ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

チュッパとチュッピ

2013-12-18 21:09:45 | 平々凡々

 

   我が家に珍客が来ている。セキセイインコだ。

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近くに住んでいる弟が仕事で10日間ほど中国に行くので、その間、預かってくれと鳥籠に入った2羽のインコと餌などを持ってきたのが先週の月曜日。弟が言うには、「餌は毎日1回取り替える。水は無くなれば替えるくらいでよい。特に気を使うことは無いが、餌が足らないと喧しく囀る!」とのことで、大したことは無いと二つ返事で預かることにした。

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 インコはオスとメスの2羽で、名前がチュッパとチュッピ。どちらがオスでどちらがメスかは分かるだろう。人間に例えて言うなら、チュッパは青年、黄色い羽で元気が良い。チュッピは成人式まであとわずかという女の子で、羽根は純白、清楚な感じがする。大人しくて上段の止まり木にいつも止まっている。

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 言われたように1日に1回、えさ箱に餌のきび?を入れ替えているのだが、その時はチュッパがかしましい。嬉しいのだろう、鳥かごの網に掴まって、私の指をつついて嬉しさを表現する。

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 始めは恐る恐るだったが、今ではすっかり慣れて、水も毎日替えるし、何かしゃべらないかなと、声掛け(挨拶)までする。愛想が良いのはやはりオスのチュッパで、ピーピー鳴く声も喧しいほどだ。それに引き替え、チュッピのほうは乙女チックでじっとしており、餌を啄ばんでいるところを見たことが無い。いつ、餌を食べているのだろうと不思議に思える。

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 休みの日、餌を替えたあと、鳥たちを観察していた。鳥の鳴き声は何だか優しげに聞こえて、心を慰めてくれるように思えた。チュッパとチュッピは上段の止まり木に仲良く並んでいた。と、チュッパが時折りチュッピに近づく。するとチュッピが「近寄るでない!」と云うようにチュッパを攻撃して後ずらせるのだ。それでもチュッパは人恋しいのか、チュッピに近寄っては撃退されるという光景が繰り広げられていた。これを見て、「あ~、オスは可哀想!」と我が身に比して考えさせられたのだった。<o:p></o:p>

 

 ところが先日、預かって1週間が過ぎた月曜日、餌をいつものように替えたのだが、その時にチュッピが思いがけない行動を取った。何と止まり木から餌箱まで下りて来て、餌をついばんでいるチュッパを追い出して餌を食べ出したのだ。追い出されたチュッパも何となく不服そうだが、チュッピの威光に逆らわないで大人しくチュッピが餌を食べるのを見ていた。男性からすると、じゃじゃ馬娘が落ち着くのをまっていたかのような感じだった。

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 思いがけなくも我が家に現れたインコ、可愛くて眺めているだけで幸せな気持ちになる。チュッパとチュッピの微妙な関係も色々と考えられることがあって面白い。私の生活のリズムを楽しくしてくれている。

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コメント (18)
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