12弦を張る順番

2009-03-15 23:10:39 | Dano Column
今日はSlimline 2N12のクリーニングと弦交換をした。もともときれいな状態なので、それほど苦労することもなかった。ただ全体的にタバコのヤニがついていたので、それを落とす作業をした。ボディサイドのテープはエンボス加工で奥のほうに汚れがついていたので、かんたんマイペットと歯ブラシでこすり落とした。

それと、前の持ち主がブリッジのつけかたを間違えていたので、正しくつけ直した。もしかすると、間違えたわけではなく、ブリッジを低く取りつけたいがためにわざとやったのかもしれないが、本来ならブリッジを乗せるネジをブリッジの上から通していた。こうするとブリッジの高さ調整ができなくなってしまうが、ブリッジを極限まで低くしたいときには、こういうやり方もありかと思った。人それぞれいろいろ工夫しているということだね。

おそらく、ブリッジを低くしたせいだと思うが、ハイポジションに音詰まりがあったので、ネックの仕込み角の調整もやってみた。ブリッジを本来の取りつけ方にして、少し高めになったので、それに合わせての調整。

そして弦交換。このとき改めて気がついたのだが、Slimline 2N12のナットを見ると、弦を張る順番が通常の12弦ギターとは逆になっていた(画像参照)。リッケンバッカーと同様に、主弦-副弦の順になる。ナットの溝がそうするようになっている。ベルズーキはどうだったかを確認してみると、ベルズーキのナットも本来そうなっていたようではあるが、すでに溝も適当に広がっていて、どっちでもできるようになっている。ベルズーキのときは副弦-主弦の順に張っていって違和感がなかったし、それで特に問題はない。

ダンエレクトロもリッケンバッカーと同じく、通常とは逆の張り方になっていたということなのだが、しかし、現行ダンエレクトロの12弦の場合は、通常通り副弦-主弦の順に張るようになっている。

今回はナットの溝に従い、主弦-副弦の順に張っていったが、なんとなくこのほうが弾きやすいような気がする。12弦ギターのサウンドといってイメージするのはビートルズやバーズだったりするから、リッケンバッカーと同じ弦の張り方になってるほうが自分のイメージする12弦サウンドにも合うわけだ。
コメント (8)
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