小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

小さな恋のメロディー

2008-09-19 00:42:49 | 考察文
なぜラテン語を学ぶか
私はイギリス映画、「小さな恋のメロディー」が好きである。
あの映画の中でマーク・レスターの友達オーンショーがラテン語の宿題をさぼって教師に叱られた。教師が、「なぜ宿題をさぼったのか」と質問したら、彼は、「ラテン語は時代遅れの言葉だからです」「死んだローマ人とは話が出来ません」と答えた。当然、教師は怒った。ではラテン語は何のために学ぶのか。わかる人がいるだろうか。
私が中学に入った時、英語の教師が同様の質問をした。「何のために英語を学ぶのか」と。
みな、我こそはと答えた。すなわち、「英語は国際語だから」「英語は現代において必須だから」などなどと答えた。しかし教師は、全ての答えに、「違う」と答えた。それらは学ぶ結果、身につく副産物であって、主目的でない、と教師は言った。私は生徒以上の理由がわからなかったので、何か奥深い理由があるのだろうと思ってムキになって答えなかった。
さてヒント。少女にピアノを習わせる理由は何か。将来、ピアニストにするためか。特技や上品な趣味を身につけさせるためか。実はそうではないのである。
ラテン語、英語、ピアノ、学ぶ理由はみな同じである。
これの意味のわかる人がいるだろうか。
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