パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

バングラデシュで教わったカレーの基本スパイス4つ

2008-02-26 21:49:00 | 料理
ベンガルカレーの基本は4つのスパイスだと昔、仕事で行ったバングラデシュで現地の方に教わった。その4つのスパイスと言うのはターメリック、クミン、コリアンダー、カレーリーフだったと覚えている。覚えている、というのはバングラデシュに行ったのは今から20年近く前になり、メモも散逸してしまい、記憶もあやふやになってきているためだ。だが、その基本に基づいた作り方でベンガルの味になっているのでまあ、間違いないと思う

当時滞在した村は電気、水道もないようなところで夜の明かりはランプと蛍(ジョナキーと言っていた)だけというようなところだった。2週間ほど滞在したが、滞在した家には客間もなく、土間のようなところでベンチの上で寝袋で寝ていた。南京虫のような足を刺されて皮膚潰瘍になってしまい、閉口したが、今となってみれば若さゆえか我ながらよく楽しんでいたな、と思う。
もっともそのような貧しい村だから4つのスパイスをそろえる余裕がなかったりしてターメリックと塩と青唐辛子だけでカレーの味付けをしていたりする家庭もあった。実際に見たことはなかったが、本当に貧しい人たちは唐辛子と塩と米だけで食事をすませる、とも言っていた。

で、作り方だが、鍋に油でその4つのスパイスを炒めた後、玉ねぎ、にんにく、しょうがなどの香味野菜を入れよく炒めてから具を入れて炒め、水で煮て塩で味付けを整える、といった感じだった。
もっともこれだけではインド料理店などで食べるカレーのような味にはならない。レストランの味に慣れた舌には不味くさえ感じるに違いない。ま、日本の家庭料理と割烹ではでてくる料理の味が違うのを考えると当たり前だ。レストランの料理は現地で言えば「ハレ」の料理だからだ。

実際、現地でヤギを一頭つぶしてくれてさよなら会をやってくれた時はインド料理店で食べるような「ハレ」の料理だった。
その「ハレ」の味を出すためにはどうするか、といえば、さまざまなスパイスを足していくのである。たとえば、こしょう、カルダモン、シナモン、クローブ、メース、ナツメグ、フェンネル、フェヌグリーク、フェヌグリークの葉、そしてガラムマサラなどなど、、
基本のスパイスにさまざまなスパイスを加えることによって立体的な味を出すのである。



おいしそうなヤリイカを見つけたのでイカカレーを作ってみた。
イカは骨(?)を出してぶつ切りにしてしまえばワタのうまみが出ておいしい。

材料は
ヤリイカ中2杯
玉ねぎ 1/2個
にんにく、しょうが
塩、スパイス

まず、玉ねぎをみじん切りにして電子レンジで2度加熱する。
玉ねぎは熱を通せば通すほど甘くなるが、炒めたりすると時間がかかるので電子レンジで加熱することによってこの熱を通す作業を短縮する。
(この方法は他の場合でも応用が利く。たとえば、野菜炒めを作るのに油通しでなく、電子レンジで加熱すると良い。)

使ったスパイスは写真の通り
基本の4つのスパイスの他、白こしょう、カルダモン、シナモン、メース、フェンネル、フェヌグリーク、フェヌグリークの葉、レッドチリ、パプリカ。

8インチ・スキレットにオリーブオイルにんにく、しょうが、クミンを加熱せずに入れ、少しずつ火を通していく、焦がさないように気をつけながら他のスパイスを少しずつ入れる。粉末、葉は焦げやすいので火を止めてから予熱でいためる。

そして玉ねぎを加え、十分にいためた後、イカを加えて、水を加える。
フタをして煮込み、最後は塩とガラムマサラで味を調える。

4つのスパイスを中心にスパイスを組み立てれば現地の味を出すのはさほど難しいものではない。



スモークサーモンと自家製ソーセージ(ランチョンミート)の簡単クリームパスタ

2008-02-24 21:05:20 | 料理
アメリカにいて悩ましかったことの一つに好物の塩鮭とかスモークサーモンが日本に比べて高価だったということ。輸送の関係もあるのでしょうが、鮭はアメリカ南部の内陸部ではキリスト教の習慣から鮭は金曜日のご馳走みたいです。ちょっとした高級品です。で、金曜日になるとスーパーに新鮮な鮭が入るので頼んでおいて丸ごと買って塩鮭にして冷凍して毎日が金曜日のご馳走よろしく朝ごはんに塩じゃけを大事に食べていました。

