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記憶の限界

2012-08-27 05:00:00 | 自虐史観 執行猶予付き死刑判決 パンダ 

記憶の限界

人間の記憶には限度がある。6000億の脳細胞のネットワークがあるにせよ、単純計算しても同数の記憶を同時に思い出すことは不可能だ。であるから個人の思い出というものは昇華 単純化されやすい。ましてや、個人を集合体とする民族の思い出となると昇華、単純化されないと纏まらない。これは人間という生物体としての避けられない宿命ともいえる。

「記憶の限界」が記録が尊ばれる所以となる。有識者とか学識経験者とか知識人とかの存在を肯定する根拠ともなる。ましてや戦後知識人という範疇があるのは一種の驚きだ。顕学(けんがく)と言う言葉もあるが、博識はまだしも、クイズ王の如き物知り博士は顕学の範疇に入らない。経験人という場合にはまだしも、自分が経験できなかった、つまり、その場所に居合わせたことも、人伝えにまた聞いたこともない事象は、残された記録を検証し、それに対する個人の「ワールド」を形成するしかない。その「ワールド」をしっかりと持つ人間が有識者ということになる。であるから、個人を形成する「思考方法、氏素性」に依ることは避けられない。

群盲象をなでる

いわゆる(~にお詳しいとされる)専門家でなく、それらしくコメントを付ける役回りを演ずるのが、「(本日の)コメンテーター」だとすれば、専門的な知識があり、世間から有能で見識が広く深いと認められている人を有識者とするのであろう。脳腫瘍の摘出術の技術を誇る脳神経外科医などという場合には、特定分野の専門家をさす。ただし、事象を見通し、本質を捉えるというような能力は、いくら訓練を積んで直観と、洞察力に磨きをかけても「限界」がある。例えば、タイトル保持者級の碁打ち(プロ棋士)には凡人が「さしで勝負」しても、丁半博打なら話は別だが、対局では必ず負けるのと同様の「限界」がある。「爆発物にお詳しい○○先生をお招きして、四畳半襖の下張りについてコメントいただきます」という「場違い的セッティング」の類よりも「マシ」な「頓珍漢的コメンテーター」をわざと番組内に仕掛け「笑って済ませる」というテレビ番組が増える結果となる。スペシャリストかつジェネラリストは存在しない。

したがって、以下の用語に対する私の見解はスペシャリストのそれではなく、私の「思考方法、氏素性」に由来する個人的なワールドであると理解していただきたい。

「コケにしやがって、負かしやがったな。バカヤロー!」と腹立ち紛れに、「ハジキ」を取り出すや、北野武の「BROTHER」張に、パンパンとプロの碁打ちを殺してしまえば「知の限界」を通り越して「暴力の論理」と発展するが、その「暴力の論理」自体が「知の論理」の中ではpriority優先事項の一つとなる。

キリがないのだ。

「自虐史観」と「礼(れい)」

押し付けられた日本国憲法の主権在民、平和主義、基本的人権の尊重のうち、平和主義と教育基本法が「事なかれ主義」と「私が悪うございました」とする「自虐史観」を生んだ。

以前オバマ大統領が陛下に謁見した際に「礼」をしたとして米国内では論議を生んだ。極東軍事裁判で判決を受けたA級戦犯が「絞首刑」の判決をウェッブに下されて「礼」をして退廷した印象がある。礼には「私が悪うございました」という心理的受諾と降伏も含むと連合軍は受け止めた。それがオバマ批判にもつながった。

広田弘毅は判決後「礼」はせず、(おそらくは傍聴席の家族に視線を向け)、そして退廷した。その視線の先に、将来日本の「事なかれ主義」と「自虐史観」の蔓延があると見通したと「仮定」したら、「冤罪刑死」の方を「潔し あるいは マシ」として氏は選択したであろう。

