パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

アメリカ旅行6 Petrified Forest 国立公園

2013-04-19 06:17:07 | Weblog
フラグスタッフを出発してインターステートハイウェイ40号線(I-40)を東へ進み、Petrified Forest 国立公園に立ち寄った。

ここは化石化した大小さまざまな木がBadland荒野に転がっている様を見学できる興味深い公園だが、日本での知名度はそれほどでもないようだ。グランドキャニオンと比べて地味な印象で近隣に大きな都市もなく、交通の便も悪く、車がないと来れないというのもあるのだろうか。

ここに来るのは15年ぶり2度目だが、ビジターセンターなどがきれいに整備されて変わっていた。前回は通り過ぎる程度でさっとしか見ていなかったので今回はトレイルなど少し歩いてみた。とはいうものの時間がないため2~3時間程度の滞在時間だった。



化石化した木が転がっている中を歩くトレイルで見た巨木の化石。



Badlandの中にNewspaper Rock といって古代インディアンによる壁画が描かれた岩がごろんと転がっている。







グランドキャニオンからここPetrified Forest国立公園にかけての一帯はPainted Desertという砂漠が広がっている。地層ごとの赤、黒、灰色など様々な色は土に含まれる鉄分、マンガンによるものらしい。

13時少し前にアマリロに向けてここを出発した。I-40をさらに東に向かう。




アメリカ旅行5 フラッグスタッフのモーテル8にて

2013-04-16 14:32:09 | Weblog
チェックイン時、ロビーにいると大きなピザの箱を抱えた60代後半の老夫婦が横を通って行った。この年代の人たちがピザを夕食にガッツリ食べるなんて日本では考えられないが、こちらでは当たり前の日常だな、と思っていたらカードキーにPapa Jones Pizzaの電話番号が印刷されていた。ここに電話して注文しておいてピザを受け取りに行く人が多いのだろう。



モーテルの横にチェーンレストランがあったのでそこに食べに行くか、あるいはピザとも思ったが、みんな外に出たくないし、腹も減っていない、早く寝たいということなのでフロントでお湯をもらい日本から持参したカップそばとカップうどんで夕食をすませた。フロントでお湯をもらおうとしたらマイクロウェーブはあっちだよ、と言われた。日本と違ってカップめんはお湯を注ぐより電子レンジで作るのが一般的だったことを思い出した。



部屋のチェックをしていたらトイレのペーパーが三角折になっていることに気がついた。この三角折はアメリカでは見たことが無かったと思うので少々驚いた。フラグスタッフと言ってもインターステートハイウェイ沿いの中心部から離れているだろう安っぽいモーテルだが、日本人旅行客が頻繁に宿泊するためこういった流儀をやっているのだろうか?





翌日のモーテルの朝食。ワッフルは機械に液を注いで自分で作る。ページPage でもモーテル8に宿泊したが、そちらではワッフルは無かった。

シナモンロールはややパサパサしているな、と思っていたら、横で電子レンジで袋ごと加熱している人がいた。加熱すればそれほどわるくはない。

Petrified Forest 国立公園を見学してもテキサス・アマリロまで20時ごろまでには到着できそうだったので時間のセーブのためにインターネットでアマリロのモーテルをあらかじめ予約して出発した。


アメリカ旅行4 ペイジ Page からグランドキャニオン~フラッグスタッフ Flagstaff へ

2013-04-10 00:37:42 | Weblog
Pageからグランドキャニオンへはコロラド川に沿うように南下するハイウェイ89のルートが一番良いが、補修工事で通行止めになっていたので98号線とハイウェイ160の迂回路を通った。ハイウェイ160は通称ナバホトレイルと言われ、北上すればあの有名なモニュメントバレーだ。15年前、モニュメントバレーからこの道を南下してグランドキャニオンまで来たことがあった。時間があればモニュメントバレーを見ていきたいと思ったが、時間が無いのでグランドキャニオンを目指した。



グランドキャニオンはこれで4回目だ。1回目は日帰り飛行機ツアーで、あと3回は車で来ている。しかし、いずれも1時間程度の短い滞在でいわゆるマザーポイントと言われる所でしか見ていなかった。今回も短い時間ではあったが、せっかくなのでいくつかのポイントをめぐってみた。



