきを購入して食べたことがあった。中身はしょうゆ、みりん、砂糖、塩で味付けした肉なしの野菜炒めで、皮は多分、ハード系のパン生地がベースで油で軽く焼いた後、オーブンで焼成しているようだった。おいしいのだが、結構な値段がした。180円だったかな。

長野出身の方から家庭で作るおやきは前の日の残りとかで作る、という話を聞いたので野菜炒めをわざとちょっと多めに作り、あまらせておやきを焼いてみた。以前、フランスパンの生地を取っておいて作ったことがあったが、今回は最初からおやきを焼くことを前提に生地を作った。

2次発酵はしないので普通のパンより簡単で早い。おかずが余った時など生地を作っておやきにするとよいかもしれない。また、冷凍できるので一度にたくさん作って保存しておくと早く、安く弁当ができる。(以下の分量だと小麦粉400gなので小麦粉の値段が1kg200円とすると80円。それで12個できるので中身、光熱費を考えても1個10~20円程度で出来てしまう。)



12個分

ガスオーブンを使ったのでこの量でキッチネイドを使いましたが、SOB-14使用の場合は半分の量で手ごねよいと思います。こねるのも結構いい加減でいいようです。

ウーヴリエ(中力粉)  400g
水           260ml
塩           8g
砂糖          10g
赤サフ         7g

キッチンエイドでこねた後、発酵。30~1時間で2倍程度に膨らんだら12分割(50~60g)し、うすくのばして饅頭のように中身を包む。
中身は野菜炒め、切り干し大根、あんこの他、チーズなど。中身の汁は良く切っておく。
生地がやわらかいので打ち粉は多めに。包んだら生地が中身の汁を吸う前にすぐ油で両面を焦げ目が軽くつくぐらいに焼き、その後、200度予熱したオーブンに投入。180度10分。160度5~8分で焼成。

クランペット

2010-07-04 07:03:27 | パン
昨日の朝、早起きしてクランペットを作った。こういう朝焼きのパンは時間的に余裕がないとできないので本当に久しぶりだ。

この季節、発酵が早くて朝の室温でも1時間かかるか、かからないかであっという間に発酵してしまう。夏向きの朝食パンだと思う。



特 うたまろ   120g
薄力粉      60g
水        230ml
全粉乳      10g
塩        3g
砂糖       6g
卵        大1
赤サフ      3g

まぜて1時間放置、スキレットとセルクルで焼成(こちらを参照のこと)。



ベーキングパウダーを入れたらナンが固くなってしまった

2010-07-03 06:09:38 | パン
結構ふかふかにおいしくできるし今の自分のナンのレシピにはそれほど不満はないのだが、お店で食べるようなあのふつふつとした泡(?)がうまくできないことが多い。以前、スモーカーグリルで焼成したときは低い温度でもできたので温度だけの問題ではなさそうだ。

ネットで検索するとナンのレシピとしてベーキングパウダーを使用しているレシピが多いようなので試しにベーキングパウダーを少々加えた。確かに膨らみはよいが、固くなってしまった。もっとも朝仕込んで冷蔵庫で発酵、夕方に焼成したのでそれもあるかもしれない。



以前のレシピにベーキングパウダー小1加えました。

Avalon (1CW) でイギリスパン

2010-06-24 06:44:36 | パン
日本製粉のAvalonという粉を用いていつものイギリスパンを焼成した。まあまあのできだが、窯のびはもう少しほしいところだった。

ところでこの強力粉、Avalonという名前がついているが、中身はカナダ産強力粉1CWのようだ。
Avalonとはアーサー王の遺体が眠る聖なる島の名前だ。墓場というとなんとなくいい感じがしなかったが、カナダにAvalon半島という風光明媚な所があるらしいのでこれから名前を取ったのかもしれない。



