
午前3時15分 起床
レース前の興奮に深睡眠が妨げられたけど、何故か寝覚めはサッパリ!
脳内βエンドルフィンの仕業に違いない。

午前4時、レジストレーション。

レース好きの青年?で結成されたteam600の面々(の一部)と
今回、レースをサポートしていただくアバンテのメカニックチーム。

スタート順はくじ引き、何と、引き当てたのは102番!
なぁ~に、この先12時間も走るのだから、大した影響は無いさ。(^^)v

スタート前のひと時。
スターティングドライバーを除けば、まだ緊張感も無く、和やか和やか。

その中で、一人緊張の色を隠すことが出来ない、スターティングドライバーY氏。
そう、耐久レースは、“駅伝”と同じ! (C)idlers清家氏
自分がコケれば、全員がコケる、タスキが繋がらなければ、すべてが終了。
これこそが耐久レースの醍醐味なのだ。

その緊張を、チームメンバーが解いてくれるのも耐久ならではかもしれない。
左のO氏がY氏に、何と声を掛けたかは不明だけど、緊張を解こうとしているようには見える。。。(^^ゞ
実際は、「50台は、抜いて来いよ!」だったかもしれないけど。
午前8時00分、ローリングスタート!!
Y氏、快走!! 快走!!
45分のスティントで、何と驚異の80台抜き!!(@_@)
予想はある程度していたけど、1000kgの車重に〇50馬力のチューンドVTEC。
素晴らしいポテンシャルにシングルフィニッシュが見えてくる。(^^ゞ

パドックの外に目を向けると、こんな雰囲気。
家族連れ有りの、ケイタリング有りの、ちょっとしたピクニック気分に見える。
でも、テントの中を覗いてみると・・・・
我チームのテント内もこんなことに。

ストラテジーコントロールのためのPCとタイムモニター。
プロレースの参謀本部さながら。

パドック内でも、刻一刻と変化する、ラップタイムと順位から目が離せない。

去年から進歩したのは、ハイテク武装ばかりじゃない。
ピットワークも格段の進歩。

ドライバーチェンジに要する時間は半減したんじゃないかな?
(前日、練習するはずが台風の影響で出来なかったのに、何故早くなったのか?)

15時からの8thドライバーがσ(^^)。
毎回、ストラテジーを無視したガソリンばら撒きドライバーとして超顰蹙をかっていたσ(^^)。
今回は、偶然の賜物とはいえ、重い足枷をいただいた。
何と、ドライバー交代前のガス補給無し!!(@_@) えっ~~!!
しかも、燃タン残量1/2、切ってるじゃ~ん。(;_;
おまけに、9000rpmのVTECなのに、シフトは5800rpm指示。
まぁ、いいかっ! と、走り出してみると、さすがはレーシングカー、
これで、十分に走れちゃう。
さすがに直線では置いていかれるが、130RからV字までの速さは圧巻。
3~5速の5800rpmだけ使って、37秒。
EG6のポテンシャルに舌を巻く。
最後の3周でガス欠症状が出たものの、無難に?役目をこなして
タスキを繋ぐことが出来た。

σ(^^)を除けば、クレバーなドライバーばかり、
しかも、マシンは購入価格100万円がウソのようなトップクラスマシンだから、
当然といえば当然だけど、
10時間経過での順位は、何と10~14位!! (出走140台超え)
耐久レースでは、終盤にマシントラブル→リタイヤが続出するのが常だから
シングルも夢ではないかも!?と思い始めたころに・・・事件がっ!!

10thドライバーのYm氏が、予定外のピットイン。
しかも、頭からいきなりパドックへ突っ込んできた。
まるでF1のリタイヤシーンみたいに・・・・。
右フロントブレーキから出火!!
キャリパ固着からフルードに引火。

落胆と疲労の表情を隠すことが出来ないメンバー。

ホントに沈痛な面持ち・・・・・
まるで友人の見舞いにでも行ってるみたい!?
それが、耐久です。(^_^;)

摘出された病巣を見て、すべてを悟り、、、ゴールまで1.5時間を残しリタイヤを決意(?)
ここで、諦めの悪いのが意外とσ(^^)、、
アバンテさんの浅草監督に
パーキングブレーキだけで最後の一周走りたいとする旨を伝えてみたものの、
使えるキャリパーとロータを調達できなきゃ無理!と、ごもっともな回答。
そこで、Ys氏とOn氏が機転を利かせて、同じEG6でエントリーしているアップスタートチームのテントへ向かう!

何と! アップスタートチームのテントから出てきたのは夢工房のS氏、
オマケに、その隣のテントにはぺ~ちゃん、さらには現壷塾運営の?氏。
こんな偶然があるんだなぁ~? と言うか、結局、車好きは、こういう所に集まるのか?
S氏が快くO/H済みのキャリパーとローターを譲って下さり、
突貫修復への道が開けた。

クルマが走れるとなれば、この笑顔。
これが、耐久レース。

チェッカーまで、残り30分。
最終ドライバーのT氏乗車。
(T氏は前日から開催中の十勝24時間レースにチームプロデューサーとして参加。
24時間レースのゴール前に、帯広を離れ羽田を経由してモテギ入り、
わざわざ、この草レースに出走した、正真正銘の、そして尊敬すべきクルマ馬鹿)

午後8時7分 スタートから12時間と7分後、
感動のチェッカーフラグ。

キャッチネットの隙間から手を振るT氏。(笑)

1時間以上のピットストップで失ったラップは大きいはずだけど
望外の総合34位でゴール。
十分、満足すべきリザルトを得ることが出来た。
来年、ポディウムフィニッシュを狙うためのデータも得ることができ、
またまた、本当に素晴らしい一日になった。
追記:
無償の奉仕でチームを運営された上、わたくしごときをメンバーとして迎えて下さった
チーム600の皆さまに、こころより深謝申し上げます。