パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

さらに減塩、デュエリオ丸パン

2012-03-28 22:13:23 | パン
前回の丸パンよりさらに減塩を目指した。塩気が少ない感じはするが特に気にならない。丸パンはそれだけで食べる事は少なく、食事と一緒に食べるからだろう。
減塩にも関わらずクラムもきれいだ。高タンパクで吸水量の高いデュエリオの割合を増やしたためだろう。



一部チーズ入りの物を作ったが、チーズの塩味には塩気の少ない生地がよく合うような気がする。




減塩とした分、にがりを増やした。またグルテンをしっかり出すためデュエリオの量を増やし、捏ね時間を長めとした。

配合

特うたまろ 200g
デュエリオ 400g

砂糖 20g
にがり 30g
塩 3g

牛乳 210g
水 210ml

サザン(南部)スタイル・BBQバックリブのレシピ

2012-03-25 16:21:27 | BBQ
少し暖かくなり温度管理も以前よりは良いだろうと、本式のサザン(南部)スタイル・BBQバックリブに挑戦。日本で売っているリブのほとんどが腹側のスペアリブで背中側のいわゆるbaby back rib を手に入れるのが難しい。スペアリブ以外の方式でカットしてしまうと綺麗なロース肉が取れず、商品価値が下がるのだそうだ。それでもまあ何とかスラブ slab のバックリブを手に入れることが出来たのでサザンスタイル・BBQバックリブに挑戦した。

スモークリングもちゃんと見えたし出来上がりは素晴らしい。やっと味も仕上がりも本式のサザンスタイル・ポークリブを作ることが出来た。アメリカ南部にいたのは一昔前だが、懐かしい味をやっと再現できた。カットした面から染み出る肉汁! この幸福感! Oh, man, this is good or what. ( with southern accent )



以前、ソースにリブを浸してから調理をしていたが、これは一般的な方法ではない。スタンダードな方法は3-2-1法という方法でBBQを行う。まずドライラブをバックリブに施し3時間スモークをかけながらじっくり焼く。次いでフォイルに包みジュースや酒類を加えて2時間、蒸し焼きにする。最後にフォイルから取り出し1時間、BBQソースをつけながら焼く。これで素晴らしいサザンスタイル・BBQバックリブが出来る。本当に1日がかり。

さて温度管理の実際は、、、手製チャコールホルダーのおかげで最初120度、1時間後も何とか100度程度はキープできていた。ただ、蒸し焼き工程で調理室の蓋を開けてからは70ー80度に下がってしまった。ソースの工程を終えたが、火を通す為にガスオーブンで120度、30分ほど焼いた。

細かい過程は以下の通り

1)



リブの下処理をする。
しっかり胸膜をはいで血管、神経を取り除く。
骨膜をはいでおくと身離れもいい。
これをちゃんとしないとスジっぽさが残って口あたりが悪くなる。



2)



次いでドライラブ。
肉 1kgに対して
砂糖 5~10g
塩 10~20g
ガーリックパウダー 大 1~2
香辛料 (好みで)

これで3時間、スモークをかけながらじっくり焼く。
120度が最適。低い温度でもよいが、絶対に130度を超えないこと

3)

フォイルに包み、リンゴジュース、ワインなど液体をふりかけて2時間、蒸し焼きにする。ここではジュースではなくリンゴジャムを使った。

4)



最後にフォイルより取り出し、BBQソースをつけながら焼く。1時間。
ソースの基本レシピはこちら。スキレットにソースと香味野菜を入れ、リブと一緒に調理室に入れてスモークをかけながら煮つめるとよい。ソースはつけ焼きする前に漉しておくとよい。



チャコールホルダーの作製

2012-03-21 06:49:21 | BBQ
Masterbuilt のsmoker grillを今回はグリルとして使うこととした。このグリルはかなり大きいのでそのままで使うには炭の無駄が多い。ステンレスのボックスを安く手に入れたのでドリルで加工してチャコールホルダーを作成した。
ステーキを焼いてみた。