全粉乳をきらしてしまったので牛乳を一部加えた。窯のびが悪かったのもこれのせいかもしれない。

配合

アヴァロン    500g
水        290ml
牛乳       40g
塩        7.5g
砂糖       28g
全粉乳      6g
赤サフ      7g

ナン

2010-06-14 05:57:48 | パン

先日、妻の恩師がアメリカから遊びに来た。中国での招待講演の道すがら日本に立ち寄ってくれたのだった。わざわざ日本まで会いに来てくれた彼女に本当の日本食をご馳走しようと割烹にご招待した。彼女はいわゆる割烹会席料理は初めてだったようで鉄板焼き、寿司などアメリカの代表的な日本料理と違う彩りなどの繊細さに興味を示していた。子供たちにはお子様ランチをオーダーしたのだが、こちらにも興味を示していた。そこにはお子様ランチにつきもののスパゲッティーとハンバーグがあって子供たちは喜んで食べていたのだが、それを見て、自分の姪も子供でスパゲッティーが好きだ、どこも同じだね、どの子供は生まれついてのイタリア人なんだね、と言っていた。こちらもつられてハンバーグも好きだからドイツ人かアメリカ人かもね、と言った。

 

後からふと思ったことだが、日本の子供はカレーも好きなのでインド人的要素が入るのかもしれない。もっともインドのカレーと日本のカレーは違うが、、、、

 

日本のインド料理店ではナンがよく出てくるが、これはインドカレーだけでなく日本カレーにもよくあうと思う。冬はシチューの季節なら夏はカレーの季節、よってこれからはナンの季節だ。また、本当に暑い季節になってしまうとパンの発酵が進みすぎるのでいわゆるflat bread じゃないとうまく焼成できなくなってしまう。そういった点でもナンはこれからの季節にぴったりのパンであると言える。でも、焼成は高温で一気に行うため、作る側としてはつらいものがある。自分のナンはインド料理店のものと比べても遜色ないできと思っているし、家族も喜んで食べてくれているが、この苦労、わかってるかな?

 

 

本当はオイル抜きで捏ねてグルテンを出してからオイルを加えると良いが、今回は面倒で初めから全てを混ぜて捏ねた。あと300度にあがってそれほど時間をおかず焼成したのでピザストーンがきちんと温まらず予熱が十分でなかった。その2つの理由で少々、滑らかさが失われ、膨らみが悪くなってしまった。




強力粉 1CW    150g
薄力粉         150g

水            190ml
全粉乳          60g
ヨーグルト        10g
塩              3g
砂糖            15g
赤サフ            5g
オリーブオイル     15g

全てをキッチンエイドの中へ
こねた後1次発酵
分割 70~90g 
手で成形後、ピザストーンを入れたオーブンで300度予熱とし、
やけどに気をつけながらピザストーン上にナンを置いて焼成。


チョコレート・クリーム

2010-06-13 06:54:13 | パン
看護学校の講師を始めてこの2ヶ月、講義の準備などで忙しくてブログを更新する間もなかった。講義もひと段落してあとは試験(たぶん再試験も)とレポートの採点・評価だけとなり、少し気持ちの上でも余裕が出てきた。そこでちょっとブログ更新。

看護学校での講義は自分の知識の整理が出来ていい機会に恵まれたと思っているが、それ以上にいいというか興味深い経験だったのが、「ゆとり世代」の学生に接することができたこと。講義に臨むに当たって他の講師の先生から事前に「ゆとり世代に衝撃をうけるよ」と聞いていたが、看護学校は「職業訓練校」だし、目的をもって入学している以上、それほどひどくはないだろうと思っていた。しかし、その考えが甘かったのを思い知らされた。

実は「ゆとり世代」用に講義の内容やスライドの一部をインターネットで公開している。これでも十分に親切すぎると思っているのだが、それでも「パソコン立ち上げて見るのは面倒だから印刷したものをください」と言ってきた学生がいたのには驚いた。もちろん断った。ここをどこだと思っている。小学校じゃないぞ。小学生だってそんなこと言わない、と思う、多分。。。だからちゃんと自分で勉強してくれ。

