プロ野球も残り30試合程度となって、最後のデッドヒートを繰り広げている。今年の東北楽天は圧倒的な勢いが続いていて、優勝は間違いなさそうだ。我がライオンズは春頃の勢いが無くなって、4位と云うテイタラク。中村が故障という大きなハンディがあるにせよ、投手陣がすっかり自信を失っていて、応援のし甲斐もない惨憺たる状態に陥っている。何とか3位までに滑り込んでほしいが、相手は調子者のロッテとソフトバンク。特にソフトバンクには蛇に魅入られた蛙のようで、まるで勝てない。勝てる気がしない。何とか他のチームに勝って、帳尻を合わせている勘定だ。
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孫達は大のソフトバンクファン。TV桟敷で懸命に応援している。特に和君はソフトバンクの選手全員が頭の中に入っているようで、解説者並みの知識を持っている。
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<o:p>左:野球教室でコーチの説明を聞き入っている。</o:p>
<o:p>右:休憩時間もバットの素振りに余念がありません。</o:p>
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さて、その和君。ソフトバンクがファン活動の一環としている子ども野球教室に参加している。小学生を対象にしている教室で、夏休みの期間中に5回、教室が開かれる。定員は30名。和君は1年なのでもちろん一番小さい。親が言うことはあまり聞かないが、コーチの言うことには素直に聞いているようだ。
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<o:p>和君の守備位置。左はライト、中央はピッチャーマウンドあたり、右はサード前でボールを追っかけている</o:p>
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その最終回の野球教室が29日に近くのベビー球場で開催されるというので、どんなものか私も応援がてら見物に行った。最後と云うこともあって、その日は参加者30人を二つに分けて練習試合をしていた。 1チーム15人だ。守備はどうなるのだろうかと見ていたら、15人が勝手に自分の好きなところに陣取っている。和君は最初はライト、それからセンター、最後にピッチャーマウンド付近とボールが飛んできそうな所を選んでいた。ピッチャーが投げるボールを打つのではなく、ゴルフのティショットと同じように、静止ボールを打つのだった。もちろん高さは調整できる。
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和君がライトで守っていた時、何とライトへヒットが打たれた。ワンバウンドでボールを取った和君、鉄則どおりキャッチャーめがけて遠投したのだ。それも見事にキャッチャーへワンバウンドだった。イチローを思い起させるような返球で、私も思わず拍手。日頃の成果が出たのと肩が良いのに驚いた。
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右投げ左打ちの和君、ティーバッティングも堂に入ってた。
ピッチャーマウンド近くで守っていた時、ゴロが飛んできた。 それをキャッチして、一塁へノーバウンドの投球。見事にアウトにしたのだった。他の子供たちが投げるのが苦手なようで、一塁への投球が全部ワンバウンドになっていたのとは大違いだった。
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打つ方はといえば、全部で3回打席に入った。空振りや当てるだけの子が多い中、和君はバットを振り切っていたのにも感心した。ボールをちゃんと見据えていたのも良かった。成績は3打数2安打、最初のライト前ヒットは見事なものだった。
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全員が好きな場所を守るという練習試合ではあったが、指導するコーチはちゃんとプレーを見ていて、その都度評価を与えていたのが良かった。野球は基本が大切と云うが、ボールを取った時、何処に投げるか、ちゃんと考えておかねばならない。それにナイスプレーには惜しみなく褒めていて、観ていて気持ちが良かった。怒鳴り散らかすような指導はこりごりだ。
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<o:p>左:ヒットで出た和君、2塁スティールを窺っている。</o:p>
<o:p>中央:次打者のゴロで、懸命に2塁へ。</o:p>
<o:p>右:3塁からホームへ。</o:p>
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この日は暑かった。子供たちの母親もダッグアウトで見物していた。2時間の教室だったが、得るものは大きかっただろうと思う。私も強烈な日差しの中で、子供たちの溌剌とした動きに元気を貰った。
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