炭をひとまとめにしたおかげで火力も強く良い感じにステーキが焼けた。
このチャコールホルダーを今度はfire boxに使ってみよう。




Masterbuilt ・offset smoker 始動

2012-03-14 22:15:55 | BBQ

Masterbuilt ・offset smoker 始動。この日はこれでもかと言う感じでベーコン、ハム、チキン、スペアリブ、ゲームヘンを目一杯BBQとした。スモークももちろんかけた。fireboxに炭をそのまま入れたが、空気の通りが悪くてBBQの最適温度と言われる摂氏120度まで上がったのは最初だけ。30分足らずで70ー80度まで下がってそのまま。温燻ならこれでいいのだろうが、ちょっと温度が足りない。とりあえず、ベーコンとハムは2時間で引き上げてあとは炭を足して温度を上げる事にした。しかし、残った灰が邪魔をして空気の通りが悪化。温度が上がっても105度程度。このまま2時間おいていたらまた70-80度に下がってしまった。外気温も低かったのでそのためもあるかもしれない。夏だと良いのかも。。。いずれにせよそこで終了、スモークは出来たのでベーコン、ハム以外はガスオーブンで仕上げ。120度1時間。中途半端だが、出来はまあ悪くない。

まずベーコン。


きれいなピンク色に仕上がった。低温だったのでいい感じだ。

ゲームヘン。


これもいい焼き色。

チキン。


肉汁がじわっとしみている。

スペアリブ。



スモークリングらしきものもできた。




ネットで見たBBQguruの評価通り。温燻専用機としては使えるが、寒い季節にBBQ(南部式)には少し難がある。firebox内での燃焼の工夫が必要のようだ。






松川浦の青海苔

2012-03-12 21:07:31 | Weblog
時が経つのは早いもので震災から1年たった

震災直前、偶然に福島、松川浦の青海苔を購入したが、もうこれも二度と食べられることは無いだろう。いつになったら福島の海が元通りになるのだろう。

1995年も震災とオウム真理教事件で似たような1年だったが、この1年はそれ以上の無力感、疲労感を感じた1年だった。

震災の規模が大きく、原発事故も加わり、全ての対応が遅れ、未曾有の惨事となったからか。昨年の夏、復興に関連した会議が次々催されたにもかかわらず、何かが決まったという感触も無く、まともに進展しているように見えないからか。

あるいは1995年の時点ではまだ日本は元気で復興への期待が感じられたが、今は円高、エネルギー供給不安、日本自体が衰退ムードでこのまま沈んでいくのではないかと不安感にとらわれているためか。

哀悼の意を示し、喪に服すことは重要だが、無力感、疲労感にとらわれてしまってはいけない。本当に必要なのは自分の仕事、使命をきちんと行い、前へと進むこと。大人ならば、自分の仕事、本分を、子供だったら勉強。とにかく前へ前へと進むことが重要だ。


Masterbuilt・offset smoker

2012-03-08 06:57:22 | BBQ
Masterbuilt・offset smokerは注文して2週間たらずで到着した。カタログでの大きさと比べ箱はコンパクト。 アメリカから到来したが、実はmade in China. この箱は2回、太平洋を横断したらしい。アメリカに持ってくよりは日本の方が近いのになぁ。そうしたらもう少し安かったかも。それにしてもたてつけは良くないし、機械油がべとついていてビニールがこびりついている。悲しいことにcheapoだ。Brinkmann やWeberの方が良かったかも、と不安になりながらも購入してしまった以上は組み立てないといけない。覚悟を決めた。







それにしても一人で組み立てるのは結構、大変だ。危なくなさそうなところを子供たちに手伝ってもらって組み立てに費やした時間は2時間ぐらいだった。 たしかにcheapo だが、プレートと温度計が何とはなしにかっこいい。3歳の子がプレートを見てハッピーバースデー見たいとか言っていた。ああ、なるほど。









