本家ダンエレクトロのサイトではまだアナウンスされていないようであるが、Danguitarsのサイトでは、ダンエレクトロの2009年モデルの画像が先走りでアップされた。e-bayにおいてはすでに予約販売もなされている。
ここでもう一度、2007年からの本家ダンエレクトロによるリイシューモデルを振り返ってみると、2007年は59DanoとDano PROの2つのモデル、2008年はDano63がそれぞれ販売された。これらは昨年、日本でも販売されるようになった。これらのモデルはネックやブリッジの仕様等がモダンなタイプに変更されている。
ダンエレクトロの2009年モデルはホーネットシェイプのギターならびにバリトンとロングホーンベースの3つである。細かい点を除けば、かなりオリジナルに忠実にリイシューされている(ように見える)。
それでは、細かい点をいろいろ見ていこうと思う。
まず、ホーネットシェイプから。

ホーネット・シェイプのギターは、オリジナルではダンエレクトロのDane B,C,D,Eシリーズとシルヴァートーンの1451、1452、そしてコーラルではHornet,WASPといったモデルがある。今回のリイシューモデルはピックガードとコントロール部のメタルプレートが目立つ分、一見するとDane DシリーズあるいはコーラルHornetのようであるが、その他の部分はむしろシルヴァートーンの1452を基調としている。
ヘッドとボディエンドのくぼみは1452であり、ピックアップ切換のトグルスイッチも1452、そして4つあるノブも2つあるピックアップそれぞれに1Vol、1Toneを割り当てていると思われ、配置された位置は違うものの、これも1452の仕様である。逆に言えば、Dane DおよびHornetにあるピックアップのON/OFFスイッチはなく、ピックガードの上にさらに取りつけられた、小さい透明のフローティング・ピックガードもない。また、ピックアップ周りのメタルプレートもつけられていない。
ロングホーン・ベースはウッド・ポインター・ノブが再現されており、全体的に見てオリジナルにほぼ忠実なリイシューとなっているようだが、ピックガードが透明なものではないように見える。
今回のリイシューモデルに共通しているのは、ロッドカバーに「Danelectro Totally Shielded」と印字されていること。オリジナルではちょうどこのあたりの位置にステッカーが貼られていた。また、ローズウッド・サドルが復活したこと。しかし、金属パーツはDanoシリーズの特徴である、つや消し(というか、シルバー塗装)仕上げとなっている。
今回のリイシューモデルは今年の春頃から販売が開始されるようである。価格は415ドル。現時点では詳細は不明であるが、それぞれいくつかのカラーヴァリエーションが用意されるようである。