パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

インド風ビーフ+豆カレー

2007-10-31 23:12:00 | 料理
牛スジ肉を2日間煮込んでとったブイヨンからインド風豆カレーを作ってみた。
こつをつかんだため適当に作っても20年前カルカッタで食べた味が少し再現できるようになってきた。




レシピ、、、というほどのものではないですが、、、

1.ダッチオーブンに油とスパイス類を入れて火にかける。
 使用するスパイスはその時の気分で変わりますが、にんにく、しょうが、
 ベイリーフ、カレーリーフ、クミン、白、黒こしょう、オールスパイス、
 マスタードシード、カルダモン、コリアンダー、シナモン、ナツメグ、
 ターメリック、チリ、など。

辛いのはそれほど好きではないのでチリは夏以外、最後に味付けに入れる程度です。ターメリックも入れないことが多いと思う。

量は大体、下の写真ぐらい。


2.香りがたったら塩でもんだ肉をその油でいため、ラム酒でフランベ。
 (ブランデーを使ってもいいと思うのですが、牛肉にはラムの方があっている
  気がします)

3.炒めている間、野菜類(玉ねぎ、長ネギの青いところ、にんじん、セロリ)
 などを電子レンジにかけて温める。

4.電子レンジで炒めた野菜を2.のなべに入れ、さらに香がでるように炒める。

5.水(できれば硬水のミネラルウオーター)とトマト缶、野菜ジュースを加え
 煮る。あくは最初、少しだけ取るが完全には取り去らない。

6.煮た後、肉を取り出し、5.をこしてスープを作る。

7.そのスープに取り出した肉を戻し、野菜類(ここでは豆)を入れ、ヨーグルト、
 カシューナッツペーストを入れて一煮たてさせた後、ガラムマサラ、塩で
 味付けをして出来上がり。

2色のワインベースのカクテル、~の夕焼けカクテル

2007-10-28 07:19:02 | 
液体の比重の差を利用して二色を出しています。飲みながら少しずつ混ざっていき、味が変わるのがとても面白いカクテルです。
赤ワインやロゼワインを使って赤い色を出して一緒に使う飲料によって「~の夕焼け」とか言って人に飲ませていました。
飲み会でも赤ワインとジンジャーエールがあれば簡単にできて「カナディアンロッキーに落ちる夕焼け」ってカクテルだよ、とか適当に思いついた名前をつけて戯言を言ってました。



レシピ

下に注ぐ飲料は糖度が高ければ2層になります。

ここでは

1.ソーダ水200mlにモナンももシロップ大1、シークワーサージュースを加えよく混ぜる。

2.赤ワイン適量を上からゆっくり2層になるようにそそぐ。

シークワーサーを使っているので東シナ海の夕焼け?(輸入だけど)桃シロップなので夕焼けの風林火山(意味不明)?

赤ワインの比重にもよりますが、糖度をうまく調節するとグラデーションがばっちり出て「夕焼け」の感じになります。
昔よくやったのは下の飲料にジンジャーエールを使い、赤ワインはピア・ドールを使うこと。

缶詰のシロップをつかったり、ジュースを使ったりしてもできますが、シロップを使うのに比べ、低糖度なのである程度量をいれないとうまくできません。


直火エスプレッソマシン・モカの思い出

2007-10-27 08:25:00 | 珈琲
今から四半世紀前のこと、両親と7人の兄弟姉妹、総勢10名で大学入学のお祝いに広尾か麻布のイタリア料理店に連れて行ってもらった。兄弟姉妹が多かったせいか、レストランなんかで皆で外食した記憶がほとんどない。「本格的な洋食」を食べにいきたいが、フレンチでは予算的に皆で行くのは大変なのでイタリアンで、という親の発想だったんだろう。その当時、世はまだバブルではなかった。
これは家族で行った「楽しい外食」の数少ない思い出である。

うなぎの寝床のような店で他にお客さんはいたと思うが、なにせ8人の子供連れ、うるさかっただろうと思う。
そんな私たちでもシェフは温かく迎えてくれて、出される料理はどれもこれまで食べたことのないような料理だった。料理の詳細は忘れてしまったが、スパゲッティはスパゲティというくらい自分の知っているスパゲッティとは違っていた。

