パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

Asahi Ginger Draft シャンディガフ? 酸味を加えてベルリーナ ヴァイセ?

2008-10-30 01:02:45 | 
先週、電車の中でアサヒ・ビールのGinger Draftという発泡酒の広告を見た。

ジンジャーとビールと言えばシャンディガフだ。シャンディガフはビアカクテルでビールをジンジャーエールで割ったものだった。20世紀もあと15年足らずで終わろうという雇用機会均等法という法律が施行されたか、その前夜だった世紀末の昔々、女性が飲むカクテルとして有名だった。そう、気の抜けたビールに甘みを足した男性から見たらどうしようもなく救いようのないカクテルだった。当時、そんなものを男性が飲むことは許されなかった時代だった。

ま、雇用機会均等法なんて今日びだれも口にしないぐらい当たり前になった時代で、今さら、軟派だ、硬派だ、なんていう時代でもないし、男性も弱くなったし、自分も酒が弱くなったことだし、酔狂にも購入して早速飲んでみた。1本130円だったかな。発泡酒とはいえ、その個性からか発泡酒を買う侘しさと言うのは全然ない。これはいいことだ。

でも、予想に反して昔のシャンディガフとは違った。辛口だし、何より泡立ちがいい。
1本飲んで、もう1本飲んだ。でも、飲むうちに何か物足りなくなって、丁度、傍らにあったシークワーサージュースを加えてみた。あらら、方向性がまた違った。ベルリーナ・ヴァイセというドイツの酸っぱい白ビールみたいになってしまった。そこでベルリーナ・ヴァイセのようにシロップを加えることにした。これまた丁度あったモナンのブルーベリーシロップを加えた。本当にベルリーナ・ヴァイセもどきだ。

ベルリーナ・ヴァイセを始めて飲んだのは有楽町のガード下にあったバーデンバーデンというドイツビアホールだ。当時、飲み友達だった1.5歳年上のドイツ好きの女性に教えてもらった。自分が18歳、彼女が19歳半からの知り合いで、彼女は若い頃の高樹沙耶をさらに美人にしたような女性だった(それに性格は高樹沙耶よりはるかにいいであろう)。お酒に関して色々教えてもらった。ジンを飲むようになったのは彼女の影響だ。しかし、一緒に飲みに行く以上の恋愛などにはついぞ発展しなかった。今思うと彼女が美人なだけにちょっと残念だ。お互い、ほぼ同時期に結婚したが、彼女は5歳近く年下の男性と結婚した。遠くはなれていることもあってここ7~8年は年賀状程度の付合いしかないが、それでも交流があるのは当時、恋愛感情などお互い持てなかったためかもしれない。シロップ抜きのベルリーナ・ヴァイセのように酸っぱい思い出のように傍から見ると見えるが、時間というシロップで美化されているのか、ずっと会っていないためか、あるいは酔ったためかGinger Draftのようにピリ辛で甘い思い出だ。そのように感じているうちに日中の疲れもあり、酔って寝てしまった。うたた寝すると風邪をひくよ、と娘に起こされ、引っ張られ、ベッドに入った。

後日、気になってシャンディガフを調べてみた。wikipediaには「イギリスではビールもしくはエールをレモネードで割ったもの。カリブではビールもしくはエールをジンジャーエール、ジンジャービアで、日本ではビールをジンジャーエールで割ったもの」とあった。本場のシャンディガフについては今まで知らなかった。それによるとAsahi Ginger Draftにシークワーサーを入れた勘や方向性はそれほど間違ってはいないのかもしれない。多分、自分の人生もそうだろう。



Ginger Draft で作るシャンディガフ

Ginger Draft       1本
シークワーサージュース 1オンス

お好みによりシロップを加えて

久々にキタノカオリでいつもの丸パン

2008-10-27 06:39:33 | パン
色々忙しいとパン焼きに割く時間もそれほど取れない。で、凝ったパンはなかなか焼けず、丸パンを焼くことが多くなる。

最近は手軽さから1CW (ワン シーダブリューと発音するらしい)を使っていたが、久々にキタノカオリで丸パンを作ってみた。 1CWと同じ吸水にしたが、生地がやや固い、心もち水分量を多くしても良かったかもしれない。焼きも少し甘かったかもしれない。



キタノカオリ 400g
塩   7g
グラニュー糖 20g
牛乳  150g
水   125ml
バター  10g
ショートニング 10g
赤サフ    7g

170度 7分 160度 7分焼成

Whole Wheat Loaf (Whole Wheat Sandwich Bread)

2008-10-21 22:01:45 | パン
Whole Wheat Loaf (Whole Wheat Sandwich Bread) 通称、全粒粉イギリスパン、山食を再び作った。デュエリオ入りもいいが、やっぱり全粒粉が入っていると味わいも深い。レシピは前の通り、論文を参考にして組み立てたもの。



