パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

ステーキ ミディアムレア

2012-02-23 00:39:27 | 料理
ビフテキというのはもはや死語となっているが、昔、ステーキという言葉には重みというか威厳があった。威厳がなくなってしまったのは牛肉輸入自由化によって安くなったからだろう。その輸入自由化は1991年4月だったというからもう20年以上前のことだ。

90年代初め牛肉自由化後、スーパーでアメリカ産のランプステーキ100gが98円だったという値段に驚いたことを覚えているが、今はもうちょっと高いぐらいか。当時、円ドルが100円ちょっとであったが、今は80円であり、デフレということを考えるともう少し安くてもいいと思うが、安くない。

90年代後半、渡米して見た値段はリブアイ(リブロース)の値段が南部でポンド4ドルから5ドル、ニューヨークストリップステーキ(サーロイン)が同5ドルから7ドルでニューヨークのスーパーでそれぞれプラス2~3ドルだったことを覚えている。今の値段をWebで見ると大体当時の2倍になっている。輸入牛肉が安くなっていないのはドルの価値が8割になっても元値が上がってるためだろう。

それはともかくオージービーフのサーロイン(ニューヨークストリップステーキ)が100g198円と安かったので買ってきてステーキにした。オージービーフは牧草で飼育した肉と穀物飼育の肉の2種類があり、後者の方が臭みが少なく柔らかく、味もいいらしいが値段も高い。一般のスーパーではどっちの肉かはっきり書いていないことがほとんどだが、入手したのは値段からして牧草飼育の物だろう。早速調理。焼き加減はミディアムレアでうまく焼けたため牧草飼育でもおいしく食べられた。



グリルパンをしっかり熱し、脂をしいて肉をおく

約1分して焼き目を格子状につけるために90度回転させ、さらに1分
同様に裏返して1分して90度回転させたころでフランベを行い、火を止める。

スキレットの蓋を蓋として使い、火をとめたまま3~5分おく。
その間、ステーキ皿をあたためておく。

ミディアムレアの固さは母指球と同じぐらいらしいので3分開けたところで肉を押してみて確かめる。
蓋をあけて温度が下がってしまった場合は少しだけ火を入れる。

母指球の固さになったら熱したステーキ皿の上で5~10分おいて落ち着かせて出来上がり。

ライ麦カンパーニュ

2012-02-20 23:50:15 | パン
この間の週末はやっと労働から解放されて時間が取れたのでライ麦カンパーニュを焼成した。
見た目はなかなか良い。ただ、強力粉に鳥越製粉のブルーメではなく灰分が少なくタンパク量のとても多い特うたまろを使い、割合も多かったため中がふわふわ。その分、生地は扱いやすかったけど。。。
カンパーニュと称するには大小の気泡があってカチッとしていないといけないのだろうが、これはこれでおいしい。

日曜日のNHK特集で小麦の歴史について解説していた。
それを見た後でこのパンを口にしたらパンはやはり大地の恵み、労働の実り、いのちの糧なんだなぁとしばし実感。



ポーリッシュ種

水         200ml
ライ麦粉      200g
青サフ        1g
ヨーグルト      大1

24時間放置

特うたまろ    300g
ウーヴリエ    100g
水        190ml
赤サフ      3g
塩        10g
にがり      20g


キッチンエイドで捏ねて一次発酵、成形後二次発酵
焼成はガスオーブン + ダッチオーブン
300℃10分
250℃15分
ふたをあけて200℃10分 

チキンロースターを使って鶏の丸焼き

2012-02-18 12:11:58 | BBQ
グニャグニャした鶏皮は旨くない。やはり鶏皮はパリッとしていないといけない。鶏丸をオーブンでスキレットに普通において焼くと下半分の皮はグニャグニャになってしまう。この防止には360度あらゆる方向から熱を加えるのが良い。そのため宙に浮かせて焼く、それが正しい鶏の丸焼法らしい。ロティサリー(回転焼き)やビア缶チキンは理にかなっている。

ロティサリーオーブンは鶏の丸焼きや塊肉の調理には良い機械であり、アメリカでは安い物は100ドル以下で購入出来るほどありふれた機械だ。しかし日本では業務用の物以外入手困難だ。故障を考えると個人輸入もためらわれる。どうしてメーカーはこの機能をオーブンレンジにつけないのだろう。鶏の丸焼きや塊肉のローストを普段食べる習慣が日本には無いためか。

