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スカルボ「化学の娘」

2009-05-09 15:37:27 | Music Life
スカルボは牛込パンさんのサイト「Teisco Tone」で、ダノファン必聴と紹介されていたので、聴いてみることにしました。
ギター&ヴォーカルのモモカワコウゾウ氏は普段はモズライトだそうですが、このCDではダンエレクトロを使用したとのこと。ダンエレクトロ・オリエンテッドなアルバムということで、聴かないわけにはいかないでしょう。

シュルレアリスティックな歌詞とサイケデリックなサウンド、うねるフレットレス・ベース、そして独特な声。とても気に入りました。

モモカワ氏の所有するダンエレクトロはショートホーンモデルですが、コンヴァーティブルのボディにスタンダードのパーツがついたものです。「Neptune Bound」を見ると5025となっています。いわゆるCompanionですね。このCompanionはピックガードがデラックスのものになっていたり、コンヴァーティブルのブリッジ&テールピースになっていたりと様々あるのですが、とりあえず余っているパーツを使って組み上げたといったところでしょうか。

※2009年8月7日追記
モモカワ氏所有のダンエレクトロショートホーンはスタンダードのブロンドモデルであり、コンパニオンではなかったことを1959年のカタログにて確認しました。






ベースもね

2009-04-21 02:20:42 | Music Life
昔話で、「ギターが下手なヤツ、じゃんけんで負けたヤツがやるのがベース」というのがあったが、私が高校生の頃はそういう状況もだいぶ変わっていた。フュージョンが流行っていたこともあって、チョッパーが必須になったことで高度な演奏技術が必要になってきたし、ベーシストも目立つことができるようになったのだ。とはいえ、ロックバンドの中ではまだまだベースの重要性はあまり認識されておらず、楽器をやったことのないヤツをつかまえて、とりあえずルートを八分弾きしてればいいからとバンドに引きずり込んでみたりしてた。で、ギターを弾くヤツはたくさんいてもベースを弾くヤツはあまりいなかったので、たいして弾けなくてもいくつかのバンドをかけもちするのがいたりして、いつのまにか調子に乗ってたりなんかして。
私は高校時代に1回だけベースをやったことはあるのだが、それ以来ベースを触ったことがなかった。一昨日ダンエレクトロの3412を手に入れたことで、ひさしぶりにベースに触ったことになる。ギターもまだまだリハビリ中であるにも関わらず、この機会にベースも練習しようというのである。幸いビートルズのバンドスコアを持っているので、ポール・マッカートニーを師と仰ぎ、ゆっくりベースに取り組みたい。ビートルズのコピーも高校時代に何曲かやったきりでご無沙汰しているので、いろいろやってみてもいいかもしれない。ビートルズといえば、今年は全曲リマスターされたCDも発売されるとのことだし、改めて聴き直す機会でもあるわけだ。こんなふうに原点に回帰してみるのもいいと思う。

ハンダづけを練習

2009-03-27 22:46:51 | Music Life
ハンダづけは中学の頃、技術の時間にやったことがあった。それ以来、ハンダゴテを持つこともなく生きてきたわけだが、ギターを再開するようになってからは、ハンダづけを自分でできるようになれば、ショップに頼まなくてもピックアップやジャックなどのパーツ交換ができるというわけで、できるようになりたいとは思っていたのだった。

ハンダゴテは技術のときに使ったものを捨てずに取っておいたのでよいとして、ホームセンターでハンダとハンダ吸取線を買ってきた。ハンダは安いやつで、ケスターなんちゃらとかいうやつではない。

練習台には音が出ないアンプの基盤を使うことにして、ハンダを吸い取ってみたり、ハンダをつけてみたりを繰り返してみた。中学生の頃にインターホンをつくった記憶があるが、そのときは何の問題もなくハンダづけをこなせたはずなのに、今回やってみると意外にうまくいかないものだ。まあ、慣れればどうにかなるだろうという感じ。年を取って不器用になっていくというのは、甚だ面白くない。

