がん患者はどんな原因で死ぬのか? 癌で死なないために (2) 免疫力のアップ 野生人参の効用 体の抵抗力を免疫力と言い換えれば、人参こそが免疫力を増強してくれるものです。特に野生人参(野山参)は効能が高く、中国では高貴薬として伝説的な名宝です。吉林省長白山の野生人参(野山人参)は古来より有名です。西洋抗癌剤による骨髄抑制や放射線療法に伴う宿酔などの副作用を防止する効果は、野生人参に勝る生薬はありません。また、人参から抽出したジンセンノシド成分の一部には、癌腫瘍内の血管の内皮細胞の増殖を抑え、癌組織の血管新生を抑制することにより癌組織を栄養不足に陥らせ癌組織の発育増殖を阻止するという新しい抗癌効果も報告されています。 野生人参のような多彩な機能によって人体の自然治癒力を高めるような西洋薬はありません。 中国国家認定1等級野山人参 吉林省 長白山産 重量15.8グラム 31,800人民元 中華人民共和国認定7等級にあたる総重量0.5g以上1.5g未満の野山人参は、親指の上に乗るくらいの大きさですが、グラム単価は金よりはるかに高価です。1等級にもなれば、最低基準価格が、グラム2.2万円弱(金価格の約10 倍)となります。 筆者が敬愛する上海中医薬科大学の朱教授は、「中国人100人がもし癌にかかったら、100人とも野山人参を欲しがるだろう。しかし、資源の量とその高価さ故に、中国人といえども誰でも野山人参が飲めるわけではない。一方、日本人100人が癌にかかったら、99人は野山人参を欲しがらないだろう。伝統と知識の差である。」とおっしゃっています。 現在日本国内で市販されている、高麗人参製品の紅参末は1日3~6g服用で、1ヶ月に1万円程度の費用ですが、やはり野生人参(野山人参)の高価さには驚くばかりです。 現代的な薬理研究 1.人参成分サポニン成分にはがん細胞が分泌するトキソホルモンの作用を中和し、 癌の悪液質を改善する。 2.実験的にマイトマイシンなどの抗がん剤の作用を増強させ、抗がん剤による白血球減少などの副作用を有意に改善する。 つまり、人参成分には西洋抗がん剤の効能を高め、かつその副作用である白血球減少などを防止できるというわけです。癌治療において、西洋と東洋の知恵を一緒にすることが現在求められている理由です。 3.実験的に、異物を貪食する大食細胞を活性化するとともに、 リンパ球のナチュラルキラー活性を増強する。 がん細胞を生体にとっての異物として、がん細胞を攻撃する細胞性免疫機能を、人参は活性化するということであり、その抑癌効果ががん防止につながると考えられています。 疫学調査によると、平素人参を愛飲している人達では、がんの発生率が低いといわれています。 4.放射線療法に伴う骨髄抑制を防止する。 抗がん剤や放射線療法と併用して人参を服用することが推奨される理由です。 5.癌腫瘍内の血管の内皮細胞の増殖を抑え、癌組織の血管新生を抑制することによって、癌組織を栄養不足に陥らせ癌組織の発育増殖を阻止する。 以上の悪液質改善効果、抗腫瘍効果や、西洋抗がん剤の作用を増強させる効果、西洋抗がん剤、放射線療法の副作用を防止する効果、がん組織を縮小させる効果などは、人参の癌治療における幅広い有効性を示すものです。