ドッグシェルター

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幸せのご縁から7年

2009年02月13日 | Weblog
当時6歳のわんちゃんだった。
飼い主に粗末にされて、滑り台から落ちて、足を骨折その後、まともな治療も
して貰えず、人間不信になったあの子は、人間に対して攻撃的に
気荒い一面を出すようになりました。
そんなあの子を飼い主は疎ましく、手放すことを決意。
子どもが出来るまでは、一緒に寝るくらいだったのに、そのご夫婦が子宝に恵まれると、じゃまもの扱い、お散歩以外は常にゲージに入れておく。
犬は飼い主の変化を敏感に感じ取っていたに違いないと思う。
ある時から不憫な待遇に置かれてしまった事に、態度でシグナルを送るわん。

そして、相談があった。経緯も全て聞いて引き取り新しい飼い主を探し
半年近くしてようやく新しい家族とのご縁に巡り合えた。
気が荒く、噛み付いてくるが、甘えて来て最高に可愛らしい仕草をする時も
あったので、人間次第では、信頼関係を取り戻すことは可能、と信じ託した命。
里親様は噛み付かれても、噛み付かれても何がそんなにこの子をさせたのか?
真剣に向き合って下さった。
そして時折近況報告も頂き、いつの間にかに7年もの年月が経過した。
先日13年の命に終止符を打ったあの子の、訃報が届いた。
当初問題児だったあの子も、晩年は穏やかな性格を取り戻し
家族の愛情に見守られ、幸せなわんこになりました。


以下一部抜粋
今月の6日、心臓が悪く永眠いたしました。
病院からの薬や点滴、栄養食等できることは全てしましたが
約13才という年齢もあり、助けることが出来ませんでした。
来た当初は、噛みますという報告の通りかなり気が荒かったのですが
晩年は、性格も穏やかになり怒ることもほとんどなくなりました。
少しの間でしたが、楽しい家族が出来ました。
ありがとうございました。

7日に神戸市北区の六甲動物霊園にて火葬し、現在自宅にて供養しております。
13日に動物霊園に納骨します。

・・・

私どもが託す、保護犬達の幸せの赤い糸は終の棲家となり、家族に看取られ
命の終焉を迎える。これが最大の理想なのです。
それを叶えて下さったフォスターファミリー(里親)様に感謝です。
足も悪かったあの子、気性も荒かったあの子、でも良き出会いにより
幸せになれるという希望を与えてくれます。
プチのご家族様、7年間本当にありがとうございました。