当然、SOB-14で余った生地は丸パンに。1.5斤 + 2斤 + 丸パン4つ。



レシピはこちら、以前のブログで



ナン生地で pizza margarita ピッツァ マリゲリータ

2008-10-17 06:37:59 | パン
モッツァレラチーズが賞味期限間近で安く売っていたので生バジルとともにナン生地でpizza margarita ピッツァ マリゲリータ(二番目のり「リ」にアクセント)を作った。
本当のナポリピザは生地に牛乳など入れないのだが、ま、モッツァレラチーズも北海道産なのでそこはご愛嬌で。。。

チーズとバジルだけ、あっさりした味のピザなど子供たちは食べないと思ってベーコンその他たっぷりのアメリカンピザも作ったが、ピッツァ マリゲリータ、ほとんど食べられてしまった。





生地は以前のブログのレシピで
バジルは最後にのせて30秒ほど焼成。

肉まん

2008-10-14 06:47:40 | パン
夏が終わってコンビニで「中華まん」のノボリをよく見かけるようになってきた。見ていると食べたくなるのだが、相次ぐこのところの食品農薬、異物混入事件で食べるのを躊躇してしまう。作っているのはまず日本ではないだろうし。。。

ということで自分で作ってみた。南部で東洋人が少ないところにいたせいもあってアメリカにいた頃は手に入っても結構な値段だったので肉まんを時々手作りをしていた。日本に帰ってからは一度も作っていない。ということで作った。
皮のレシピは昔、本で見た小龍包のレシピをパンの一般的なレシピを参考に少しずつ改良してきたもの。ベーキングパウダーを加えることとパンよりやや低い吸水率 50%は中華まんの基本であるが、砂糖10% 牛乳 約3% 油脂5% としている。味が薄ければ酢醤油をつけながら食べればいいと思っているので肉あんの味付けはいつも適当だ。

中力粉がなかったので花象ブリアンスを使ってしまった。なんという贅沢!おフランスの香りがするかもしれない、これなんてヌーベル・シノワーズ?(笑)。





中力粉      300g
砂糖        30g
水        150g
全粉乳       10g
イースト      5g
ベーキングパウダー 5g

ショートニング   15g
ごま油       5g

油脂以外を混ぜて捏ね機へ、ある程度グルテンが出た後で油脂投入。
10等分し、10分ほどベンチタイム後、包む。
20~30分 2次発酵させ、蒸す。

肉あん

ひき肉、しいたけ、ねぎ、長ネギ、ごま油、コショウ、砂糖、醤油、酒、ウエイパーを適当に混ぜて作りました。

発酵生地でバゲット ~花象ブリアンスを使って~

2008-10-13 19:49:24 | パン
花象ブリアンスというフランス産の粉を入手したのでこれを使ってバゲットを作ってみた。前回の生地を少し残しておいたのでこれをパン種として入れた。実に原始的な作り方だ。

粉のせいか、クープが爆発するほどよく出たが、外皮がちょっとテカってしまった。蒸気注入の量が多すぎたせいだろう。でも、外はパリっ、中はモチモチに出来た。思った以上に扱いやすく、おいしくできる粉だ。



発酵種        150g
花象ブリアンス    320g
塩           6g
水          200ml

まぜて一次発酵 室温で半日 成形 二次発酵 30~40分
蒸気焼成 230度 10分 210度 15分

デュエリオ入りイギリスパンのレシピ

2008-10-09 05:32:26 | パン
久々にパン用セモリナ粉、デュエリオを入れてイギリスパン(イギリスではイギリスパンと言わないらしい)を作ってみた。デュエリオ100%だと吸水を72%ぐらいまであげないといけないらしく、難しそうだったので1CWに混ぜて吸水約68%でやってみた。今回はバターの代わりにノントランスファットショートニングを使用。膨らみは上々、ふわふわで香りもよく、味もとてもよかった。



デュエリオ         100g
カナダ100          300g
牛乳            150g
水             135ml
塩             6.0g
砂糖            20g
イースト(赤サフ)     7g
ショートニング       25g

ショートニング以外の生地がまとまったところでショートニング投入、捏ねた後、
一次発酵、成形、2次発酵。
コールドスタート180度 10分 160度 30分 焼成。

