ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

何? 再雇用?

2006-06-30 21:07:33 | 平々凡々
「(株)△△△社員として採用し、技術開発部○○グループ 主査を命ずる」・・・何の前触れも無く急に頂いた辞令である。
 リストラ全盛の頃、我が社も転籍制度なる人件費削減対策を実施した。3年前のことである。管理職に限るが、56歳になると関連会社に転籍するか、早期退職を選択しなければならない。いずれにしても退職なのである。私は不運というか、運が良いというか適用第1号であった。まるで私に併せて規則を作ったような気がした。そのときは関連会社に役員待遇で、ということであったのだが、実際には出向という形で、元の職場で後進育成・市場開拓・新技術開拓などのスタッフ業務をやらされている。私のスキル・経験がまだ必要だ、とのことであろう。

勤務先最寄り駅に飾られた幼稚園生の七夕。晴れるとよいが。
  退職金は若干割増でもらったが、給料は大幅に減らされた(半額)になった。管理業務は無くなったので、気は楽でマイペースで仕事ができるのだが、実際には困った時の神頼みで、苦情対策やら共同研究などの難しい技術を要求される業務が役員層から特命という形で回ってくる。当社の重電製品技術は私が開発してきた、という自負があるため二つ返事で処理を請け負っているが、その責任は重いし大きい。やはり転籍となった人たちからも、よく頑張るね、と云われるが、断りきれない私の性格を見込んでいるのだ。
  ただ、私もゴルフだけは平日に会社を休んでゆくことに決めた。給料が少なくなったんだから、安いゴルフしかできないと。このため、私用休暇が例年の5日程度から15日程度に大幅に増えた。それでも、有給休暇は使い切ってない。今年度は40日以上も残っている。一泊ゴルフなんて夢だったが、最近は積極的にOBや同僚を誘っている。

 こんな状況の中で、再雇用? 会社は何を考えているんだ。転籍出向者の勤労形態が税法上、おかしいのではないかという話は聞いたことがあるので、その関連かとも思う。また、転籍制度を維持するには多額の退職金負担が必要であり、その捻出ができない状態だ、とも聞いた。(逆に言えば、この3年間を会社がどう乗り切るかがポイントだったようだ。)TOPが変わったのが最大の原因かもしれない。

 景気が回復し、追い風が吹いている現在、転籍制度を廃止したのだ。これと併せて退職・退職金制度の見直し、目標管理制度の充実などを図っているが、一般職社員の評価からいえば、転籍した人は高い割り増しをもらって良かったね、だ。要は成果主義の徹底で、できる人には厚く、なのだ。
 再雇用されたのは、営業系2名、技術系4名の計6人。いずれも部門長や副部門長クラスだった人たち。基本給は前と同じだが、正社員扱いなので残業手当や家族手当が出るようだ。(私は名前だけだが役員待遇ということでこれらは無かったのでアップすることになる)。また、成績査定の対象となり、ボーナスに反映されることになる。
 グループ長は昔の部下であり、今も時々技術指導しているので互いにやりにくいと思うが仕方ない。評価によって、上下±20%の差が出る。どんな目標を設定すればよいのか、悩むことだろう。

 正規社員として勤務できるのは後2年9ヶ月。その後は65歳まで勤務できる体制にはなっている。妻は65歳まで!といっているが、当社みたいに芯の無い会社では、先行きどうなるか分からない。

コメント (16)
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