生活指針や生活基盤として聖書をどのように活用すべきなのか、聖書をどのように読み解いていけばよいのか考察していきたい。
「生活指針」というタグを新たに作成して、生活指針としての聖書の活用法を学ぼうと思う。
実は、その最たる手引きが、現在通読中の指南書
The Institutes of Biblical Law、Rousas John Rushdoony
なのだが、なかなかの圧巻であり、読み込んでいくのは容易ではない。
まずは、クリスチャンは国家と如何に関わっていくべきかについて考察する。
特に、わが国のような共産主義国家とどう付き合っていくかを知りたい。
支配者層が裏金作りなどやりたい放題である一方、被支配者層はインボイスなどによる搾取に苦しめられるという構図は、典型的な共産主義国家であることの証左。すなわち、反キリスト国家。
・【裏金議員】自民党の先生方は裏金大好き! 3/1閣議決定“NTT法改正案”で日本崩壊(深田萌絵×石田和靖)@FukadaMoeTV
以下、3つの動画を順に拝聴していこうと思う。
それぞれ立場、宗派、教理が異なる教師たちが、このテーマについてどのように聖書を読み込んでいるのか聴き取りたい。
☞ Does Romans 13 Say We Have to Obey the Government?
☞ Government: Christian Worldview with R.C. Sproul
☞ Why Christians Submit to the Government (Romans 13:2-5)
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最初の動画はこれ。
Does Romans 13 Say We Have to Obey the Government?
最初から2分28秒まで。
◇◇
政治に関して米国クリスチャンが活用すべき聖句があるとしたら、それはローマ書13章です。
政府に服従すべきとのパウロの教えは、2016年のBLM(黒人の命は大切(Black lives matter)抗議活動に対抗して引き合いに出されました。
BLM抗議活動とは、メキシコ国境沿いにおいて、移民の子供たちを両親から切り離すことを支援する活動のことです。
2020年のcovid-19によるロックダウンとマスク強制の時に沸き上がった熱い議論においても、政府に服従すべきとのパウロの教えは引き合いに出されました。
このような政治的状況に対する考え方に基づくそれぞれの解釈については、さまざまな考え方があると思います。
自分の解釈の仕方について説明する必要はないと思っているかもしれません。
ローマ書13章が政治的な議論であることは明らかです。
アメリカでは、常に政府には従うべきだと単純に理解されています。
何となく感じているように、それよりも話はやや複雑です。
ローマ書13章の何処に、そのような見解が書かれているのでしょうか。
何故米国クリスチャンはこのことに固執するのでしょうか。
この聖句の解釈の歴史は長くて、複雑です。
アメリカにおける(この聖句の)解釈の歴史は、国家としてのアメリカが始まる独立戦争の時代までさかのぼります。
公的場において、アメリカの植民地は聖書的議論に精通していて、巧みに利用していました。
しかしながら、独立戦争の間、両軍において聖書的正義は多数ありました。
ガラテヤ人の手紙5章1節「あなたがたはしっかり立って、奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい」 といった自由に関する聖句を、愛国者たちは引用しました。
そして、彼らは聖書に登場するファラオやレハベアムのような堕落した王たちに言及しました。
王を支える重鎮たちは、ローマ書13章など彼らの大変気に入った政治的内容の句を握りしめていました。
それらはイギリス王室の反逆者たちを欺く道具として使われました。
ローマ書13章の初めにこうあります、「万人を支配する権威に従せなさい。神が樹立した権威以外に権威はありません。従って、権威に逆らう者はだれでも神が設立したものに逆らっているのです。そうする者たちは自分に対して裁きをもたらすことになります。」
そのように定められています。
支配権威に逆らってはいけません。
重臣たちは聖書的背景を固く守っていました。
パウロはこの指示に対して警告も例外も認めていません。
この聖句によって、彼らは民主政治よりも君主政治に重きを置くことが神の承認であると考えていたようでした。
第1ペテロ2章17節に、KJV聖書によると「fear God, honor the king(神を恐れ、王を尊びなさい)」とあります。
やや困惑を覚える聖句です。