ミニテストで毎回高得点をとる優秀な学生はいる。しかし、そのような学生は一部で重要な事項をくりかえしミニテストで出題しても何回も間違ったり、評価に直結するよと言ったのにもかかわらずレポートの期日を守らない学生があまりにも多い。ひどいのになると提出しないで知らん顔をきめている学生もいる。何で期日までに出さない?と聞くと提出期限日にたまたま風邪をひいて休んでしまって忘れました、といいわけ。それじゃ世の中通用しないよ。ほとほとあきれてしまった。

推薦とかAOなどで高校入学、看護学校入学と無試験に近い状態で生きてきた学生に成績の悪い者やだらしない者が多いらしいというのを学校で聞いた。試験の洗礼を浴びてこなかったためか、勉強の仕方そのものがわからないか、人生ちょろいものとなめてかかっているのだろうか? 

当初、どうせ国家試験となれば皆、勉強するのだからと甘い態度にしようと思ったが、あまりにもひどいので試験でどんどん落として再試験、再レポート提出は当たり前、それで根性をたたきなおして勉強してもらおうと仏から鬼に方針転換。が、ここで教務の先生から「きつくすると出来ない学生が萎縮して落ち込んだりするのでほどほどにしていただいた方が、、」と言われてしまった。そういえば、うちの病院でも半年たらずでやめてしまった新卒看護師がいたし、学生実習でも病院の指導看護師が学校からあまり厳しく指導しないでください、といわれていたことを思い出した。およそ看護学校、医学校なんてタイガーマスクの虎の穴みたいなもので、いったん入ったが最後、国家試験に合格して看護師、医師になれなきゃ「死」が待っているところだと思ってきた自分が間違っていたのか古い人間なのか? こんな芯からゆとり、ナイーブでやわな医療者ばかりで日本の医療の未来いや、日本そのものは大丈夫なんだろうか?

教務から厳しくしすぎないでと言われたが、国家試験受験とか看護師になってから泣かないようにやっぱりある程度は厳しくしよう。学校だって国家試験合格率が低いと困るだろう。でも、厳しい鬼軍曹はゆとり学生が萎縮してしまうため、今年でくびになるかもしれない。それならそれで、まあ、いいや。

人に厳しく、自分に甘くは世の常、ということでチョコクリーム(ガナッシュ)を作った。ウォータージャケット付きのキッチンエイドだと熱いクリームでチョコレートを溶かした後でもすぐ冷却しながらホイップできるのであっという間に完成する。実に便利だ。パンに塗ると最高だ。甘いものを食べながら試験問題を考えるといい問題が出来るかもしれない。鬼がチョコ食べている姿は滑稽だが、、、

チョコレートは大東カカオのスーペリオール・エカトゥールを使用。
ヴァローナが高級クーベルチュールの代名詞、と聞いたので以前にヴァローナ・アラグアニを使って作ったことがあったが、大東カカオの方がマイルドで好みだ。



クーベルチュールチョコレート 80~100g程度
クリーム 脂肪分 42% 200ml

沸騰させずに温めたクリームでチョコレートを溶かす。
あら熱を取った後、冷却しながらそれをホイップ。
 



2次発酵過多

2010-04-12 06:06:37 | パン
久しぶりに焼いたイギリスパン。でも、子供の宿題をみていたためつい忘れて2次発酵させすぎてしまった。20代までは同時に2つのことを進行しても意外と2つともうまくいったのだが、今はもうダメだ。マルチタスクからシングルタスクへグレードダウン。年のせいだろう。一事が万事。気をつけなければ。




配合

デュエリオ   250g
アヴァロン
(強力粉)   250g

水       350ml
塩       7.5g
砂糖      28g
イースト    7.5g
全粉乳     10g

ノントランスファット
ショートニング 30g