小説家、精神科医、空手家、浅野浩二のブログ

小説家、精神科医、空手家の浅野浩二が小説、医療、病気、文学論、日常の雑感について書きます。

別所毅彦

2014-12-05 06:14:15 | 武道・スポーツ
「天才、別所の悲劇といったらよいであろうか。なまじっか彼が体力的にも才能的にも抜きんでていたがために、自らに課した練習法を最上とばかりに信じこんでしまったがための失敗であったのである。いわゆる上達法なるものは、失敗のくりかえしの中からこそ生まれ出るものであり、それこそ、失敗は成功のもと、であり、それを論理化できる能力さえあれば、むしろ鈍才タイプの方がまともな上達を遂げるものなのである」

(南郷継正)「武道の理論より」

別所毅彦は、プロ野球界では、王貞治、長嶋茂雄に匹敵する優れた野球選手(投手)である。

しかし、残念ながら、世の、ほとんどの、コーチという人種は、その裏に潜む、こういう理由のため、コーチとしては、ダメコーチなのである。

こういうバカコーチに指導されると、せっかく、伸びる能力を持っていても、潰されてしまうのである。

と言うより、ほとんど全てのスポーツ選手は、自分の選んだ一つのスポーツしか出来ず、一心に練習していたら、いつの間にか、上達していた、というプロセスを経るから、運動の上達の理論、というものは、チンプンカンプンなのである。

もちろん、プロ野球選手の中には、よく趣味で、ゴルフをしている選手もいるが、遊び感覚であるから、程度の差はあれ、上手く出来るようになる人もいるが、所詮、上達に対して、本気ではないから、プロゴルファーレベルまでになれる人は、一人もいないのである。
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