小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

阿部晋三の心理分析

2015-09-18 07:14:11 | 政治
昨日の記事で、僕は、「阿部晋三は、単なる、わがままな、おぼっちゃん」と書いた。

それは、今でも確信している。

しかし、それを書いた後、ある疑問が起こってきた。

単なる、わがままな、おぼっちゃん、で、野党の質疑を、うざったく、不愉快に思っているのに、阿部晋三、本人は、「継続は力なり」と言って、総理大臣を、続けることを、強く望んでいる。これは、どうしてか、という疑問である。
その理由を考えてみた。

以下、その理由を箇条書きで、書いてみる。


(1)今の自民党に、安部晋三に、代わって、総理大臣を、やれる人間が、見つからない。それは、阿部晋三もわかっている。


(2)安保法案で、国民に嫌われた、名誉挽回を、経済政策や、外交、など、他の政治課題で、したい、と思っている。

(3)誠実な、総理大臣は、きちんと、野党の、質問に答えようとするから、総理大臣の仕事が、たいへん過重なストレスになる。小泉元首相は、黒髪が白髪になったほどである。(加齢もあるが、ストレスもあっただろう)小渕総理も総理の時に死んだ。
そもそも、総理大臣ほどストレスのかかる仕事はない。
しかし、阿部晋三は、性格が、チャランポランで、国会質疑でも、いい加減な、答弁をしても、何とも思わない、脳天気な性格だから、総理大臣の役職が、ストレスにならない。のである。だから、続けても、いいと思っている。のである。

(4)阿部晋三は、深い学問知識もなく、向学心も、やる気もなく、思考力も、おそまつ、なので、大学教授にも、なれないし、また、彼は、勉強嫌いで、本人も、大学教授になりたい、とも、なれるとも、思っていない。(彼は自然権の意味すら知らなかった)
つまり、総理大臣をやめたら、やることがなくなってしまう。のである。阿部晋三は、まだ、60歳と、若い。
国民に批判されても、総理大臣の仕事が、面白いから、続けたい、と思うことが出来るのである。
つまり、政治の仕事、特に、総理大臣の役職が、面白くて、自分の趣味として、しているのである。
野党議員に野次を飛ばす総理大臣など、歴代総理で、彼だけである。
彼は、前回の選挙で、惨敗した民主党をからかう、ことを楽しんでいる。

阿部晋三から、政治家をとったら、何も残らない。彼は、それしか出来ない。だから、辞めることが出来ない。だから、続けようと思っているのである。

(5)阿部晋三は、世襲議員であり、地盤、看板、カバンがある。
阿部晋三の、公開資産は、1億793万円である。さらに、非公開の資産や、親族名義にしてある資産も十分ある。(合計、いくら持っているかは、わからない)つまり、選挙のための軍資金は十分にある。だから、選挙において、金に困らない。

(6)国民も、安保法案に限っては、阿部晋三を嫌っているが、経済政策、外交、その他、国内の政治問題に、対しては、国民は、必ずしも、安部晋三を嫌ってはいない。安保法案は、誰でも、わかりやすいが、経済政策の方針や、その効果は、掴みづらく、国民には、経済の実態は、わかりにくい。だから、安保法案さえ、成立して、通過すれば、その後は、国民に嫌われずに、総理大臣が出来る、と思っている。のである。経済政策では、エコノミストからは、バッシングされるだろうが、そんなのは、たいしたことではない。国民からの、経済政策での、激しいバッシングなどない、から安心している。のである。
実際、経済政策については、民主党は、行き当たりばったりの、思いつきの、デタラメ政策しか、出来ない。それに、民主党は、団結力がない。党の政策がまとまらない。(だから、民主党は、前回の選挙で大敗した)
その点、自民党は、「悪」、という点で、団結力がある。
財務省、各省庁、官僚、への丸投げ、利権政治であっても、民主党の、思いつきの、デタラメ経済政策よりは、安定した、自民党の、丸投げ、利権政治の方が、まだマシと国民は、思っている。

「最善の政策がない時は、最悪の政策が、最善の政策となる」のである。


(7)祖父の岸信介のように、自分も、岸信介のように、日本の、歴史を大きく変えた、歴代総理になりたい。(この理由は、無いかもしれない)

(8)(これが一番、重要)
自民党議員、全員の、全力の、必死の、応援がある。これが、阿部晋三にとっては、一番、嬉しいことである。
あらゆる法案は、一旦、成立してしまえば、メディアは報道しなくなるのは、明白である。マスコミ、メディアは、次なること、次なること、と、最新の、政治課題と政府の対応について、報道するのは、当たり前である。だから、喉元、過ぎれば、熱さを忘れる、で、安保法案が、通ってしまえば、国民の、熱は冷めるだろうと思っている。そして、実際、安保法案反対のデモも、規模が小さくなるか、無くなるだろう。
熱しやすく、冷めやすいのが、人間の本性なのです。

安保法案なんて、自民党の、これからの総理候補になるような、大物議員は、誰も、自分は、やりたくない。しかし、安保法案や、憲法改正は、日米同盟の強化のために、自民党の、大物議員の、全員が、やりたいと、思っている。
自分が、総理大臣の時に、やってしまうと、国民、全員から嫌われ、もしかすると政治家生命まで、危うくなる。
しかし、法案が通ってしまった、後では、総理大臣となっても、嫌われないですむ。だから、そんな、最悪な、汚物処理のような、嫌な仕事、をやってくれている、安部信三君には、自民党議員は、全員、感涙の思いであり、いくら、感謝しても、しきれない思いなのである。
そして、自民党議員、全員に、感謝されていることが、総理大臣という、孤独な職務をしている、阿部晋三にとっても、涙が出るほど、嬉しいのである。
(しかし、自民党議員にとっては、最悪な、汚物処理の仕事をしてくれている、阿部晋三は、極めて、便利な、使い捨ての、道具に過ぎないのである。阿部晋三が、次期選挙で当選できなくても、そんなことは、知ったこっちゃない、のである。自分の身さえ、安全でありさえすれば、それで、いいのである)
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