パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

アメリカ旅行記16 パンケーキ自動製造機

2013-09-16 08:00:04 | Weblog
ホリデイインエクスプレス・リトルロック Holiday Inn Express Little Rock Westの朝食はモーテルなのにベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグ、ゆで卵、そして南部お約束のビスケットとグレービーまでついてくるなど豪華だ。ただ、野菜は無い。



カウンターに大きな機械が鎮座していた。パンケーキ自動製造機らしい。丁度、タネが無くなって交換するところだったので給仕のお姉さんが中を見せてくれた。



タネはこんな感じでパックを交換するだけ衛生的にできている。



中はベルトコンベヤーがあってタネがそこを動くときに加熱され、焼きあがるという仕組みだ。このお姉さんは南部の人らしくとてもフレンドリーで機械を開けたままで焼く仕組みを見せてくれた。



スイッチを入れると一定量の種がベルトコンベヤーの上に出てくる。



上下に加熱プレートがあって上下ともやや押しつけられるように加熱される。



最後はこんな感じで出てくる。パンケーキとしてはぺったんこでフワフワ感がもう少しほしいところだが、機械の中で押し付けられて加熱されるので熱効率を考えると押し付けざるを得ず、仕方がないのかもしれない。



お皿の位置をセットするのが難しく、お皿から飛び出してしまうこともしばしば。



アメリカ旅行記15 I wished I could sleep like a little rock.

2013-09-15 15:50:07 | Weblog
リトルロックで宿泊したホリデイインエクスプレスはこんな感じで部屋が広くて快適だ。しかし、睡眠不足。

睡眠不足の原因は久しぶりのリトルロックだからでなくて:

以前、某国際学会紙に投稿した論文が紙での出版は12月だけど電子版が間もなく掲載されるよ、とのメールをリトルロックに来る途中、雑誌から受け取った。その後、車の中でもホテルでも暇があれば掲載まだかまだか、としょっちゅう確認していた。リトルロックに到着して論文が掲載されたのを確認して、「とうとう、掲載されたよ!」とあちこちに自慢メールを打っているうちに興奮して眠れなくなってしまった。論文が掲載されたのは、それなりに名の通った一流雑誌。基礎研究をしていた時でもこれだけの雑誌に論文が掲載されたことが無かったので有頂天になってしまった。

実はこの雑誌の電子版はAKB総選挙みたいに読まれた論文のランキングを発表していてこの5月から9月現在まで自分の論文のランキングは全世界(!)で2~3位の間をうろちょろしている。残念ながら1位にはなれないようだ。センターにはなれないAKBのメンバーみたいなもんか(誰だ?)。同じ整形外科医でも山中先生みたいにノーベル賞はもらえず、教授はおろか、この分野ならあの先生みたいなスター医者にはなれなかったし、それどころか勤務していた病院が身売りされることになって新しい経営者に反発して無床診療所(町医者)に転職した自分の人生を象徴しているのかもしれない。まあ、それでも日本の有名な先生方連名の論文をおさえて世界ランキング最高2位だからいいか(笑)。くしくも勤務していた病院は3月31日付で退職で掲載のメールはその日にもらった。というわけで、そんなこんなで興奮してこれが寝られずにいれようか状態だった。


アメリカ旅行記14 ピナクルマウンテン州立公園 Pinnacle Mountain State Park

2013-09-05 00:34:20 | Weblog


翌日、妻の恩師の先生方とピナクルマウンテン州立公園へ行った。このピナクルマウンテンは小一時間あれば、登って降りてこれるぐらいの高さなのでリトルロックにいた頃、よく登った山だ。懐かしい。

先生はピクニックのランチに Petit Jean Ham というアーカンソーでは有名なブランドのハムでサンドイッチを作ってくれた。昔、アメリカにいた頃はそれほどおいしい、とは思えなかったが、あらためて食べてみるとおいしかった。昔と比べて味がよくなったのか、雰囲気がなせるわざなのか。

ランチを食べ終わって、どうしても山に登りたくなった。子供たちにも頂上の風景、Ozarkの風景を見せたかった。みんなで登ることにしたが、先生方は膝が痛くなって途中でリタイヤ。15年前は暇があると登ると先生方はおっしゃってたし、まだ40代後半なのに、、時が否応なくたってしまったことを思い知らされた。気を遣っていただいて無理をさせてしまって申し訳なく感じた。



