ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

奄美行(2)

2006-05-13 20:55:23 | 紀行
 5月10日、試験2日目。8時から名瀬市でミーティング後、現地へ。曇りだが空は明るい。雨は降らないようだ。途中、コンビニで弁当を調達。昨日はお茶がすぐになくなったので2本にした。検証試験のことを考えながら車に乗る。今日の試験で原因が分からなければ、もう打つ手はない、とさえ思う。離合さえ難しい住用川の上流沿いの山道を通って現場へ。もう電工さんがバケット車に乗って工事用ケーブルを接続していた。11時半、準備完了。無線で連絡を取り合い、試験開始を告げる。そして通電・・・。1秒、2秒、3秒。問題なし。異常音もしない。電流波形も問題ない。みんな、思いは同じだったようで思わず歓声が湧き上がる。異常原因は、系統途中の開閉器だったのだ。いったん通電を停止し、再度通電。やはり問題ない。聞きなれた励磁音のみだ。目頭が熱くなる。終わった・・・。
 夕方に最終ミーティングが開催されることになった。現場を後片付けして帰路へ。途中のマングローブの森に接した道の駅で昼食。空は晴れて太陽が降り注いでいる。暑い。作業服を脱いでシャツ姿で鶏飯おにぎりをほおばる。お茶がおいしい。食後、マングローブ原生林の入り口まで散歩。住用川の水は澄んでいた。
 ミーティングが終わり、1件落着。私が関与したのは応援依頼された2月からであるが、当初からは1年になる。担当者は苦労しただろう。結局他社の製品の不良が原因であったわけだが、それは原因の一つに挙げていただけに、どうしてもっと早く解決できなかったのかと残念に違いない。
 ホテルでサウナに入り、ひげを剃る。明日は帰るだけと気分はのんびり。ホテル内の料亭で一人でてんぷらを食べながら黒糖焼酎を飲んだ。仲居さんが優しそうで、焼酎が薄かったら云ってください、などとこまごました気遣いをしてくれる。わが愛妻と似た丸顔で小柄な人だ。妻とも3日会ってないなと思う。結婚して仕事で欧州やタイへ出張したときの2週間が最長で、普通の出張はせいぜい2泊くらいしかなかったので、今回は長いと思う。お土産は何にしようかと考えながら焼酎のお代わりを頼むと、仲居さんが大丈夫ですか?と心配そうに云う。ここ数日の屋外作業で顔が赤く日焼けしていたのと、焼酎の酔いで顔が真っ赤になっていたのに違いない。
 終わりよければ、すべてよし。今回の奄美行は思い出に残る出張だった。ハブにもかまれなかった。

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奄美行(1)

2006-05-13 08:43:08 | 紀行
  仕事で奄美大島に行くことになった。我が社が納めた電気機器を運転すると異常音が発生する不具合現象が起こり、1年がかりで原因を追求したが、結論としてわが社の問題ではなく、系統上に何らかの事由があるとしか考えられず、その確認のために現地実証試験を行うことになったのだ。8日、福岡空港から鹿児島を経由して奄美へ。鹿児島で2時間の待ち時間があったので結局6時間を費やした。3月にこの件で技術報告に来たので都合2回目だ。会社の試験班は計測機材を運ぶためワゴン車なのでフェリー便であるが、私は体調のこともあって空路にした。空港でレンタカーを借りて名瀬市のホテルへ。島なので車は少ないと思ったが結構混んでいる。驚いたことに国道58号線だ。せいぜい県道か市道の類と思っていたのに。7時近いのに空は明るい。連なる山塊は原生林に覆われ、南国らしい植物が見られる。恐竜映画のロストワールドの風景と似通った感じがする。無事にホテルに着き、その晩はゆっくり睡眠。
 明けて9日。試験初日だ。不具合現象が再度発生するかどうかの再現確認を行う。特別高圧電圧の測定なので機材準備は大変だ。名瀬市でミーティングを行って、工程・役割分担を確認した後に現地へ。現地は奄美大島の南部、住用川水系の原生林の中である。途中の山道には蝶が多い。ちょっと見た目でも分かるのは、いしがきちょう・てんぐちょう・からすあげは・もんきあげは・あかたては・つまべにちょう・あさきまだら、など。名前が分からないひかげちょうの種類も見られ、アウトドア大好きの弟だったら垂涎ものだろうと思った。こちらは仕事なので捕虫網を振り回すわけにも行かない。
 現地では、計測班が測定準備。予定通り13時から再現試験の開始。結果は異常音が発生。わずかに期待していたのだが、裏切られた感じがする。ただし、異常音は金属製の音であり、放電などの電気的音ではないと判断できたので、わが社の製品不良ではないと確信した。
 試験結果を持ち寄り、17時から名瀬市で対策ミーティングを実施。当社の製品は問題ないことから系統上の特性が要因であると考え、翌日に系統条件を変更して再度検証試験を実施することで合意して散会。
予想されたこととはいえ、湿度が高く蒸し暑い奄美の1日は疲れた。試験班の皆さんと反省会を開いてその晩は爆睡

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唐戸市場

2006-05-13 08:32:17 | 平々凡々
9連休も最終日。愛妻の機嫌直しも兼ねて唐戸へお寿司を食べに行くことにする。今まで何度か来たが、次女は一度も連れて行っていなかったので次女夫婦を招待したのだが、例によって行動力豊かな長女夫婦も同行すると云いだした。出費がかさむと云いながら内心は喜んで連れてゆくことにする。私のミニバンに3夫婦が乗り込み、往きは私が運転。
 11時半に到着。早速2階の回転市場寿司に行くと、もう順番待ちの紙が3枚目。記入した後に市場内を散策。相変わらず人が多い。道の真ん中にテーブルを置いて寿司を食べたり、ビールを飲んだり。
 この前買った「あじの開き」が油が乗っておいしかったので、妻が再度買う。長女は待ちきれずに「おおとろ」の寿司を買って椅子席に並べだす。妻が同調していかのてんぷらを買ってきたので皆で食べだす。横の水槽にはキロものの真鯛がぐるぐるとひしめき合って泳いでいた。
 そうこうするうちに、待ち順番が来てボックス席が空いたので6人が座る。遠慮なく食べて、というまでもなく次々と回転線路から皿が取込まれる。私はビールを飲む。ここの寿司は安くて新鮮でおいしい。さすがに下関漁港だ。唯一の問題は人が多すぎる、ということか。
それだけ人気があるのだ。次女の旦那は残念なことにえび、かにが体質に合わない。かわいそうにと思うが、魚は大丈夫らしい。30分ほど夢中で食べるとおなかいっぱい。打ち止めにする。皿の種類ごとに価格が違うのだが、メードさんは5枚ずつ皿を重ねて上から赤外線みたいな放射線を当てて勘定する。技術革新がすばらしい。全部で43皿で間違っていなかった。
 帰りは、次女の旦那が運転。門司港に長女がお気に入りの老舗の菓子屋があるので、そこによるとお菓子は別腹と妻が云いながら饅頭う。またその途中で裏門司に在る窯元に寄る。作品を見たが妻が一番気に入ったのは、お茶を出してくれた湯呑茶碗であり、その茶碗を自分たち用に注文した。今度焼くのは7月頃だ、という。夏本番にはそろいの湯呑み茶碗で食後の団欒を楽しめるだろう。

コメント (1)
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