18だからもう酒もいいだろう、と言われて飲ませてもらった酒は真紅で、グラスの中でソーダで薄められ、黄金の泡が浮かんだレモンのふちに接してはじけていた。カンパリソーダです、と給仕の方が言っていた。4歳の一番末の妹とその上の6歳の妹はオーダー外に出していただいたスパゲティを服を汚しながら、あらそって食べていた。みなその様を見て両親も他の兄弟も赤ん坊みたいだね、と言って笑っていた。よそ行きの服だったと思うが、汚しても両親は怒ってはいなかった。皆、笑いながら楽しく食事をしていた。

食後に出されたコーヒーは細かい泡が浮いていた。これはコーヒー? 苦かったが、コクがあっておいしかった。エスプレッソですよ、とシェフの方が教えてくれた。横では末の妹2人がデザートを皿を舐めんばかりの勢いで食べていた。その様を見て皆、笑っていた。
つられてか、エスプレッソのおかわりをしてしまった。よく苦いの飲めるね、今度は自分が他の兄弟に笑われた。

皆、帰宅までの時間を惜しむように笑いながら、微笑みながら過ごしていた。カンパリソーダのせいか以前見たイタリア映画の一シーンの中に飛び込んだような感覚があった。

末の妹だったか、「また、皆で来たいね」と店を出る時に言った。

くらっとして我にかえった。

「そう、来たいね」口々に皆、言っていたが、上の兄弟になればなるほど義理で言っている感じだった。自分も含めて、ただ、自分はもう一度来たいな、と店を出た後で本当に思った。

人それぞれ大人になったことを実感する瞬間ってあるんだろうけど、自分にはあのイタリアンレストランで過ごした時間がそうだった。そしてそれは滅多になかった外食の楽しい思い出とともに子供時代最後のいい思い出となった。カンパリソーダとエスプレッソ。今は特別な飲み物ではなくなってしまったが、たまに飲みながら、ふとあの時の夢のような瞬間を思い出す。

その1週間後、早朝、1人暮らしをするために自分は家を出た。朝は忙しいから、と言って誰も駅まで見送りには来てくれなかった。重い荷物を抱えて電車に乗った瞬間、自分はもうあの家の人間ではなくなってしまったんだと思ったら泣きそうになった。

1人暮らしを始めて、小遣いをためてカンパリとモカエキスプレスを購入した。それぞれ3000円と5000円。買うのには決心が必要だった。カンパリの味は再現できたが、モカではあのエスプレッソの味が出せない。泡もなければ苦いだけのまずいコーヒーだった。舌もしびれた。マシンを使わないとあの味を出せない、そしてそのマシンは業務用で数百万する、だから店でしか飲めない、と知ったのはその後しばらくたってからだった。あきらめてモカでエスプレッソを飲むのはやめてしまった。ようやく泡の出るエスプレッソを飲めるようになったのはそれから10年以上もたってから、デロンギBAR14を購入してからだった。

先日、1~2杯用のモカが2000円もしない値段で売っていたので衝動買いしてしまった。

自分でドリップ用にとミディアムローストで焙煎したエチオピアモカ イルガチョフG1で淹れてみた。挽きはドリップ程度。マシンで淹れた味とは違うが、香りがとてもよく、ミルクで薄めて飲むつもりだったが、そのまま飲んでしまった。焙煎度合いが浅いせいもあるとは思うが、マシンで淹れたのと比較して苦味も強くなくとてもおいしかった。

舌が変わったせいか、年をとったせいか、、、いや、たぶん、昔は豆の品質が悪かったのに違いない。カフェバッハの田口氏の書いた本だったと思うが、以前は豆はいい加減なものを売ってそれでよしとしていたコーヒー屋が多かった。ということが書いてあったように思う。通販が普及したおかげで個人でもいい豆が入手でき、自分で簡単に焙煎できておいしいコーヒーが飲める。いい時代になった。

これからもマシンで淹れるエスプレッソを飲みながら、あの楽しかった子供時代の思い出を、そしてモカで淹れる時は苦いことも楽しこともあった学生時代の思い出を大切にしていこう。



レシピ

1.モカの下の部分に水を入れる。この時、安全弁より上に水位がこないように。
2.中程度の焙煎で中挽きしたエチオピアモカ イルガチョフG1をコーヒー入れのすれすれまで詰めてかるくタンピング。細挽きにすると圧力が低いので水が上がってこないか、あがってきても微粉が混じってまずいコーヒーとなる。
3.火にかけ、コーヒーがあがってくるのを待つ。あがってきたらすぐカップに移せるようにつきっきりで。
4.あらかじめ保温していたカップに移す。