BBQ ドライラブ

2008-10-07 06:23:25 | 料理
(昨日の続き、、)ナンを焼いた後、丁度いい具合に火が落ち着いたのでBBQを作った(BBQをした、、ではない。作った、だ。もちろん焼肉ではなくてBBQだ)肉の下味をつけるには乾燥した香辛料を刷り込むドライラブ、ソースなどの漬け汁につけるウェットラブ、その両方の組み合わせやその中間のセミドライラブ、などがある。ソースも無駄になるような気がして叉焼以外はドライラブもしくはドライラブにラム酒と玉ねぎ、にんにくなどの香味野菜を加えただけのセミドライラブとしていることが多い。今回はドライラブで鶏モモ、手羽、豚肩ロース、牛モモをコールマンのスモーカーグリルを用いて2段で作った。チップをアルミホイルに包んで最下段の網の上にのせてスモークをかけた。



殺菌のため63度以上、30分以上内部温度を保つようにした。とはいえ、80度以上に内部温度を上げてしまうと肉が硬くなってしまうので温度計を使って60度後半から70度台に温度管理をした。

豚肩ロースは叉焼に。漬け汁につけてから焼くこともあるのだが、今回はドライラブ→ロースト→漬け汁、という手順を踏んだ。内部温度が63度を超えた時点で以前作った叉焼の汁で70~80度に温度をキープしながら1時間煮た。煮た後は2~3時間冷めるまで放置。



ドライラブのレシピは自分流の基本的なレシピはあるが、これといって決めていない。
だいたい

塩 20 きび砂糖 5~15 胡椒(白黒混合で) 2 パプリカ 1~3 
その他 ナツメグまたはメース 1 その他お好みで スパイス ハーブ 0.5~1

砂糖の割合は豚のときは甘めに、牛は少なめ、鶏は中間としている。白黒胡椒の割合も豚鶏の場合は白を多めに、牛の場合は黒を多めにとしている。また、使うスパイスはその時の気分などで変える。
よく使うのは オールスパイス、クミン、コリアンダー、バジル、オレガノ、パセリ、セロリシード、マスタードシード、ガーリックパウダー、など。

スモーカーグリルで石焼ナン

2008-10-06 05:56:12 | パン
ナンやピザを焼くのは難しい。一つの理由は普通のパンと違って高温で一気に焼くため高温を維持できるオーブンが必要であること。そしてもう一つの理由は普通のパンと違う加熱方式が必要なこと。

熱の伝達の方式には「対流」「伝導」「輻射」の3種類があり、オーブンでは調理対象は主に「対流」「輻射」(一部伝導)により加熱される。普通のパンの場合、「対流」「輻射」の2方式で加熱されるが、ナンの場合、これに「伝導」が加わり、この3方式による高温加熱で一気に焼かないといけない。フライパンで焼くという方式もあるが、これでは「伝導」による加熱がほとんどである。中華なべにはりつけさかさまにすると「伝導」+「輻射」で加熱できるが結構、難しい。ということでナンはガスオーブンで最高温度にしてピザストーンで焼成している。だいたいこれでうまく行くのだが、物足りないことがある。その物足りなさとは「炭や薪の香」じゃなかろうかということに気がついた。

しばし、思案後(笑)、コールマンのスモーカーグリルを引っぱり出してやってみることにした。ついでにBBQも作っちゃおうと言うことで。。。。
スモーカーグリルはオーブンであるという自説(?)によれば、オーブンとして使えるはず、それも炭の香をプラスできるオーブン!



こんな感じでピザストーンをスモーカーグリルの下段にセット。焼き芋もついでにやることにしました。



かなり炭の量を投入したのですが、200度程度までしか上がらず、それも蓋を開けてしまうと一気に150度程度まで下がってしまう。でもいつまでも待っててもBBQが出来なくなってしまうのでやってみることにしました。結果はごらんの通り、気泡も順調に出来てきちんと焼けています。温度計は上の方、蓋についているので実際の温度は結構高いのかもしれません。

ただ、温度はガスオーブン内部よりは低めのようで、そのままにしておくとピザストーンに接する部分が焦げるおそれがあったため、一応、ひっくり返して焼きました。



丸いのも焼いてみました。味は炭窯タンドールで焼いたのと同じように炭の香がプラスされ、味わい深いものでした。当然(!)ふわふわのもちもち。ガスオーブンよりもはるかに上を行く納得の出来でした。高温のスモーカーグリルの中に手を突っ込むので難易度はかなり高いです。それだけに味も格別です。当然、電気タンドールで焼いているインド料理店のナンには勝ったものと思われます(笑)。タンドールなしに家庭で出来るナンの最高峰を極めてしまった!!(獏もとい爆)。もう少し高温まで上げることが出来れば、ピザやハースブレッドを焼く簡易な石窯オーブンとして活用が出来そうです。




最後はBBQを。全てドライラブで香辛料その他をすりこみ、温度計で63度以上内部温が上がっていることを確かめ、それから1時間じっくり加熱。BBQチキン、焼き豚、ローストビーフを作りましたが、火おこしを午後3時から初めてつきっきりで8時近くまでかかってしまいした。



ナンは以前のレシピで