頂上に近づくとガレキのような岩だらけで足場が不安定になるが、4歳の娘はこんなところでも手をつないでやると面白いようにひょいひょい登っていく。他の子供たちも周りの風景を見ながら山登りを本当に楽しんでいる。



子供たちは頂上で歓声をあげた。向こうにアーカンソー川が見える。これこそまさにOzarkの風景。アーカンソー州がNatural Stateと呼ばれるゆえんだ。先生方には申し訳なかったが、子供たちを登らせてあげてよかった。そして、今、考えてみれば、これが一家で初めて頂上まで登った山だった。



帰り道、昔、ホンダのディーラーだった自動車屋がいつの間にか韓国の起亜自動車のディーラ―に変わってしまったことに気が付いた。90年代、トヨタのカムリかホンダのアコードが売り上げ台数1,2位を争っていたが、それも今は昔か。一抹のさみしさを感じる。


アメリカ旅行記13 リトルロックへ

2013-09-02 18:46:25 | 教育
雨の中、Morrilton, AR からI-40をさらに東へ。Conwayを過ぎ、I-430に入り、リトルロックを目指す。



Bayou バイユーが見えてきたらもう少しでアーカンソー川。



橋を越えればリトルロックだ。



とりあえず、妻の恩師のご自宅へ。ご自宅には何回かお邪魔したことがあったで容易にたどり着けると思ったのだが、15年近く経つと新しく道路ができたりして町の様子も少し変わっていて道に迷ってしまった。迷ってもグーグルマップがあるので何とかなった。昔はアメリカにはナビさえ無かったので隔世の感がある。



お昼ご飯をごちそうになった後でアーカンソー川のそばに新しくできた公園に行こうという話になった。そこの橋からの眺め。
以前、日本人仲間で「アーカンソー小富士」と呼んでいた富士山のような山が昔と変わらず見えた。

再来する前はかなりの時間がたっているし、「アーカンソー小富士」をあらためて見てもっと感動するかと思ったが、最初に渡米して来た時ほどの感動は感じられなかったというより、ああ来たな、程度の感じしかない。無感動というわけではないが、感慨もそれほど感じなかったので逆に自分自身に驚いた。
昔、20世紀(!)に渡米したころ、大人になって初めて(というのは昔、子供の頃、旅行でテネシーとか来たことがあったので)アメリカ南部に来て、南部なまりの英語やアメリカ映画でしか見たことのなかったbayou バイユーであるとか、南部のカントリーミュージックやブルースであったり、ロックンロールであったり、それまで実際に生で触れることのなかった物を生で触れてとてつもなく感動した記憶があるが、その時の感動は時とともに薄れてしまったのかも。。。。。記憶の彼方に行ってしまったのか、あるいは、日本に帰国して後、色々あったからか、あるいは年を取りすぎて感動する心を失ってしまったのかもしれないからか。



リトルロックの滞在中は Holiday Inn Express に宿をとった。昔、Holiday Inn Expressは1泊50ドルを超えることが無かった安宿だったが、今は1泊120ドルと少々高い。この10年、日本がデフレだった間、アメリカは少々インフレで値段も上がったのだろうと、自分を納得させて予約した。でも子供3人+大人2人の値段と考えれば日本から比べれば安い方だ。
Holiday Inn ExpressはExpress の無い Holiday Innと比べてプールが室外であったり、部屋が狭かったりしたのだが、ここのHoliday Inn Expressは部屋も広いし、プールも室内で驚いた。なんだこれだったらHoliday Inn じゃん。120ドルはしょうがないかな、とこれまた妙に納得した。Holiday Inn は21世紀に資本が変わったらしいのでそのためかも。

子どもの頃、両親にアメリカで旅行した時はHoliday Inn が手ごろなモーテルで常宿だった、(あと何故かうちにHoliday Inn のロゴのごわごわのタオルがあった(笑))と聞かされていたのでそのことを不意に思いだし、こうやって子供たちと泊っていると不思議な感じがした。もちろんタオルは持ってこなかった(笑)けどね。