勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

いのち

2007-07-26 02:52:34 | Weblog
もし、あなたが、あと一年半しか生きられないとしたら、何をしますか?

 余命一年半と宣告され、失意のどん底から這い上がり、既にその一年半を7ヶ月も過ぎた渡部成俊さんの著書 『そんな軽い命なら私にください』 を読んだ。いや、読ませていただいた。

 この方は、我がブログ開設時からコメントをくださっている、コスモスさんご夫妻の親しい友人でもある。

 10歳で父親を亡くし、小学生の頃から新聞配達などのアルバイトで家計を支え、中学卒業後も様々な職業につきながら定時制高校を卒業、努力の末会社経営の傍ら、地域の教育支援事業にも携わる。

 50代半ばですい臓がんを発病、大手術を乗り越えるが、60歳で再発、余命一年半を宣告された。そんな彼がいのちの大切さ、重さを訴えて、2万人以上の小中高生に講演し続け、テレビでも取り上げられたことがある。

説得力のある渡部さんの言葉のいくつかを紹介します。

◇ プロローグ ◇

-期限切れの命-

 私の余命はゼロです。私の命はとっくに期限切れになっています。この本が出るまで、生きていられるかどうか、わかりません。私はガンです。それも全身に広がり、もう治療法はありません。お医者さんに余命一年半と宣告され、去年の12月で死ぬはずでした。しかし、今年の桜を見ることができて、まだ生きています。期限を過ぎて生きているので、明日、状態が急変して死んでしまうかもしれない、そんなぎりぎりの毎日をすごしています。

 私はいま、みなさんに伝えたいことがあります。私と、あなたの命について、生きることについて・・・。




◇ そんな軽い命なら 私にください ◇

-いのちの言葉-

人は一人では生きていけない

幸せは感じるもの

相手の気持ちを思いやること

他人(ひと)のためならがんばれる

物の幸せにはきりがない

一万人いれば一万通りの生き方がある

転んでも何かをつかみとる

病気のおかげでたくさんの人と出会えた

努力は絶対にむだにならない

人をだまして金もうけをした人をうらやむことはない

毎日のつみ重ねが人生をかたちづくる

余命ゼロだって幸せです

あなた一人の命ではない

 

渡部さんはエピローグでこういっています。 



もし君たちが
「どうしても一歩も前に踏み出せない」そういう悩みを抱えたら・・・
「もう生きてはいけない」「自分で命を絶ちたい」そんな気持ちになったら・・・
私の言葉を思い出してください


そんな軽い命なら 
私にください