COOL CAT!V2 CTO-2

2010-02-04 21:02:00 | Dano Effects
V2の最後はCTO-2。transparentなoverdriveですね。
これもコントロール部は以前のCTO-1と変わらず、DIPスイッチが新たに増設されたものです。スイッチは4つあります。



1.青LEDクリップ
2.赤LEDクリップ
3.FETクリップ
4.ゲインブースト

もちろん、スイッチをそれぞれ切り替えることによって出音も変化しますが、正直、なければないで特に困らないものではあります。

CTO-2はクリーンブースターとして使用した場合に、歪まず、クリーンなままブーストできるようになっていて、単体で歪ませる場合は物足りない感がありますが、そんなときにゲインブーストをONにすると歪みが増えるというわけです。CTO-1の場合、クリーンブーストしようと思っても若干歪んでしまうというようなことがあったので、それを改善したというわけでしょう。

もう一つ、CTO-1と比較して変わった点は、音がくっきりして押し出しが強くなったところです。同じヴォリュームレヴェルだとCTO-2の方が音が前に出てくるように感じます。

ここまでは、CTO-2はCTO-1の欠点を改善したいいペダルだということになるわけですが、肝心の出音に問題があるように思います。音の分離のよさ、明瞭さと感じられた音を改めて聞いてみると、音の成分が一部分カットされているように聞こえます。音の微細な肌理が失われて、一様に均質な音になってしまったようです。ロラン・バルトの「声の肌理」を援用すればCTO-1はパンゼラ、CTO-2はフィッシャー=ディースカウといった感じになるかと思います。

で、V2全体を総括しつつ感想を書いてみると、V2は総じてよいペダルであると言えると思います。私はCF-1よりCF-2のほうを好みますし、CTO-2よりはCTO-1のほうを好みますが、時と場合によれば逆になることもありかな、とも思います。
いずれにしても、それ以前のバージョンを持っていないということであれば、おすすめできるペダルですが、すでにそれ以前のバージョンを持っているというのであれば、あえて買い換える必要はないんじゃないかな、といったところです。
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