生のがそうだからスモークサーモンなんてパックにちょっと入ってただけで10ドルとか日本の倍ぐらいの値段で売っていたような気がします。スモークサーモンは一度、思い切って買って食べてみましたが、日本のに比べて生臭くて落胆した覚えがあります。

日本の生臭くないスモークサーモンを使ってアメリカでは贅沢なパスタをやってみました。香味野菜をオリーブ油で炒めてスモークサーモンと自家製ソーセージとパスタを加えて、クリームでからめるだけ。仕上げに黒こしょうと塩でアクセントを。




餃子の皮を手作りで

2008-02-23 22:09:30 | 料理
冷凍餃子の農薬混入事件後、家での手作り餃子が流行っているらしい。

家族で餃子を作るのは楽しいのでよく作るが、皮を作るのはやはりパン作りに共通しているものがあり、自分は皮作り専門。アメリカの田舎に住んでいたとき、餃子の皮を入手するのは困難だったので、その時に皮の作り方を調べてからだ。

卵を入れる方法と湯ごねで作る方法があるが、湯ごねで作る方がもちもちしていいのでいつもそれでやっている。卵入りのはやったことがない。捏ねは面倒なので餅つき機を使って捏ねている。今回は中華麺に使われることもあるキタノカオリと石臼挽き春よ恋で作ってみた。とても簡単に出来て巷で売っている皮よりも厚くてもちもちしておいしい餃子が出来るので興味ある方は是非。



皮 30個分

キタノカオリ 200g
石臼挽き春よ恋 100g
熱湯      150ml
塩 一つまみ

小麦粉と塩を混ぜ、そこに熱湯を注ぎ、急いでかき混ぜる。
まとめた後、餅つき機で捏ねる。
冷蔵庫で30分ほどねかせたあと、15g程度、30個の丸にわけ、片栗粉を打ち粉にして円状にのばす。

タコ・サラダ

2008-02-22 00:35:21 | パン
タコスは大好物。ただ、タコライスは好きじゃない。やっぱりタコスは歯ごたえのあるハードシェルタコじゃないと食べた気がしない。が、ハードシェルのタコスに具をはさんだだけだと具、特に野菜の割合が少なすぎる。それにかぶりついた時にあちこちを汚してしまう。

そこで、野菜をたっぷり取るためにタコ・サラダにして食べることが多い。

作り方はいい加減。
レタスにトマト、タコミートとサルサソースをかけてオリーブオイルを少々たらす。あとはハードシェルとともに食べる。タコミートを作りおきしておけばさっと作れて、それにさっと食べられるので弁当に持っていくこともある。

そうそう、タコスといえば、昔、アメリカでこんなCMとかやっていてチワワにタコス食わせてた飼い主がいたとかいないとか。。。

http://www.youtube.com/v/M8sZ1DWsAHE

http://www.youtube.com/v/sG_LrGPsJB0



ジップロックでソーセージ、っていうかSPAM?ランチョンミート?

2008-02-20 06:19:02 | 料理
この間作ったジップロック・ソーセージが思いのほかおいしかったのでまた作ってしまいました。
今回はジップロック Ziploc 2本で800gと少々量を多くしてまた、ばら肉の割合を5割程度と多くしてゆで時間も1時間に短縮しました。あと、肉800gに対して卵白2個分足してみました。
もさもさ感が減って口当たりも向上。

ただ、肉を多くしたらなんかSPAMみたいになった。

SPAM、アメリカにいたときには結構、お世話になったなぁ。お金があんまりなかったので国立公園とかどっかでかけるときにはSPAMとパンとレタスを持ってランチをしていました。あの塩っけで味付け何もしないでサンドイッチできちゃうんだよね。

あとSPAMと言えば、先日まで知らなかったのだが、チューリップ Tulip というポーク缶とも称されるランチョンミートで沖縄料理の必需品はSPAMからライセンスを受けてデンマークで製造されているらしい。ゾロ品かとずっと思ってました。