話はいいから演奏しろ

2009-03-21 20:30:01 | Music Life
今日は音楽サークルの集まりに行ってきました。この集まりではメンバーが順番に演奏していくんですが、私はコレクターとして、持ってきたギターについてあれこれ薀蓄をたれてから1曲やるといった感じでやっています。レパートリーがないというせいもありますが、ギターについて話すのが楽しいというのもあります。
ところが、今回は「話はいいから演奏しろ」とダメ出しされてしまいました。この集まりは喫茶店のようなところでやっているんですが、サークルのメンバーだけではなく、たまたまコーヒーを飲みに来たとか、演奏を聴きに来たとか、そうしたお客さんも何人かいたりするのです。私にダメ出しをしたのはそうしたお客さんの一人でした。
今回はシルヴァートーンの1317を持って行きまして、スタイル・カウンシルの「My Ever Changing Moods」を歌いました。ダメ出しでちょっと動揺しましたが、まあどうにかやりました。人前で歌うのにも少しずつ慣れてきたようです。

歌を歌う

2009-03-07 21:01:01 | Music Life
私の所属している音楽サークルの集まりに行ってきました。ここのところ行ってなかったのですが、今日は参加して歌ってきました。前回、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」を弾こうとしたところ、途中でトンでしまい、立ち直れなくなってしまったので、あんまりややこしいことはせずに、軽く弾き語ることにしたわけです。とはいえ、歌を歌うということは、私にとって、ギターを弾く以上にプレッシャーがかかることなのです。バンドをやってた頃に、ヴォーカルが出られなくなったので、私が歌うことになり、安請け合いしたものの、悲惨な状況になってしまったことがあり、それ以来トラウマになって、人前で歌うことができなくなりました。今回はそういうわけで、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Candy Says」を歌うことにしました。コード進行も単純だし、呟くように歌えばいいということで、どうにか歌いきりました。でもまだまだ人前だと震えますね。
ちなみに今日はシルヴァートーンの1448でやりました。

実はクラオタだった

2009-02-28 00:43:05 | Music Life
高校を卒業してからギターを再開するまで、どんな音楽を主に聴いていたかといえば、クラシックです。
きっかけはマーラーでした。高校生の頃にCMで「大地の歌」が使われたりして、ちょっとしたマーラーブームになったわけです。ここを基点にして後期ロマン派の交響曲を聴くようになり、それ以前の古典派、それ以降の新ウィーン楽派、現代音楽へという流れです。
その一方で、グレン・グールドの弾くバッハを聴いた衝撃も大きく、バッハの他の曲もいろいろと聴くようになりました。

私が大学生の頃には古楽ブームや古楽器ブームがあって、バロック以前の音楽が注目されたり、耳慣れた古典派の交響曲などを、それが作曲された当時の楽器を使い、当時の編成で演奏してみるといったことが盛んになされるようになっていました。

このブームによって、私はグレゴリオ聖歌から現代音楽までを一通り聴いてみたいと思うようになり、いろいろとCDを買い漁る日々を送るようになったのでした。同時に音楽史や音楽美学などの本も読むようになり、そこから得たことを自分なりに、非体系的ではありますが、まとめていくのを愉しみとしていました。グレゴリオ聖歌から始めてフランス六人組まで書いてきたところで長い中断に入ってしまいましたが、これは今後も続けていきたいと思っています。

むらぎものロココの音楽カテゴリーに記事がありますので、興味があればご覧ください。

土曜日はギターを

2009-02-07 19:43:00 | Music Life
昨年12月に入った地元の音楽サークルの集まりがあったので行ってきました。これから毎週土曜日に気楽に集まって音楽を楽しもうということで、今日が初日。
私はダンエレクトロのHawkを携えて行きましたが、演奏するつもりはなかったのです。どんな感じか様子を見てからにしようと思っていたのですが、今回は少人数ということもあり、演奏することになりました。
たとえ少人数といえど、人前で演奏するのは25年ぶりのことでしたので、ひさしぶりに緊張感を味わいました。思い通りに指が動かない。
人前で演奏する機会を得られたことはよかったと思います。慣れてくれば余裕も出てきて、もっと楽しめるようになるといいと思っています。