子供と一緒に勉強した社会科によると日本で肉をたくさん食べるようになったのは高度経済成長以降らしい。肉を一般的に食べるようになったが、核家族化、共働きで個食が進み丸焼きや塊肉の出番が無くロティサリーは必要なかったと言うのが真相だろう、とまあパリッとした皮の鶏の丸焼きを作るのにあれこれ考えても始まらない。ビア缶チキンも考えたが、缶の塗装が気になってできない。なんか塗料が熱で溶けて体に悪そうだ。

ビール缶を使わなくともバーチカルチキンロースターなる物がストウブから発売されているらしい。でも1万円以上する。2つ焼き仕様の陶器製の物だったら個人輸入で送料込みでもその半値で購入出来る。早速、購入して使ってみた。中国製だった。この製品は2度も太平洋を渡ったのか、、だったら日本でも売ってよ、と言いたくなる。

このチキンを差し込むツボにビール、ワイン、コーラ、ドクターペッパーやジュースを入れてオーブンで焼く。焼き時間、温度は170-180度1時間半から2時間。実に単純。




ただデカい。斜めにしてやっとガスオーブンに入れられるぐらい。でもリンナイ卓上ガスオーブンと比べればオーブンレンジは横が広いので大容量の機種だったら大丈夫だろう。



ツボに赤ワインを入れて皿に色々野菜をのせて焼いてみた。皮はパリパリ、肉はしっとりしてとても旨い。肉汁はほとんどツボに落ちるのでツボの肉汁から脂を取ればソースになる。これはたいへん便利だ。グレービーを作らなくてもよい。皿に野菜をのせたが乾いて焦げてしまった。皿にはジャガイモ以外のせない方が良いと思う。玉ねぎなど焦げやすい野菜は鶏とツボにつめればいいだろう。




チキンは約1kgのを使用

1)ブライニングとして3%食塩水に1~2時間つける

2)水けをきってシーズニング コショウ、砂糖大1/3 ナツメグ、ガーリックパウダー
  バターを皮下によく練りこむ

3)ロースターに鶏をセットして首のところの穴をアルミフォイルでふさぐ。
野菜をしきつめ180℃1時間半焼成

4)オーブンから取り出し、10分おいてから切り分ける

ウーヴリエでカンパーニュ

2012-02-15 23:48:06 | パン
久々にカンパーニュを焼成。使った粉はウーヴリエ。
ポーリッシュ種にヨーグルトを添加してサワー種もどきで発酵させた。
できは久しぶりにしてはよくできていると思う。

コロンビアをメイコーヒーMPR-2000で焙煎。焙煎機はいつもは換気扇の下において焙煎しているのだが、煙くなるので外に置いた。今回たまたまかもしれないが、むらが少ない。外に置いた方がきれいにむらなく焙煎できるのかもしれない。温度差の関係だろうか。





ポーリッシュ種

水          200ml
ウーヴリエ      200g
青サフ        1g
ヨーグルト      大1

オーバーナイト放置

ウーヴリエ    400g
水        190ml
赤サフ      3g
塩        10g
にがり      20g


キッチンエイドで捏ねて一次発酵、成形後二次発酵
焼成はガスオーブン + ダッチオーブン
300℃10分
250℃15分
ふたをあけて200℃10分 

PY-D432Wの減塩パン、みごとにケーブイン

2012-02-05 22:54:21 | パン
暦の上では春、とはよく言うが、まだまだケガのシーズンが終わっていないのでこの所、毎日が忙しい。パンをじっくり焼く暇がないためホームベーカリーPY-D432Wを使ったパン焼き以外、パンは焼いていない。付属のレシピの食塩量がかなり高いため焼くのは自分のレシピの減塩パンだ。先日、朝、タイマーの時間がずれてしまったためしばらく放置してしまった。焼きこみを入れるのが面倒だったのでそのままにしておいたらケーブイン。焼き方、こめでこれだ。PY-D432Wは捏ねも弱けりゃ、焼きも甘いという致命的な欠点があるため二度捏ねをしたり、焼きあがったら即オーブンで10分ほど焼きこんだりとこの欠点を補うためにそれなりに手間がかかる。まあ、激安で手に入れたものだから多少の手間はしょうがないが、せめて焼きだけでもしっかり焼けたらいいのになと思うことしきり。




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