メモリ2Gへ

2007-10-26 23:48:05 | Weblog
今、メインで使っているパソコンは某ショップの2年前のBTOモデル。CPUはPen4 3.0GHz。メモリはPC3200で次第に品薄になってきている。RAWファイルをいじったりするのに時間がかかってストレスだったし、いい機会だからRAMを512MBから2Gまでアップした。

パソコンの中身をいじるのは久しぶり、というか所謂PCの中身をいじるのは初めてかもしれない。

10年ほど前、マックを使っていたときは中をあけてハードディスクを換装したり、NuBusボード(知ってます?)やPCIボードを装着したりSIMMやDIMMを増設したりしていてそれ自体が楽しかったりしたのだが、Windowsに宗旨変えしてからは面倒くさくなってしまっていた。WindowsPCはマックと違ってBIOSをいじらなくてはいけないかな?と思っていたことも理由のひとつ。

しかし、思ったよりも簡単でRAMを増設するだけなら面倒な設定はいらなかった。
DIMMもマックで接触がきつくて四苦八苦した経験から気が重くなっていたのだが、別段問題なくスムースに入った。最後にDIMMを増設したのは10年前、20世紀だから進歩だってしているだろう。初めて見たこのPCのメインボードの基盤も昔のたぶん単層かせいぜい2~3層で簡素だったものと比べ、今は何層ぐらいになっているのだろう、テクノロジーの進歩というのは凄い。。。。
と驚いたり感慨にふけっていると言うことは自分がそれだけ年老いたことなんだろうか?

グランプレステージでパネトーネ食パン

2007-10-25 07:16:43 | パン
グランプレステージでパネトーネ食パンを作ってみた。
レシピはママパンのページ(アフィリでないので安心してクリックしてください笑)

焼きリンゴのあまりや干しブドウ、オレンジピール総計200gぐらい入れたら釜伸びが悪くなった。でも、おいしい。
前回グラニュー糖で作った時は甘すぎたので今回はきび砂糖で。




ノースランドでイギリスパン

2007-10-24 07:29:47 | パン
前回、ノースランドを使った天然酵母クランペットはノースランドのタンパク含有量のせいもあってゆるゆるの生地になってしまって失敗。

ノースランドの袋にはイギリスパンに最適ですなんて書いてあったので、早速イギリスパンを作ってみた。

釜伸びやもちもち度はスーパーキングなどの最強力粉に比べれば今ひとつの感があるが、ふわふわのパンができた。これはこれでとてもいい。

が、、
以前も書いたようにタンパク量は中力粉~薄力粉程度なので扱いにくく、単体では他の使い方が思いつかない。強力粉とブレンドしてハード~セミハード系のパンとかどうだろうか?




レシピブログのバナーをつけてしまったので一応、レシピを

ノースランド 400g
イースト 7g
塩  7g
砂糖 20g
無塩バター 30g
水 260ml

SOB-14で焼きりんご~りんごが赤くなると。。。。。。

2007-10-23 06:58:13 | サンヨーSOB-14 チャレンジシリーズ
久々のSOB-14ネタです。(写真、ピンボケですみません)

おいしい紅玉の季節になってきたので最近、焼きリンゴをよくする。この時にガスオーブンを使うと大量にできていいのだろうけど、そんな焼きリンゴばっかり食べているわけにはいかないし、結構、はねてこびり付いたりするのでガスオーブンよりも手軽にできて汚してもいい(笑)SOB-14は重宝する。食事の際、オーブンに入れておくと丁度食後にできていい。
あまった焼きリンゴはこの間みたいにパンに入れたりできる。

この紅玉。調理用と考えられているみたいだが、自分は生で食べることも時々ある。アメリカにいた時に食べていたリンゴに味が似ている。アメリカではみつが入っているりんごなんてほとんど売ってなくて、たまに売っているちょっと高めの「FUJI」が憧れでそれを意を決して買ってみつがごくたまに入っていた時など(といっても3年半で2回だけだった)喜びのあまり踊ってしまっていたが、日本に帰ってきてみつの入っているリンゴが珍しくなくなると逆にこういうリンゴが時々食べたくなる。もっとも紅玉は味と外見が似ているだけでアメリカで食べていたリンゴよりも若干甘いと思う。

