ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

湯の平温泉

2008-02-25 21:44:47 | 紀行

   湯の平温泉、石畳。

 

  仕事が一段落した金曜日、急に思い立って温泉に行ってきた。親父や長女の入院騒ぎでこのところ疲れていたので、妻への孝行も兼ねてだ。場所は大分県の湯の平温泉。湯布院から南へ15キロほど下ったところにある。私は行ったことないが、弟や温泉好きの娘たちは知っていた。宿が空いているか心配だったが、妻の想いが通じたのか何とか取れた。

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 天気は良くて暖かい日だった。9時過ぎに家を出発。朝のラッシュはもう終わっており、快適に国道10号線を湯布院に向かった。時間もゆっくりあるので、各地の道の駅や新北九州空港などに寄り道をしながらのんびりとドライブを楽しんだ。

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<o:p> 天井桟敷で野イチゴアイスクリームを!  </o:p>

 それでも、湯布院には1時前に着いた。チェックインにはまだ時間があるので湯布院の街を散策することにした。平日ではあったが、結構人出は多かった。やはり、女性に人気のスポットなのだろう。人力車に乗って街を巡っている人たちも多かった。昨年来た時には時間がなくて入れなかった金鱗湖横の「天井座敷」で憩うことにした。 屋根裏を改造して、アンティックなテーブルや椅子を各所に配置した作りだったが、ゆったりした雰囲気で時間もゆっくりと流れていた。

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2時半を過ぎたので、お土産などを抱えて目的の湯の平温泉に向かった。初めて訪れるが、カーナビがあるので道に迷う心配がないと思ってハンドルを握ったが・・・。 カーナビがあって良かった! 目指す旅館は「山荘松屋」。

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湯の平温泉は渓谷の両側に折り重なるように旅館が密集している小さな集落だった。川にそって石畳の細い道が走っていたのだが、私は気付かず、県道を登り切って、裏から温泉街に入る格好になった。カーナビが県道を登るように指示していたのだ。 カーナビが無ければ温泉街の真ん中の石畳の道は狭いので離合ができず、坂道も急だったので、苦労していたにちがいない。

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裏道から入ったので旅館にたどり着くか心配したが、山荘松屋はあっけなく見つかった。温泉街の上のほうに位置していたのだった。

 

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駐車しているとカメラで見ていたのだろうか、主人がいそいそと出てきた。弟の紹介で知ったのでよろしくと挨拶すると、いつもお世話になってますと言う。仕事の関連でも交流があるようだ。 私達は本館ではなく離れに通された。ベランダ付きの10畳の和室だった。ベランダの下は渓流で、川岸の崖の上に建てられていた。乾季ではあるが水量は多く、シーズンにはヤマメ釣りもできそうなところだった。

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各部屋には部屋付きの露天風呂もあるが、別棟の露天風呂2か所にも自由に利用して良いという。早速、着替えて別棟の風呂に入った。ここの泉質は単純アルカリ温泉で、硫黄成分などがなく、温泉臭がない。そのためか湯はサラサラしていて、温泉らしくない!と妻はやや不満気ではあったが、私は充分満足できた。

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ここは湯治が目的の山の中の温泉なので、娯楽施設などは何にもない。3時過ぎにチェックインしたので、風呂の後は夕食までの2時間、なにも娯楽がない。携帯でブログに投稿したくても、室内ではアンテナが1本も立たない。圏外だった。

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このようなこともあると思って、私は図書館から借りていた推理小説を、妻は数独をして時間をつぶした。 晴れていた空も、急に雲が湧いてきて夕方には雨が降り出した。そのためか気温も急激に下がって、久しぶりに着た厚手の丹前が役に立った。

 

夕食。豊前牛のしゃぶしゃぶもありました。

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6時になったので、夕食に本館に出かけた。3組の食卓が衝立で仕切られて料理が並んでいた。お客さんは全部で3組らしい。今の時期はお客も少ないのだろう。おかげで二人だけの静かな世界のなかで食事ができた。食事が終って部屋に戻ったが、体が冷えていたので今度は部屋の露天風呂に入った。戸外は真っ暗で、振りしきる雨がすだれを叩く音が侘しい。白熱電灯の黄色い灯りが浴槽を照らして、酔った頭には別天地と思われた。

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翌日、土曜日。昨晩の雨は降り止んで、空は晴れていた。昨晩は9時前には寝てしまったので、睡眠が充分に取れてさわやかな気分だった。朝風呂に入って眠気を取った。木洩れ日の中で湯につかるのは実に気持ちいい。

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9時半に松屋を出た。午後2時からママさんコーラスの練習があるので、まっすぐに帰ることにした。湯布院から高速に乗り宇佐へ。豊前の道の駅で一粒牡蠣を買おうと寄ったが、もう売り切れで、2枚のチヌしか残ってなかった。ここ二日間は山菜料理しか食べてなかったので、妻にお願いして買って貰った。夕食はお刺身だ!

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コメント (20)
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