説明書には組み立ててすぐ使えるような事が書いてあったが、内部でどんな機械油を使っているかわからないし、ベトベトだ。とりあえず中で炭を燃やして油を焼きとばした。これでやっと使えるようになった。組み立てで疲れてしまう事が予測できたので今日は特に調理は予定していなかった。この日はこれでおしまい。

このsmokerと同じぐらいのサイズのMasterbuiltのグリルが昨年、某倉庫型ホールセールで売っていたらしい。アメリカのカタログに無いグリルで煙突が2つなのでsmokerとして使うには難があるモデルだ。グリルとしても煙突2つは使いにくいだろう。今回このブログでTexas style BBQ smoker grillを紹介したのでfire box付きのタイプを今年は売るに違いない(笑)。




本邦初紹介? Texas style BBQ smoker grill

2012-03-06 20:15:27 | BBQ
これまで使っていたコールマン・ラウンドスモーカーの2つあるウォーターパンの1つに腐食による穴が空いてきたのでスモーカーを新たに購入することにした。コールマン・ラウンドスモーカーは廃番なので慣れていることと扱いやすさを考えて、昔アメリカで使っていた(El Cheapo) Brinkmannも考えたが、新たに今まで使ったことのない offset smokerに挑戦することにした。

offset smoker はfirebox 燃焼室とcooking chamber 調理室の2つの部分から構成されているsmoker grillだ。調理室の横についた燃焼室で火を起こし、その熱を調理室に伝えてindirect heatingを行う。構造はまさに野外で使うオーブンといったところだ。このタイプのBBQ smoker はTexas style と呼ばれアメリカでは人気があるようだが、日本語のページは調べたところでは無い。その大きさゆえ使っている人がほとんどいないのだろう。いずれにせよ実際に使って解説しているページはこのブログが多分、本邦初と思われる。

アメリカのBBQ guruなどのページを見ると安っぽい( cheapo )offset smokerはBBQコンペティションで達人が使っている高価なsmokerと同じではない、格好はいいが空気もれが多く温度管理が難しい、炭も浪費し、MOD (modification 改造) 無しには使い物にならない、使っているうちにほとんどの人たちがBBQが嫌いになる、お金が無いならcheapo offset smokerを使うよりはEl cheapo Brinkmann を使え、あるいはWeberの丸型グリルで炭を片方に寄せてindirect heatingをした方が簡単で出来上がりがよいなどと散々な評価だ。

虎穴に入らずんば虎子を得ず。まだ日本でやられていないことを初めて行うことによってプライオリティーが高い仕事(趣味だが,,,,)が出来る(笑)、オーブン好きとしては外せない、などと考えて無謀にも挑戦することにした。色々ネットでの評判を調べるとMasterbuiltのoffset smoker が安い物の中でも良さそうだったので個人輸入してしまった。

続く


デュエリオで減塩イギリスパン

2012-03-04 20:28:39 | パン

久々にデュエリオを使ってイギリスパンを焼成。特うたまろを併用した。にがりを使い、減塩パンとした。

特うたまろもディエリオもタンパク量が高いので捏ねには強くてよほどのことが無ければキッチンエイドでも餅つき機でもオーバーミキシングとはならない。
むしろ釜のびのためにはきっちり捏ねないといけないぐらいだ。
ホームベーカリーPY-D432Wを捏ね機+発酵機として使用したが、この機種は捏ねる力が弱いのでリセットを繰り返してしっかり捏ねた。
釜のびも良く、とてもいい感じに仕上がった。




特うたまろ 300g
デュエリオ 300g
砂糖 20g
塩 5g
にがり 20g
牛乳 200g
水 200ml

赤サフ 7g
バター 20g

サフとバター以外の材料をパンケースに入れて最初の捏ねが止まるまで捏ねる(約10分)。これをリセットをかけて2回繰り返し、3回目でサフとバターを入れて1次発酵までさせる。3分割、ベンチタイム後、パンケースに入れて2次発酵。

焼成コールドスタート230度15分、180度25分。