東条とて同じことだ。彼はキーナン、ウェッブとの裏取引で「天皇の訴追免除」を勝ち取り、絞首刑判決を受けたあと「礼」をして退廷したが、その「礼」は日本人の、古来からの習慣である「礼」であり、「私が悪うございました」の礼ではない。シルベスタースタローンが演じたランボーが顔色を失う小野田寛朗氏が、ブラジル移住を選択したのは、戦後民主主義のもたらした「自虐史観」はもとより、戦前は散々、軍部の戦争を「扇動」していた新聞社をはじめとする戦後豹変した「横柄なマスコミ」の小僧記者に辟易し、愛想をつかしたからだ。現代日本では、韓国大使館前での日本人デモの報道がマスコミで一切報道されないのも事実である。

現代日本の法廷でも被告人は、往々、開廷時に裁判長に向かい「礼」をする。「礼」の動作の必要性があるのかどうかは別問題であるが、「礼」の一つもしなければ「反省の色無し」という心象を与えることになる。事実認定と「礼」は一切関係しない。

執行猶予付き死刑判決 suspended death sentence

8月20日 安徽省合肥の中級人民法院は、重慶市の元共産党委員会書記、薄熙来氏の妻で、英国人実業家を殺害した罪で起訴された谷開来被告に対して、執行猶予付きの死刑判決を言い渡した。BBC http://www.bbc.co.uk/news/

ではThe wife of disgraced Chinese politician Bo Xilai is jailed and given a suspended death sentence for the murder of British businessman Neil Heywood.と流した。初公判は今月9日で、即日結審した。公判から結審までが短い。「何とかありき」の類の政治的判決である。谷被告(53歳)は精神的苦痛および党と国家に「大きな損失」を与えたことへの自責の念を強調したと報道があった。北京の英国大使館は20日、中国当局がヘイウッド氏の死を調査し、被告の責任を追及しようとしたことを歓迎するとのコメントを発表した。対英国には「死刑判決」をもって中国政府の真摯さを協調し、共産党体制内のスキャンダルをどのように国内的にコントロールしていくか?を模索した結果の審理時間が極端に短い結審である。優先事項を感得している中国の外交的決着でもある。

実質的無期禁固刑→模範囚→恩赦釈放 となる筋書きであろうが、国内体制の急変があれば 禁固刑→病死あるいは刑死となりうるわけで、彼女の生命の保全が確約されたわけではない。

パンダもトキ(朱鷺)も動物以外の何者でもない。

どちらも日中友好のシンボル的存在だ。戦後、インドのネール首相から、戦後の日本の子供たちを慰安するために送られた「象(ゾウ)のインディラ」とは象徴の度合いが違う。石原都知事のパンダ発言は本家中国よりも韓国のネット上で炎上したというが、そんなことは私にとっては「どうでもいい」優先順位の低いことである。*義理の祖父は日英同盟時代の海軍○将軍閣下、その息子は軍医を経て佐渡で開業、その末娘と私は結婚した。祖父がロンドンで購入したダイヤモンドは義母から私の妻に生前に贈られた。義母の話では、佐渡には朝鮮があったという。

ここで思考実験をしてみる。

現代日本で腹を空かせたホームレスが佐渡にいた。ひもじさのあまり、田に降り立った「朱鷺」をみて、「思わず生存欲にかられ、焼き鳥にして食べようと思い、礫(つぶて)を投じ、殺しました。あとで聞きましたが記念事業の参加のために事前に佐渡に来ていたらしい中国人学生の風体をした男性が、オラに入水口のレンガを剥ぎ取り投げつけました。動転していたオラは薪を振り回していたらその薪にレンガが当たり、跳ね返ったレンガが中国人の足に落ち、焼き鳥になった朱鷺と中国人を守るために立ちはだかった記念公園の職員が畦(あぜ)に足をとられ、中国人もろとも乾田に転倒し、日本人は両腕を擦りむいたんです。中国人は稲株に眼をつかれたんです。やってきた警察は、初め事情が飲み込めず、「焚き火をするなら消防署に連絡するように」と言って立ち去りましたが、警察もすぐに事情を知り「あのトキ」かと「ドキッ」としたので、あわててやって来てオラは逮捕されたんです。なにしろ犬を食ってから一カ月田んぼのドジョウをたまに盗んで食ったくらいで、腹が減っていて、朱鷺を足の長いニワトリと間違えたんです」と涙ながらに供述は続く

