みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

Coffee Break, #140

2018年01月03日 | コーヒーブレイク
ローマ書14章19節
そういうわけですから
私たちは
平和に役立つことと
お互いの霊的成長に役立つこととを
追い求めましょう

平和と書いてあるが、何故「平安」或いは「安息」と訳さないのか。

εἰρήνη:
Probably from a primary verb εἴρω eirō (to join); peace (literally or figuratively); by implication prosperity: - one, peace, quietness, rest, + set at one again.

rest(安息)、quietness(平安)

こちらの訳の方がしっくりくると思うのだが、「世界平和」のようなものと想像させたいのか。

例えば、ヨハネ16:33を見ると

ヨハネ16:33
・・・
あなたがたがわたしにあって平安を持つためです
・・・

εἰρήνηをちゃんと「平安」と訳しているではないか。

さらに言うと

>平和に役立つこと

とあるが、原典には「役立つこと」とは書いていない。

ただ単に「平安の事々」

ローマ14:19a
それ故
我々は追い求めようではないか
平安の事々を

続いて後半部分。

>霊的成長に役立つこと

と訳しているが、意訳の域を超えてしまっている。実にいい加減。

英語訳を見ると

things wherewith one may edify another

とある。原典を見ながら訳出すると

お互いの間の構造体の事々

となる。原点には「霊的・・」など、どこにも書いてはいない。


ローマ14:19
それ故
追い求めようではないか
平安の事々と
互いの構造体の事々を



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