実は6弦ベース

2009-02-05 01:03:00 | Music Life
先日手に入れたダンエレクトロのロングホーンをバリトンと紹介しましたが、ダンエレクトロの昔の広告を見ていましたら、バリトンという表記はどこにもなく、6弦ベースとされていました。チューニングについても普通のギターと同じで1オクターヴ低くすると明記されておりまして、ヴィンテージにおいてはバリトンと呼ぶべきではないということがわかりました。まあ、たいしたことではないのですが。

現行のダンエレクトロにおいてはバリトンという呼び方になっていますが、Danguitarsのサイトをみると、6弦ベースというのもありました。バリトンと6弦ベースの違いというのは、そこではペグの穴の大きさの違いということのようです。オクターヴ下でチューニングしても弦がダルダルにならないように、太いゲージを張ることができるよう、ペグ穴が拡大されたものについてはバリトンと呼ばずに6弦ベースと呼んでいるわけです。

その古い広告では、6弦ベースは普通のギターと同じように簡単に弾けるようになるし、これを弾けば目立つこと間違いなし、みたいなことも書いてありました。こういった売り文句は昔も今も変わりないですね。

一昨日は四度下のチューニングを試してみましたが、ギター寄りの響きになって、気に入りました。五度下にするよりもいいと感じました。

あとはオクターヴ下にチューニングしてもしっかりとした音が出るような弦が見つかればいいなあと思っています。

過ぎたるは……

2009-01-25 03:34:46 | Music Life
1984年頃のお話。
ヴァン・ヘイレンが「ジャンプ」で大ブレイクしたのね。それまでもギター弾きの間ではエディーすげぇぜっていうのはあったけど、誰もが知るようになったのは「ジャンプ」からだね。このPVで噂のライトハンド奏法を初めて見たという人も多かったんじゃないかな。それまで「誰よりも速くギターを弾く」ことを目指し、フルピッキング命だった連中も、こぞってライトハンド奏法を練習するようになった。そのインパクトはジミ・ヘンドリックス以来と言っても過言ではないかもしれないね。
「ジャンプ」以降、いろんなギタリストがタッピングを始めたし、様々なヴァリエーションを作っていったんだけど、タッピングだけで演奏するギタリストが出てきた。スタンリー・ジョーダン。テレビで初めて見たときはびっくりした。でも、音だけだと有名曲をジャズ風にアレンジしましたって感じのありがちなものだったので、あまり面白くなかった。両手タッピングで自在に演奏できるというのは確かにすごいことだけど、演奏している姿のほうが音楽より面白いというのでは本末転倒という気がする。過ぎたるは及ばざるが如し。
こうしてタッピングが広がっていく一方で、従来からの速弾きも新次元に突入した。イングヴェイ・マルムスティーンがグラハム・ボネットの「アルカトラス」のギタリストとしてデビューしたのもこの頃。リッチー・ブラックモアを倍速にしたみたいなスピードでこれにも驚いた。マルムスティーンはアルカトラスをすぐにやめちゃったけど、代わりに入ったのがスティーヴ・ヴァイ。誰もがトミー・ボーリンの悲劇が繰り返されると思っていたけど、ザッパゆずりの変態フレーズと高度なテクニックでマルムスティーンをしのぐギター・ヒーローになっちゃった。同じようにアルカトラスのオーディションを受けてヴァイに負けちゃったクリス・インペリテリはこの後自分のバンドでデビュー。ある意味アルカトラスっていうのはヤードバーズみたいなものだったというわけね。
誰よりも速く弾くとか、どれだけ音を詰め込むかってところで、左手だけじゃ足りない右手も、ギターもシングルネックじゃ足りない、もっともっとというわけで、これはマイケル・アンジェロに行き着く。ステージでクワッド・ギター提げて仁王立ちしているマイケル・アンジェロは確かにすごい、でももはやミュージシャンというよりは曲芸師だよね。この場合も見ていると面白いんだけど、音だけ聴いても面白くないというわけで、過ぎたるは及ばざるが如し。

もう一つの別の流れ、速弾きもタッピングもしないけど、存在感のあるギターを弾く人たちが出てきたのも1984年頃からじゃないかな。U2のジ・エッジとかスミスのジョニー・マーとか、日本のボウイの布袋寅泰を加えてもいいかもしれないけどね。で、ニルヴァーナのカート・コバーンが出てきて、速弾きとかタッピングとか、長いギター・ソロだとかをやるのがかっこわるいという状況になっていったと思うけどね。

