聴きたいメッセージは多数あるが、何せ時間がない。
新生(再生)は、その中でも是非確認しておきたい主要テーマ、最重要教理のひとつ。
是非とも知って(再確認して)おくべき真理。
周囲の霊的状況、ひいては追従してはならない世の流れを把握するのに役に立つ。
今回は、シリーズ第1回。
◇◇
新生とはなにか。
この新生ということばだが、英語ではregenerationと言う。日本語では「再生」ではなく「新生」と言うことばの方が馴染みがある。新生に対して、英語ではnew born(new birth)ということばがある。この国では「新生」ということばの方が聞きなれているように思われるので、こちらのことばを使うことにする。意味は全く同じ。
新生とは、われわれの内に新たに霊が生み出されるということではない。
われわれの内にあるのだが、死んでいる霊が生き返る(quicken)から「regeneration(再生)」という。
つまり、「再生」の方が、表現の仕方としては実は正しい。
エペソ2:1
And you hath he quickened, who were dead in trespasses and sins;
海底深く沈み込んでいたわれわれの霊が、神の霊によって海面まで引き上げられ、息を吹き返す。このプロセスがreborn、つまり霊の再生。
この奇蹟は神の御霊によってなされる(ヨハネ3:5).再生するとは,全く新しい開始を意味する.生活の改善でもなく,何らかの新しい性質や才能を付け加えることでもなくて,この上なく根本的なものであり,それによってわれわれは,これまでとは全く異なったものになろうとしているのである.これは霊的な事柄であり,肉体の再生ではなく・・
つまり、新生とは、信仰によるのではなく、只々神の霊によって完了するプロセス。
先の動画(☞ MacArthur and Sproul: Special Questions & Answers)の中で、Sproul師がこのことに触れている。
*英語が苦手な人は、自動翻訳機能を使用されたし。
以下、引用開始。
22:43 LARSON:質疑
アーメン。信仰とは恵みでしょうか、それとも応答でしょうか。
もし恵みであるなら、私たちに信仰を実践するための責務があるのは何故でしょうか。
22:53 SPROUL:応答
はい、私たちクリスチャンには信仰を実践する責任があります。
義とされるための必要条件を整える応答が信仰であります。
しかしながら、新約聖書において言われているように、私たちがなすべき応答(すなわち、信仰)は、聖霊によって天から与えられた恵みであることも確かにその通りであります。
私たちがまだ罪において死んでいた時、御霊はキリストとともに私たちを生き返らせて下さいました。
私たち改革派と他の教派を隔てている教理があります。
新生は信仰より先に起きるということであります。
信仰を実践するために、救われるための応召に応えるために、まずはじめに私たちは御霊によって新生される必要があるのです。
大多数の福音派クリスチャンはこの順番を取り違えています。
義とされて救われるために、まずは信仰を持ち、それから新生されるのだと信じています。
しかしながら、霊的に死んでいる人が信仰を実践することなどできるわけがないのです。
ヨハネ福音書6章において、イエスは次のように語っています。
私たちは堕落し、霊的死の中にあるため、自ら生き返ることはできないのです。
私たちがキリストに耳を傾け、応答することができるようになるのは、その前に神の霊が私たちの魂と心の有様を変えて下さったからなのです。
すなわち、信仰を持つための必要条件が新生であり、それ以外にありません。
参考動画:
☞ RC Sproul 11 Does regeneration precede faith?