ウォッチタワー見張り台のある最も東側にあるポイント。いつも駆け足だったのでこのような見張り台があることは恥ずかしながら知らなかった。





グランドキャニオンはアメリカ人も日本人も訪れた人は口々に自分が考えられる限りの最大級の賛辞を持って称賛する観光名所だ。松尾芭蕉が訪れたら

キャニオンや
ああ、キャニオンや
キャニオンや

などと一句を読んだにちがいないだろう。

それまで荒涼とした風景の中を巨岩がぽつぽつとあるこういった風景を

「もう岩々しいのは見飽きた」とぬかしていた子供たちでさえ、グランドキャニオンを初めて見たときはテンションが上がりまくりではしゃいでいた。自分は1回目の飛行機ツアーがスリル満点過ぎてグランドキャニオンの景観を楽しむことができなかったのでそれ以降も大した感慨が無く来てしまった。本当にもったいないことをしたと思う。



マザーポイントで子供たちが指をさししながらゲラゲラ笑っている。何があるのか?と尋ねると
「うんち、うんち」と笑っている。
マザーポイントは4回目なのに今まで気が付かなかった。



駐車場は満杯で結構路駐が多かった。明らかに通行の妨げになる車に違反切符が貼られていた。

ところで、3月下旬の春休み時期なのに日本人がほとんどいなかったことに気が付いた。90年代後半、これまで学会のついでに寄ったため訪れた季節は10月下旬なのにもかかわらず、日本人は結構、多く、今回はそれと比べて日本では休みのいい時期なのに日本人がほとんどいなかったのは驚きだった。渡米の飛行機の中、入国審査の時も日本人は思ったほど少なくて、ラスベガスでもかつてほど日本人がいなかった。それに対し、以前と比べて入国審査の時、中国のパスポートを持っている人の数が日本人以上だったのに気が付いた。乗り換えの関係でたまたま自分たちの乗った便に中国人が多かったのだろうと思っていたが、そうでもなさそうだ。日本の時代の終焉なのかもしれない。





フラグスタッフへはハイウェイ180を通って行ってみた。初めての道だ。8000フィートの高さを通っているのでところどころ雪が残っている。

フラグスタッフでの宿は決めていなかったので、インターステートから見えたSuper8に車を止めて聞いてみた。
AAAディスカウント、コーポレートディスカウント、あるかと聞かれたが、ないのでNoと返事したところ、
two queen size 禁煙で一晩、Tax込々で71ドル。Super8の自分の感覚としては高いが、Pageでもそうだったし、今までモーテルでぼったくられたことは無かったので相場かもしれない。これで宿泊することにした。

ところで、あとでウォルマートで購入した地図を見たら、Super8の予約割引ナンバーが掲載されていた。この番号を言って予約をして行けば、10ドルぐらいは安くなったようだ。

アメリカ旅行 3 ~アリゾナ州Page で数字つきのモーテルに宿泊 ~ 昔の貧乏臭い旅を子供達とともに再現

2013-04-02 01:17:38 | Weblog
ザイオン国立公園を抜けてアリゾナ州 Page ペイジという町にたどり着いて Super 8 というモーテルに宿泊した。実はPageに宿泊するのは3回目だが、町自体が15年前といくぶん変わっているようだ。以前どこのホテルに泊まったかもよくわからなかった。大体、自分ら夫婦の旅は車でAAA(アメリカのJAFのようなもの)のガイドブック片手にたどり着けそうな町のモーテルで良さそうな所に携帯電話で電話してその日の予約をとるという行き当たりばったりのスタイルだったから覚えている方が難しい。