私の場合、もちろん最初は誰よりも速くギターを弾くことを目指していたんだけど、ヴァイとか見て、諦めちゃいました。で、周りをよく見てみると軟弱なディスコ音楽だとバカにしていたシックのナイル・ロジャースのカッティングにびっくりしたり、ポール・サイモンとかジョニ・ミッチェルのコード・ワークにびっくりしたり、ギターの奥深さってこういうところにあるのねって感じ。実は速弾きばかりしてた頃って、どんなに指が動くようになってもギターが弾けている気にならないという不全感がずっとあって、モヤモヤしてたんだけど、コード・ワークが土台になきゃいけないんだと改めて気がついた。そのあたりでギターを弾かなくなってしまったんだけどね。
ギターを再開してからは簡単なクラシック・ギターの曲を練習したりしているけど、なかなか上手くはなりませんね。つい年齢のせいにしちゃうけど、ちゃんと練習していないのがいけないんでしょう。ギターの練習はし過ぎるってことはないので、もっとやらないといけないな。

ストラト・ストラット

2009-01-15 01:10:30 | Music Life
タイトルには虚偽があります。私は見せびらかすようなストラトは持っていません。かつて所有していたストラトについて書こうと思い、語呂合わせでタイトルを決めたまでです。

フェンダージャパンのストラトキャスターは私の2本目のギターだったんですが、手放してしまいました。弾けなかったからです。一般的に、ストラトはオールラウンダーでプレイヤビリティも高いギターとされていますが、レス・ポールに慣れてしまうとこれほど弾きにくいギターはありません。

私の高校時代もストラト=弾きやすい、レス・ポール=弾きにくいという定説があり、それを素朴に信じていました。当時、リッチー・ブラックモアやイングヴェイ・マルムスティーンのコピーをしていた私は、ストラトに換えれば今よりも楽に弾けるようになるのではないかと思っていたのでした。アームの必要性も感じていたということもありました。ちょうど近所の楽器店で、傷物のストラトが安く売られていたので、買うことにしたのですが、実際に弾いてみると、レス・ポールで楽々と弾けたフレーズさえストラトでは満足に弾けないという現実に直面してしまいました。弾きやすいとされているはずのストラトでなぜ弾けないのか。

要するに、レス・ポールとストラトではスケールも違えば、弦間ピッチも違いますので、レス・ポールを弾く感覚ではストラトは弾けないということだったのですが、高校生の私はそうしたことに気がつかず、ただ悩んでいました。悩んだ末、結局、ストラトを弾くのを諦めてしまいました。

リッチー・ブラックモアはストラトの前はギブソンのES-335を弾いていましたが、彼曰く、「ギブソンはフレットをただ上下していればよかったが、フェンダーは一音一音はっきりと弾かなければならなかった」と語っていますし、イングヴェイ・マルムスティーンは「レス・ポールは弾きやすすぎてダメだ」と言っていました。私もレス・ポールとストラトなら、レス・ポールのほうが弾きやすいと思いますが、ストラトに慣れた人がレス・ポールを弾くと、やはり弾きにくいらしいので、結局は慣れの問題ということになるんでしょうね。

私がストラトが嫌になったのは、弾きにくいだけでなく、あれこれ調整してやらないといけなかったり、アンプ直では望んだように歪まなかったり、メイプル指板に違和感があったりといったこともありました。すごく手間のかかるギターだという印象を持ちました。

今となれば、こうしたこともほぼクリアできるでしょうし、ストラトの良いところを感じることもできると思いますが、一度手放して以来、ストラトを弾いたことがないのでなんとも言えません。テレキャスターを弾くようになってからは、フェンダーのギターに対する苦手意識はなくなりましたが、メイプル指板に対する苦手意識はまだ残っています。

いずれにしても、悪いのは私で、ギターに罪があるわけではないので、ストラトを手放したことを後悔することもありますが、おそらく、今後もストラトを弾くことはないな、と思うと同時に、いつかストラトを手に入れて高校時代のリベンジをしたいという思いもあったりして、気持ち揺れていますが。