また、SPAMのホームページでFAQを見ると意外とSPAMには添加物が亜硝酸塩ぐらいしか入ってなかったりする。日本のアミノ酸をはじめとする添加物でこてこてのソーセージより肉の密度も高いし、いいかもしれない。

で、このジップロック・ソーセージ、手間もかかるし、SPAMと比較して経済的には劣っています。沖縄では確か、ポーク缶、SPAM TULIPの340gの缶が300~400円程度だったので原価をみてもSPAM、TULIPよりやや高い。塩分は肉の2%と控えめででんぷんなし、手作りなのでよしとしよう。


ジップロックをケーシングにソーセージ~これって世界初!?~

2008-02-14 06:15:50 | 料理
ソーセージは好きなんだが、巷で売ってる添加物がいっぱい入っているようでどうも食べるのに躊躇してしまう。かといって手作りソーセージは敷居が高い。
色々調べてみると手作りソーセージを作るにはひき肉を塩で練ってケーシングに入れてゆでるかスモークするかだけなんだが、そもそもケーシングがそこらで売っている代物ではないし、つめるのにテクニックが必要だったり、専用の道具を用いなければならなかったりする。

そこでふとひらめいた。詰めるだけだったら別にビニールでもいいわけだ。ただ、密封できて耐熱である必要がある。

密封できて耐熱と言えば、

ZipLoc!!!

早速やってみた。



本やらネットで色々調べると塩分は2%以上必要、ひき肉は自分で挽いた方がよくて、十分冷却した方がいい、らしい。

Ziploc(ジップロック) M2本分 

豚こま肉 600g
塩    12g
白こしょう 2.5g
セージ 0.5g
ナツメグ 0.5g
パセリ 大1
玉ねぎ 10g
にんにく ひとかけ

こま肉を包丁でたたいて細かくして Ziploc(ジップロック)に入れ、冷凍庫へ1時間。
同時にフードプロセッサー(ガラス製)と刃も冷蔵庫へ。

たたいたこま肉の2/3をとりフードプロセッサーで温度を上げないようにして塩、香辛料、香味野菜とねる。温度を上げないようにする。
ねっとりしたら残った肉と混ぜ合わせ、半分ずつZiploc(ジップロック)へ。
この時、気泡を入れないように肉をハンバーグよろしくたたいた後で(温度を上げないように)奥から少しずつ、入れていく。入れた後は、空気を出来るだけ抜く。
ここらへんは人工関節のセメントテクニック(骨の接着剤~セメント~をむらなくうまく入れる方法)に通じるものがある。

入れた後、タコ糸でしばり、温度を上げないようにして60~70度1時間半程度ゆでた。(パスチャライゼーション)

冷やすとゼラチンもねっとりしたうまいソーセージが出来た。
ただ、生では少し、もそっとする。茹で上げ時間も長かったのか?

が、焼けば気にならないので、脂肪が少なかったせいかもしれない。
ばら肉でやればよかったかも。

茶ぶりナマコ

2008-02-10 05:39:03 | 料理
そうそう、昨日、茶ぶりナマコというのもいただいた。
ナマコというと固いもの、というイメージがあったが、これはやわらかい。
ブースで給仕をしていた板さんにやり方を聞いてみたところ、熱い番茶にくぐらせて三杯酢に漬けるらしい。こうすることでやわらかくなるとのことだった。




リッジ・ワイン

2008-02-09 23:06:14 | 
今日は研修会だった。かなり大きな研修会で整形外科医の参加者は500人はくだらないようであった。
諸先生方の講演もすばらしかったが、研修後懇親会で振舞われたワインもすばらしかった。一口、口に含んだだけでこのワインはただものではないと思った。
普通、こういった研修会後の懇親会で出されるワインはそのホテルのハウスワインだったりして値段も安く、味も月並みなのだが、一口、口に含むとそういったワインとは別格であることがそれほど酒飲みではない自分にもわかった。
若い味なのに重厚で芳香が口に広がる。ビンをみたら2004年とあったが、あと10年寝かせれば極上の味になることが予想された。

聞くところによると協賛の会社の子会社で持っているワイナリーでできたワインとか。とてもすばらしかった。
ま、懇親会なんかで出されるワインだからそう高くはないだろうと、せいぜい1000円~2000円だろう。その値段だったらとてもお買い得、と思って写真で記録させてもらった。しめしめ、大量に買い込んで10年とはいえないまでも5年は寝かしてやろうというもくろみ。

