勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

「もう」と「まだ」

2007-07-01 23:19:54 | Weblog

-真理-

生れて   

  老いて

 病んで死ぬ


誰にも避けられない

永遠の真理

真理の中に

生かされている

わたしのいのち

-みつをさん-

 あっという間に半年が過ぎ、新しい月が始まった。今年も、もう半年しかないと思うか、まだ半年あると思うか、人によって様々だろう。人生の最終コーナーを回った我が身にとって、一年一年、いや一日一日一瞬一瞬の大切さを身に染みて感じ、「光陰矢のごとし」を実感している。

兼好はいう。



花は盛りに、
月は隈なきをのみ見るものかは
雨に対(むか)ひて月を恋ひ
垂れこめて春の行方知らぬも
なほあはれに情け深し
咲きぬべきほどの梢
散りしをれたる庭などこそ見どころ多けれ

・ 

『よろずのことも、始め終はりこそをかしけれ』



 桜の花は満開だけを、月は満月だけを見て楽しむべきものだろうか。いや、そうとは限らない。物事の最盛だけを鑑賞することがすべてではないのだ。


 何事においても、最盛そのものではなく、最盛に向かう始めと、最盛を過ぎた終わりとが、味わい深いものなのだ。
 と・・・。(角川書店『徒然草』より)
 味わい深く歳を重ねたとは思えないが、『人生において、最もたいせつな時、それはいつでも、いまです』と相田みつをさんも言っている。終わりに近づいたと思わずに、まだ生かされている。そう思えば毎日が楽しい。