パラドクスの小匣

南原四郎、こと潮田文のブログです。

大相撲の明日はどっちだ

2010-02-07 15:39:53 | Weblog
 ガードマンの仕事は夜8時からなのだが、実際には7時ころにはみんな集まりだし、7時半には全員揃っているので、最低、7時半までには行かなければならない。

 何で、皆さん、こんなに仕事熱心なのか。

 誇りを持ってやっているような感じすら受ける。

 まあ、「仕事」なんて、なんだって「誇り」を持たなければやってられないでしょうが、私は私の誇りにかけて、誇りに思いたくない。

 あり?

 さて、朝青竜問題だが、みなさん、「品格」って言う。

 杉山元NHkアナウンサーもそう言っていたが、「品格」って、「要求」するようなものではないと思う。

 じゃあ何かというと、「讃える」もの。

 えらい宗教家なんかがよく言う。

 神様、仏様は、讃えるもので、何かを要求してはいけません、と。

 神社仏閣におまいりして祈るのは、「生かしてもらってありがとうございます」と感謝するのであって、ご利益を求めてはいけないと。

 横綱の「品格」も、同じではないか。

 朝青竜にだって、ちょっと下品な「品格」はあったと思うが、それはそれとして、では、具体的に、今回はどうすべきだったのか。

 はっきり言って、もみ消すしかなかった。

 相撲協会がいち早く動いて、示談を成立させ、被害者の口を封じるのだ。

 そこらへんがものすごくうまいのがアングロサクソンだ。

 ケネディの女性問題なんかが典型。

 後で暴露されても、ケネディの品格(神格)は消えない。

 神の原理とは、実は、統治の原理なのだ。

 赤間剛さんが言っていたように、世界は有神論で支配されているが、その有神論を支配しているのは無神論なのだ。

 ここらへんの逆説的な論理を知っているのはほんの一部の、それこそ最上位のフリーメーソンなんかだと赤間さんは言うのだが、ともかく、この原理を相撲の統治者たる相撲協会は学ばなければならない。

 さもないと、本気で「品格」を求めて自滅してしまう。

 杉山元アナは、今回の処分で一時期観客は減るかもしれないが、これを奇禍として再生を期待するとか言っていたが、問題は再生の核をどこにもとめるかだ。

 杉山アナは明言しなかった。

 多分、「期待」しているだけで、本当は何もアイデアを持っていないのだろうおが、仮に、「神事としての伝統」なんて言い出したら、つまるところ、アフリカのマサイ族の観光客向けの「ジャンプパフォーマンスショー」になりかねない。

 しかもそれを、日本人自身が喜んで見るとしたら‥それこそ自滅だ。