パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

野沢菜スパゲッティ、野沢菜キムチ、野沢菜鍋

2012-11-25 19:09:27 | 料理
このところ忙しくてブログの更新が出来なかった。
今回も野沢菜の続き。

スパゲッティに入れてみたら結構おいしかったが、思いのほか結構たくさんいただいたので野沢菜漬けを作ることにした。
寒い気候でないと保存がきかないらしいので防腐に焼酎と酢を入れておいた。
野沢菜漬けだけだと飽きてしまうのでキムチにもしてみた。
ごま油をちょっとたらして食べるとかなりおいしい。



生の野沢菜を鶏だんご鍋にも入れてみた。
白菜よりずっとおいしかった。





野沢菜約1.5kg

70~80度のお湯4~5L
重曹 小さじ1
塩 大さじ 1/2

1)野沢菜を1~2日天日で乾燥させて水で良く洗った後、重曹、塩入のお湯でさっとゆがく
2)塩は約30~40g、砂糖10~水を良くきった後、焼酎で洗った漬物容器に野沢菜→塩→野沢菜→塩、時々キザミ昆布、唐辛子の順番で交互に入れて最後に

酢と焼酎それぞれ 50~100ml
出汁醬油     50~100ml

を振りかけて重石をして置く。

3)時々上と下を入れ替えて数日で食べごろ。すっぱくなる前に取り出して冷凍しておくと保存がきく。

※野沢菜キムチ

韓国唐辛子  大2~3
砂糖     大2~3
アミの塩辛  小1
きざみ長ネギ 適量
出汁醬油   小1
ヨーグルト  小1

以上をよく混ぜて漬け込んだ野沢菜にもみこむ。
数日、冷蔵庫で寝かせて完成


野沢菜の一夜干

2012-11-09 22:26:26 | 料理
知り合いから生の野沢菜をいただいた。
野沢菜というと漬物しか知らず、野沢菜漬けを作ったことが無かったのでいただく時に躊躇してしまったが、おしたしにするとおいしいので是非と言われてありがたくいただくことにした。

いただく時に一日干すとしゃきしゃきして甘みが出ておいしくなると言われたのでそのとおりやっておしたしにしてみたら、これが確かに甘い。これだけでご飯が何杯でもいけそうだ。

おしたし以外にオリーブオイルと塩コショウで食べてみたら塩で一層甘さが引き立って特に根元の部分が外は歯ごたえがありながら中がみずみずしくて上等なアスパラガスにも似た、いや、それ以上の旨味だ。大げさだがメインディッシュになりそうなぐらいのおいしさだった。



こんなおいしい野菜、長野以外では見ないし、しかも漬物だけでしか食べないのは何でだろう。



新聞紙の上に野沢菜を広げて一日陰干しをする。

洗って2リットル程度の水に塩と重曹小さじ半分程度を加え、さっとゆがく

塩コショウとオリーブオイルにカボスを絞っていただくもよし、昆布と出汁醤油でおひたしにするもよし。

出汁醤油は出汁をとったあとの鰹節と昆布に醤油とその4分の一程度のみりんを加えて一煮立ちさせて作る。

美を感じて成長するために必要なことは何だろう

2012-11-05 18:10:32 | 教育
ボランティアである講演会のお手伝いをすることになった。演台のそばに花を置きたいが予算が厳しいということなので華道をしている妻に相談したらちょうど発表会がその前にあるのでそれを少しアレンジして生けてくれると言われた。そこで写真を見せて皆に提案したが、立っている桐が大きすぎて邪魔、下の花だけだったらいいのに、といったようなことを口々に言われた。自分は華道とか美術的なことはよくわからないが、高く立っている桐が枯れた?ように見えてもそれがこの作品の中心であるぐらいはわかるし、冬を迎える季節に桐が天を向いていることに大きな意味があることと、桐だから縁起がいいことだろうということもわかる。

桐に意味があるし、それが主なので下の花だけだったら間抜けすぎる、それだったら飾るのをやめようと話したところ結局、予算も代案もないので飾ることになった。しかし、場の雰囲気で誰も納得していないらしいのは何となくわかった。

家に帰って妻にこのことを話したら驚きと嘆きそして少しの怒りがいりまじったような反応をした。桐が上方にのびていく、その構図の美しさ、のびやかさが重要であって下の花だけであると押し込まれて抑圧されてしまう感じになって良くないらしい。生け花の美しさとは自然がなす非対称の美しさなのでそれをわからずに下の花の色彩にのみ目を奪われるのは自然の美しさを感じなくなってしまった結果で、桐の上にのびていく自由さを理解できないのは心が狭く前に向かって生きていけない事の表れだろう、とさんざんな言いようだった。理解できない人たちの前で生けてもしょうがない、とも言われた。なんとかなだめて生けてもらうようにしたが、このことから色々なことを考えさせられた。

大人になると精神の自由さは失われ、自分の殻に閉じこもる方が心地よいため、前例を踏襲するようについついなってしまう。そして自然の非対称、奔放な美しさを感じる心は失われていき、型にはまった人工的なものを求めるようになるのかもしれない。講演会の準備で「前例がない」という言葉が度々聞かれたが、まさにこれだ。閉じた心で前例を求めるだけならば講演会で人の話を聴いても結局は自分の意見と同じような意見を求めるだけで講演会など開く意味があるのだろうか。

発展して成長するために、そして美を感じるためには心を素にして子供の頃に感じていた好奇心、冒険心を失わないようにしないといけないのではないだろうか。そういった心を失った社会には発展や進歩は期待できない。発展や進歩が人類に与えられた宿命ならこの世はそういった子供の心を失っていない人たちの物に違いない。





いつも通りのライ麦パンを焼成した。
二次発酵がやや不十分で膨らみは少し悪かった。




名古屋風手羽先

2012-11-02 07:06:22 | 料理
油で揚げない名古屋風手羽先を作った。

20年前、手羽先はかなり安かった。たしか、もも肉の1/3以下の値段だったように記憶している。当時、日本とアメリカでは手羽先に対する評価が違っていたようで1990年代半ばアメリカで手羽先の値段をみて意外に高いと感じた。まわりにいた在米の日本人も「アメリカって手羽先、意外と高いよね」と口々に言っていた。ところが、帰国したら日本でも手羽先の値段が相対的に上がっていたので驚いた。どうやら手羽先の価値が日本では90年代後半に上昇したようだ。

90年代後半といえば、阪神大震災、オウム事件に始まって企業倒産が相次いだ激動の時代だったからかもしれない。

あるいは高度経済成長期以降、歯の衛生が急によくなったり、バブル崩壊以降、喫煙率が下がって歯が丈夫になり骨付き肉が食べられるようになって需要が高まったからかもしれない。

また、あるいは不景気だったので相対的に安い食材の需要が高まったからかもしれない。

いずれにせよ日本において何らかの急激な社会構造の変化が90年代後半にあったのだろう。



作り方はこちら

オーブンを使うと手間が省ける上、油で揚げないのでカロリーも少なめにできる。