「りんごが赤くなると、医者が青くなる」って諺がある。
本来の意味はりんごを食べると健康にいいよ、ってことなんだろうけど、こと整形外科医にとっては別の意味かもしれない。最近、忙しくなってきている。

このところ気温が低下してきたせいなのか、人の動きが鈍くなってきてか、皆さん、怪我をしやすくなってきた、あるいは日が短くなってきても感覚はまだ日が長いままのせいなのか交通事故が多くなってきた印象がある。

ご自愛のほどを。

レシピブログなんてものがあるので試しにやってみることにした。
気まぐれなんで面倒くさくなったらボタン付けはやめてしまうかもしれない(笑)。



レシピブログのバナーをつけてしまったのでレシピを

1.SOB-14を250度で予熱。

2.リンゴの芯を円錐状に上からくりぬき、十字に切り込みを入れておく。

3.そのくりぬいた所に蜂蜜、もしくはメープルシロップときび砂糖をそれぞれ小さじ1~2杯、あふれない程度に入れておく。

4.耐熱皿にのせ250度20~30分焼く。


レシピ・ホシノでクランペット、これって世界初??

2007-10-17 07:37:34 | パン
ホシノの種を使い切るためにクランペットを作った。

レシピは基本的に前回のを使った。
英語のページを見てもホシノをはじめとする天然酵母でクランペットを作っているページはなさそうなので天然酵母によるクランペットのレシピは世界初かも。。

強力粉 170g
全粉乳 10g
砂糖 4g
塩  3g
卵 1個
元種 15g
水 235ml

一晩、室温で発酵後、翌朝、通常通りに焼く。
前の晩から用意するので早起きしなくていい。

粉はノースランドというのを使ってみたが、ちょっとゆるくなりすぎてしまった。
このノースランド、普通にパンを作ってもゆるくなりやすいらしい。
調べてみると、一応、強力粉に分類されているが、たんぱく質は9.5%というから低すぎ。クーヘンという薄力粉が9.3%、江別製粉ハードブレッド用の中力粉が10.5%だからタンパク量からは、どう考えても強力粉ではない。

また、ホシノの生地もゆるくなりがちなのでここは1CWなどの高タンパク粉を使うべきであったかもしれない。

このノースランド、ゆるくなって成形が難しくなるが、前回のホシノ・ベニエに使ったらよかったかも。。。
なお、冷めて固くなってしまったベニエは霧吹きして150度オーブンで再加熱したらモチモチ感が復活した。

レシピ・ホシノでベニエ これって世界初レシピ??

2007-10-14 08:11:10 | パン
最近、風邪をひいたせいか体調が今ひとつ。
パンも朝早く起きられないのでしばらく作っていなかったが、おこしてしまったホシノの種を使わないわけにはいかないので、今日はベニエをホシノで作ってみた。

ベニエは以前にも書いたが、ニューオリーンズのカフェドモンドの四角いドーナッツ。以前、ニューオーリンズに行ったときに食べて感銘を受けた。スタンダードなレシピはエバミルクを使うのだが、エバミルクの缶なんて常備していないので自分独自のレシピで作っている。

今回はそのレシピを天然酵母向けにアレンジ。

水 225ml
ホシノ元種 35g
砂糖 40g
塩 2g
卵 1個
全粉乳(脱脂ではない) 40g
中力粉 450g
オリーブオイル 大2

ホームベーカリーでこねたあと一晩放置。
のばして四角、または三角に切って油で揚げるだけ。
天然酵母でベニエのレシピはなさそうなのでこのレシピはたぶん、世界初でしょう。
揚げたてのモチモチ感はイースト以上であったが、冷めたら少し固くなった。
揚げたてをすぐに食べるのならいざ知らず、冷めてもおいしいドーナツを目指すなら素直にイーストで揚げた方がいいかもしれません。世界初だったんですが、、、あるいは中力粉を薄力粉に換えるとか、、、

イーストの場合は7g
水を260mlにしています。
ホームベーカリーで60分発酵、2次発酵させず、のばして揚げてます。
前の晩から用意するのなら冷蔵庫の中で発酵させるといいようです。