「ドジョウは朱鷺の餌でお前の食うものじゃない」と検事

「ドジョウ鍋は旨いですよ。踊り食いはしたこと無いけど」と書記官

「野犬はトキの敵で、オラは敵も殺しただ」と喜ぶ被疑者

「野犬はトキの敵かあ?」と検事が書記官に質問

「犬の性格ってのもあるでしょうし、、」と困惑する書記官

「犬の専門家の必要もあるなぁ はぁ」と判断できない検事

「犬を食ったってのはマズイですよ。日韓関係からも、、」と書記官

「調書からはずしておくか」とうなずく検事

「レンガがオラの頭に当たっていたら、オラは死んでたかも」と被疑者

「それも調書からはずしておこう」と検事 書記官もうなずく

さて、そのホームレスは、どのような罪状で起訴されるのか?罰金刑(といっても銭なしのホームレスである)以上の罪状になるのか?起訴されるとすれば、その訴因は「動物愛護法違反」「器(動)物損壊」「過失傷害」ではなく「文化財保護法違反」となるだろう。精神鑑定後に「心神喪失により無罪」にはならないだろう。
文化財保護法 第196
(第1項)史跡名勝天然記念物の現状を変更し、又はその保有に影響を及ぼす行為をして、これを滅失し、き損し、又は衰亡するに至らしめた者は、5年以下の懲役若しくは禁錮又は30万円以下の罰金に処する。

これがおそらくは法治国家としての日本で適応される条文である。民事裁判なのか刑事裁判なのかは浅学の私は知らないが、裁判員制度がもし適応されるとしたら、、、。このような思考実験も悪くはない。

そこで、中国に倣うなら短期審理 執行猶予付き死刑判決 即日結審、記念公園の職員の表彰と、怪我した中国学生への謝罪と治療費全額負担と見舞金、焼き鳥の一部の朱鷺の供養塔の建設としたいところだが、臨時立法する以外、極刑に該当する法律が無い。執行猶予付き罰金刑ぐらいが「落としどころ」となるであろう。「執行猶予期間には田んぼのドジョウの繁殖増加に勤めるべく、清掃奉仕活動を行うこと」が主文に付け加えられる。「最初に~ありき」の筋書きだと、被告は傷害あるいは殺意に近い衝動から、レンガをが投げつけた云々とは まず 今の日本では「なさそうな捏造訴因」である。

Photo

上野動物園での故ネール首相と象のインディラ

本日の「漢方市民講座」

党参(とうじん)の党の由来 国民党 共産党の「党」ではない

ウコギ科に属する「人参」とは異なり「桔梗科」に属する。人参が「」であるのに対し党参は桔梗と同様に「

」である。作用は人参には及ばないものの、似たような薬効があり、何よりも安価であるので入手しやすい。山西省の上党地方産が広く出回っている。その産地名である上党の「党」に「党参」という名称の由来がある。現在、グラム単価でいえば、野山人参は金より高価である。

過去の野山人参に関する私の文責は以下にあります。

http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20070116

http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20080201

http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20061117

http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20061101

http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20060922

http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20061017

http://blog.goo.ne.jp/doctorkojin/d/20061021

野山人参に興味のある方は、上記のドクター康仁 野山人参をご参考ください。

一句:浅漬けも食中毒の 元となり

解説:死亡報告が続く 病原性大腸菌は野放しにせず、文字通り「塩漬け」で活動繁殖を押さえ込まなければならないという意味です。

  八月二十日 記