Vox Phantom XII Stereo

2009-06-07 17:06:52 | Other Guitars
Vox Phantom Stereoです。実はしばらく前に手に入れてたんですが紹介する機会を逸していました。ここのところ記事にする題材もないことですし、紹介することにしましょう。

Voxがギターの製造販売を始めたのは1959年頃ですね。それからイタリアのEKOと組んで、独創的なデザインのギターを多数、世に送り出すことになるわけです。ストーンズのブライアン・ジョーンズが使っていたティアドロップがとりわけ有名ですが、このファントムも負けず劣らず知られており、変形ギターの王様としての地位を不動のものにしております。最近では東京事変の浮雲こと長岡亮介氏が「テレファントム」を使用したことで日本での人気がさらにあがりました。

私のものはファントムの12弦でなおかつステレオ仕様のものです。ピックガードにマウントされた多数のコントロールノブがビザールな雰囲気を醸し出しています。



ピックアップは低音弦側(A)と高音弦側(B)に分けられたものが3つ搭載されています。ステレオ出力にすると低音弦側と高音弦側が分かれて出力されるのです。これらのピックアップそれぞれに1Vol、1Toneを割り当てているので全部で12個もコントロールノブが取りつけられているわけです。
そしてこのピックアップの切換レバーが3つあって、それぞれのピックアップのREVERSE、STEREO、OFFを切り替えます。このうちREVERSEというのはAとBを逆にするというものです。
また、トグルスイッチがついていて、これはSTEREO、MONO、OFFを切り替えます。
このファントムステレオですが、ステレオプラグのついたケーブルを使用するのが前提となっています。モノラルプラグのケーブルだと片側しか出力されないので、さきほどのレバーでREVERSEに切り替える必要があるわけです。



で、私のファントムですが、何か変だと思った方も多いかと思いますが、ヘッドが黒く、ネックが白く塗装されています。前のオーナーがリフィニッシュしたときに、ヘッドやネックも塗装してしまったのです。ファントムはフェンダー系の感じなんですが、私のファントムはこの塗装によりギブソンライクなルックスになってしまいました。ファントム12弦のネックだけ手に入ればすげかえてもいいのですが、これはこれで面白いのでよいかもと思っています。
ネックは薄く、弾きやすいです。音もブライトな響きで気持ちいいです。コントロールノブがたくさんあるわりには劇的にサウンドが変化するわけではないですが。

ネックはこのようにオリジナル状態ではなくなってしまったのですが、このギターの肝はなんといってもコントロール部とピックガードに彫りこまれた文字が織り成すメカニカルなルックスにありますので、よしとしましょう。
コメント (9)
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