グラント・グリーンがタバコの煙をくゆらせているチョイ悪な表紙がかっこいい今月号の「ギター・マガジン」の特集は、「進撃のジャズファンク」である。その他にグレッチの小特集もあり、それはそれで楽しめたのだが、NAMM2017のレポート記事の中に看過できない記述があったので、それについて「Dano研」的に言及しておく必要を感じたというわけである。
2017年のダンエレクトロの新製品に、84というリップスティック・ピックアップを取りつけたストラトキャスターのコピーモデルがあることは、すでにこのブログでも取り上げたのだが、「ギター・マガジン」のレポート部分の記述によれば、そのモデルが1984年にダンエレクトロによって製造されたことがあり、ダンエレクトロ70周年記念の一環として今回そのリイシューがなされたと読み取れる内容になっており、しかもそれをスティーヴィー・レイ・ヴォーンが使用していたかのように書かれているのである。
当然のことながら1984年当時にはダンエレクトロはメーカーとしてすでに存在しておらず、従ってストラトキャスターのコピーモデルを製造することもできなければ、販売することもできなかった。
確かに1984年前後に、まだ存命中であったスティーヴィー・レイ・ヴォーンは、通常のストラトキャスターのピックアップの替わりにリップスティック・ピックアップを取りつけたモデルを使用することがあった。しかし、それはダンエレクトロ製のギターではなく、ヘッドストック部に「Charley」とロゴが印字されたオーダーメイドで、しかもハードテイル仕様のものであった。
そしてもちろん、世界的なギターヒーローであったスティーヴィー・レイがリップスティック・ピックアップにリプレイスしたストラトを使用したということで、様々なメーカーから同様のモデルが数多製造されたことは言うまでもない。しかし、何度も書くが、ダンエレクトロが1984年前後にそのようなモデルをつくったことはないのである。
そんなわけで、日本を代表するギター情報誌が、わずか30数年前のことについて事実誤認のままの記事を通してしまったということは残念なことである。
2017年のダンエレクトロの新製品に、84というリップスティック・ピックアップを取りつけたストラトキャスターのコピーモデルがあることは、すでにこのブログでも取り上げたのだが、「ギター・マガジン」のレポート部分の記述によれば、そのモデルが1984年にダンエレクトロによって製造されたことがあり、ダンエレクトロ70周年記念の一環として今回そのリイシューがなされたと読み取れる内容になっており、しかもそれをスティーヴィー・レイ・ヴォーンが使用していたかのように書かれているのである。
当然のことながら1984年当時にはダンエレクトロはメーカーとしてすでに存在しておらず、従ってストラトキャスターのコピーモデルを製造することもできなければ、販売することもできなかった。
確かに1984年前後に、まだ存命中であったスティーヴィー・レイ・ヴォーンは、通常のストラトキャスターのピックアップの替わりにリップスティック・ピックアップを取りつけたモデルを使用することがあった。しかし、それはダンエレクトロ製のギターではなく、ヘッドストック部に「Charley」とロゴが印字されたオーダーメイドで、しかもハードテイル仕様のものであった。
そしてもちろん、世界的なギターヒーローであったスティーヴィー・レイがリップスティック・ピックアップにリプレイスしたストラトを使用したということで、様々なメーカーから同様のモデルが数多製造されたことは言うまでもない。しかし、何度も書くが、ダンエレクトロが1984年前後にそのようなモデルをつくったことはないのである。
そんなわけで、日本を代表するギター情報誌が、わずか30数年前のことについて事実誤認のままの記事を通してしまったということは残念なことである。
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