帰ってからネットで値段を調べると、、、、

えっ、やっぱりな、、、、、そうだよな、、、、がくっ

と味相応の値段でした。

興味ある方は検索してみてください。

名古屋人もびっくりフェットチーニできしめん???の思い出

2008-02-05 06:43:54 | 料理
10年以上前アメリカ南部の田舎で貧乏していた頃、うどんが食べたくとも、街に一つだけある東洋食料品店での冷凍うどんはびっくりするほど値段が高くて食べられなかった。たぶん、冷凍の玉ひとつが1~2ドルぐらいだったと思う。一応、アメリカで年棒3万ドルはもらっていたのだが、うどんひとつにそれほど払う気がしなかった。一ドル110円として年収330万円の夫婦が一玉200円近い冷凍うどんを気軽に買って食べるなんてありえないでしょ、普通。パスタだったら一玉の値段で2回以上夫婦で食べられますもん。

一応、そのうどんは食べた記憶があることはあるんだが、それほどの余裕があったとは思えず、たぶん、裕福な商社の駐在員のお宅でご馳走を受けた時だったように記憶している。ご馳走様でした。この場を借りてあらためてお礼を申し上げます。

そこの商社のご家庭は何もかもがうちらと生活が違っておりました。車はSUVの最高級車。地元の韓国人経営の日本料理店をまずい、まずいと言いつつ週一回は通っていて家族で100ドル近い日本料理に舌鼓。極めつけは小麦粉はアメリカの市販品はダメ、いい粉は日本に輸出されてしまうからといって逆輸入でも日本から(今になって思えば、たぶんスーパーキング)取り寄せていました。
純粋にうらやましかったなぁ。

ある日、いつものようにスーパーで購入していた安物のフェットチーニを食べていたら、卵とセモリナ粉の割合が少ないのかちょっと太いきしめんのような感じがした。早速、やってみたらちょっと腰の強いうどんであった。自費留学でこれまたうち以上に貧乏していたうどん好きの関西人の某氏に教えてご馳走してあげたところ、「きしめんや!!」といって喜んでました。

それから安いフェットチーニはイタリアンパスタとしてよりもうどんとして食していたことの方が多かった。でも、本当のうどんを食べたい気持ちは強く、自己流で時々うどんをうっていた。麺きり包丁は東洋食料品店で入手した中華包丁を使っていた。今はそれなりに裕福になってきたのでパスタマシンと麺きり包丁を持っているが、うどんは麺きり包丁でパスタはパスタマシンで作ることが多い。

フェットチーニを食べるたびに一度うどんとして食べてみようと思うのだが、アメリカにいた頃と違って逆にもったいなくて帰国してからフェットチーニは一度もうどんとして食べていない。



セモリナ粉 300g
卵   3個
塩  小さじ1/2
オリーブオイル 大2

簡単にまとめた後、餅つき機の麺うち機能でうつ。
半日ほどねかした後、パスタマシンで何回かうった後、のばして麺きりを行う。
塩をオリーブオイルを入れたお湯でゆでた後、お好みのソースで。

朝ごはんにクランペット、イーストパンケーキ?

2008-02-03 07:37:18 | パン
朝ごはんにクランペットを焼いた。ちょっとレシピを変えてリッチに。
リッチにするとクランペットではなくいわゆるイーストパンケーキなんだろうか?

クランペットについてはこちらのページに詳しく書いてあるが、こちらのレシピでは卵やはちみつは使用していない。また、伝統的にグリドルという鋳鉄の鉄板で焼いたとある。たぶん、マックグリドルの名前の由来はここにあるんだろう。また、そのページでは今日では「手抜きで(ごまかして)」スキレットやオーブンで焼いたりしている、と書いてある。

スキレットで焼くのは「手抜き」らしい(笑)。

なんだが出来た物をみるとクランペットではなく、パンケーキに見える。



牛乳 220ml 
砂糖 3g
塩 3g
はちみつ 大1
卵 1個
強力粉 170g
イースト 2.5g

一時間ほどオーブンの発酵機能で発酵させセルクルとスキレットで焼く