DEAD ON 58 Longhorn

2009-08-15 16:18:15 | Dano Guitars
ダンエレクトロの2009年モデルが7月の下旬に発売され、私のところにも届きました。新年早々にアナウンスされてから、このブログでも新しい情報が得られた段階で記事にしてきましたが、予想通り、5月、6月、7月と発売日が何度か延期され、ようやくといった感じです。

2009年のコンセプトはDEAD ONということで、オリジナルに忠実にということでしたが、もちろんオリジナルそのものではありません。しかし、外観は全体的に赤味がかっているものの、かなりオリジナルに近い感じになっています。
58というのはロングホーンモデルがつくられた1958年ということです。
ロングホーンはダンエレクトロの代表的なモデルとして1958年から1966年まで製造されました。その後もコーラルブランドからセミアコタイプのロングホーンがつくられました。ここのところロングホーンベースが演奏されている動画を集めてきましたが、それもこれも今回の記事の前フリということだったわけです。

これから、オリジナルのロングホーンと比べながら、違っているところを見ていきたいと思います。



上から順に、まずヘッドから。
ヘッドは両者ともにコークボトルですが、オリジナルと比較するとDEAD ONは幅そのものはそれほど違いはないのですがくびれのラインがゆるやかになっています。

ペグはクルーソンタイプのものになっていますが、オリジナルはペグボタンが金属なのに対して、DEAD ONは白いプラスチックになっています。白いプラスチックのペグボタンはオープンバックのペグの場合で、Uシリーズやショートホーンでは使われていますが、オリジナルのロングホーンでは実は採用されていません。

  

次はネックです。
TOTALLY SHIELDEDと印字されたロッドカバーがついていますが、オリジナルはこの場所にステッカーが貼られていたわけです。オリジナルのネックにはトラスロッドではなく、スチールバーが2本入っていて、これは調整できませんでした。DEAD ONには現在の一般的なギターと同様、アジャスタブルなトラスロッドがネックに入っています。フレットはどちらも24フレットです。

ネックとボディのジョイント部にも違いがあります。
オリジナルはネジが直線状に、あるいは逆三角形を形成するように並ぶ3点止めでしたが、DEAD ONでは4点止めになっています。オリジナルには4点止めのモデルはありませんので、4点止めはリイシューの大きな特徴です。

 

ボディを見てみます。
DEAD ONでは、ボディの側面に貼られたテープが他のリイシューとは異なり、オリジナルに近い、浅くエンボス加工されたものになっています。そしてコントロールノブ。DEAD ONではオリジナルでも珍しいポインタノブが採用されました。オリジナルは木製、DEAD ONではプラスチックと、素材こそ違いますが、これを採用したことで外観の魅力はかなりアップしたといえます。
ブリッジやピックアップは2007年モデルから採用されているつや消し仕上げのものですが、ローズウッドサドルが復活しました。

今回一緒に写したオリジナルの6弦ベースは初期型なのでピックアップの位置やピックガードの形状、ボディ裏のキャビティカバーなどが違っていますが、DEAD ONは後期型の仕様を忠実に再現しています。

このように、若干の相違はあるものの、さすが本家のリイシューといった感じで、つくりもしっかりしています。このモデルは今のところ日本での販売は未定のようです。
コメント (10)
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