アメリカにいた時に日本人の間でモーテルについて言われていたことに

「 Holyday Innは金持ち用、それにExpressがつけば小金持ち用、貧乏人用は数字つきのモーテル」
というのがあった。

数字つきのモーテルとはSuper8とかMotel6などだ。

企業の駐在の方々や公費留学の先生たちはHolyday Inn とか Embassy Suitsとかに宿泊してチップを払う必要のあるレストランで食事をしていて、自分のように州立大学からアメリカ人と同じような給料をもらっている人たちはHolyday Inn Express 、Days Inn、Best Western、LaQuinta Innなどの50~100ドル程度のホテルに泊まっていたようだ。一方、自費留学している先生方は40ドル以上のホテルには泊まれないと貧乏自慢をしていた。自分ら以下のグレードの日本人はファストフードとか、米と炊飯器持参で部屋で自炊をしながら旅行をしていて時々、お金持ちの日本人からせっかくの旅行なのにレストランで食べないのは意味が無いと言われていた。自分らは最初、レストランで食事をしてたりしていたが、値段に見合った価値を感じられなくなってしまったし、懐もさみしくなってしまったので旅行は貧乏くさく米と炊飯器、電気の湯沸かし器、BBQ道具とイグルー、Buck110ナイフ1本持参で自炊をするようになってしまった。大都市を経由する時は東洋食料品店によって日本食を仕入れて部屋で食事をしていたし、国立公園巡りの時は部屋で炊いたご飯をおにぎりにしてピクニックエリアでスーパーで仕入れた食材を焼いて食べていた。面倒臭い時はSPAMおにぎりかサンドイッチ。知らない町で日本の値段の数倍払って日本人が経営しているわけでもないレストランで怪しげな日本食を食べる危険性を考えればリスクはない。サンフランシスコからヨセミテ、デスバレーを回ったときは缶詰のいなり寿司のあげをサンフランシスコで買ったのでデスバレーでいなり寿司を作って食べたし、弁当にまでしてしまった。デスバレーに来ていなり寿司を食ったことのある人間は自分たち以外にいないと思う。そうそう、デスバレーでは部屋で火を使って調理をするな、と張り紙があった。自分らは炊飯器以外の道具で火を使って調理をした事は無いが、部屋で火を使って自炊しているアメリカ人は多いんだろうと確信した。

話が脱線してしまったが、その40ドル以下のホテル、モーテルの代表がMotel6とか、Super8だった。特に6の方は20ドル以下と不安になるぐらいの値段がついて、立地もヤバそうな場所だったりした。何となくヤバそうな感じのMotel6には宿泊したことは無かったが、Super8は雰囲気を見てよさそうなら時々、利用した。部屋の狭さ、ゴワゴワしたタオルを我慢すれば悪くはなかった。

数字つきのモーテルって本当に日本人コミニュティで言われているように安かろう悪かろうなのか?都市伝説の類ではないかと気になってアメリカ人に聞いたことがある。

やはりそうだった。
この数字は元々の値段を示していてSuper8は一晩、8ドル、Motel6は6ドルということらしい。
創業された当時から激安を売りにしていたというわけだ。

今回、5人で旅行しているが、一部屋で5人宿泊できるところが、少ない。
その数少ないモーテルがSuper8だった。このPageのSuper8はクイーンサイズのベッドが3つあり、部屋も広くて、電子レンジと冷蔵庫がついて税込約70ドルだった。90年代は30ドル程度だったように記憶しているので、この15年の間に2倍になってしまったようだ。昔は部屋に電子レンジがあるモーテルは珍しかったのでその点は良くなっている。

せっかく電子レンジがついているし、レストランに入って食事をするのも煩わしく感じられたので、昔のようにそばのWalmartで冷凍食品とデリを買ってきて部屋で食事を済ませてしまった。買ってきたのは冷凍食品のチャーハンとカクテルシュリンプ、フライドチキン、バッグに入ったサラダ。他の客を見ているとピザとか買ってきて持ち込んでいるようなので部屋で食事を済ませている客は今でも多いのだろう。アメリカ人や在米の日本人ならいざ知らず、今時、日本からわざわざ来てこんな貧乏臭い旅をしているのはうちらだけだろう。昔は貧乏だったのでこんな感じにファストフードや部屋で食事を済ませてたり、公園でBBQしてアメリカ中を車で旅行をしていたんだよ、と子供達に教えたところ、日本で電車で温泉旅行をして美味しいものを食べた方がいいね、と言われてしまった。それじゃスリルが無いし面白くないんだけど、と言っても皆、よくわかっていないようだった。まあ、仕方がないか。